荒野の音速の翼たち~蒼空遠く~   作:疾風海軍陸戦隊

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ガドールのお銀

「ここがガドールか・・・・」

 

「殺風景ね・・・・なんか私の地元の田舎を思い出すわ」

 

無事にガドールについた健たちはF2戦闘機から降りてそうつぶやく。そして自分たちの戦闘機を見たガドールの人たちは見たこともないジェット機を見て驚いていた。まあそれはそうだろ

 

「・・・・それで大丈夫ですか?F2戦闘機をそのままにして?」

 

「大丈夫だ金払って倉庫を借りてそしてシャッターを閉めて鍵かけたんだから盗まれる心配はないよ」

 

「でも、渡された鍵、百金で売ってそうなくらいのおんぼろでしたよ?誰かに壊される可能性がありますよ?」

 

「・・・・・・可能性はあるな。何だか心配になってきた」

 

「でしょ?」

 

「わかった。なら早く買い物を済ませよう。そうすれば早く戻れる」

 

「あるといいですねジェット燃料」

 

「あってもらわなきゃ困る・・・・・・さて、町長さんにもらった住所によれば・・・・このあたりだな?」

 

 

そう言い二人が付いた場所は何やら古ぼけたガソリンスタンドのようなところだった

 

「健さん。私あんまり疑うのは好きじゃないけどどう見たってただのガソリンスタンドですよね?しかも倒産寸前の?」

 

「失礼なことを言うんじゃない。きっと見た目だけだ。とりあえずあの店の中に入ろう」

 

「え・・ええ」

 

そう言い二人は店に入ると、そこはバーになっていた

 

「ガソリンスタンドなのにバーがある・・・・」

 

「しかも繁盛していますね?」

 

中は繁盛しているみたいで無数のお客さんがいた。みんな酒を飲んだりと楽しそうだった。しかも大半が女性ばっかり・・・・なんというかバーというよりも女子ヤンキーのたまり場みたいなところだった

 

「健さん・・・・私たち店を間違えましたか?」

 

「いいや?町長さんに渡されたこの地図だと確かにここなんだけどな・・・・・・?」

 

と、首をかしげているとバーテンダーの女の子が

 

「・・・・店に入ったなら何か注文しな」

 

「あ、すみません。メニューあるかしら?」

 

菅野がそう訊くと常連らしきパーマの子が

 

「そんなもんあるわけないって」

 

「そう・・・・ところでここはガソリンスタンドみたいだけどここはガソリンを売っているのかしら?私たちはケロシンっていう燃料を買いに来たんだけど?」

 

と菅野がそう訊いた瞬間。その場にいた女性たちがじっと菅野を見る

 

「え?な、なに?」

 

「な、なんかすごい目で睨まれているんだけど?というよりにやけた顔で見られている)」

 

二人が困惑すると、その場にいる客の少女たちが

 

「(ねえ、これはまたカモがやってきたわね~)」

 

「(そうだねまたまた命知らずのチャレンジャーが来たね。これは見ものだわ)」

 

と、小声で話すと健が

 

「俺たちはラハマの町長さんの知り合いがやっているという燃料屋を探しに来たんだ。で、ここにあると聞いてきたんだが、店長はどこだ?できれば話をしたいんだが?」

 

「ただじゃ教えな~い。勝負に勝ったら教えてあげるわよ~」

 

と先ほどのパーマの女性がそう言うと菅野が

 

「勝ったら、燃料のことも教えてくれるんだな?」

 

「・・・・OK」

 

「で、まずは何の勝負をする?」

 

健がそう訊くとモデルみたいにすらりとした体形で水兵のような服の長い髪の女の子がやってきて

 

「そうね~じゃあ、まずは私から。そこのお兄さん。札遊びはお好き?」

 

「まあ、ガキの頃、遊〇王とかポ〇モンとかしょっちゅうやってたが?」

 

