「ほらついたぞ。」
「「わーい。」」
「わーいじゃねぇはよ降りろ。」
俺は古明地と一緒に、フランとこいしを持って、食堂に来た。
「なにしてるの?」
「見りゃわかんだろ。こいつらが乗って来たんだよ。」
「いや分かんないよ。」
全く、これだからぬえは。
「んなことよりはやく食おうぜ。腹減った。」
正邪が駄々をこねる。
「いや別に駄々をこねてるわけじゃないでしょう。」
マジレスは苦手です・・・食うか。
「はい。ところで、マジレスってなんですか?」
知らんでいい。
「あっおはよーございまーす!」
ん?確かお空だったか。
「おう。おはよう。お燐もおはよう。」
「おはようございます!朝から美味しいもの作りましたよー!」
「おお。そりゃありがたい。」
そして全員椅子に座る。
「それではいただきます。」
いただきます。
古明地に続いて言う。
もぐもぐ
うめぇ。霊夢のキノコの唐揚げも旨かったがこっちもうまい。
「わー美味しいね!」
「でしょ。なんたってお燐が作ったからね!」
フランが喜び、こいしが誇る。なんとも微笑ましい。
「羨ましいですか?あんな光景が。」
・・・いや、ただ家族ができたら、あんな風にしたいな。俺は親父とはともかく、母さんと一緒に家族全員で食事なんてできなかったからな。
「へー。家族ですかー。」
「うっせ。それにしてもこの味噌汁うまいな。」
「にゃはは!ありがとうございます!」
「ぜひ毎朝、俺に味噌汁を作ってくれ。」
「それはプロポーズとしてうけとっていいんですかー。」
「いいえ、お燐。実際作ることになるのよ。」
「へっなんでですか?」
うん。当然といえば当然だ。
「だって、真一さん、ここに住むから。」
「「えっえぇぇぇぇ!!」」
「お燐はともかくぬえ、なんでお前が驚く。俺に家がないの知ってるだろ。」
「あっそっか。じゃなくて!なんで地霊殿なの!?」
「一番手頃だから。」
「・・・手頃なの?」
「そんな理由だったんですか!?」
古明地、お前は知ってるだろ。
「「ご馳走さまでした。」」
「はや!」
いいこと、教えてやろう。ぬえ。俺は早食いだ。そういや一緒食べ終わったやつがいたな。
「あ?なんだ?」
「正邪かよ。」
「おい、そっちから見といてそれはないだろ。」
「正邪だから、いいんだよ。」
「よくねぇよ!」
さてと、久々にやるか。
「正邪、今日はどうする?」
「とりあえず寺子屋だな。いい情報持ってるかもしれん。」
「分かった。」
まだ時間があるので俺は地上に行く。
そんじゃ、またあとでな古明地。
「ええ、行ってらっしゃい。」
「えっ、どうかしたの?」
ぬえたちには、俺と古明地の会話が分かりません。
「真一!」
「うお!」
地上に行くことも許されないのか。
「私の呪いです。」
なん・・・だと・・・?
これは古明地の呪い?
「これから一緒に住むんだね!」
「あ?ああそうだな。」
こいしだった。
いや知ってたけどね。
「よろしくな。こいし。」
「よろしく!」
俺はこいしの頭をなでてから。
「そんじゃ、ちょっと行くとこあるから。」
俺は地上に出た。
妖怪の山
「うん。ここがいいな。」
俺は山の中でも、他の山が見える、広いところにでた。
「それじゃあ。ヤッホーーーーー!!!」
俺がやっていること。それは、朝のやまびこである。
山に住んでいるからこそ。毎朝できる。月一週間だけど気にしない。
ヤッホーーーーー!!!
おっ帰ってきたなぁ?・・・妖気がふくまれてる。まあいいや。
「ヤッホーーーーー!!!」
ヤッホーーーーー!!!
やっぱ大声出すのはいいな。
「警告する!」
なんだ?
俺は後ろ向く。
そこには犬?狼?まあ、白いそんなやつが、剣を構えて言った。