荒野の音速の翼たち~蒼空遠く~   作:疾風海軍陸戦隊

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コンタクト

「すみませ~ん。ビールお代わり♪」

 

「さすがザラ。ビールをタンクで飲む女の面目躍如ですわね?」

 

加藤と菅野が来る少し前二人の向かっていた酒屋ではオウニ商会の用心棒、コトブキ飛行隊のメンバーが食事をしていた。そしてそのメンバーの一人でキリエの幼馴染であるエンマが副隊長であるザラの飲みっぷりに感心していると

 

「あら、私なんてまだ生ぬるい方よ。みなさいよキリエを」

 

そう言い二人が目にしたものは赤い服を着た少女キリエがパンケーキとカレーを交互に食べる姿があった。それを見たコトブキ飛行隊隊長であるレオナが

 

「パンケーキはデザートであって、最後に食べる物じゃないか?」

 

「根拠ゼロ!」

 

「健康にいい食べ方とされるのはまず野菜から」

 

レオナの言葉にキリエは否定の声を上げ、そしてエンマの隣にいた銀髪の少女ケイトがそう言うと

 

「何言ってるのケイト?まずいものを我慢して食べるより好きなものを美味しく食べるのが一番いいんだよ。美味しく食べる楽しく生きる。これサイコー♪」

 

嬉しそうに言いながらキリエはパンケーキとカレーを食べる。するとザラは苦笑して

 

「確かにダイエットによさそう・・・・・」

 

「でしょ?」

 

「見ているだけで食欲減退。超キリエダイエット」

 

「ヒッドイ!ザラもやってみなよ。甘い辛い甘い辛いのエンドレスだから!」

 

「そうね~人生に絶望したらやってみようかな・・・・どうレオナ」

 

ザラがそう言うとレオナは

 

「キリエ・・・・私は隊員の味覚や食生活にケチをつけるつもりはない。だが仕事の話となれば話は別だ」

 

「え?何のこと?」

 

きょとんとした顔で聞くキリエにレオナは真剣な顔をし

 

「スタンドプレーは慎むように何度も言ったはずだ。命令無視のその結果一時的に行方不明になり周りに心配をかけた」

 

「でもちゃんと帰ってきたし」

 

「偶然と幸運と根性に頼るのはパイロットとして下の下だ!」

 

「うっ・・・・・ごめんレオナ」

 

「聞き飽きた」

 

レオナにぴしゃりと言われキリエはシュンとなり謝るがレオナは呆れてそう返すとケイトが

 

「キリエの総謝罪回数389回。因みにこれは素数」

 

「キリエは技能ではなく、技術だけで操縦してますからね。」

 

「そんな事無いよエンマ!!ちゃんと考えるよ。」

 

「どんな風にですの?」

 

「えっと・・・・頑張るとか?」

 

「それ答えになっていませんわよ」

 

「いいじゃん!それにやばいっといったらチカの方が私よりやばいじゃん!」

 

「人は人だ!比べてどうする! キリエはもう少し仲間と自分の事を考えるように!」

 

「は、はい・・・」

 

キリエの言葉にレオナが叱るとレオナの言葉にキリエは大人しくなるのだったするとそこへ店の店員が現れ

 

「隊長さん。副船長さんから電話だよ?」

 

「ああ、わかった」

 

そう言いうとレオナは席を外すのだった。そしてザラは酒を飲み

 

「ふふ、疾風迅雷のキリエが言うことを訊くのはレオナだけね」

 

と、笑っているとキリエは

 

「そう言えば・・・・あの飛行機はなんだったんだろ?」

 

「あの飛行機って何キリエ?」

 

「ほら、この前羽衣丸が空賊に襲われたとき、羽衣丸を守ったあのグワァーてすごい音を出してたあの飛行機だよ」

 

「ああ、あの飛行機ですか・・・・・」

 

「確かに見たことのない飛行機ね。プロペラもついていなかったし」

 

「私の知る限り見たことのない・・・・・・」

 

「もしかして新しい空賊?」

 

「空賊でしたら羽衣丸を助けるようなことはしないわよ」

 

とキリエたちはこの前の空戦で突如現れたF2戦闘機の話をしていた。するとそこへ席を外していたレオナが戻ってきた。副船長からの電話の内容は臨時の任務の話が入ってきたというのだ

 

「で、どうだ?みんなの意見を訊きたいのだが?」

 

「レオナがやるなら、私もやるわよ。」

 

「私もやる!」

 

「異論はない」 

 

「あのお手当は?」

 

「通常の三倍で支払うそうだ」

 

「あら、素敵なお話です事」

 

皆の言葉にレオナは頷き

 

「よし、合議の結果、コトブキ飛行隊としては決まりだな・・・・ところで皆はさっき何の話をしていたんだ?」

 

「ええ、実はこの前現れた不明機について話していたのよ」

 

「あれか・・・・・」

 

ザラの言葉にレオナがそう呟くと。外から騒ぎ声が聞こえその騒ぎ声を聞いたレオナたちは店の外に出ると・・・・・

 

「なんだとこのガキっ!もう一変言ってみろ!」

 

「はぁ?聞こえなかった?それとも恥ずかしくて聞こえないふりする感じ?大人なのに横入りなんて恥ずかしいもんね!」

 

店の外では松葉杖を突いた小学生くらいの少女が中年の男と喧嘩していた。そして中年の男は顔を真っ赤にして怒鳴りつけていた

 

