し っ そ う し て お り ま し た
……や、ほんとごめんなさい
はい……えーと……遅れすぎながらも、二話目です
それから私たちは色々なことをした。
冬海先生が言うには、元々部活はあったんだけど潰れたこと。
今の部室は学校の物置部屋になってるってこと。
……逆に言えば、物置部屋を片付ければ部室に出来るってこと。
まさか、サッカー部の最初の活動が掃除だとはね……
でも、掃除の間にサッカー部の看板が出てきた時は喜んだよ……
木の板だったけど、それでもここが部室だったってことだからね。
「よーし!終わったな!早速練習だ!」
「円堂くん?他の部員は?」
「そんなの、練習してたら来るって!」
「そんなわけないでしょ?他の人探すのが先じゃない?」
「いいの!早速やろうぜ!叶愛!」
言いながらボールを持って飛び出す守。あのねぇ、そんなので誰かが来るわけ──────
──────来たわ。ほんとに来たわ。しかも二人も。ちょうどMFとFW。何この偶然。
あと守、分かったからドヤ顔やめて、張り倒すよ?
それ以降はその年に入ってこなかったけど、翌年には1年生が五人も来た。
そして更に時が過ぎて──────
「さあみんな!サッカーやろうぜ!」
──────部室で寛ぐ七人の部員がいた。
……いや、あの。
「……みんな?気持ちはわかるけど、ちょっとは動こう?」
「……グランド、借りられたのかよ」
「……名目上は」
「ホントか!?叶愛!」
「ラグビー部が来るだろうねぇ……」
「あいつら、平気で横取りするもんなぁ」
……ほんとにもう……酷いよねぇ……
「守、私河川敷行くけど来る?」
「え? グランドは?」
「ラグビー部来るでしょ、出来るとこでやろう?」
「そうだな!よし、行こう!」
「……皆も、フットボールフロンティア出たいんなら──────」
「……人、集まったのかよ」
「……このままだねぇ」
「人が揃わないとフットボールフロンティアにも出られないよ」
あぁ……また始まった。
「あーもう、先行ってるよ」
そう言って私はその言葉から逃げるように河川敷に向かった。
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「さぁさぁ、お姉ちゃんからボール取ってみなさい?」
瞬間、4、5人の小学生が襲いかかる。
そのうちの一人が左足を大きく出してボールを取ろうとしてくる。
その子に背中を向けるように回りながら躱せば、別の子がスライディングで突っ込んでくる。
トン、とその場でボールを踵とつま先ではね上げ反転。
両端から足が迫ればそれを前進して躱し、最後に前から来る子をφトリックで抜き去る。
「はい!私の勝ち!」
「「「負けたー!!」」」
そう言ってウインクすれば、他の子はみんな地面に大の字で転がる。
「残念でした。けど、連携は上手くなったね。頑張れ!」
「お姉ちゃん最後の何ー?」
「ひーみつ♪また今度ね?私は先に帰るから」
「「「はーい!」」」
未だに小学生とPKをしている守に向け、大声で伝える。
「守ー!先に帰るからねー!」
「おー!分かったー!」
そのままベンチに向かえば、秋ちゃんが私の飲み物を手渡してくる。
「ありがとう、秋ちゃんは帰らなくていいの?」
「うん、私はもう少しここに居るね。また明日」
「また明日ね、守のこと頼んだよ?」
グッとカバンを持ち上げ帰る支度をする。さて、明日こそ練習して貰わねば……なんか嫌な予感するんだよねぇ。
それが現実になるとは、思わなかった。
はい。
ちなみに今更ですが、主人公ちゃんは叶えるに愛で『かなえ』と呼びます。
円堂叶愛なので守くん風に言えば、『最後に叶える』ですかね。
愛?恋愛描写入れるからです。