「あー」
めっちゃ疲れた。精神的に。
「下克上は・・・これから・・・ですよ。」
・・・なんで正邪が膝の上に?
「おい、起きろ。」
「んん?姫?・・・てっ真一か。」
「分かったらさっさと離れやがれ。」
「うーん。」
おいなんだその顔は。
「離れろと言われたら、離れたくなくなる。それが天邪鬼。」
「迷惑だなぁおい。」
気持ちはわからなくもないが。
「・・・暖かい。」
「・・・うっせ。」
「やっぱり、お前には素直にいられるな。」
まあ、確かに、命を預けて戦っただけはあって、信頼はできる。
「たまには、人肌が恋しくなるな。」
「・・・まあ、そうだな。」
夢のせいで、針妙丸さんのことを思い出したんだろう。
俺もふと思い出した。
「師匠。どうしてるかねぇ」
俺はマミゾウさんと敵になった。それは俺の意思でだ。だが、
「しばらく甘えてなかったな。」
しばらくって言うか、三年くらい甘えてない。
もう甘えられる奴なんていないからな。こいつと同じで。
ぬくもりが恋しい。
今の俺たちはお互い特別な存在に近い。
俺はこいつで、こいつは俺、っていうような関係になってきて
「おはようございます。」
「「ふぁ?」」
ああいや違うぞ!これは別にその何て言うか!
「うわぁぁぁぁーーーー!!!」
「ちょっ正邪騒ぐな!」
「あわわわわ」
「このこえ、ぬえ?」
「もうそんな関係だったなんて。」
「どういう関係だ!別に変な関係じゃねえよ!特に恋人関係ではない!」
「へぇ、あやしいですねぇ」
「さとりぃ!お前分かってんだろぉ!」
「はいはい。ぬえさん、大丈夫ですよ。そもそも、真一さんがみなさんと出会ったのは最近なんでしょう。そんな早く付き合うわけないじゃないですか。」
「ま、まあ確かにそうだね。疑ってごめんね。」
「アッハイ。ダイジョウブ。」
あんれー?出会って1日で告白してきたのはどうなるんだー?
「では、こいしとフランさんは、私と真一さんで起こすので、お二人は昨日行った食堂に行ってください。お燐がご飯を作っているはずですので。」
「わ、分かった。」
「おい正邪ー行ってこーい。」
「あ、いやそのこれは。」
「おら!」
「ごふ。」
俺は正邪を軽く蹴る。
「うわっ!ど、どうなった!?」
「おい、正邪」
「なっなんだ?」
「食堂、行け。」
「ハイ。」
無事、正邪とぬえは食堂に行った。
「無事とはなんでしょう。」
いいんだよ。
というか、お前、あいつらより出会ってまもないよな?
「私は一年くらいたってたのかと。」
お前の感覚狂ってやがる。
「それはそうと。」
「おっおい、なんだ。」
俺の頬に古明地が触れてきて、思わず声を出してしまう。
「浮気なんて・・・ふふ。しませんか。」
あたりまえだ。正邪も恋愛感情はない。芽生えることもない。
「その心は?」
自分と付き合うことはない。
「なるほど、かなり特別な関係なんですね。」
たしかにそうだが、特別とか言われるとなんだかなー。
「でも私は嫌です。」
そうか。ならやめよう。
「そうしてください。私に甘えてください。私を求めてください。」
・・・付き合ってすぐのやつが言う言葉じゃねぇが分かった。
でも、甘えるのは難しいな。
「なぜ?プライドですか?」
しばらくあえないだろ?俺には家がないから、ずっと、幻想郷をさ迷ってると思う。
ここには多分戻ってこない。
「ここに住んでください。」
ありがとナス!
幻想郷で家がないのはキツイ。
「即答ですね。」
仕方ない。あといい加減手を離せ。
「嫌です☆」
おい、くっついてくんな。
「言葉ではそう言ってても、心は喜んでますよ?」
うるせぇ感情まで読むな。
「んんん?」
俺たちはすぐに離れた。
起こすぞ。
「はい。」
俺はこいしとフランを揺さぶる。
「おきろー。こいしーフランー」
「んん?あっお姉ちゃんおはよー。」
「ちょっとこいし。乗っかってこないで。」
こいしはさとりにダイブする。
「フランおきろー。」
「ああ、真一、おはよう。」
「おう。おはよう。食堂行くぞ。」
「うん。」
フランはベットから降りて背伸びする。
「じゃあ行こっか。」
「おう。こいし行くぞ。」
俺はこいしを担ぐ。
「おんぶー。」
「おんぶだぁ?」
「おんぶ!」
「はぁ、へいへい。」
俺はこいしをおんぶする。
ガキかよ。いやそうなんだろうけど。
「すみません。こいしが。」
さとりがそんなことで謝ってくる。
「別にいい。」
「こいしちゃんいいなー。」
「二人も出来んからな?」
「前に乗る。」
「おいこらまて、重!」
「こらー女の子に重いなんて言ったらだめだよ?」
「いや、二人も持ったらそら重いわ!女の子とか関係ねぇ!」
「私も乗ろうかしら。」
「ころす気か!」