お気に入りも100を超えただと……
みなさん本当にありがとうございます!
あ、今回長いです
〜 Roseliaの練習中〜
「…どうしたの紗夜?今日はミスが多いわよ、あなたらしくない」
「すみません…少し集中できてなくて…」
「まあ、たまにはそんなこともあるよ…今日は終わりにしよっか」
「っ!…いえ、大丈夫です。少し休ませてもらえば」
「そう……なら少し休憩しましょう」
「りんりん…紗夜さんどうしたのかな…」
「そうだね……」
何か急に友希那先輩に呼ばれてCIRCIEに向かってる
「急ぎよ、早く来て」…と書かれていたから何かしらはあるんだろう
「こんにちはー」
「大和…よく来たわね」
「え⁉︎友希那が大和を呼んだの⁉︎」
「そうよ…何か問題でも?」
「いやいやー…」
ちなみに友希那先輩とは結構仲良くなって湊先輩から友希那先輩と呼ぶことにした。リサ先輩からも呼び捨てで呼んでもらうことになった
「で?どうしたんですか?」
「いつものように練習を見てほしいの」
「…え?それだけですか?」
「ええ」
「…そんなに急ぎなんですか?」
「ええ」
「まあ、いいですけど…」
「じゃあ、はじめるわよ」
そして、演奏が始まった
いつ聴いても思う。やっぱりすごい…
あの時からみんな少しづつ良い方向に変わってきている
とてもいい調子だと思う……
でも………
1人だけ
このRoseliaの進化の足枷になっている…
「…どうかしら?」
「どんどん良くなってますよ!友希那先輩の歌声にも伸びがでてきたし、リサ先輩のベースも正確性も上がって、あこちゃんのドラムや隣子先輩のピアノもだんだんと自分を主張できてて、すごいです!……ただ…」
「…氷川先輩はなぜギターを弾くんですか?」
「っ!…」
「Roseliaのみんなは今変わっています。しかし…あなたからは何の変化も感じられない。まるで何かに縛られてるかのようにギターを弾いている…」
「……」
「…もう一度聞きますよ。氷川先輩はなぜギターを弾くんですか?」
「そ、れは……」
「……」
「…あ、あなたには関係ないでしょ!赤の他人のあなたが私に関わらないで!」
「…赤の他人じゃなくてもあなたはそう言うんじゃないですか?」
「っ!」
「日菜先輩は言ってましたよ。お姉ちゃんともっと話したい、仲良くなりたい、一緒にいたい…って」
「また、あなたなの……なんで……なんで、なの…っ!」
ダッ!
「ちょっと紗夜!」
「俺が追いかけます」
「え⁉︎ちょ、大和!」
〜紗夜side〜
頭の中がごちゃごちゃになって、また言ってしまった
自分が嫌だ、こんな自分が嫌だ
助けて、助けて、助けて
私を助けて
そう思っているうちに家に着いた
今日はもう寝よう。そう思って家に入ったとき
「あ、お姉ちゃんお帰り」
日菜がいた
「今日は遅かったね?バンドの練習?お疲れ様」
やめて、今話しかけないで
「今日のご飯はポテトだって。お姉ちゃんと私の大好物だね」
だめ、だめなの…このままじゃ
「…お姉ちゃん?ちょっと大丈夫?」
こわれる
「……めて」
「え?どうしたの?」
「やめてって言ってるでしょ!!」
「え…お、お姉ちゃん?」
「なんで…?なんであなたは私からいつもいつも……私が努力してできてたことをあなたは簡単にこなしたり、私の真似をして私より上手くなったり…そして、唯一わたしだけがしていたギターも……なんでそんなに私から奪うの⁉︎私は何かしたの⁉︎私に恨みでもあるの⁉︎……もう、やめてよ…もう私の前に現れないでよ‼︎あなたのせいで私が私じゃなくなっていく…それが嫌なの‼︎だから出て行ってよ!!!!」
私の心が爆発した
もう取り消せなかった
そして日菜の顔を見た
日菜は
泣きながら笑っていた
「ご、こめんねお姉ちゃん…私のせいでそんな気持ちを抱え込んでいたなんて…」
ちがう、あなたのせいじゃない
「で、でも、もう大丈夫!私この家を、で、出て行くから…」
ちがう、ちがうのよ、日菜
「大丈夫だから、私なら大丈夫…だから…じゃ、じゃあ、ね…」
待って…そう言いたい
でも、言葉が出ない
そして、日菜は家を出て行った
そのとき、ふと冷静になった
そして思った
私は何?
