FGO 崩壊危惧学園 聖ビブリア   作:超ローマ人

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今回はあらすじが無い、単純な覚醒回となっております。



第7話

「崩壊現象が再び!?」

「アラタも俺も!魔王なのかもしれねぇが!なにもしてねぇ!!だというのに、アラタを殺したお前らを…許さん!」

「それが私たちの仕事なんでね!!」

人類悪の力を纏った立香の拳と、アキオの対魔の足がぶつかり火花を散らした。

だが、中々決着はつかない。

「貫け!溶岩の息吹き(マグマブレス)!!」

藤丸は拳からたくさんの溶岩を吐く小型の龍を出して、アキオを狙った!

…ように見せかけ、溶岩はまるで誘導弾のようにミラの方へと、飛んで行った。

「フェイントか!」

「さっきから、あちらさんが動かなすぎるんでな!」

保健室に、爆発音が鳴り響いた!

「よし!後は、背の高い姉ちゃんただ一人か。」

すると、アキオは藤丸を嗤ってきた。

「大将がアレくらいで死ぬわけねーだろ!それに私は不動 アキオだ。」

「中々熱い攻撃ですね。ですが。この私にはどんな魔力も跳ね返す能力がありますからね!」

「魔力攻撃が効かなくても、矢なら!」

藤丸は人類悪としての姿ではなく、人類の救済装置こと抑止力の力を纏った姿に変化した。

「そうはいうがよ!こっちもそういつまでも、待っちゃいられなくてね!」

藤丸はアキオの蹴りをかわすと、瞬時に投影した二対の夫婦剣を円を描くように投げた。

さらに、アキオに牽制として長い剣で斬り付けようと試みるが!

「遅ぇ!」

アキオの蹴りのほうが速く、藤丸は攻撃出来ないと判断したためか、防御へ回った。

「剣で受け止めなきゃ、こちらの骨がイカれてたな。」

藤丸が持っていた剣が蹴られたことにより、瞬時に刀身が砂のように崩れた。

やはり、投影魔術による複製品はとても脆い。

それを見るや、藤丸は瞬発的に後ろに下がった。

「どうした?そちらが来るまで、私は待ってやるよ。」

「やれやれ。こっちも本気出さないと一筋縄ではいかないか。」

一人の男と二人の女は睨み合って好機を待つ。

「なら!こちらからだ!!」

藤丸はアキオが来たので、手を後ろにしたまま、突っ込んだ。

突っ込んだと思われた立香を踏み台にしてもう一人の彼が跳躍する。そう、彼は風魔流の影分身を使ったのだ!

跳躍した本体は、ミラに突っ込んだ。

「無駄な足掻きを!」

「それはどうかな!?」

赤と青の四本の線が同時に、ミラを囲む。

影分身のほうは二本の夫婦剣を大きく変化させて、アキオの蹴りと相殺させた!

さらに、本体はミラを斬り伏せた!!

「鶴翼三連!!!」

叩き斬った!ように見えたが。

パリーン!

「なっ!?」

影分身は消えてしまい、本体の手に残ったのは刃零れした二対の夫婦剣だ。

「言ったはずです。全ての魔力を跳ね返すと。」

「投影品も駄目なのか!!」

「ボーッとしてんじゃねぇ!!」

アキオの蹴りが、藤丸に炸裂!!!

ガードとして使用した左腕がこの世とは思えない程の、悲鳴をあげた。

そして、腕の持ち主の身体がふっ飛び。壁に激突してしまった。

藤丸は身体全体に、厚い魔術の膜を貼ることで衝撃を抑えたとは言えど、ダメージは激しかった。

蹴られた腕はほぼ死にかけていて、血も止まらない。

「私の蹴りで砕けたのが片腕だけなんて、大した奴だ。」

藤丸は腕を人類悪の魔力で治癒することを試みた。しかし、治りがいつもより遅い。

「魔力効率が!」

「アキオ!今のうちにー!」

そんな藤丸に止めを刺そうとする、二人の魔道士。万事休すか。

と思ったその時!

