「如月だ、遂に五話目か…」
そうですね…遂に五話目ですよ…
「…ん?何やらデジャヴを感じるんだが…」
気の所為ですよ、余り細かい事を気にしてると老けますよ?
「スペルカード、緋符『バーン…
ちょっとぉぉぉぉぉぉぉ!それはまだ出しちゃダメなやつでしょ!ちゅーかやめて!死んじゃう!
「HAHAHA、何を言ってるんだ?俺は主が死のうが知った事ではない!」
ぎゃぁぁぁぁぁぁ!第五話をどうぞぉぉぉぉぉぉ!
「待てコラ♪」
ーーーねぇ貴方はだぁれ?
僕?僕は如月 翔だよ、君は…誰?
私はーーー
ーーロゼリア、ですわーー
「ーーふぁぁ」
何だろう…とても懐かしい夢を見ていた気がする…
「ん?何かベトベトするーーって身体中汗だらけじゃん!
…うわーこりゃ風呂入らないとな…」
と風呂に入るために布団から出ようとしたときーー
「あ…翔!起きたの!」
と言って早苗が入ってきた
「大丈夫?体は?怠くない?」
と言ってまくし立てている…どうやら相当心配をかけたようである。
「ごめんな早苗…大丈夫だよ、体も怠くない」
「本当に?よかったぁぁぁ」
「ははっ大袈裟だなぁ…でも、ありがとな早苗」
そう言って頭を撫でてやると…
「あっ…えへへ久しぶりに撫でられた」
「そりゃ、年がら年中早苗の頭を撫でるわけにもいかないだろ…」
「ふふふ分かってるよ…でも…たまには撫でて欲しいな」
「…まぁ誰も居なかったらな」
…くっ何だ、早苗が可愛すぎるぞ!起きて早々また別の意味で寝込んでしまいそうだ…
と俺の葛藤も知らずに…
「?どうしたの顔赤いけど…あっ熱出ちゃったの!?ちょっとおでこを貸して!」
「ぎゃぁぁぁぁ!チョット待て!それ以上世話をしなくていい!熱も出てないし(別の意味で出てるけど)大丈夫だから!本当に!」
「なら…いいけど…」
…ホッ危なかった…あれ以上やられてたら俺の理性が持たなかったな、危ない危ない
「それより早苗…俺は風呂に入りたいんだが…」
「え?あっそうですね…今なら誰も入っていませんし…大丈夫ですね…あ、一つ確認させて下さい」
「ん?何だ?」
「寝ていた理由は…ちゃんと覚えてますか?」
「……あぁ覚えているよ」
「そうですか…なら良かったです、お風呂入り終わったら
大広間に来てください…そこでお話があります」
「話か…分かった、風呂終わったら行くよ」
「うん、それじゃあ…お風呂行ってらっしゃい…」
「それじゃあ…風呂に入りに行きますかね…」
そう言って風呂に向かった
〜少年入浴中〜
「ーーふぅー気持ちよかった〜」
いや〜気持ちいいな!汗もスッキリ、体もスッキリ!
お風呂は最高だな!
