この世界っていうのは不思議なもんでさ。
ときおり奇跡っていうのが実現することがある。物理法則とかそんなの関係ないやつ。
その奇跡っていうのは、偶然って言い方もあるそうだ。
偶然いいことがあった。偶然悪いことがあった。
この偶然の出会いは追い風か?逆風か?
この物語は、本当の物語とはかけ離れた時間。
一人の正義の味方と、一人の不器用だけどまっすぐな男子高校生と、個性豊かな5姉妹の
時折笑って、泣いて。そんな物語。
・・・閑静な住宅街。の中にある少し大きめの公園を歩く女性。
ショートカットでどこか大人びた彼女・・・〔中野一花〕は家族が待つアパートに帰る途中だった。
「うわー・・・もうこんな時間になっちゃった。明日学校もあるし早く帰らなきゃ。」
こんな大人びた容姿だが、花の女子高生。それと女優の卵。二足のわらじを履いている彼女は、多忙だ。今日もドラマの撮影でこんな時間まで帰れなかった。
・・・そう、こんな場所を通らなければ。
「あれ?・・・気のせいかな。」
ふと後ろから物音がした彼女は後ろを振り返る。街中とはいえこの時間の公園は人通りがないに等しい。・・・そう、人は。
「えっ・・・」
彼女の目の前に動物・・・いや、異形の怪物が現れた。まるで待ち伏せしていたかのように。
「な、なにこれ・・・っ!」真っ先に逆方向へ逃げ出す一花。そのときだった。
『鋼のムーンサルトォ!ラビットタンク!イェーイッ!』
空中から目の前に現れた鋼鉄のボディ。赤と青の怪人が目の前に現れた。
呆然とする一花を見るとすぐに怪人同士が激突する。パニックになっている一花でも
赤と青の怪人が自分を守ってくれているのはすぐにわかった。
そして自分を襲った怪人がひるんだのを確認したとき。
「早く逃げないとあぶないよ。ほら、あっちあっち。」
守ってくれている怪人が自分に向けて話しかけてきた。
「わ、わかってるけど腰抜けちゃって・・・」
「あー・・・ならしょうがないっ!」
怪人は腰のレバーを何回も回し始めた。するとどうしたことだろう。公式が相手を拘束したではないか。
『レディ?ゴーっ!ボルテックフィニッシュッ!」
その怪人は公式に合わせるようにキックをすると、相手は爆発・・・しながら何かを回収していた。
「んっ、回収完了。で、怪我ない?」
「だ、大丈夫・・・それより、あなたは・・・」
「ビルド。仮面ライダービルド。作る・形成するって意味のビルド。以後、お見知りおきを?」
そう言い残すと、ビルドは街の中へと消えていったのだった。
・・・私は、そのことを姉妹に話したけれど誰にも信じてもらえなかった。・・・けど、あの声どこかで聞いたような・・・