「リーゼが引き起こした、学園崩壊未遂事件から数日。天才魔道士である、藤丸立香やアラタ、そしてトリニティセブンの皆は前を向いていや、上を向いて歩いていくのであった。」
「なんか、段々雑になってねぇかマスター?」
「なんだよ、アークミネルバ。俺だってね、前を向いて」
「誰よりも、リーゼの失踪を悲しんで、塞ぎこんでいた男がなんか吠えてまぁす。」
「おい、やめろ馬鹿!」
「っつー訳で、本編18話よろしくなぁ」
あらすじ完
「春日アラタさん、大至急学園長室までお越しください。」
そのアナウンスをアラタが聞いたのは、昼の時であった。
「ったく昼飯って時に…」
「まあ、大至急とか言ってるし、なんかくれるのかもしんねーぜ?」
不満の声を挙げるアラタを宥めるように、彼の魔道書=ソラが言う。
「くれるって…そんなもんで大至急なわけー」
「!マスター!前!前!」
余所見をしてしまったアラタは、誰かにぶつかってしまった。
「イタタ…大丈夫か?ん…?」
アラタの目の前には、真っ白な布が見えていた。そして、その持ち主であるミラは状況を知ると顔を赤くした。
「あ…あ…あっ」
「今日はウサギさんじゃないんですね。」
「ははは!アラタ君ってば、相変わらずラッキースケベに事欠かないねぇ。」
学園長が顔がたん瘤で埋め尽くされた状態のアラタを視て爆笑する。
そこには、「いつもの」と言わんばかりに微笑む藤丸、アキオそしてため息をつくリリスもいた。
「俺は自分から見てる訳ではないんだけどなぁ」
「でも嬉しいんだろ?」
「当然だっ」
「おい、アラタ。ミラの前ではよせ…彼女の殺気が半端無いぞ」
「ひぃぃっ!」
藤丸は、アラタにミラ本人が睨んでいることを指摘して場の空気を整えさせた。
「それで学園長。私がどうしてこんな不浄な男たちと一緒に呼ばれないといけないのですか?」
「あぁ!それなんだけどね。実はアラタ君に一時的に、検閲官の次席つまりセカンドに入って貰おうかと思ってね。藤丸君もスカウトしたけど、彼に丁重に断られちゃったからね。」
「なっ」
「なんでリツカは断ったんだ?」
「それはだな。まぁ、気持ちの問題というか掲げる正義の違いというか。そんなもんだよ。」
藤丸はリーゼによる事件の調査の時に疑われる以前から、検閲官たちを良く思ってはいなかった。ミラや検閲官たちとの摩擦が完全に解けたわけではないからだ。
彼は検閲官らとは、一定の距離を保とうとしているのだ。
「しかし、何故!彼らのような魔王候補を次席に推薦したのですか!?」
とミラは抗議するかのように、学園長に発言した。
「実力ってやつでしょ?」
「彼らはアリンさんたちが引き起こした、計三回もの崩壊現象を止めてますからね。」
「しかし、リリス先生!!」
「私だって反対なんですよ!?」
「まあまあ。ミラちゃんやリリスちゃんがお目付け役としていれば良いことだし。それに。今回行ってもらう場所は。ミラちゃんとアキオちゃんだけじゃちょっと心配なんだ。」
「どういうことですか?」
「その場所はかつて。僕や君たちレベルの魔道士がいたハズなんだけどね…そこが先日完全消滅したのが確認された。」
「えっ」
皆の顔が固まった。つまり、ビブリア学園級に強い魔道士が集まっている場所が崩壊したからだ。
「まさか」
「そう。君たちに言ってもらうのは、消滅してしまった「三大魔道学園」の一つ。『王立リベル魔道学園』だよ。」
その衝撃の事実に、藤丸たちは固唾を飲んだ。
そして、リベル学園に行く日が来た。
「さてさて!というわけで、ささっとリベル学園の近くまで飛ばしちゃうけど。準備はいいかな?」
