この地球は丸いんだ。そのうちまた会えるさ。
「行くぞ!アラタ!リリス!マスター!フォーメーションC(カルデア)&B(ビブリア)だ!」
「おう!」
「分かりました!」
「全力をぶつけるんだぞ!いいな!?」
四人は猛スピードで、聖に向かってダッシュした。
聖以外の敵が倒れされた今では、状況的にメイガスオーダーのほうが有利だ。
しかし、聖との闘いはそう生易しい物でないのは確かだ。
そして、真の最終決戦の火蓋は斬られた!!
「コンビネーションは良かったんだが…」
「逃げられてしまいましたね。」
カイニスと闘っていた、ニトクリスとアキオが崩れた広場を見ながら話していた。
「しかし、我々は援護に行かなくて良いのでしょうか?」
「ん?あぁ。それなら、平気だろ。あの魔王候補二人にあのリリス先生それにえっと…」
「ネロのことですね」
「あぁ。その四人なら、聖を止めれる。そう思えるんだ。」
根拠の無いしかし、芯の通った答えにニトクリスも賛成した。
「えぇ。私たちのマスターは強いですから、きっと良い作戦でも考えているのでしょう。」
「確かに決まったと思ったのに!」
「どうやら、素早い動きでガードをして、軌道をズラされたみたいだな。あの仮面を引き剥がしたかったが、それは出来なかったみたいだな。」
リーゼとセイバーオルタが、保健室で床に座りながら喋る。
「マスターを助けたいって時に燃費の悪いこの肉体が邪魔しようとはな。」
「私もそろそろセリナと変わらないと疲れてきたわ。でも、一言だけ良いかしら?」
「なんだ?」
セイバーオルタの問いに、リーゼは一言「セリナをありがとう。」とだけ答えた。
すると、セイバーオルタもカメラの中で休憩しようとしていたリーゼを呼び止めた。
「リーゼとやら。一つだけ聞いてほしいことがある。」
「なに?」
すると、セイバーオルタはお腹を鳴らしてはこう言った。
「ハンバーガーくれ。」
「ハアッ!?持ってるわけ無いじゃない!」
「何?持っていないだと?仕方あるまい。」
鎧を外したセイバーオルタは、懐から袋に包まれたハンバーガーを取り出して頬張った。
「何よ!あるじゃないの!!」
セイバーオルタのマイペースな天然ボケにリーゼはツッコミをせざるを得なかった。
「おー…始まったねぇ。魔王候補同士の闘いが。」
学園長は謎のフードの者と話していた。
「そのようじゃのう……どうする?」
フードの者は、学園長と話しているとそのフードを外して桃色の神を持った女としての姿を見せた。
見た目の年齢は10代後半ぐらいであろう。
「いやぁー、リベル学園の学園長・マスターリベルと僕が闘ったらそれこそ世界の崩壊の危機でしょ?」
「にゃっはっは、違いないのう!!」
マスターリベルは甲高い声で笑う。
「したらば、ここで観戦するんじゃな?」
「まぁね、勝負は見えてるし。」
学園長の言葉に、マスターリベルは疑問を抱く。
「ほう?流石の『異端児』たちも今回ばかりは自信は無いか?」
リベルの言葉に学園長は異議を唱えた。
「いやいや、マスターリベルちゃん。君は、アラタくんとリツカくんの面白さをまだ理解出来ていないよ。」
「ほう…ではどちらの魔王候補が勝つのか、勝負と行こうではないか!」
「ははっ、お手柔らかにマスターリベルちゃん。」
「何をしようが無駄です!!夢幻黒光『ヴェグタムル』!!」
「ここは私が盾となる!行けぇぇぇ!!ロー・アイアス!!!」
藤丸は瞬時に、赤い外套を羽織ったガーディアンメイガスモードへ変身し、強化された絶対防御壁を造り出した。
「聖ぃぃぃ!!」
「!」
「喰らうが良い!」
「発射!!」
ネロは聖から見て左から剣で、リリスは聖からみて右からの銃から放たれた光線で聖を挟み撃ちにする。
しかし、聖はそれを二つの魔法陣を盾にして防いだ。
そして、正面からは後ろに何かを隠したアラタが来た。
なので、聖は正面にも魔法陣を張った。
すると、アラタはニヤリと笑った。
「作戦通りだぜ!」
「!?」
アラタが隠した切り札『ジョーカー』それは、藤丸が複製してこっそりとアラタに渡した
ゲイ・ボルグそのものだ。
アラタはそれを聖に向けて投げた。
すると、聖の魔力は無力化された。
「開け!黄金の劇場よ!!」
ネロは、聖が逃げないように美しい劇場を模した固有結界を張る。
聖の攻撃を受けきって体勢を整えた藤丸は、普通のメイガスモードへ戻り愛剣・シルバームーンを取り出した。
「ホワイトチェーン!白蛇縛『パイシゥーバインド』!!」
シルバームーンから放たれた白い鎖で、聖の動きを封じた。
「リリス、力貸してくれ。」
「はい!」
「行くぞ!マスター!」
「あぁ!!」
藤丸は、ある魔王から貰った紅い剣を取り出した。
ブラッディムーンだ。
まずは、藤丸とネロのコンビが聖を怯ませる。
「「クレセント・クラウディウス!!」」
二人の美しくも激しい剣捌きは、聖を怯ませた。
「充電完了!」
「放ちます!!」
リリスの銃の引き金を彼女とアラタが引く。
「「メテオ・ドラグナー!!」」
銃からは光線ではなく、猛々しい竜が聖に向かって突進したのだ。