「…さてと…大広間に行きますかね…」
〜少年移動中〜
「…ん?」
大広間に着いたはイイが…何故ここにーー
「夏希と沙月がいるんだ…?確か夏希が熱が出て沙月も帰って看病してるはずだか…」
「翔様…すみませんが単刀直入に聞きます…如月様は"力"を発現させたのは本当ですか?」
「ーー早苗達から聞いたのか?」
「はい、聞かせていただきました、それで"力"の方は…」
「…あぁ確かに変な物が出たな…確か"口"の様な物が出た…それがどうかしたのか?」
「口…ですか…ではまだ"不完全"な覚醒のようですね…」
「…不完全?お前は俺のこの"能力"について何か知っているのか?」
と俺が聞いたら今まで会話に参加しなかった夏希が…
「翔様、右腕を見せてくれないかな?」
と言ってきた…右腕を出すと…
「あれ?…何だこの紋章…」
見ると右腕の甲に"龍の紋章"みたいなやつがあった…全く気づかなかったな…
「やっぱり…不完全ながらも能力は覚醒してるみたいだね…」
「沙月、夏希、お前達は知っているのか?この能力について」
ともう一度聞いた、そしたらーー
「すみません…私達もよく知らないのですが、その紋章と私達の能力についてだけなら…思い出しました…」
「…思い出した?どうゆう意味だ?」
「私達の能力と使命の事だよ…"お兄ちゃん"」
「ーーそうかお前が言うなら本当なんだろうな」
お兄ちゃん…こう夏希が言う時は真面目な時だ。
「如月家の事だけど…聞く?」
「……家に関係があるのか…」
「はい、ですから聞くなら心の準備をしてからの方がよいかと…」
「いや…聞くよ…聞かなきゃダメな感じがするしね」
「翔…大丈夫?」
「あぁ…早苗ありがとな…俺は大丈夫だ」
「まぁ私も少し興味があるね…」
「神奈子と同じ〜」
「分かったよ…話すね」
「紋章については私が話します、如月様についているその紋章は"喰龍"(しょくりゅう)と言うなの紋章です」
「喰龍…?何だそれは」
「如月様も見たと思いますが…その名のとうり"喰らい尽くす龍"の力です」
「喰らい尽くす…?力などをか?」
「そうです…しかも力だけではありません、相手の生命力なども…喰ってしまうのです…」
「何…?生命力だと…?それは…相手の"命"をも喰らうと言う事か…?」
「はい…今は"不完全な覚醒"なので不可能ですが…やがて完全に覚醒して"喰龍"を操れる様になれば、相手の命ごと"喰らう"事も可能です…」
「「「「!?」」」」
マジかよ…もしかして…
「もしかして俺の能力って喰える物だったら何でも"喰ってしまうのか…?」
「恐らく…そうでしょう」
「………なんだそれ?そんなの家にいた時全然聞いたこともなかったぞ?」
「この能力は如月家の中でも"選ばれた者"しか使えないのです…ですから、家にいた時に聞かなかったのも無理はありません」
「ーーそしてその選ばれたのがお兄ちゃんだよ」
「待ってくれ二人共、お前達は俺が家でどんな扱いだったか知ってるだろう?」
「…うん、知ってるよ」
「だったら考えてみてくれ…俺はーー」
ーーー不能力者じゃ無いのか…?
ーーー不能力者、俺が家に居た時に付けられた"皮肉名"だ。
如月家は遥か昔から存在した妖怪討伐の者たちだ。
その家系は今も続いている…そしてその家に命を授かった者は妖怪退治の"能力"を受け継ぐ…のだが俺は何故か継承され無かった。
俺には兄と姉がいた、その二人には"能力"が引き継がれていたが、俺には何も引き継がれ無かった。
最初は努力すれば能力も引き継がれるだろうと、父や母達も尽くしてくれた…だが俺には何の能力も引き継がれなかった…
それが原因で俺は家の立場が悪くなり、更には父や母や兄、分家の奴らなどにも陰口を言われるようになっていった…
だが、その中で俺の味方をしてくれたのは沙月、夏希、そして姉の三人だけだった、そのお陰で勘当は辛うじてま逃れていた…
その三人が俺の救いだった…
ーーーだが…最終的に勘当になった理由は…俺が妖怪の少女を連れて来てしまったからである。
だが小さい頃の俺はとてもその"少女"が妖怪とは思えなかったのである。
それでも父や母達が激怒してその少女を殺そうとしてーー
ーーその少女を守るために俺が盾となり…その少女を逃がした…
そして俺は勘当されたのである…
その後は何も知らない…きっと俺がいなくなってせいせいしてるだろうな。
「…とまぁ思い出しても最悪な思い出しか無いからな…俺が"選ばれた者"だとは思えないな」