心に氷の針が刺さるような気がした
心が凍っていくような気がした
私は
どうすればいいの?
〜紗夜side end〜
〜日菜side〜
私はお姉ちゃんが大好きだった
だからお姉ちゃんと一緒のことがしたかった
お姉ちゃんと一緒に遊びたかった
お姉ちゃんと一緒にいたかった
お姉ちゃんと一緒に……
そのお姉ちゃんに拒絶された私はどうすればいいんだろう
もう…どうでもいいな
そう考えながら、道を歩いていたとき車が突っ込んでくる
ふと、信号を見ると赤だった
向こうの運転手の表情がこころなしかはっきり見えた
笑っていた
私にはそう見えた
確かに自分の今までのことを考えると笑えてくる
お姉ちゃんと一緒に楽しむはずが私だけが楽しんでお姉ちゃんは何も楽しんでなかった。むしろ苦しかったはず
もういいや
ここで死んでも誰も悲しまない
そうして、私は目をつぶった
これからくるだろう衝突の衝撃をまった
きたのは重い衝撃ではなかった
誰かに抱えられて私は前に転がった
誰だろう…そう思って顔を見ると
それは
[日菜先輩、一緒に星見ましょう]
[あ、日菜先輩、こんにちは]
[さすがですね、日菜先輩]
[日菜先輩、これからよろしくお願いします]
私の後輩の大和くんだった
〜日菜side end〜
どこいったんだ…確かこっちの方に来たはずなのに…
俺は飛び出していった氷川先輩を探していた
あの人足速すぎだろ…
しばらく走って回った
本当にどこにいったのか…
そのとき少し遠くにだが
日菜先輩がいた
日菜先輩なら氷川先輩がどこにいったのか知っているかもしれない
そう思い尋ねようと思って声をかけるために走ろうとしたとき
横断歩道の信号は赤になった
よし、これで追いつけるな
そう思った
でも、日菜先輩は歩くのをやめなかった
そのときとても焦った
前を見ると横からは車が走ってくる
止まる気配はない
最近飲酒運転が多いとニュースで聞いている
もしかすると日菜先輩はあのまま車に…
そう思ったときすでに走り始めていた
ただ全力で
日菜先輩を助けるために
間に合え!間に合え!間に合え!!
そして、俺は日菜先輩に向かって飛びついた
本当にギリギリ車からの衝突を避けることができた
そして、自分の腕の中にいる日菜先輩の顔を見た
その顔は
何かに拒絶されたかのように絶望した顔だった
そして、その顔は
俺自身が1番知っているものだった
「日菜先輩…大丈夫ですか…?」
「うん……」
「…何かありましたか?」
「っ!……うん…」
「…ここで話すのもあれですし少し場所を変えましょう」
そして、俺たちは近くの公園に向かった
「日菜先輩…単刀直入に聞きますけど、お姉さんと何かありましたか?」
「っ!…すごいね大和くんはなんでもわかっちゃうんだね…」
「なんでもはわかりません。わかっていることだけですよ」
「ハハハ…そっか……聞いてくれる?」
「もちろんです」
「ありがとう………私、お姉ちゃんと一緒に何かしたかったの。なんでもよかったの…お姉ちゃんと一緒にいれれば……でも、それが結果的にお姉ちゃんを苦しめることになってた……そんなことも知らずに私は……それに気付いたときなんか、自分がどうでもよくなっちゃって…なんかわからなくなって…そのとき車がきてた。でも別にこれで死ぬならいいと思ったの…私が死んでも悲しむ人はいないし…私なんて、私なんてここで生きてても…」
そこまで聞いたとき俺は日菜先輩の頰を叩いた
「…え?や、大和…くん?」
「なんで、なんでそんな悲しいこと言うんですか!!」
「悲しい…こと?」
「自分が死んだら悲しむ人がいない?なんでそんなことが言えるんですか!!」
「だ、だって…それは本当のことだし…」
「…本気でそう思ってるんですか?」
「え…?」
「いつも一緒にバンドの練習をしているパスパレのみなさんはどうですか?パスパレのみなさんが日菜先輩が死んで何も思わないと思いますか⁉︎」
