それで、
「なにがあった。」
ついさっき、取り乱していた俺は霊夢に蹴られ、冷静になった。
ちなみに、正邪も一緒に横たわっている。
「フランとレミリアが戦っていて、ここまでは順調だったんだけど、レミリアのグングニルが私の方に来て・・・」
「写真に当たったと、そういうことだな?」
「うん。写真は跡形もなく。」
おうおうやってくれたなレミリアさんよ。
俺はこいしの方を見る。
「あれなら大丈夫そうだな。こいしと早苗さんなら倒せるだろう。というか、こいしが優勢すぎてヤバい。」
こいしってあんな強いんかよ。目眩ましして、早苗さんが攻撃、さらにそこからこいしが攻撃。俺でも勝てる気せんわ。
「倒れて起きた時、また暴走するかも知れんし、なにも解決してないがどうするか。ぬえはどうする?」
ぬえ次第だなぁ俺には姉妹喧嘩なんてどうでもいいし。
俺はなぜかぼろぼろのままでフラン近づこうとしているレミリアを見る。
あれ?あいつ確かどっかで?
「私はどうにかしたい。フランは頑張ってお姉ちゃんと仲良くなろうとしてたし。フランは495年も一人で部屋に居たから。千年以上生きてる私でも、それだけの時間を一人で居るのは無理だよ。」
「あ?ああそうか。それなら。」
俺は体に霊力を纏う。飛ぶだけの霊力があれば十分。
「おい魔理沙、八掛炉かりるぜ?」
魔理沙から八掛炉を取る。
「おう。使いこなせるか知らんが全力でぶつかってくるんだぜ!」
「ノリのいいやつは嫌いじゃねえよ。」
あと
「霊夢。」
「なによ。」
「今から俺は暴走する。なんかあった時は・・・いや、なんか癪だからいいや。」
「ちょっと、少しくらい頼ってよ。」
宿敵を頼れるか。
「こいし!早苗さん!もどってきてください!」
「分かった~」
こいしが最後に一撃喰らわせて戻ってきた。すると、すぐに標的がレミリアにかわる。
「フラン・・・私は貴方のためて言って、外には出さなかった。だけどそれは私が逃げてただけだった。覚悟は決めたわ。殺しなさい!そして、自分が正しいと思うことを、私にできなかったことを成し遂げてみせなさい!さあ!」
フランは一瞬躊躇う。
「ウッ、アア・・・アアアアアアアア!!」
フランはレーヴァテインを降り下ろす。
カン!
「借りは返したぞ、レミリア。」
俺はあらかじめ拾ってきたグングニルでレーヴァテインを受け止める。
「あっ貴方・・・し、真一なの・・・」
「へー覚えてたんか、それにしても驚いたわ、吸血鬼は何体もいるもんなのかと思いきやまさかお前だったとは。そんでもってあの時金をくれたお前が、師匠と一緒に神奈子様と諏訪子様に力を封印してもらいに行ったが、母親だったとは。」
実を言うと俺には親が居ない。小さいときに吸血鬼としての力が目覚め、父親の血を吸って殺してしまった。
宛の無くさまよっていた俺に、大金を渡し去って行ったのがレミリアだった。
引き取って欲しかったような気もするが、師匠と会えたし、これはこれで感謝している。
「とまあ、話は後にして今は、俺の叔母さん、もといフランをどうにかしよう。」
残念。まさかフランが叔母だなんて。精神年齢、俺より低くそうなのに。こんな可愛いのに。
「ジャマスルナ!」
「しますねぇ~ええしますよ~だっておまえ・・・泣いてるし。」
フランは涙を流していた。
「ナ、ナイテナイ!」
「泣いてる泣いてる。それってさぁ殺したくないってことじゃないんか?」
俺には分かる。家族を殺す時の気持ちが、俺も父親を殺したから。
「ソンナワケ「ソウナンダヨ!」
俺はフランを蹴り飛ばす。その時、俺の目は紅く染まっていた。
「いい加減調子に・・・ノルナ!」
俺はグングニルを捨て突っ込む。
禁忌 「フォーオブアカインド」
三体のフランが俺に突っ込んできて、俺を切る。
いつもならここで落ちているだろうが、今は、痛覚がない。だか、血は流れ続ける。所謂諸刃の剣というやつだろう。
「クタバレ!マスタースパーク!」
「うわーーーー!!」
フランは地面に落ちて気絶する。
だが今の俺に理性はなく。
「ウオオオオオ!!」
マスタースパークで霊力は底をつき、地面に落ちて行くが、俺はフランに殴りかかる。
「はい、終わり。」
俺は霊夢によって簡単に気絶した。
正邪視点
「うっ、ててここは」
「あっ起きた。」
「ああ、ぬえか。これはどういう状況だ?」
私が起きたら目の前が明らかにおかしい状況になっていた。
「それがかくかくしかじか」
なるほど、真一とフランが戦っている・・・いる?話してるだけか。だかそれより重大なことがある。
「そこじゃねえよ!なんで!私は!こいしに!膝枕されてんだ!」
にこにこ
「にこにこしてんじゃねえ!」
???
「?じゃねえよ!」
ちくしょう可愛いなおい。
「とりあえず離せ。」
私は起き上がる。
「あと、なんでこいつらもいるんだ。こいつらこそ戦うべきだろ。」
異変解決がこいつらの仕事で、私達はそれを邪魔してる。なのになんでこんなことに。
「さっき聞いたでしょ。というか、私はあんたたちのせいで疲れてんのよ、休ませなさい。」
霊夢は全くこっちを見ずに言う。
「私は八掛炉が無いから戦えないな。真一が持ってった。」
あいつ敵の武器持ってたのか。霊夢と戦って、次にフランと戦って、余裕がないのか。
「そういや、私達と霊夢、どっちが勝った。」
あれだけお膳立てして負けたとか
「私の勝ちよ。あそこまで追い込まれたのは初めてよ。」
負けたのかよ。次は絶対勝つ。奇襲でも仕掛けてやる。
「マスタースパーク!」
マスタースパーク?あいつが使っているのか・・・
「おい、お前ら二人で真一を永遠亭に運べ。私はフランを「待ってください。」早苗?」
「神奈子様が真一君になにかあったら連れてこいって言ってました。治せるかもしれません。」
「永遠亭より、守矢神社のほうが近いか・・・だ が 断 る」
「ええ!」
「信頼出来ん。」
永遠亭には前にも行ったから確実。どっちに行くかは分かりきっている。
「お前らさっさと「待って。」こんどはぬえか。」
早くしんとやばいんだが。
「もう真一は死にかけてる。永遠亭に行くには間に合わない。」
確かに真一は死にかけてる。今の私達じゃ、永遠亭に行くには遅すぎるか。
「くそ。おい、守矢神社に行け。周りの事なんて気にするな。」
「「分かった。」」
たくめんどくせい。
ぬえとこいしは真一を持って、物凄い速さで守矢神社に向かった。
私はフランを担ぐ。
「私も行くわ。」
元凶の吸血鬼か。
今更だが全部こいつのせいでこうなってんたよな。
「別にいいが、大丈夫か?今の真一は死にかけてる。もちろん、お前のせいでな。お前が殺しかけている相手を見るのはキツくないか?ああ、別にキツくないか。それがお前だからな。それならついてこい。」
精神的にダメージをうけるであろうことを言って、私は飛んでゆく。
「確かに私のせいね。フランがこうなったのも真一がこうなったのも。でも、だからこそ私は行く義務がある。」
レミリアは正邪のあとをついていく。
「それじゃ私達も、」
「行くか。」
霊夢と魔理沙もレミリアに続く。