「見惚れよ!花散る天幕(ロサ・イクトゥス)!」

       

藤丸としては聞き慣れ、安心するような声が響き渡った。

「邪魔しやがって!何者だ!?」

声を荒げるアキオとは対照的に藤丸を助けた赤い皇帝は静かにそれに応えた。

「余の名はネロ・クラウディウス。お前たち魔道士を、止めに来た者の名だ!」

ネロとアキオが争っている間に、藤丸は回復に専念していると…。

「回復するのは良いが、そのままではダメだ。解決策があるから脳内で会話するぞ。」

 

一方で、カルデアともビブリア学園とも異なる場所では。

「あれ?俺はあのデカイ姉ちゃんに蹴られて死んだ…のか?てかここドコだよ?」

不思議な空間で、アラタは一人呟いていた。すると、どこからかバイオリンの音色が聴こえた。

まるで、吸血種が現れたような警戒音とは程遠く、まるで布団に入ったかのような心地好さがする音色だ。

そして、音が響く方へ歩くと一つの扉があった。

「何がなんだか分からないが……。行くしかなさそうだ。」

アラタはドアのノブを回して扉を開けた。すると、扉の先では一人の少女が可愛いらしい部屋で、バイオリンをひいていた。一つの窓とベッドがあり、周りにはくまなどのぬいぐるみが綺麗に並べられていた。

そして、部屋とその容姿にぴったりな美しい演奏を最後まで終えると、扉を開けて入ってきたアラタに気付き、彼に声をかける。

「ようこそ、『ユイの部屋』へ。」

「ユイちゃんの部屋か。天国じゃなかったんだな。ここ。」

アラタは安心したかのように呟いた。

「えぇ。私がお兄さんを、アキオちゃんの必殺キックから助けたんてすよ?」

アラタはそのことに礼を述べたあと、学園の状況を聞いた。

「お兄さんが無理矢理やらされた崩壊現象のせいで、目茶苦茶です。」

アラタの崩壊中の学園の姿を夢の世界から視た。

「リツカがやられてるじゃねぇか!」

「えぇ。彼もあの二人と闘ってしまったみたい。」

すると、アラタは居ても立っても居られずに立ち上がった。

「これは俺が原因みたいなものだ!もう二度と、あの時みたいなのはごめんだ!」

アラタは、自身の従姉妹である春日聖が自分の目の前で消滅したのを思い出した。そして、それを引き金に、自分を奮起させたのだ。

「お兄さんは熱血なんですね。では、コントロールする方法を探さなくちゃね。」

「もしかして…出来るのか!?」

すると、ユイは「勿論。魔道士ですから」と言わんばかりにニッコリと笑い頷く。

「それには、お兄さんが自分の『テーマ』を見つけて行かないと。」

「また『テーマ』か。」

魔道士を目指すなら、研究テーマは必須条件である。このことはちょうどその頃、藤丸もアークとの会話で聞いていた。

テーマは全てで7つ。「憤怒(イラ)」、「傲慢(スペルビア)」、「怠惰(アケディア)」、「嫉妬(インウィディア)」、「強欲(アワリティア)」、「暴食(グラ)」、「色欲(ルクスリア)」

つまり、魔道のテーマは「七つの大罪」そのものなのだ。

おっと。ここでは沖田さんに声が似た巨人族とかは出ませんので。

アラタはこの説明を聞き、魔道のヒントを掴んだ。

「俺はミラの正義の『テーマ』とは正反対なのが何となく分かった気がする!サンキューな!ユイ!」

 

「グッ!まだか!マスター!」

「あぁ。もう大丈夫。」

藤丸は、ネロの肩から離れる。そして、ミラたちに言い放す。

「今更言うのは格好つかないかもだが。言いたいことがある。お前ら、もしかして『悪の力を持つもの』=『悪』として見なしてないか?」

ゆらりと、歩み寄る立香にミラが応えた。

「何を言うかと思えば。そんなの破滅対象以外の何物でもありません。」

「そうか…。私のあの赤い外套の姿は、どちらかというと『正義の力』なのだが。」

「で、何が言いたい?」

藤丸は、相手を挑発するようにため息をついた。

「アンタら、頭固いなぁ。悪の力を持つ者の中にも、『この世界をどうにかしたい』って思う、『誰かを守りたい』っていう思いがあるのもいる。君たちが、殺した人物にはそれが無いと確認したのか?」

「確認する必要は無いでしょう?」

 