「何それ?まあいいわ。ならこれも気に入るわ。かつてユーハングから伝わった遊びの最高位の札遊びで名前はポーカーよ」

 

「ああ、ポーカーか」

 

「あら?知っているの?」

 

「ルールはな。やるのは初めてだけど」

 

「そ、なら話が早いわね。勝負の内容はポーカー。あんたが勝ったら店長とあんたが探しているケシロン燃料のこと教えてあげる。負けたら一番高い酒を買ってもらうわよ。ちなみに私はこの店の副店長のフリントよ」

 

副店長だったんだ・・・・・

 

「まあ、いいか。じゃあ始めよう。俺たちもあまり長居はできないからな」

 

そう言い、俺と副店長さんのポーカー勝負が始まり周りは緊張の空気に包まれる。そして双方の札がそろうと副店長、フリントはふっと笑い

 

「(ふっ・・・自身だけはある田舎者のようね。だけどそんな自信。この店じゃ通用しないわよ。私は生まれてこの方ポーカーに負けたことがない。今まで来た客に高い酒を買わせてきたこの腕、あなどるんじゃないよ!)私は準備できたよ。どうする?何なら特別に交換してあげようか?」

 

「いいや。勝負で構わないよ」

 

「そう…なら!!」

 

フリントは自分のカードを見せる

 

「残念だね~お兄さん。私はフルハウス。つまり私の勝ちね~いや~本当にお兄さん運が悪いわね~」

 

「ああ、確かに運が悪いと言えば悪いな~出撃したのは大晦日。そんでなんか変な穴に吸い込まれたと思ったら全く別の世界で今は帰る方法を相棒とともに苦労しながら探している。まったく世の中、不思議なもんだぜ」

 

「何を言っているの?」

 

「いや、別に・・・・ただ運が悪いのは副店長さんのほうさ」

 

「え?」

 

「ほら」

 

そう言い健はカードを見せると菅野を除く連中が目を丸くし驚き、そしてフリントも驚いた

 

「なっ!なななな!ロイヤルストレートフラッシュ!!!??嘘よ!うそでしょ!65万分の1の確率でしょ!?」

 

「その確率が今だったんだろ?さて・・・勝負は俺の勝ちだ約束は守ってもらおうかな副店長さん?」

 

「ぐっ・・・・・・あんた如何様とかしていないわよね?」

 

「真剣勝負にそんな無粋なことはしないよ」

 

「でも!!」

 

「そこまでよ!!」

 

フリントは勝負に納得いかず件につかみかかろうとすると誰かが呼び止める。するとカウンターのほうでお酒を飲んでいた海賊風のコートと帽子をかぶった女性が座っていた

 

「フリント。この勝負あなたの負けよ。素直に認めなさい。それにしてもお兄さん。なかなかやるわね~フリントはポーカーでは負け知らずだったのよ」

 

「・・・・・君が店長さんか?」

 

「そうよ。この店『イソロク』の店長であり、燃料屋のお銀よ。話はラハマの町長さんからは話は聞いているわ。ケロシン燃料が欲しいんだよね?」

 

「ああ、」

 

「ええ、そうよ」

 

「なら裏の広場にあるから来なさい。あ、フリント店の対応お願いね」

 

「は、はい・・・・」

 

「あ、それとね・・・」

 

とお銀はフリントに近づき耳元で

 

「(次からは如何様する相手は慎重に選びな。それ以前に如何様なんかしたら絶対に許さないわよ。次はないから気をつけなさい)」

 

「ひっ!?は・・・はい」

 

小声でしかも冷たい口調でそう言うとフリントは顔を青くして返事をするのであった

 

 

 

 

 

店の裏側・・・・

 

「すごいな・・・・」

 

「ええ・・・これ全部ケロシン燃料?」

 

お銀に案内され裏の広場に行くとそこには無数の燃料の入ったドラム缶が山住になっておいてあった

 

