GOD EATER The SAMURAI 作:umiusi
ところでですが、もうここまで来たらタグに「ガンダムネタ」って書いておいたほうがいいんでしょうか?
「二人共マジですげえな!俺感動したよ!」
「うんうん、シュウは分かってたけど、エミールもすごいね!」
「これなら、任務も期待できそうだな」
試合が終わり、帰ってきたふたりを待ち受けていたのは賞賛の声。だが、シュウジは浮かない顔をしている。さあ、ギルバートのセリフを振り返ってみよう。
『これなら、任務(←これ大事)も期待できそうだな』
つまり、何が言いたいかというと、
(どうする、今考えれば対人戦しか教えてない……)
エミールはシュウジのシュウジによるエミールの為の稽古(という名の虐め)を受けてきたので対人戦での体の動かし方、武器の使い方がかなり上達した。そう【対人戦】では。
(まあ、どうにかなるか)
この考えは適当に思えて、案外的を射ていたりする。なぜならエミールは、某アニメの炭酸飲料さん並みのフラグブレイクスキルを持っているから。
「ところでシュウジ君、久々に一緒にお茶でもしないかい?積もる話もあるしね」
「ふん……分かった、いいだろう。ただし、俺は緑茶でな」
「……で?コウタはうまくやれてるのか?」
「ああ!コウタ隊長は素晴らしいよ!任務中の的確な判断、僕たちに与える指示、前衛である僕たちの援護、どれも不足はない!」
「ふふ……あいつも立派になったな」
エミールからコウタの活躍を聞き、その成長を知ったシュウジは、何かを懐かしむような柔らかな笑みを浮かべていた。尚、この様子をカメラ越しに見ていたとある人物が悶えていたらしいが、その真相は定かではない。
「ねーねーシュウ、コウタって、誰?」
「ん?ああ、藤木コウタって言ってな、俺の幼馴染だ。10年以上の付き合いになるな」
「そういえばシュウジ、君はどうやって隊長と知り合ったんだい?以前サテライト付近を見て回ったんだが、君と隊長の家は随分と離れていたようだが?」
そう、シュウジとコウタは幼馴染ではあるが、その家は決して近い距離ではなく、むしろかなり離れたところにある。
「そうだな……少し長くなるが、構わないか?」
「ああ、構わないよ」
「私もいいよー。先輩もいいよね?」
「ああ、俺もいいぜ」
「分かった。……あれは10年くらい前のことだ―――――――」
「父さん、いつも通り走ってくる!」
「おう、気ィつけて行ってこいよ」
「はーい」
いつもどおりの朝。子供の頃のシュウジは日課であるランニングに出発した。と言っても、人外一家の子供。その距離は8歳の子供どころか大人にさえきついものとなっている。
「さって、今日はどこを回ろうかなー…………よし、こっちにしよう!」
このときシュウジが選んだコースは、後にサテライト拠点と呼ばれるエリアの外側だった。
途中で出会う人と挨拶を交わしながら走っていく。たまに人気のないところに出てしまい、アラガミを目撃することもあるがなんのその。両親から教わったスニーキング技術を利用し見つからないように進んでいく。
(あれって殴ったら気絶するのかな?)
少し、いや、だいぶ危険なことを考えているが気にしない。気にしないったら気にしない。
やがて、居住区にたどり着き、そろそろ折り返そうと思ったところで、角から曲がってきた人物とぶつかった。
ドン「ごふっ!?」
「あ」
ぶつかった相手は自分と同じくらいの男子で、派手に吹っ飛んだ。対してシュウジ、全く堪えていなかった。
「いて…て……な、なにが?」
「あ、あーごめん。大丈夫?」
「な、なんとかな……あれ?お前、このへんじゃ見たことないけど」
「俺はシュウジ、あっちの方の区画から来た」
「あっち……滅茶苦茶遠いじゃん!」
シュウジの家からコウタの家まで、大体6キロ。
「そう?ところでお前は?」
「俺?俺はコウタ!よろしくな!」
「うん!」
この出会いをきっかけに二人は週に二回ほど一緒に遊ぶようになった。もちろん出向くのはシュウジからではあるが。
「ま、大まかに説明するとこんな感じだな」
「なるほど、そうだったのか。うん!ともに育む友情、素晴らしい!」
「俺は道中がすっげぇ気になるけど……」
「うん、シュウ、よく生きてたね……」
とまあ、ここでもう一人の幼馴染のことを紹介しておこう。
「あれ?なあシュウ、ユノさんとはどう知り合ったんだ」
「ああ、家が隣で、親同士の付き合いで知りあった。それ以来よく遊びに来るようになってな、俺が稽古をつけてもらってる様子を見てたり、色々話をしていたりをしていたな」
「有名人がお隣さん……いいなー。……俺にもそんな相手がいたらなぁ……」
ロミオのつぶやきは誰にも聞かれることもなく消えていった。
シュウジの人外っぷりは幼少期から。ちなみに、ユノはコウタのところに行ったことはありません。危険すぎます(道中が)。