「また並中生がやられた!!」
「風紀副委員長の草壁さんだ!」
「病院出てすぐにやられたんだって!」
桂木は複雑だった。
あの草壁がという気持ちと、矢張りという気持ち。
雲雀率いる風紀委員の二番を任されている男だ。学校内で彼に敵う相手などそうそういないことくらい、桂木は知っている。
その草壁が倒されたという事実。
「まさっかー、あのヒバリさんがケンカで負けるわけないよね!」
向かい側で、冷や汗を流しながら引きつった笑みを浮かべる綱吉を見た。
人間とは、最悪が目の前にあっても、その現実をなかなか受け入れられない生物である。
桂木の視界の中で、例の怪しい赤ん坊が草壁の口の中を確認しているのが見えた。
「五本か」
そう呟いた声を、逃すことはない。
(………そうか)
赤ん坊がわざわざ自分で確認したということは、そういうことなのだ。
リボーンは綱吉に告げた。
「ケンカ売られてんのはツナ、おまえだぞ」
桂木はその言葉を盗み聞きして、悟る。
狙われていたのは、彼だったのかと。
つまり、マフィアのボスとなる存在の沢田綱吉を狙っているのだと。
はっと短く息を吐く。
赤ん坊が数えたのは、折られた歯だろう。
並中で、ここ数日の間に運ばれた患者の歯の様子を確認したところ、それは運ばれてきた順に減っていっていることが判った。
折られた歯は、何かを数えているのだ。
それが何なのか、どうしてそうしているのかはわからない。
桂木にとって、目的や手段はどうでもいいものだったが、知らなければならないことだった。
リボーンは、明祢の考えていたことと、概ね同じことを説明した後で、ある一枚の紙を綱吉に見せた。
「並盛中のケンカの強さランキング?」
やはりそうか、と桂木は思考を回す。
桂木は被害者全員を把握している。無論、誰から順番に襲われたのかも知っている。
被害者が、並盛中の中で腕のたつ人間であることは分かっていた。そして、笹川了平が襲われる直前に気付いた。
まだ、強い人間が襲われていないことに。
並盛で起こった無差別的にも見える一連の事件は、並盛中のケンカランキング24位から順に襲われていたのだ。
そして、そのランキングの一番にいるのは雲雀恭弥だ。
桂木は雲雀ならば首謀者はじきに倒すだろうし、実行犯もその後に咬み殺されるだろうと踏んでいた。草壁への忠告は、実行犯に襲われることを危惧してのことであって、実行犯が例え桂木よりも強かろうと、桂木より遥かに強い雲雀には勝てないだろう。
なにせ、雲雀には弱点という弱点など存在しない。強いて言うならば、子供特有の体の未成熟さだろうか。
「オレ達マフィアには『沈黙の掟』というのがある。組織の秘密を絶対に外部に漏らさないという掟だ。
フゥ太のランキングは業界全体の最高機密なんだぞ。一般の人間が知るわけがない」
耳の端にそんな言葉が聞こえた。
違和感が、訴えた。
────存在しない?
それは一体、いつまでの常識だ?
心臓が跳ね上がった。ずっと、信じていたものが壊れるような感覚。
(桜……!)
何ヶ月前だったか。
───身体が、不自然にふらふらと揺れている。身体の運び方が、雲雀のいつものそれじゃない。
まるで、満身創痍といった具合に。
あれは、雲雀の弱点と言えるものではなかったか。
今は九月だ。桜などとうに緑に彩りを変え、花など咲いていない。だが、それがどうした!
