ついに、春日聖の手掛かりを見つけた春日アラタ。
しかし、そうしている間に聖をメンバーの一人として迎えていた福音探求会がクリプターらと手を組んでビブリア学園を襲撃していることを知った。
これは、藤丸立香が沖田総司にマスター命令を下す少し前。
「やりますね、貴女。」
赤い和服を着た銀髪の女が、レヴィと戦闘を行っていた。
そして、劣勢へと追い込まれたレヴィはその女の名を口にした。
「いやぁ…高速で闘う光輝術『イルダーナハ』の使い手・ルーグさん相手で、そこまで言われるとは光栄ッス。」
レヴィは動けなくなってしまった左手を庇いながら、ルーグを「敵ながら天晴れ」と称賛した。
「左手が動かないんですね?せっかくですから、当機も片手しか使わず相手をしますが。」
「ええ…余裕見せられてるッスもんね。」
レヴィが珍しく、圧されているのを見てかある男が旗を振って叫んだ。
「フレー!フレー!!レヴィちゃーんっ!!!」
「…うーん、出来れば自分としては学園長にも手伝って欲しいんスけど…」
旗を振っていた学園長は「それは出来ない」として、レヴィの意見に異議した。
「どうも、僕にはデートしないといけない相手がいてね…」
学園長の視線の先には、聖の黒い衣装とそう変わらない服装をした者がいた。
学園長がレヴィを手伝えないと言うからに、相手はかなりの実力があると伺えることが出来る。
すると、レヴィの脳に語りかける声が。
「レヴィちゃん、学園の皆はマーリンさんの協力もあって全員夢の中に避難させたよ。」
「うーむ、学園長は猫の手も借りたい状態か。よし、今から向かおー。」
花の魔術師・マーリンは何者かの侵入を感知した。
「この魔力は確か…!」
その魔力の持ち主の気配は、マーリンが感知した一瞬だけで終わってしまったが、急に獣の咆哮が聞こえだした。
「これは何!?」
「くっ、キメラか!しかもクリプターによって、育て上げられた魔物の軍団だ。」
キメラの大群が生徒たちを、襲おうとしたその時!
「引っ掛かりましたねっ!」
一人の女子生徒が、噛みついてくる一体のキメラの口を無理矢理開かせて顎を外させる。
そして、その頭を炎に包まれた刀で一刀両断したのだ。
「貴女は!?」
ユイの質問に、その女子生徒は一瞬にして白い着物の女武士へと変わって名乗った。
「サーヴァント・アーチャー。真名を巴御前と申します。」
「ここからは、本気で行くしか無いみたいッスね。時間稼ぎをしていれば、助っ人的に主人公が来てくれる。そう、『期待』してるッスから。」
「貴女の目はまるで、期待していませんね。露ほどにも、そんな人がくるなんて考えてもいないようです。」
レヴィの言っていることと、本心がズレていることに気付いたルーグ。
「えぇ、だから信じるんッスよ。自分、それなテーマなもんで!!