「えぇ。ガッツウィング一号…いえ、藤丸リツカ。スタンバイ完了しました。」
「それ、いります?」
とミラが藤丸にツッコむ。
「こちらガッツウィング二号…じゃなくて春日アラタもスタンバイ完了したぜ。」
「ちょっと待っておい。ここは、防衛軍基地じゃねえんだぞ?!」
藤丸たちのボケに今度は珍しく、アキオがツッコむ。
「気持ちは分かるけど、落ち着こうか。君たちはここに立っているだけで良いんだから。」
すると、皆の足元が光り出して天井の鏡に学園の景色が写った。
「お…おお」
とアラタが感動したかのような声を挙げると、鏡に亀裂が入る。
「おっと…!?これは!!」
学園長が驚いた顔をした。
「!不浄の気配!!」
「なんなんだぁ?これはぁ?」
と不思議がる藤丸に、アークミネルバが答えた。
「何者か知らねーが。この転移に干渉しているらしいな。気に食わねぇけどなぁ。」
「転移中に干渉だと!?」
「下手をすれば、時空の狭間に飛ばされてしまいます!」
「学園長!どうにかしてくれよぉ!」
「22世紀のロボットにすがるような言い方されても、無理だね!今止めたらそれこそ、君たちの体半分だけ飛んじゃうかもよ?」
その事実に、藤丸は驚きあることを試そうとした。
「干渉されてるのとは違うのを造るのはどうだ!?」
「それは、流石に危険過ぎるよ!君は耐性があるかもしれないけど、皆が耐えられない!」
「ならよぉ。耐性を付けさせれば良いんだな!?」
藤丸はビーストクラスの力を解放し、体から触手のように伸びる手を使って皆にビーストクラス特有スキル=『単独顕現』を付与した。
そして、リベル学園へ飛ぶための次元の穴を造り挙げた。
「リツカ君!僕の魔力の一部を利用しろ!」
「OK!」
藤丸は分けて貰った学園長の魔力を単独顕現に使用することで、比較的少ない消費で自らを含めた皆をリベル学園へワープさせた。
しかし、チームはリリス、藤丸、アキオの三人とアラタ、ミラの二人に分かれてしまった。
「おいおい。」
「なんか、ごめん。」
「あの状況では仕方ありませんね。ところでいつ先程の魔術を?」
「アラタたちと会う前からの能力です。ですが、多くの魔力を消費するので先程大ピンチ以外では滅多には使いません。」
一方で。
「ここは何処だ?」とミラを姫みたいに抱えたアラタがリベル学園の校門前で立っていた。
「時間は転移前から誤差数秒…これが、ミネルバのマスターの瞬間移動能力か。しかし。」
ソラは崩壊したはずのリベル学園を睨んだ。
「ちょいと空気がおかしいな。私の世界構築に似た魔力を感じる。」
と、ソラが解説をしているとミラが目を覚ました。
「う…んん?」
「おーい、起きてくれ。」
起きた途端に顔を赤くしたミラを視て、アラタはどうにか「自分は変なこと考えてやってるわけではない」と彼女を説得して制した。
そして、ミラも崩壊したはずのリベル学園を視て驚く。
アラタが聞いた話では、ミラは一度のみだがリベル学園を訪れたらしい。
そのことについて会話していると、後ろから女の声が。
「アラタさん。お久しぶりですね。」
アラタは豆鉄砲を撃たれた鳩のような表情を浮かべた。
「おっ、お前は…聖…!?」
To Be Continued
次回のFate/Grand Orderは!!
「冗談はおやめなさい。貴女の魔力は人間のそれではありませんよ。」
「この学園は消滅したわけじゃなくてだな…」
「おう、マスター。中々やれるようになったじゃねぇか?」
「コイツらは…弱すぎるな。本丸は何処だ…?」
ちょっと早い投稿が何故やったか?
気紛れってやつです。