「そ、それは…」
「なにより……」
「……」
「俺は…日菜先輩が死んでしまうのは悲しいです…」
「え……で、でも私が言ってることは全然周りに伝わらないし…」
「なら、俺が理解します」
「私…思ってることすぐ言っちゃうし…」
「俺はそのまま思っていることを言ってくれる方が好きです」
「ぜ、全然…友達いないし…」
「俺がいます」
「そ、それに…」
「日菜先輩」
「…?」
「俺を頼ってください」
「っ!………や、まと、くん………
たす、けて」
その言葉を聞いて俺は微笑んだ
「もちろんです」
日菜先輩との話も終わり氷川先輩と話すために家に案内してもらった
さあ、ここからが正念場だ
日菜先輩を連れて氷川先輩の部屋に行く
コンコン
「……」
返事はなかった
「…氷川先輩?神崎です。ちょっと話したいことが」
「今は…そっとしておいてください」
「無理です。入りますよ」
そんなことはおかいまなしのようにドアを開けた
「え⁉︎」
「どうも」
「…なぜ、ここに?」
「あなたを救うためです」
「救う?……私はもう無理よ…取り返しつかのないことを家族に言ってしまった……もう、どうしようもないの…」
「……ひとつ、昔話をしましょう」
「……?」
「とある場所に男の子は産まれました。男の子はどんどん成長し幸せな毎日を送っていました。お父さんはたまにしか帰ってこなかったけどお母さんと一緒に毎日楽しく過ごしていました。そんなとき男の子はピアノに出会いました。お母さんのピアノが好きでよく聞いていました。そこで自分も弾いてみたいと思ってピアノを弾くとなんと、弾けてしまったのです。そこから彼の人生は変わりました」
「……」
「毎日毎日ピアノの練習。休みもほとんどなしに…しかし、男の子は頑張りました。お母さんを喜ばせるために。そして、コンクールの日彼は優勝しました。そして、賞状をもらってお母さんに見せに行きました。やっと、お母さんが笑顔になってくれるって……でも、お母さんは笑顔になりませんでした。お母さんが言ってきたのはミスタッチをした。なぜそこで間違えた、と言ったいつもの内容とは変わらないものでした。そこで少年の心は壊れてお母さんに言ってしまったのです……お前なんて死んじゃえばいいのにって」
「!」
「実はお母さんは重い病気を持っていました。その男の子の発言を聞いてからどんどん容態が悪くなっていきました。そして、まだまだ生きられるはずだったのにお母さんは死んでしまいました。そして、次のコンクールでいつものように演奏していたとき男の子は音が聞こえなくなりました。そして、彼は音楽から離れてしまいました。しかし、その後友達や新しい出会いで彼は再び音を取り戻すことができました。そして、お母さんとの別れもすることができました。そして、男の子は今も幸せに暮らしています」
「……」
「この男の子は今も後悔しています。あのときに言った自分の言葉を」
「でも、まだ氷川先輩ならやり直せる」
「っ!」
「まだ、自分の思いを伝えることができる。自分に素直になれることができる」
「…で、でも…わ、私は…」
「逃げるな!氷川紗夜!」
「!!」
「自分から放棄したら想いは繋げない。音楽もそう。だから、今!今伝えるんだよ!自分の想いを!そして、受け止めるんだよ!相手の想いを!」
「……」
「…日菜先輩…道はつくりました。あとは…」
「…うん。私たちが進むよ」
そういう日菜先輩の目には覚悟の色が宿っていた
それを見て俺は部屋を出た
〜紗夜side〜
神崎くんの話を聞いて私は思った
まだやり直せるの?って
私にそんな資格があるのかしら…
「お姉ちゃん」
「…なに?」
「私はね…お姉ちゃんが大好きなの」
「…え?」
あんなにひどいことを言ったのにまだ私のことを…?