忍法『夢幻隠れの術』!!」
風に包まれたレヴィは、三体に分かれ波状攻撃を仕掛ける。
しかし、それはルーグには通用せず直ぐに斬られた…かのように見えた。
「実は、これ。友情の合体魔術ッス。」
ルーグは後ろにレヴィの気配を感知し、攻撃を防ぐしか出来なかった。
それは、彼女がレヴィの…いや、ユイとレヴィの合体魔術に追い付けて無いことを示す何よりも優れた証拠だ。
「…どういうことなのか、当機には理解不能。」
「こういうことッス!!!」
再び、剣と剣がぶつかる音が響く。
「あー…惜しかったね、レヴィちゃん。」
「惜しい…ですか?」
ルーグが質問すると、それに答えるようにルーグの首に斬り傷が出来ていた。
「いつの間に傷を。」
「その『いつの間に』を作り出すのが、この『夢幻隠れ』なんスよ。」
ルーグはやはり、そんなレヴィを強豪と見なし二刀を手に握った。
そして、光に匹敵する速さでレヴィを切り刻んだ。
本気のルーグは、光と同じの速さで動ける。地球だけでなく、宇宙から見ても光よりも速く動ける物体や光線は存在しない。
「圧倒的な速さッスね…でも、ニンジャがいかにズルいか。ちゃんと見せるッスよ…!!」
レヴィはボロボロになりながらも、立ち上がり巻物を口に咥えた。
「嫉妬『インウィディア』の書庫『アーカイブ』に再接続。テーマを!」
そう、レヴィは。かつてリーゼがやったラスト・クレストを発動させようとしているのだ。
「まさか!?」
「実行するッス!!!」
レヴィを台風のように激しい風を纏う。
「行くッスよ!嫉妬の魔道極法「ラスト・クレスト」!!」
「魔道の最大奥義で来るというなら。当機も覚悟して挑みます。」
レヴィは不敵な笑みを浮かべて、必殺技『魔道極法』を放つ。
「混沌渦界『リヴァイア・サン』!!」
複数の竜巻が、神話上の海の怪物・リヴァイアサンのようにルーグに襲いかかる。
「圧倒的な破壊の魔力です。忍法術の真骨頂と言える代物ですね。…ですが、当機がっかりです。」
ルーグはそれを見て感嘆するどころか、落胆し複数の竜巻を切り捨てた。
「破壊力のみを追求した程度の術で、この光神様ルーグに通じると思いますか!?」
しかし、ルーグは竜巻を倒した後で違和感を抱いた。
「あれ?」
それを見て、黒い服の者がアドバイスする。
「ルーグよ。お主、担がれたようじゃぞ?」
「担ぐ?ワッショイワッショイですか?」
「魔道極法『ラストクレスト』を撃つフリして、そそくさと逃げた…というこてじゃ。」
「まずは大成功!!…かな?」
学園長とレヴィは結界を逃げた後に結界を張ってどうにか、逃れることが出来た。
見つかるのも時間の問題だが、彼らの目的はあくまでも時間稼ぎ。なので、学園長が言った「大成功」は間違いではない。
「ユイさんとの協力で助かったッスけど、ちょっとキツいッスね。やっぱりせめて、もう一人手助けが欲しいところッス。」
そこへ、何者かが叫ぶ。
「レヴィさんはいらっしゃいますかあ?」
「え?」
警戒するレヴィを、学園長が宥める。
「あぁ、多分彼女はリツカ君が要請した援軍即ち、リツカ君のサーヴァントだ。」
そして、桃色の和服にブーツを履いた少女剣士は学園長のサポートもあってレヴィと合流することに成功した。
「アンタは誰なんスか?」
そして、その剣士は自らの名を名乗った。
「サーヴァント・セイバー。沖田総司。マスター・藤丸立香の命に従い、参上しました。あっ、マスターにも連絡しないと。」
沖田のマスター・藤丸は、リベル学園にてビブリア学園内をモニタリングし他のサーヴァント達にも指示を送っていた。
そこへ、沖田から藤丸へ連絡が入る。
「もしもし、マスター?ニンジャさんと合流することに成功しました。」
「よし、出かした。私は引き続き、戦場の確認と指令を行う。沖田はニンジャと一緒に、ルーグとかいう女を倒せ!」
「えぇ、勿論ですとも!」
すると、藤丸の元に通信が入った。
「こちら、風魔小太郎!一人の敵将がビブリア学園に攻めて来ました!」
「誰だ!?」
すると、小太郎は一呼吸置いて敵の正体を話した。
「カイニスです!カイニスが雷を使って、学園を焼き払っています!」
「なに、カイニスまで!?」
すると、一つの通信が入った。
「カイニス…彼女は神性スキルを所持しています。なので、私に行かせてください!マスター!」
「その声は…!」
To Be Continued
次回のFate/Grand Orderは!
「出ませい、スフィンクス!」
「またサーヴァントですか!?」
「私だって、トリニティセブンの一人。リーゼロッテ・シャルロックの妹なんですからっ!!」
「沖田さん!合体魔術もとい、合体剣技と行くッスよ!!」