そんなことは関係ない。そんな常識は通用しない。
漸く、桂木は気づく。
「雲雀じゃ、六道骸には勝てないっ……!」
雲雀恭弥ならば、なんだって出来る。チャック・ノリスの真実が如く、馬鹿みたいに思っていた。
でも、雲雀恭弥は結局、表社会の人間という枠を超えることが出来ていない。彼の愛する並盛りには、彼を超える人間なんて、もういなかった。だから、彼はあの赤ん坊に余計に興味を抱いたのだ。
井の中の蛙は大海を知らない。
とうに並盛を食い尽くしていた雲雀は、上があることを忘れている。
桂木の足が、地を蹴った。
前から受ける風は、向かい風だった。
少年という年頃にしては少し長めな髪が、風に揺れる。
隣町の黒曜へ続く道を、ただ走っていた。
一度、通った道だった。
彼は昨日の夜、この道を行きと帰りの二度通った。満月で、灯りが必要ないほど明るい夜だった。
ボロボロで今にも崩れそうなほど荒れ果てた廃墟。数年前の朧気な記憶を頼りに、何とか進んでいく。
気配を読む。散乱したガラスを踏む。
足音は一つだけ。
「よく来ましたね」
響いた声に足を止める。
正面には、月明かりに照らされた影一つ。
「お前が事件の首謀者か」
「えぇ、そんなところです」
問いに答えた男の影は、古びたソファに腰掛けていた。
通常、暗い室内ではお互いの顔はまともに見えないが、月明かりが窓から差し込む中、夜に慣れきった目は、はっきりとその顔を捉えていた。
「それで、君はどうしてここに?」
「やられる前に、やりに来た」
「クフフ、それは随分と面白い冗談だ」
穏やかな相手とは対照的に、来訪者の声色は随分と堅い。
桂木は、相対している少年を観察する。
彼の記憶の中では、黒曜第一中学校は荒れていた。不良が蔓延っていたからだ。
事前に調べた情報では、彼はわずか数日でその学校を支配したとされていた。
細身の体躯、端整な顔つき。穏やかな微笑みは、まるで虫一匹も殺せないような透明な少年のそれだった。
目の前の少年は、事前の情報とは印象がかけ離れている。
本当に事件の首謀者なのか?
本当は脅されて、自らがそうであると言っているだけなのでは?
(───ダウト)
あれは誰だって平気で殺してきたような人間だ。
人は見掛けでは語れない。とはよく言ったものだと、桂木は思う。
彼ほど見掛けが宛にならない者がいるのなら聞かせてほしい───いや、そういう人物は割と近くにいたのだった。
唯我独尊を地で謳歌する見知った顔を思い浮かべた。
それがどういうわけか愉快に感じて、彼はふっと声を溢した。
「……何がおかしいのです?」
「お前には関係ないことだよ」
ここまで来て、まだ余計なことを考える余裕があることに、彼は驚いた。
目の前の少年、六道骸は胡散臭かった。
これは、骸の風貌がそうだと言っているわけではなく、おそらくはその本質は未だ隠されているものだろうと、桂木が気付いた故だ。
もちろん、桂木の個人的な主観であり、彼以外の他者が見たとき、どうであるかは今は知るよしもない。
(失敗したかな……)
ナイフだけという手持ちの心許なさに、冷や汗をかいた。
桂木の予想では、首謀者というのはサイコパス染みた、所謂反社会的な思考を持った、一般的な人間社会における異端だった。
実行犯はさておき、あのような手口をする人物はなかなかにひねくれていると思ったからだ。
しかし、骸の纏う空気。なにより彼に宿るその瞳は、そういう生温い思考を塗り替えるものだった。
それは、俗にいうところの表の人間が持つべきものではない。即ち、普通に道を歩いていては認知できない存在、或いはその存在を認知してはいけない存在───領域に属す者達。