「昔から私の憧れで私はお姉ちゃんと一緒にいたくて…お姉ちゃんの真似ばかりして、お姉ちゃんが嫌な思いをしているのはわかった…でも、でも!そんな大好きなお姉ちゃんの背中を追わしてください…一緒にいさせてください」
その言葉を聞いたとき私の心の中の氷にひびが入った
これが日菜の気持ち…
私の気持ちは…
「私、は…あなたのことが嫌い。いつも、私よりなんでもできて……でも、私はあなたのことが大切…嫌いになんかならない…だって、だって…たった1人の大切な妹で大切な家族なんだから」
「お、おねえぢゃん…うっ…えっぐ…」
どんどん氷が溶けて私の心に何かが満ちていく
「ありがとう…ありがとう…ごめんね…日菜」
そして、私は日菜を抱きしめた
これが…
ああ、暖かい
〜紗夜side end〜
終わったかな?
まあ、あの日菜先輩の目を見たら大丈夫だと思うけど
「大和くん?」
中から日菜先輩の声が聞こえる
「終わりましたか?」
「うん、入ってきて」
「はい」
そこには目を赤くした日菜先輩と氷川先輩がいた
それを見てわかった
でも、聞きたくてしょうがなかった
「仲直りできましたか?」
「うん!ありがとう!大和くん!」
「私からもありがとうございます。神崎くんのおかげです」
「いやいや、俺のおかげじゃないですよ。これは日菜先輩と氷川先輩の頑張りのおかげですよ」
「そんなに謙遜しなくていいのに」
「そうですよ…あなたのおかげで私は救われました…本当にありがとうございます」
「そんな悲しそうな顔しないでください。可愛い顔が台無しですよ」
「なっ///」
「あはは、お姉ちゃん照れてる!」
「て、照れてません!///」
「でも、よかった。日菜先輩にも笑顔が戻って」
「うん…本当に、本当に大和くんのおかげだよ」
「また、日菜先輩の可愛い笑顔がみれて良かったです」
「ふぇ///か、可愛いなんて…またそんなこと言って…///」
「…日菜、顔が真っ赤よ」
「お、お姉ちゃんだって!」
「2人とも大丈夫ですか?顔が真っ赤ですけど…熱でもあるんですか?」
俺は確認するために2人のおでこを触った
「ひゃっ///」
「えっ///」
「んー…すこし体温が高いですけど大丈夫ですか?」
「え、ええ。大丈夫よ///」
「大丈夫だよ///」
「そうですか…」
でも2人とも心身疲れがあると思う
こういうときどうすればいいのかな…
あっ、莉子にやってあるやつがあったな
「日菜先輩、氷川先輩…お疲れ様でした」
そう言って俺は2人の頭を撫でた
昔、莉子が泣いたときとかによくやってたな
今でもたまにせがまれるけど
「ふあ…///」
「んっ///」
「2人はこれで新しい道を進めるようになったと思います。でも、ときにはくじけるときもあると思います。そのときは…
俺に言ってください。2人が世界中のどこにいても見つけて助けに行きます」
「俺は2人ことが大好きですから!」ニッ
「「っ///」」
氷は溶けると水になる
水を渡るために人は橋を作って道をつくる
こうして、人は新しい道を歩いていく
それは簡単に聞こえるけどとても難しい
1人ではできない
だからこそ、それをするために
人は互いを理解し協力する
ときにはぶつかることもあるだろう
でも、そうして人はできていく
繋がっていく
な、長かった…
6000字を超えるとは…
ところどころ意味がわからないとこもあると思います(最後とかね☆)ちょっと紗夜さんの性格を捻じ曲げすぎた感もあります…
でも、自分が満足したいだけなんです…許してください
次は後日談です。もう少しさよひなを書きたいと思います
次回もよろしくお願いします!