その一言でさらに、藤丸のスイッチに火がついた。

「それはそれは。楽して助かる命が無いのはどこも一緒だな!行くぜ。『暴食(グラ)』の書庫(アーカイブ)に接続。テーマを実行する!!」

すると、魔道書が光を放ち、雪のように白い装甲と青い炎に身を包んだ手のひらサイズな青いドラゴン型ロボに変化した。

藤丸はそれを腰に当てて「変身!」と叫ぶと、どこからともなく音が流れた。

「WAKE UP メイガスドラゴン!イエーイ!!」

青い鎧と白いドラゴンが藤丸を包むと、辺りに白い煙が立ち込めた。

鎧に包まれた藤丸は、いつもよりも碧色の目をしていた。

「この魔力は…!バカな!ここまで魔力が挙がるだなんて!!」

「なんだ、この力…!今の俺は!負ける気がしねぇ!!」

すると、どこからともなく白いフードを被った何者かが保健室に現れた。それは、藤丸の師匠サーヴァントの一人・マーリンだ。

マーリンはフードを取ると、こう叫んだ。

「祝え!時空を超え!人類史を守りし、人類最後の勇者!その名も藤丸立香・メイガスモード!!今まさに、生誕の瞬である!!!」

鋭いものが来たのが、彼には分かった。アキオの足技だ。

藤丸はそれを難なくかわした。そして。

「アンタの動き。読めたぞ。」と挑発。

「嘗めやがって!」

アキオはまた、対魔の蹴りを藤丸に繰り出した。だが、彼にはこれを余裕を持って相殺出来る拳があった!

「なんだと!?色が変わっただけじゃねぇのか!?」

明らかな動揺がアキオに見られた。その隙を逃さず、藤丸は「ところがどっこい。強くなっているんだなぁ」と煽る。

そして、ネロやリリスらが見守るなか。藤丸は、アキオの前から消えた。

「どこだ!?」

藤丸は、アキオの後ろをとり肩を叩いた。

「そこ!……!」

アキオはこちらを振り向こうとしたが、力を失ったかのように倒れた。

「!アキオに、何をしたのです!?」

藤丸は「さぁ?」と言った後で、速くて重いパンチをミラに浴びせる。

ミラは、魔力を込めたパンチをどんな魔力をも跳ね返す魔力で受け止めた…ように見えたが。

ミラの魔力の結界は、あっと言う間に消えた。

「なっ!?」

「チェックメイト。」 

藤丸は、あのミラとアキオのコンビとのリベンジマッチに勝利したのだ。

「どうして殺さねぇんだ?」

不思議がるアキオに、藤丸が答えた。

「私は春日アラタを殺すのには、反対だ。だが、あの黒い太陽を止めると言うなら。アンタらと利害は一致する。」

「だ、誰が貴方なんかと。」

ミラが相変わらずカタイこと言うので、彼は条件を付けてみた。

「協力してくれるなら、アンタらから奪った魔力の半分をやる。」    

「!?」

「さて、どうする?」

そう、藤丸が触れた二人が倒れたのは。魔力を吸い上げるタイプのメイガスモードに触れたからだ。

 

そして、このメイガスモードは術者の任意で奪った魔力をまた元に戻すことが出来るのだ。

「何故魔王である貴方が、私たち対魔の魔力に耐えれるのかは癪ですが。」

「仕方ねぇ。協力するから、さっさと返せ。」

彼は彼女らの渋々とした承諾に頷くと、魔力の塊をミラとアキオの体に入れた。

やっと動けるようになった二人は、藤丸と肩を並べて黒い太陽を睨む。

「さて、行こうか。」

二人が頷くのを合図に、三人は魔力を一つの玉へ変えて、それを黒い太陽へとぶつけた。

これは質が高めな魔力の塊なため、黒い太陽を消す威力は十分ある。彼らはそう考えて全力でぶつけたのだ。

そして、白い煙が空に発生し、崩壊現象で消えてしまった生徒たちの一部が、復活を遂げた。

 

「やったのか!?」

「いえ…まだです。」

「チッ!半分残りやがった!」

「全力だったのだが!?」

すると!下から何かが光と共に飛び出した!

「夢の世界から脱出ぅ!」

アラタだ。某警察署が目の前が住所な防衛チームのような叫び声を挙げながら、生存を示したのだ。

「アラタ!生きていたのですか!?」

「死んだかと思ったんだぜ!?」

驚いた藤丸たちに、アラタはユイに助けられたことをみんなに説明する、

「アキオ。どうやら失敗したようですね。」

「仕方ないだろう!ユイが庇うなんて思わないし!」

「では今度は確実に。」         

「魔力を吸われたい人がいるみたいだねぇ。」

藤丸とミラ&アキオの空気が再び緊張状態へと変わりそうになったところで。

「ちょいタンマ!」

本当に決闘になりそうになる前に、アラタが止めに入った。

「俺が崩壊現象をコントロールすれば、俺が殺されずにかつ事を荒げずに済むだろ?」

魔道は全ての可能性を否定しない。その考えならば、崩壊現象をコントロールすることも出来ないわけじゃない…。しかし、そんなことが出きるのだろうか?