裏の人間。裏社会。
桂木が、過去の経験から忌諱するべきだと捉えている、世界の夜。
背筋を悪寒が過ぎた。体全身が細かく震えているように感じた。
「何が目的だ」
「おや、それを知らずに来たのですか?」
「想定していたものは全部覆った。お前なら、あれは目的じゃない」
「………」
「わざわざあんなことをする理由はなんだ。一体、何をしようとしている?」
裏社会の人間が、わざわざ表の人間を表だって襲うことはない。ましてや、殺さず生かすなんてことをする理由も当然ない。
そして、目の前の人物はその手のことを好むとはいえ、この場合はそれはけして目的ではない。
つまり、その先に何か目的があり、一連の騒動は、その為の布石であるはずだ。
「君は、どちら側ですかね?」
骸は目を細める。
相対した時にその言葉をだせるということは、桂木明祢はただの表側の人間ではない。
───これは当たりかもしれない。
骸は喜んだ。
けれど。
「薄暗い世界はずっとお断りだ。そんなもの、知りたくなんかない」
桂木明祢はそう言った。 自分はまだ表側の人間であると。自分はまだ、そこにいたいのだと。
そちら側など、行きたくもないと。
その目は骸とは似て異なる、裏社会を憎む目だ。
「クフフフ、面白い冗談だ」
六道骸を、直ぐ様そうだと判断できた時点で、こちらがわの素質を持っていることくらい本人も分かっているだろうに。
「うるさいな……!」
右手に隠したナイフが光った。
「っ……!?」
斬りつけた途端、それは蜃気楼のようにかき消えた。
まるで、はじめから存在しなかったかのように。
いや────。
「僕はここですよ」
背後から少年の声がする。
桂木はそれに振り向かずに、出来るだけ平静を保つ。
今のを見れば、何が起きたかなんて解ってしまった。
「幻術……」
今のは幻覚だ。それも、随分と腕のたつ幻術師の手によるもの。
だとするなら、さっきの六道骸は彼の幻術で作られた偽物。
幻術とは、相手の脳に作用して、現実には存在しないものをあるものとして、あるものをないものとして見せる術のこと。幻覚を見せられるということは、脳を支配されているに近しい。
冷たい汗が頬を伝うのを感じる。
まさか、こんなところで他の幻術師に会うことになるなんて思わなかった。
六道骸は油断ならない相手だった。
相手の方が力量は上。
気を抜けば、一息のうちに殺されてしまう。そう思うほど。
だから、慎重にやらないと、こっちが支配されて終わる。
それに。
(俺には、出来ない)
桂木は骸の目に宿る意志が何であるかを理解してしまっていた。
ナイフの一閃が、月の光を反射して銀色を放つ。
骸はそれを紙一重のところで回避し、桂木の鳩尾に鋭い蹴りを入れる。
「ぐぁ……」
足に力を込め、何とか耐える。
呼吸の仕方を忘れたかのように、一瞬、息が止まる。
蹴られていないはずの肺が苦しい。
動作後の隙を狙い、空いた左手でなんとか骸の脚を捕まえ、右手の刃を突き刺さんとする。
直後、顎を突き上げる痛み。振動が頭部上部にまで響く。
目の前が、ちかちかと点滅する。骸の姿を、一瞬見失う。
「っは……」
次いで、左肩に衝撃。
今度は耐えきれずに、地面に打ち付けられる。
また、息が出来ない。
全身が痛んで、正常な痛みを判断できない。
長い棒が、勢いを抑えきれずに骸の手の中で回転する。
「口ほどにもないとはこのことですかね」
耳鳴りが警鐘のように鳴り響く。うるさい、と心の中で毒づくことさえままならない。
桂木の姿は数分前とは比べるまでもなく、酷いものになっていた。
一方の骸は、左頬に一線の朱を残すだけ。
