少年、幻想郷に行く   作:ダイゼツ

20 / 22
第二十話

 夜

はーあ、なんでこんなことに。

俺は地霊殿の屋上にて、手すりに寄りかかって、ぼーとしていた。

何故なら、ドレミーさんに、何かしたか聞かれたところ、何もしていないと言ったら、夢の世界から追い出されたからだ。

何かしろって言ってもなぁ、なにしやいいんだよ。

とりあえず、適当に時間を潰してまた寝よう。

それにしても、異変か。

さっきの話し合いを思い出す。

具体的になにをするか決めとかんとな。あと、武器って結局なに使おう。

俺は小さい玉を作り出し、高速で回す。

おお、これは使えるんじゃないか。

まあ、当てたらそいつの体に穴あくだろうけど。

どうしよう?

「そんなの使わないでください。」

てっこの声。

古明地さとり。なんか用か?

会いたくなかった。プライドとかそんなものなくなる。

「酷いですね。ちょっと二人きりで話したかったんですよ。」

なんか聞くことあるか?

「そりゃありますよ。たとえば、異変ってなんですか?」

フランと紅魔館のレミリアをぶつける。ただそれだけだ。

異変っていってもたいしたことない。

「そうですかねぇ。あなたたちが異変を起こしたってだけで、大変なことになりそうだけど。」

ほっとけ。そんで?それだけか。

「なんで私を好きになったんですか?」

いい加減やめろ。なんでもなにもねぇだろが。本当にもう、仕方ないやん。

「へー。」

なんだ?

「私もあなたのこと好きですよ?」

???

ああ、うん、さすがに嘘か。たく。

「まあ、嘘ですが。」

嘘かよ!

「期待しました?しましたよねえ?」

テメェいい加減にしろよ?

「おお怖い怖い。まあ、本気じゃないこと分かってるんですが。」

・・・うるせえ。

そりゃ怒れるかよ。怒れねぇよ。むしろ可愛いんだよ、他と違って。

「そこまで言われると、ちょっと恥ずかしいですね。悪い気はしませんが。」

そうか。

もう、関係深めたってことで寝たい。

「・・・寝ることさえ許されないとは。」

読むな。

たく、調子ーは狂わんな。寧ろこっちのほうがやりやすい。

「あー喋るの苦手だったんですか。みんなの前じゃ凄くしゃべってたのに。」

なんでだろな?まあ、どっちも素だってことにはかわりないから、勘違いすんなよ?

「変な人ですね。」

お互い様だろ?

「確かに。」

「少し話しただけですけど相性、いいかもしれませんね。」

かもな。お前といるのは気が楽だ。

ゆっくりできる。

「意外と好評で。」

声を出さないでいいからな。

「喋るのじゃなくて、声を出すのが苦手なんですか。」

まあ、そうだな。あとは。

俺の心の中を知って貰いたいってのもあるがな。

今の俺を知ってるのは、お前だけだぞ?光栄に思え。

「無理ですー。」

知ってた。

俺は回していた玉を消す。

そんじゃ、俺は寝る。

「ああ、待ってください。」

あっなんだ?添い寝でもしてくれんのか。

「そうですね。」

ああ?どうした?お前。

「私と付き合ってください。」

・・・どういう意味だ?変なこといったら鬼の方に飛ばすぞ。

「怖すぎますよ。単純に、あなたが好きだから、恋人になりませんかって言ってるんです。」

そこがわかんねぇんだよ。なにがどうなって好きになった?俺の一方的な一目惚れだったはずだぞ?少し話した位で。

「あなたを好きになるならそれで十分です。なんたって、心を読める覚り妖怪。普通よりかなり寄り添ってますから。」

・・・騙してるのか?

「だとしても、すぐに好きになるでしょう。」

・・・あーめんどくせぇ。

俺の負けだ。古明地さとり。俺と付き合ってくれ。

「ふふふ、はい。よろしくお願いします。」

1日で付き合うとか、どうかしてやがる。

「同感ですね。あと、負けたって言ってますけど、告白したのあなたからですよね。」

は?ちょっと待て。いつ告白した。

「地霊殿に来たとき、心の中で。」

付き合う気なんてなかったわ!・・・とは言えんが。告白してたのかよあれは。

「冗談ですよ。多分。ほら、こいしの部屋つきましたよ。」

ああ、いつの間に。

それじゃ、おやすみ。いい夢見ろよ。

「あなたは見れませんからね。おやすみなさい。」

一言多いんだよ!

俺は古明地と別れて、部屋に入る。

ベッドには、こいしとフラン、ぬえが寝ている。

さすがに五人も入らないから、正邪と俺は床で寝る。

俺は正邪の横に行って、座る。

「ひ・・・め・・・」

姫・・・ああ、針妙丸さんか。

俺は目を閉じ、意識を手ばなした。

 

 夢の世界

 

「あら、真一君。進展あった?」

「ええ、お陰様で。でも、もうやめてくださいよ?」

「ごめんごめん。」

この人のお陰で付き合えたから、攻められないのは、悔しい。

「やあ、真一君。なにかあったの?」

「あっ姫。じゃなくて、針妙丸さん。こんばんは。」

「姫・・・正邪何か言ってた?」

「針妙丸さんの夢を見てました。」

「そっか。」

やっべ、地雷踏んじまったどしよどしよ。この雰囲気をぶっ壊すあっ、

「針妙丸さん、ドレミーさん。」

「どうしたの?」

「もしかして向こうで何かあった?」

ドレミーさん。笑いながら聞かないでください。

「そのー自分、恋人ができました。」

「「えぇーー!!」」

「あっははははは!!よくやったね!凄いよ真一君!あっはははははは!!」

笑いすぎ、ドレミーさん。

てか、一人多いような?

「おお、片方だけの白い翼!いったい何サグメさんなんだぁぁ!」

「煽らないで。誰と付き合ったの?正邪?」

「ちげぇって言ってんだろ!正邪以外だ!正邪はありえん。」

「言い過ぎじゃない?それにしても、正邪以外と付き合うとは。」

「しつけぇな!サグメさんよぉ!」

「今度会わせて。」

「断る!」

「まあまあ、誰かはおいといて、真一君は気絶し過ぎ。だから、彼女さんを守る力をつけてもらいます。」

ドレミーさんが、それはもう、やばそうな提案をしてきた。

「私たち三人が、真一君に弾幕を撃つから、全部避けてね。」

はあ!?

「ちょっと待ってくださいよ!針妙丸さん!さすがにこれはキツイと思いますよね!」

針妙丸さんに助けをもとめるが、

「ああっと頑張って。」

「針妙丸さぁん!!」

「初め!」

「ちょっ!はや!おいサグメ!お前殺しにかかってるだろ!」

「さあ?」

「テメェェェェェエ!!」

これは流石に無理だって!!

こうして、俺の修行が始まった。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。