All be there for you.   作:銀城 時雨

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第3話

静まり返るコート。

 

「今、第3って言うたよな?じゃあ何個ぐらいあんの?今みたいな人間業超えてるの」

 

『うわ鋭いやん。七つの大罪っつー技やねんな?これ。だから7個あるで?今のは色欲。性欲、色や形を持つものに執着することが意味やねんけど、この技は簡単に言えばボールに好かれるっちゅーやつ。どんなに離れた場所にいても気付けば磁石のように俺の手の元に行くねん。やけどデメリットもあって、これは敵味方関係なくボール奪ってまうねん。だから味方がシュート打ってもし何らかの理由で俺が発動したらそのシュートから外れて俺の元に戻ってきてしまうっつう奴。』

 

まぁ現実離れした技だとは思う。だけどこれは何かイカサマをしてるとかじゃなくてただただ運の問題。百発百中で俺の手元にボールが帰ってくるっていう運なだけ。

 

 

「って言うことは傲慢、暴食、色欲、強欲、憤怒、怠惰、嫉妬の7つって言うことだな。一つ一つ説明して言ってくれないか?」

 

『んー、してもええけどこれでもし、ここの高校入れへんかったらただただネタバレしただけやから色欲だけな?すまんで、諏佐先輩。』

 

「あえて色欲っちゅうことは1番弱いって言うことやな?」

 

『もーほんと今ちゃんセンパイ怖いんやけど。めっちゃ読まれてるやん。そう、1番使用頻度少ないねんコレ。だって1番意味ないやん?ボールに好かれるって。しかも俺がシュート打っても入らんと返ってくるしな。シュート出来ひんのがしんどい。』

 

パチパチパチ

 

「私から学園に説明しておきましょう。なかなかの才能をお持ちですね。」

 

『俺的にはサッカーの才能の方が欲しかったんやけどねぇ』

 

まぁ今日はこれくらいかな。そう言えばバッシュも履かずにやってたけど良かったのか?まぁなんも言われないならいいか。

 

『じゃあ今日のところは帰るで?正式に入学出来たら敬語で話すわ!』

 

さよならーと、歩いていったけど。

 

「そっちは校舎の方ですよ。」

 

『えっ!?ちょおだれか俺を玄関まで送って!もう道がわからん!』

 

プロフィールに方向音痴が追加されたのでした。

 

 

 

 

 

 

「カントク。あいつ、姫柊敵に回したらやっかい、と言うより勝率がだいぶ下がることになりますわ。出来れば身内にしたいんやけど」

 

「そうですね、こちらに来てくれて助かったとでも言っておきましょうか。これが秀徳などの所に行っていたらと考えるととてつもない悪寒がしますね。」

 

「青峰と姫柊……お互いに個性が強い反発し合わなければいいけどなぁ」




もうみんなの喋り方わかんない。覚えてないよ

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