「詭弁ですね。私のユースティティア(正義)はそんな言葉では揺らぎません。」

「まだ言うか!」

少し喧嘩腰になった立香を静止するように、アラタが前に出る。

「なら。もしコントロール出来なかったら容赦なく倒してくれ。」

アラタはこともあろうか、賭けに出たのだ。普通なら、「どこからその自信が来るんだ?」と問いただすところだが、藤丸もアキオも「こいつならやるかもな…」と考えた。

「良いぜ。出来たら許してやる。」

「アキオ!…ハァ。分かりました、良いでしょう。ただし、少しでも失敗したら本当に容赦はしませんよ?」

すると、アラタは「いいぜ」と返事をした。

 

「魔道書よ!俺のテーマを言うぜ。」

どうやら、アラタのテーマが決まったようだ。

「いいぜ!気に入ったら力を貸してやるぜ!」

「あぁ。俺のテーマは。支配だ!」

アスティルを縛っていた、運命の鎖が解き放たれた!

アスティルは声を高らかにして笑った。

「確かにお前の心、存在、本質、魂の意味。それは真に『支配』だ!素晴らしい!!」

そして、その『支配』は傲慢のアーカイブにある。彼はミラの魔道をヒントにしたのだ。

藤丸は二人と対峙したので彼女たちの性質は分かる。

例えるなら、アキオのが『龍』でミラのが『真珠』に当たるだろう。

「傲慢(スペルビア)の書庫(アーカイブ)に接続!テーマを実行する!!」

「!凄い魔力だ!!」

「これがアラタのメイガスモード!」

「ふむ。これはこれは。私たちは撤退したほうが良さそうだ。」

「?」

「あぁ、ネロはマーリンと一緒に離れた方が良い。私なら耐えれるから。」

このとき、藤丸は崩壊とは少し違った嫌な予感がしていた。ネロとマーリンはずらかった。

「ここに溢れる全魔力を支配して、打ち消すぜ!アスティル!」

「あいよ!」

「崩壊現象なぞ消え失せろ!」

アラタは手を挙げてこう叫んだ。

すると。

藤丸や逃げたサーヴァント二人とミラを除いた、女生徒たちの服が破れさった。

「………。」

「あれ…?」

 

リリスは赤面して叫んでしまい、アリンは冷静に解説する。

「これはビックリ。メイガスモードの強制解除。」

「まぁ。マスターらしいっちゃらしいが…。」

「てか、どうしてミラとリツカは平気なんだよ!?」

「あぁ。嫌な予感したので、あの魔力が放たれた瞬間に吸収して無害化したから。」

「…奇遇ですね。私も嫌な予感したので彼の魔術を水晶によって反射させてもらいました。」

「えっ?反射?」

藤丸がそう聞き返そうとすると、アラタの服もリリスらと同じように破けた。

「む?」

「」

藤丸はその光景に、苦笑するしかなかった。藤丸も男だ。男の裸を視ても嬉しくはない。

「いやぁぁぁ!」

「行きますよ、アキオ」

「見逃してくれたってことは、認めてくれるってことかな?」

相変わらず、固い表情でアラタを見るミラ。そして、藤丸とは正反対で藤丸は自身が苦手とするタイプだと悟った。

「まぁ。崩壊現象も止まったわけですし。不本意ながら退くさかありませんね。ただ、次は許しませんから」

そう、ミラは台詞を吐き捨てて行った。

「やれやれ。嵐が過ぎ去ったな。学園の生徒たちは、消滅者が0になったようだ。」

「なんとか命拾いしたみたいだな…一件落着!」

「…と思っていたのですか?」

「ゲッ。」

リリスは某伝説の戦闘民族の如く赤い髪を逆立て、目を白くし、吊り上がらせていた。

「なぁ。リツカ!助けて…っていねぇ!」

藤丸は、リリスから溢れる殺気を察知してトンズラして逃げていた。

「アラタぁぁぁ!!!」

「ふぉーお!!」

学園中に、一人の少年叫びと一人の少女の怒声が鳴り響いた。

 

次回のFate/Grand Orderは!

「禁断の…!」

「ババーンと見せてくれよ、リリス。」

「そんな馬鹿な!?こんな簡単に、錬金術式が使えるはずありません!!」

 

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