何のためにここに来たのか。
それは突発的なことに違いなかったけれど、瞼を閉じればその光景はありありと思い浮かべることができる。
それが現実になるのが嫌だったから、困難だとわかっていながらここに来た。
それだというのに、断捨離が上手く出来ない自分がいる。
お前が弱いからだ、と幻聴が囁いた。
とうの昔に知っている、と言い返す。
ゆっくり、立った。
痛みで体全身が熱かった。
「その瞳……趣味が悪いんじゃないか?」
骸の右目は炎のようなオーラを纏っていた。
「同感ですが、僕の前でそんなことがよく言えたものですね。僕はいつでも君を殺せるんですよ」
「だからどうした。それは事実だろう」
骸の言うことは正しい。桂木では骸には勝てない。
彼が本気をだせば、きっと一息のうちに死に絶えるだろう。彼にはそれができるのだ。
まるで六道骸に遊ばれているようだと思う。正しく彼はおもちゃだったのかもしれない。
自らの状況を理解していてもなお、減らず口を叩くことができる桂木に、骸は呆れた。
「理解に苦しみますよ。どうして、君はここに来たんです?」
「初めに、言っただろ」
「やられる前にやりに来た。でしたっけ?」
「そうだ」
見透かすような目が、それは嘘だろう、と言った。
本命はそれではないと、気付かれていたことに、今更驚きはしない。
「風紀委員会というやつですか」
「……あれは俺を嫌っている。俺がこんなことをしてやる義理はない。俺は、俺のためだけにここに来た」
口が回る。
骸が落ちた眼鏡を踏んだ。
度の入っていない、ガラスが嵌め込まれただけの見掛け倒し。
パリン、と呆気なく壊れた。
「それは、どうでしょうかね」
骸が動く。
桂木はそれに合わせて体全身を動かす。今までで、一番速い動き。
桂木の左手には、もう一つ、隠し持っていたナイフがあった。
骸の右腕をほんの少しだけ銀色が滑る。
すぐに、左手が骸の棒に弾きあげられる。
その勢いを利用して、バランスが不安定になるのを承知で右足を振り上げた。
骸の左腕を確かに蹴った感覚があった。
「甘いですよ」
足を払われる。
元々不安定だった体が、簡単に傾く。
桂木はナイフを投げた。
弱いそれは、容易く弾かれてしまった。
「あ」
赤と青のオッドアイ。骸と目があった。
ナイフを横に薙ぐ。殆ど無意識だった。まるで体が勝手に、意思に沿うように導かれたような。
握力を失っていた右手から、ナイフがすっぽ抜けて飛んでいった。
肩から地面にぶつかっていく。
骸の腹から鮮血が出てきた。
斬れたんだな、と思った。
自分でやった筈なのに、なんとも間抜けな顔をしていた。
骸はその時、この男はおかしいと感じた。
桂木が骸の腹を斬ったとき、微塵も害心を感じられなかったからだ。
背筋を滑る寒気を、″骸″は生まれて初めて感じた。
思えば初めから、目の前の標的には殺意というものがまるでなかった。この場にいる動機が、そういう類いであるはずにも関わらず。
骸は彼の中の桂木に対する危険度を引き上げることにした。得体の知れない恐怖が、この場では何より恐ろしかったのだ。
「君とは今のうちに契約しておいてもいいかもしれない」
倒れた桂木が気付くと、骸の手には三叉に分かれた槍があった。
それを見た途端、桂木の脳裏に色んなものが浮かんだ。
それらは全て、警告だった。
直感か、あるいは桂木の中の何かしらの力が働いたのかもしれない。
あれは駄目だ。
絶対に、あれに傷つけられてはいけない。根拠はないのに、それだけがはっきりしている。
これ以上戦ってはいけないと理解した。
なら、どうする?
あれから、どうやって逃げ延びる?
