荒野の音速の翼たち~蒼空遠く~   作:疾風海軍陸戦隊

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プロローグ

ジリジリジリー!!

 

日本の航空自衛隊のとある基地で突如警報が鳴り響く。すると格納庫から二機の戦闘機がスクランブル発進をした。

その戦闘機の名はF2戦闘機。航空自衛隊の戦闘機で「平成の零戦」の異名を持つ支援戦闘機だ。ただ、このF2戦闘機はA型でも複座のB型でもない新しい派生型のC型である。

この派生型C型は対空戦重視の機体で武装も対艦ミサイルではなく対空ミサイルが備え付けられていた。また塗装も従来の洋上迷彩ではなくF15Jと同じく灰色の塗装であった。そしてそのF2の尾翼にはかつて第二次大戦で活躍した加藤隼戦闘隊で有名な第64戦隊と同じ白い矢印の印と胴体に赤鷲のマークがついていた

 

「おい、これで何度目のスクランブルなんだよ?」

 

「そうぼやくな。菅野これも仕事だ」

 

「わかってるよ。でもこう毎日はさすがに飽き飽きだよ」

 

と、飛びだった二機のF2戦闘機のパイロットがそう話し合う。ヘルメットで顔は見えないが一人は男性の声で。もう一人は女性のパイロットの声であった。まず二人のことを紹介しよう。先頭に飛んでいるF2戦闘機のパイロットの名は加藤健。空自の一等空尉であり、その後ろに飛んでいるF2の女性パイロットの名は菅野奈緒で三等空尉でであり。二人ともまだ若きパイロットである。

 

「エンジンの音~轟々と~」

 

『一尉。またいつもの歌ですか?まったく先祖が加藤隼戦闘隊の隊長、軍神加藤建夫だからって・・・・・』

 

「いいじゃないかよ。この歌好きなんだから」

 

『まあ、私もラバウル航空隊の次に好きな歌だから別にいいんすけど・・・・・・・次は私がラバウル航空隊を歌いますからね?』

 

「アハハh、了解。三尉」

 

と、そんな他愛のない話をしていると、基地から連絡を受けた空域に到着する

 

「そろそろ、会敵するはずだが・・・・・・」

 

「確かにおかしいですね?それにレーダーには何の反応もないし・・・・」

 

「もしかして観測班が誤認したのか?渡り鳥の大群と間違えて?」

 

「バカ。そんなはずないだろ?」

 

 菅野の言葉に加藤がため息交じりにそう言い、

 

「仕方がない。もう少しだけ探索しよう。もしかしたらステルスかもしれないしな」

 

「了解」

 

と、そう言いニ機の戦闘機はしばらく報告のあった空域を飛び。辺りには真っ青な青空に下は分厚くまるで海みたいに広がる白い雲の上を飛行していた。そして加藤は

 

「これだけ飛行しても見つからないとは・・・・・・こちらソードウィング01。基地管制塔応答してくれ」

 

無線で地上基地に呼びかけるが応答がない

 

「おい、基地管制塔応答しろ!・・・・・・ダメだ繋がらない。もしかして故障・・・・・いや、菅野機と交信できているから故障じゃないな・・・・・菅野。そっちはどうだ?」

 

「応答してください。こちら02・・・・・・・・ダメです応答がありません」

 

「まったくどうなっていやがる?領空侵犯した飛行機が見当たらないと思ったら基地との交信もできないなんてな・・・・・・」

 

加藤は今の状況がどうなっているか分からなかった。ただわかっていることは基地との連絡が取れないということだ。

 

「一体どうなっている・・・・・・無線が繋がらないなんてな・・・・・」

 

『一尉!?』

 

「どうした菅野?」

 

『ぜ、前方!前方の空に穴が開いています!!』

 

「穴ぁ!?お前疲れているんじゃないか?」

 

「本当に空に穴が開いているんですよ!見てください!!」

 

菅野の言葉に俺は菅野の言われた方向を見る。すると・・・・・

 

「なんだと・・・・・!?」

 

確かに菅野の言った通り、俺たちの目も前に穴らしきものがあった。

 

『何でしょうか・・・・一尉』

 

「わからない・・・・・とにかく無線が使えない以上。ここは戻って報告するぞ!」

 

『了解!』

 

そう言い俺たちは基地に戻ろうと反転しようとするが・・・・・・

 

『っ!?一尉!操縦桿が動きません!!』

 

「こっちもだ!?何かに吸い寄せられているかのようだぜ!!」

 

操縦桿が重く機体を反転することができない

 

『加藤一尉!このままだとあの穴に吸い込まれます!!』

 

「わかってる!何とかして機体を反転させるんだ!!」

 

俺と菅野は必死に期待を反転させようと操縦桿を動かすが操縦桿はピクリとも動かない。そして俺たちの乗るF2戦闘機はどんどん穴の方へと向かってゆく

 

「い、一尉。ぶつかります!!!」

 

「く、くっそぉー!!」

 

俺たちはそのまま突如現れた謎の穴に吸い込まれるのであった。

 

 

 

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