「口の利き方に気をつけろ!俺が誰だか分かってる!ラハマ自警団第3支部長のトキワギ様だ!!」

 

「それがどうした!こっちはチカ!コトブキ飛行隊だっ!」

 

そう少女ことチカは言い返すがトキワギたちは嘲笑い

 

「追いはぎ飛行隊?」

 

「違うコトブキ飛行隊だ!」

 

「あばずれ飛行隊か?」

 

「違うコトブキ!わざと間違えているだろ!」

 

「違わねえだろ!金で動くような、すねっからしどもだ!」

 

「そっちこそ、威張り腐るだけの街のお荷物が!!」

 

「どけぇ!!飛行隊なんざ自警団の足元にも及ばねぇんだよ!」

 

「やなこった!!」

 

そう言い襲い掛かるトキワギに対し、チカは巧みによけ、松葉杖を使ってトキワギの足を払いトキワギを転ばす

 

「うわっ!?」

 

「支部長!?」

 

トキワギの仲間がそう言う中それを見ていたレオナたちは

 

「あら、素敵」

 

「チカか!」

 

「まったくもって予想通り」

 

そう言う中、転ばされたトキワギはチカに殴りかかろうとするが・・・・

 

「はい。そこまで」

 

と、そこへ緑の飛行服を着た青年がトキワギさんの腕をつかむ

 

「お、おめえは・・・」

 

「トキワギさん。何をしているんですか?しかもこんな小さな子を特に脚怪我している子を相手に大人げない」

 

「いや、だってこいつが」

 

「なんで言い争ってるかは知りませんけど、店の人にも迷惑が掛かりますし、この辺でやめにしませんか?それに子供に拳を振り上げるなんて大人として恥ずかしいと思いませんか?」

 

「うっ・・・・すまない」

 

青年の言葉にトキワギは気まずそうな顔をし謝り、青年はチカの方へ顔を向け

 

「君も、売り言葉、買い言葉で言い返さない。それに君は脚を・・・・・て君は図書館の時の子か?」

 

「え?・・・・・あ-!!あの時の兄ちゃん!?」

 

チカも驚いてそう言う。そう喧嘩を仲裁したのは加藤であった。そして加藤は少しため息をつき

 

「さて、君はなんでここにいるのかな・・・えっと」

 

「私はチカだよ。えっとねこの店のカレーを食べに来たんだよ。この店のカレー美味しいからさ」

 

「そっか・・・・じゃあ、そのカレー俺が奢ってやろう」

 

「え!?いいの?」

 

「ああ、いいぞ」

 

「やったー!兄ちゃんありがと!」

 

「トキワギさんもこの店で酒を飲むつもりだったんでしょ?一緒に食べませんか?一杯奢りますよ」

 

「え?あ、ああ・・・それは嬉しいがいいのか?」

 

「ええ、昨日奢ってもらった礼です」

 

「そうか。じゃあお言葉に甘えて」

 

「菅野も別にいよな?」

 

「構わないわよ。食事は大勢で食べたほうがおいしいしね」

 

と、そばにいた菅野も頷き俺たちは店に入ろうと階段を登ろうとするとトキワギが

 

「あ、ちょっと待てケン。そこの階段は壊れて・・・・」

 

「え?」

 

その言葉に俺が振り向いた瞬間、脚に賭けた階段が壊れ俺はバランスを崩す

 

「うわっ!?」

 

「健さん!!」

 

「兄ちゃん!?」

 

皆が驚く中、俺はバランスを崩しバランスを保とうとバタバタとするが丁度そこへ店の入り口から出てきた赤い服を着た少女にぶつかる

 

「「うわっ!?」」

 

俺と少女がぶつかった瞬間。少女の持っていた皿の上にあるパンケーキが宙を舞い地面に落ちる

 

「ぱ・・・ぱぱぱぱぱパンケェェーーーーーキッッッッ!!」

 

と、少女は地面に落ちたパンケーキを見て顔を真っ青にして項垂れるがすぐに加藤の方を睨み

 

「私のパンケーキに謝れ!さあ謝れ!今謝ったら許すけど!謝るのか謝らないのかどうだ!そうか謝らないなら・・・・」

 

「えっと・・・ちょっと・」

 

マシンガンのごとく早口で言う少女の剣幕に加藤は動揺すると、彼女の目が光り

 

「こうだぁ!!」

 

「ふぼっ!!」

 

思いっきり顔を蹴り飛ばされ、地面に倒れるのであった

 

「ちょっ!?健さん!!」

 

「兄ちゃん!!」

 

それを見た菅野とチカは倒れて気絶する加藤に寄り添い、チカは揺り起こそうとし、菅野は。

 

「ちょっと、あんた!いきなり蹴り飛ばすなんてどういう神経しているのよ!」

 

「パンケーキの仇だ!」

 

「何訳の分からないことを言っているのよ!」

 

「あんたのそいつの仲間!?ならパンケーキの・・・いや、私の敵だ!」

 

「上等、上等、喧嘩上等よ!自衛隊のパンチをなめないでちょうだい!!」

 

と、先ほど収まりかけていた騒ぎがさらに大きくなるのであった。

 

「あらあら・・・・どうするレオナ?」

 

「はぁ・・・・・とにかく止めてくる」

 

ため息をつきレオナは喧嘩を止めに入るのであった・・・・・

 

 

 

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