体はろくに動かない。左腕なんかは殆ど動かないので、ヒビでも入っているのかもしれないが、アドレナリンが出ているのか、もう痛みは感じなかった。
かつん、と足音が近づいてくる。
自分が吐く息は乱れている。
桂木はイメージの中で自分を俯瞰した。第六感すら駆使して、この場を把握した。
違和感を感じた。
それを確認するためだけに辺りを見回した。
一度で彼は必要な情報を脳に仕入れた。
それで、彼の決意は固まった。
「クフフ……」
骸が嗤う。
ふらりと揺れながら、桂木はなんとか立ち上がる。
ナイフを手に持つことは諦めた。拾いに行った時点で、骸の槍に傷つけられることがわかっていたからだ。
目の前の骸を見据える。右目が怪しく煌めいていた。
「今宵は、満月だ。こんな夜は馬鹿になるのが良い」
自分が舞台の上の道化師にでもなったかのようだった。それは自分よりも、相手の方が似合うような気もするけれど。
もう、そんなことは気にしてなどいられなかった。
「……気が狂っているとでも?」
「三月ウサギは初めから狂ってるよ」
怪訝な顔をした骸に、桂木は自嘲するかのごとく笑みを浮かべる。
狂ってるくらいが自分にはお似合いなのかもしれない。と、自身を卑下する。
胸に潜む気持ちを、どうにかして耐える。
「……君がウサギなら僕はチェシャ猫ですかね?」
骸は顎に手を寄せ、暫くしてから、あどけない少年のように首をかしげた。どこからどう見ても、俗にいう優等生の顔だっただろう。
桂木はうすら寒さを覚えた。それは貼り付けられた仮面の笑みだったからだ。
「まさか!! 今のお前はせいぜい狂った帽子屋だろうさ!」
「……なに?」
それは同列に扱う言葉。
淡い優しさなど、今この時は無用だと分かっているから、桂木はそういう言葉を吐く。
逃げなくてはならないという気持ちが、彼を動かした。
己の利益のために、良心の呵責すら振り切って、勢いのまま、桂木は続く言葉を口にした。
「────可哀想に」
「っ……!!」
馬鹿にしたように笑い飛ばした表情は一転。骸の境遇を知らぬはずの少年は、彼の人生を心底憐れむように、同情したように眉を下げて微笑んだ。
だがそれは骸の心をざわつかせるのには、あまりに充分すぎた。
その目は、嫌いだった。
甘い憐れみなど必要ない。ましてや、同情など。
そんなもので救われるのなら、自分達はこんなことにはなっていない。そんなものは何も救いやしない。
目の前の少年は確かに少年であるはずなのに、嫌な大人のような空気がした。
吐き気を催すほど醜悪なものに違いなかったが。それ以上に、許せなかった。
契約だとか、殺さない程度だとか、そういうものは頭からすっかり抜けていた。
沸き上がる衝動が、目の前の少年を貫けと言ったから。
骸はそれに逆らわなかった。
桂木が、笑みを浮かべた。
「まさか、この僕が一瞬とはいえ欺かれるとはね」
けれど、剣先は桂木の体の手前で止まっていた。
貫く間際にあることに気付いたからだ。
───途端、桂木の姿が霞む。
霧のようになって、それは四散した。影もなく。桂木の姿はどこにもない。
残った血痕と初めより荒れた室内がその存在の跡を示す。
血の跡が不規則に外に続いていた。
「あの怪我ではまともに動けないでしょう」
どうやって逃げたかはわからないが、それは知らずともいい。
いずれ、彼も倒すことになる。それが早まろうが遅くなろうが、計画には大した支障はない。
今も仄かに燻るのは復讐の炎か、それとも先程の衝動の名残か。
「……」
骸はそっと頬に触れる。
流れた血は、とうに固まっていた。
いつもの倍くらいの文量でお送りしました。
アリスに関係する下りはわからない人はわからないんじゃないかな、と思って不安です。
骸さんって、同情とか憐れみとか嫌いだろうなぁ。
そんなことを真正面から言われたらムカつくだろうなぁ。
ようやく幻覚の下りが出せて喜んでます。
四話の話はけっして、雲雀さんと話をさせたかっただけではないっ……!
術師ってどのくらいの範囲で何が出来るのかわからなくて、色々捏造がこれから出てくると思いますし、なんなら既に出てますが、骸さんがサンバで「記憶なくすその前に」とか言ってるから記憶だって消せるし、それなら眠らせることだって出来るでしょってノリです。
術師はファンタジー。