如月 光
自称天才物理学者の高校二年。三玖と同じクラス。一目ぼれ。
風太郎とは幼馴染。両親が事故で亡くなっており、別の友人がやっているカフェに居候(友人はビルドの協力者。)。
ひょんなことから一花を助け、中野家との関係がスタート。
仮面ライダービルドと学生の二足のわらじをはき、日々スマッシュとの戦いに身を投げる。」」
昼休みの食堂。
「焼肉定食。焼肉抜き。」
と前のやつがお決まりの注文をする。まったく、こいつはいつもどおりだな。
「おばちゃん、ハンバーグ定食。後肉じゃがとプリン二つ。あ、支払い僕で。」
「あっ・・・って、なにすんだよ光。」
「風太郎さ、いい加減食事にバリエーション増やせって。そのうち倒れるし、飯食いたいならうち来いって前から言ってるだろ?」
目の前の黒髪でどこかぱっとしない男子・・・上杉風太郎に僕はそっとため息。
「ただでさえ家庭教師のバイトやってるとはいえその食事見たら大変なのはわかるし。・・・ほら、らいはちゃんつれて今日家来い!」
「ほんとに急だよな。」
学年主席、だけど融通が利かないこいつとは小学生のころからの昔馴染み。だからかな、こいつが僕といるときだけは少しくだけた感じになるの。
「ほら、たまには食え。俺のおごり。」
「・・・出世払いでな。」
ほら、うまそうに食ってんじゃん。
「あれ、風太郎君が一人じゃない。」
後ろから聞こえてきた声。どこかで聞いたことが・・・あっ。
「あれ?始めましてだよね?」
「ど、どうも・・・」昨日助けた女の子じゃねぇかぁ!?
え、確かに見たことあると思ったけど!
「ああ、こいつは如月光。俺の幼馴染なんだ。こっちは中野一花。俺の生徒。」
生徒?
「あっ、家庭教師してるっていってた・・・」
「そういうこと~。ここ座るね?」
僕の向かいに座る一花さん。・・・明るいところで見るとやっぱりきれいな人だった。
って、この人どこかでみたような。けどこんな美人、忘れるわけないし。この目の前のガリ勉と違って。」
「聞こえてんぞ。」
「ふふっ、お姉さんのこと?ありがとねっ。」
おや、どうやら聞こえてたらしい。なんかむかつくしあいつの焼肉一枚食ってやる。
「で?一花はなんでこんなところにきたんだ。今日の家庭教師は休みのはずだろ?」
「それもなんだけどー・・・実は昨日襲われちゃって。変な怪人みたいのに。」
怪人・・・昨日・・・
「怪人?それって都市伝説みたいなやつだろ。疲れてたんじゃないのか?」
「そうじゃないよ!・・・ほんとに襲われて。そしたら赤と青の半分こ怪人が助けてくれたの!」
・・・あ、ああっ!
「?どうしたの?急に立ち上がったら危ないよ?」
「あ、あははー、なんか面白そうなこと向こうでやってるって思ったらまったく別だったみたいで・・・」
昨日助けたのこの人かー!!なんてこった、どこかで見たことあると思ったらこの人か!
「そしたらさ、その場にこんなマッチがあったんだけど。ねっ、風太郎君知ってる?」
「このマッチ・・・〈アルストロメリア〉?確かこの店って。」
「ぼ、僕の家だなー、か、怪人がそんなところにいたなんてー」
「なんで棒読み?」
しまった、回収忘れてた・・・!どうする?二人にはビルドのこと話せないしそれ以前に一花さんの視線がすっごくあれなんだけど!
「私としては、一度は助けてもらえたしやっぱりお礼もいいたいんだけど・・・ね、今日行っちゃダメ?」
こ、こんなこと言われたら
「ど、どうぞー・・・」
okするしかないよなぁ・・・