「これは……。」
その攻撃を受けて、聖は何かを悟った。
「意外な伏兵でした。浅見リリス。彼女はー」
最終的に背を地面につけた聖は、リリスを視て呟く。
「聖!おい!!」
聖を起こす、彼女にとって懐かしい声が聞こえた。
春日アラタだ。
崩れた屋上には、その光景を少し離れたところから見守るネロ、リリスそして藤丸がいた。
藤丸は、一人煙草を吸いながら見守っている。
「アラタさんですね…?聞いてください。世界の真実を…」
「真…実…?」
聖は、魔王となったアラタとトリニティセブンが世界を滅ぼすこと、そしてアラタを「世界を生まれ変わらせるための道具」としか思っていない世界を許せないことを話した。
それが福音探求会の目的であることを話した。
すると、藤丸は立ち上がり聖に詰め寄る。
「そうか、アラタのために…『悪』を演じていたんだな。」
「はい。」
「よし、なら聖。アンタの上司に言っておけ。確かに、春日アラタは魔王だ。」
「リツカ!?」
突然の肯定に、リリスが焦る。
だが、藤丸は続けた。
「アラタは恐ろしい潜在能力を持った男だ。ただ。彼は誰かを思う優しい心も持っている。これの『支配』は、彼自身の『魔王』さえも『支配』する。少なくとも私は…そう思う。」
すると、マスターリベルが声を挙げた。
「若造、貴様は一体何者だ?!」
聖の上司がマスターリベルであることを悟った藤丸は、彼女を睨み付ける。
そして、ドスを利かせてかつ落ち着いた態度でマスターリベルの質疑に答える。
「通りすがりの魔術師だ……覚えておけ!!!」
藤丸は瞬時に、強力な弓と剣を変化させた矢を投影しマスターリベルへそれを放った。
マスターリベルはそれを人差し指で止めて、消滅させた。
しかし、彼女の右頬にかすかだがかすり傷が付いた。
「いつか、私またはアラタはお前を越える!そして、その時に聖をアラタの元へ返して貰う!!」
マスターリベルは笑いながら、結晶に聖を入れて退却しようとする。
「何をっ!?」
アラタも先程の藤丸のように、マスターリベルに食い下がろうとする。
「我々は、この娘を失うわけにはいかないのでな。」
「なるほど、聖はまだ死なないってことだな?なら、聖をよろしく頼んだぜ。俺が絶対に助けに行くからな!!」
すると、マスターリベルは先程まで我慢していた笑いを爆発させた。
「ハハハハハハ!自らを殺すかもしれん女を助けに行くとは!良いじゃろう。対魔王兵器として、きちんと完成させよう。それに、藤丸にはこやつをやろう。おっと、そう身構えるでない。決して、毒などではないからな。」
すると、マスターリベルは聖杯を藤丸目掛けて投げたのだ。
「危ねぇじゃねぇか!!」
藤丸はどうにか、聖杯を傷つけずに回収した。
トリニティセブンとサーヴァントの皆が、アラタたちのところに集まった。
「話は聞いてしまったか?」
「えぇ…」
「……やることが増えちまったな。手伝ってくれ、皆!!」
アラタは皆に協力して欲しいと懇願する。
しかし、アラタが視たのはそれを拒むように消えそうになっている藤丸とサーヴァントたちだった。
「すまないな。私たちが協力出来るのはここまでのようだ。」
「……そうか。」
「うむ、皆ご苦労であったな。後、余たちのマスターが迷惑をかけたな。」
「いえ、そんな……」
と、サーヴァントとメイガスたちが話していると。
「そうだ、リツカ。俺たちの魔力。ほんの少しだけ分けてやるよ。」
アラタは、友情の証として拳を突きだした。
なので、藤丸もそれに合わせた。
さらに、トリニティセブンとの皆とも拳を合わせた。
そして、本当の別れが来た。
「どうせ、地球は丸いんだ。また会えるさ。あばよ。」
そう言うと、藤丸たちはビブリア学園から去った。
修復完了
「懐かしい気分だ。」
藤丸は、自身の部屋に帰っては布団で横になった。
そして、彼はゆっくりとその瞼を閉じた。
暫くすると、ほんの少し回りがうるさく感じた。
そして、部屋のドアを叩く音が聞こえた。
「先輩!先輩!召喚室から急に人が!」
「ファッ!?」
藤丸はドアを叩いた後輩と一緒に召喚室へ急行した。
「アラタぁぁ!」
「この不浄者ぉぉ!」
「ヌゥワァ!?パンツを視て何故悪い!?」
「アイェェェ!?アラタ、ナンデ!?」
藤丸が奇声を挙げると、やっと騒動は収まった。
「リツカか!どうやら、縁が結ばれたことで俺達を召喚できたみたいだな!」
アラタが友情の拳を突きだしたので、藤丸も合わせようとしたが…。
「なぁ、アラタ。再会を喜びたい気持ちで一杯なんだけどさ。」
「おう。」
「後ろの二人がヤバいんだが。」
「あっ」
アラタは恐る恐る、後ろを視た。
二人は噴火寸前の火山のように、険しい顔になっていた。
「「アラタぁぁぁぁ!!!」」
「リツカ!お助けください!」
「私は憐れみ深ぁい性格でな。」
「逃げんなぁ!」
こうして、カルデアに新たな仲間が出来たのだ。
FGO 崩壊危惧学園聖ビブリア 完
次回予告
FGO シン編(二次創作)スタート COMING SOON