「ああ、表に置いてあるのはガソリンかオクタンだけどこの裏にあるのは全部ケシロン燃料よ。好きなだけ持っていきな」

 

「え?いいのか?」

 

「うちの収入源は表にあるガソリンと店にある酒と飯さ。十分潤っているし、それ以前にここにある戦闘機や飛行機の燃料と会わないし、正直処分に困っていたんだよ。だから構いはしないさ。その代わりにうちの店に通って酒を飲んでくれればいい」

 

「あかった。ありがとな」

 

「あの町長ほどではないが、困ったときはお互い様だ。燃料は後でトラックに積んで運ぶから今はどのくらいほしいんだ?」

 

「とりあえず、このくらいほしいんだ。俺たちの機体もうすぐ切れそうなん。後予備としてこれくらいラハマに送ってくれるか?」

 

「どれ?」

 

そう言い健はメモをお銀を渡しお銀はそのメモを見ると

 

「OK。このぐらいねそれなら大型トラックを使ったほうがいいわね。すぐに運ぶから格納庫で待てて。それとラハマに送る分は少し時間がかかるから2日待っててくれ」

 

「ああ、わかった。ありがとなお銀」

 

「これからも『イソロク燃料屋』をご贔屓にね。じゃあ私は準備するから」

 

と、そう言い彼女は店に戻る

 

「いい人ですね健さん」

 

「ああ。まあとりあえずジェット燃料は手に入ったな」

 

「そうですね。じゃあ格納庫に戻りましょう健さん」

 

「そうだな。誰かに盗まれるとまずいからな」

 

 

 

 

一方、格納庫では

 

「ねえ、見た!私のさっきの私の腕前、ダダダッと撃って空賊を撃墜して!!」

 

「チカ、もうそれガドールについてからずっと言っているよね?」

 

「さすがにしつこい・・・・」

 

コトブキ飛行隊のチカとエンマそしてケイトと隣でプチパンケーキを食べているキリエの4人が格納庫の前を歩いていた

 

「それにチカとキリエは最後にあの飛行機に助けられたでしょ?」

 

「そんなことないもん!あれが出てこなければ倒せたし!」

 

「そうだし、それになにあの大きな飛行機!しかもプロペラついていなかったし!」

 

「そうですわね。それに無線で言っていた「コウクウジエイタイ」っていうのも聞きなれませんわね?」

 

「私の知っている中では知らない組織・・・・」

 

「あ~もう!一度ならずに度まで邪魔するなんて!!」

 

と、キリエは道にあった小石を蹴っ飛ばすと小石は格納庫のシャッターの閉まっているところに当る。しかもあたったのはそのシャッターを閉めているカギでカギは壊れ音を立てて落ちる

 

「あっ!やっちゃった・・・・」

 

「キリエ、いけないんだ~」

 

「わざとじゃないもん!でもなんでシャッターなんか閉まっていたんだろう?」

 

「飛行機を閉まっているからに決まっているでしょ?でもどんな飛行機なんでしょう?」

 

「じゃあ、見てみる?」

 

「私も興味ある」

 

「ちょっと。勝手に開けちゃダメでしょ?それにカギを壊しちゃったんだから直さないと」

 

「大丈夫だって、持ち主が戻る前にちらっと見てそして鍵を治してシャッターを閉めればいいだけじゃない」

 

エンマが止める中3人はシャッターを開けて中を覗くとそこには・・・・・

 

「うそっ!?あの時の戦闘機だ!!」

 

中にあったのは二機のF2戦闘機だった。

 

「なんでこんなところにあの戦闘機が・・・・・」

 

エンマがそう言うと・・・・

 

「誰!勝手にシャッターを開けて私たちの愛機に勝手に近づいているのは!!」

 

「「っ!?」」

 

背後から声がし4人は振り向くと、そこには二人の男女がいた。しかもその男女は・・・・

 

「あれ?あなたたちは・・・・・」

 

 

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