「何故…如月様が能力を継承出来なかったか…それは元々"継承されていた"からです」
「ーーそれが"力を喰らう程度の能力の事か…?」
「はい…私のお爺様が言っていました…如月家には代々隠された能力があり、それがどんな能力なのか、それは"龍の審判"によって決まる…と」
「龍の審判ね…それが俺の喰龍か?」
「はい…その通りです」
成る程…つまり能力が"継承され無かった"訳では無くて、継承されてたが、気づかなかった訳か…
「これで…納得して頂けたでしょうか?」
「あぁ…俺の能力については納得した」
「…それじゃあ次は私達の能力の話だね…」
「私達、奈々瀬家の者たちは如月家の者たちに使える…そして、その隠された能力者を探すためにずっと尽くしてきたの」
「それは…俺の事か…?」
「うん、そうだよ…そして私と沙月姉が仕えたのはお兄ちゃん…そしてお兄ちゃんが覚醒した時、"私達は真の能力"を発揮出来るの…」
「真の能力…?それは今使えてる能力とは違う能力なのか?」
ーーーそう沙月と夏希はちゃんと能力があった
沙月が"氷神の力を操る程度の能力
夏希が"炎神の力を操る程度の能力
始めて会った時の神奈子と諏訪子の感想は
「人間にしては、随分と有り余る力を手にしたね」
と神奈子
「うわ〜こりゃあ成長したら私達といい勝負が出来るかもね〜」
と諏訪子は言っていた。
だが…基本的には能力は一つしか無い…と神奈子達は言っていた。
「本当にそうなら…"能力が二つ"有ることになるな…それで?もう一つの能力とは…?」
「それはーーー」
ーーー主の武器と成る程度の能力
「何…?主の武器と成る程度の能力?」
「そうだよお兄ちゃん…私達が武器と成る訳ではないけどね…」
「じゃあどうゆう意味だ…?」
「私の"ココ"に手を入れて…」
そうして"ココ"と言った所は…胸だった…
「なっ…何を言ってるんだ!そこはー「お兄ちゃん!」
ーー!?」
「私は巫山戯てないよ…その"喰龍の右手"で私のナカにある物を取り出して…」
「……分かった」
夏希の目は真剣そのものだ…だったら応えてやるべきだろう。
そして俺は手を夏希の胸え向け…
その"ナカ"に入り、そしてその"ナニカ"を掴み…
「はぁぁー!」
その物…いや、刀を取り出した…
そしてその取り出したものを見て…神奈子と諏訪子は驚きの表情をした。
「そっ、そんな…それはまさか…」
「それって…」
その問いに夏希は答えた
「私達、奈々瀬家が代々守って来た神剣ーー天羽ヶ斬だよ…」
「それって確か…八岐大蛇を倒した神剣じゃあ…」
「そうだよ…そして私達は次の選ばれし世代にこの剣を握ってもらうためにずっと、私達の中に"封印"されてたんだよ…」
「待て…何でそれを本家の如月家が知らないんだ?そもそも何故黙っているんだ?」
「それはーーずっと前の世代までは知っていたんだよ、だけど…如月家でも資格無き者が持つと直ぐに命を吸い取られてしまうんだよ…そして如月家の歴史から消え、私達奈々瀬にのみ、伝えられる様になったんだよ…如月家から無駄な犠牲者を出さない為に…」
「そうだったのか…それじゃあ沙月の中にも何かあるのか?」
「私は…何も変化が無かったので…恐らく私は如月様が"完全な覚醒"をした時に私の中の"封印"が解け、発動すると思います」
「成る程な…じゃあ夏希からは"炎神の力を操る程度の能力"は消えてしまったのか…?」
俺の問いに夏希は首を横に振った
「ううん、私に能力が追加されただけで炎神の力を操る程度"の能力は消えてないよ」
「そうか…じゃあ実質、夏希は"二つ能力が使用出来る"のか」
「うーんまぁ…そうだね…で?お兄ちゃん自分と私達の能力を聞いた感想は?」
「ハッキリ言ってビックリだ、聞いたことない事ばっかにだったしな…」
そう言った後早苗が
「私もビックリだよ…でも…翔が"彼処"にいた理由ってそんな事が原因だったんだね…」
「ん?…まぁな」
その後神奈子が「うわ〜…翔って神剣まで扱えるのか…こりゃチョット楽しみだね」
そして諏訪子が「しかし夏希の中から天羽ヶ斬を取る時、翔の右手光ってたね〜かっこよかったよ〜」
と言っていた…
「あ〜疲れた、つうか俺にも能力とかあったんだな…何か安心したよ…」
「そういえば、早苗様のグレイソーマタージをその右手で喰らった、と聞きましたね」
「あぁ…それで寝ちまったんだよな〜」
「その時は無意識に使ったんだね…だから意識を失っちゃったんだよ」
