許してくだされ
守がボロボロで帰ってきた。
どうやら高校生に絡まれたらしい。小学生の子が蹴ったボールが飛んでいったらしいけど……大人気ないなぁ。
その高校生がボールを蹴飛ばしたら小学生に当たりそうになったらしい。何してたか聞いたけど、お腹蹴られてたみたいだね、守は。
それで、ここが問題。
「すごいシュート蹴ったやつが助けてくれた!」
名前聞いといてよ!お礼言えないじゃん!会えるかも分からないけどさ!
なんて思ってたら、次の日転校生が来たとかで有名人が来た。
「豪炎寺修也です、よろしくお願いします」
木戸川清修のエース、豪炎寺修也。中学サッカーで知らない人はいない……はずなんだけど。
「ああああああああぁぁぁ!!!!!」
「うるっさい」
急に立ち上がった守の椅子を蹴り込み、膝カックンの要領でまた座らせる。
……まて、もしかして昨日の助けてくれた人って、豪炎寺くんのこと?
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「豪炎寺!昨日はありがとな!」
休み時間、早速守が飛びつく。
そりゃそうだ、目の前で凄いシュートを見たんだ。飛びつかないわけが無い。
……あぁ、不味いなこれ。
「……お前は、昨日のか」
「あぁ!俺、円堂 守って言うんだ!よろしくな!」
「横からごめんね〜私は円堂 叶愛だよ〜豪炎寺くん」
サッと横から会話に入り守の言葉を遮る。守は多分バカ正直にサッカーに誘うだろうし、止めないと。
「円堂……兄妹か?」
「双子のね、珍しいでしょ」
「そうだな、三つ子とかいたが、三人とも男だったしな」
「あー、あのそっくりさん達か、見てわかるの?」
「分かるのか?まぁ、付き合いが長かったからかもしれないが、何となくな」
「え、髪の毛の色で見分けるんじゃないの?」
「……怒るんだよ、それすると。というかわかるんだな」
「まぁね、サッカー好きだからさ」
……あー、やぶ蛇かもしれない。ただまぁ、いきなり勧誘するよりマシ──────
「そんなことよりさ!お前も一緒にサッカーやろうぜ!」
──────ぜんぶぶち壊しやがったなコノヤロウ。
……まぁ、返事は決まってると思うけど。今の豪炎寺くんじゃねぇ。
「……悪いな……サッカーはやめたんだ」
「え……?なん「おい、円堂!」っどうした?半田」
ここで途切れる。守めぇ……
「……ごめんね?豪炎寺くん。でも、弱小とはいえサッカーやってるから、一応覚えててくれる?」
「……あぁ、分かった」
少し嫌そうな顔をするも頷く。まぁ無理言わないけど、戦力として見れば破格だからね、一応の勧誘はしておこう。
……まぁ、部活存続のための条件が最悪だから、続かないと思うけど。
何かって?HaHaHaHaHa
「「「「帝国学園と練習試合ぃぃぃぃぃぃ!!??」」」」