「成る程ね…次からは意識して使えるのか?」
「それは翔様次第だね〜」
「だよな…って翔様に戻ったな」
「まぁ真剣な話も終わったしね〜、んー!疲れた〜」
「ーーチョットいいかい?」
突然、神奈子がそう言ってきた
「ん?何だ?」
「あんた達はしってると思うけど…最近守矢神社の参拝者が少なくなってる…のは知ってるよね?」
「勿論だ」
古来より神を信仰することは人間にとって当たり前のことであった。火山の噴火や地震、疫病などは神の怒りとされていたため、それを鎮めるために神に許しを乞うたり、干ばつや台風、洪水などで農作物に多大な影響が出たときはなんらかの儀式を行い、神の力に縋った。
だがそれはすでに遥か昔のこと。火山の噴火や地震の原因も発覚し、疫病の正体も明らかになった。
干ばつに悩まされているならなんらかの対処も出来るし、風雨や洪水から農作物を守る術も手に入れた。
そう、人間は神を信仰することより、科学と情報を信仰するようになったのである…
だから守矢神社などの大きな神社も信仰を得る事が難しくなっている。
「だからね…私は考えた…どうやって信仰を取り戻すかを…」
そしてその考えは俺の予想の斜め上にすっ飛んで行った…
その考えは…
『神社を人間の世界から幻想の物とし、幻想郷で信仰を集める事』
「…俺の考えを超えたな…」
「…ええ、言うと思ったわ、本来なら翔と早苗の修行が終わったら話す予定だったんだけど…思わぬイレギュラーが起きたからね…」
「…この世界の俺達の記憶はどうなるんだ?」
「貴方たちに関係する全ての人間から貴方たちの記憶を私と諏訪子の"神力"で消すわ」
つまり…蓮子やメリー達の中から俺達の存在が消えるのか…
「早苗はもう聞いていたのか?」
「ええ…私は聞いていたよ…」
「…早苗は…どうするんだ?」
「私は神奈子様と諏訪子様について行くわ」
「早苗は…この世界に未練とかは無いのか?」
「それは…あるけど…だけど私は神奈子様と諏訪子様に恩返しをしたいの…だから私はついて行くわ」
「そうか…それじゃあ俺も行くか」
そう答えた俺にビックリしたような表情を浮かべる神奈子と諏訪子…そして早苗
「あんた…この世界に迷いとか未練とか無いのかい?」
「…無いと言えば嘘になる…少ないけれど友達も作れたしね…だけど…」
「俺は早苗に返しても返しきれない恩がある…それは神奈子と諏訪子…二人もだ…」
「翔…」
と二人が涙を流してる…まぁコレは本当の気持ちだ、だからこそ…
「…沙月、夏希、お前達にもいっぱい助けられた…だからこそ…俺と一緒に幻想郷に行くか…それともココに残るか…これは自分の意思で選んでくれ…」
と、俺が言い暫く考えてる素振りを見せ…そして
「私は如月様から離れる訳があるわけないじゃないですか」
「私は翔様達と行きたいな〜」
と二人同時に答えた。
「お前達はこの世界に未練とかは…無いのか?」
「ありません、如月様がいなくなるのならこの身、必要ありませんから」
「翔様達が居なくなったら私泣いちゃうよ〜だから私もついていく!」
「沙月…夏希…ありがとう、お前達は最高の従者だよ…」
「…話は纏まったね…それじゃあ明日、幻想郷に行くよ!
…諏訪子準備をするよ!」
「りょーかい、早苗達は身支度を明日までにしといてね〜」
「分かりました…では一旦帰ります」
「あぁ…俺は自分の部屋に行くかな」
「では、私達は家に帰って服などを取ってきます」
「バイバーイ翔様!また後で会おうね〜!」
「あぁ後でな」
幻想郷への入り口は開かれた…
非日常の日まで…残り少し…
どうも!sinonnです!
「如月だ、ってまた俺一人だけか?来てるの」
そうですね…まぁ皆さん支度してますし…
「そうだな…とようやく幻想入り出来るのか…少しだけ楽しみだな」
そうですね〜まぁ今の日常よりかは退屈しなくてすみそうですよ?
「しかし…幻想郷か…どんな所やら…」
フフフ…如月さん気を付けて下さいね?普通には多分入れませんよ…ふふふ
「なんだか主がキモ…ゲフンゲフンもとい変になってるな
第一幻想郷に入るだけなんだから、普通に入れるに決まってるだろ」
…まぁせいぜい油断してればいいんですよ!フーン!
「しかし今回は結構大作になったのではないか?」
自分では大作にしたつもりですけどね、皆さんアドバイスなど、ドシドシ下さい! 感想も下さい!
それでは…コレからも東方神人録を
「「よろしくお願いします!」」