デート・ア・ビルド(更新休止中)   作:砂糖多呂鵜

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戦兎「仮面ライダービルドにして、天っ才物理学者の桐生戦兎は!ついに現れた第六、いや七、か?第七の精霊であり、人気アイドルの誘宵美九と出会い、彼女の攻略を行うことになる」

万丈「アイドルねぇ。そういやかずみん、この世界に美空の奴いねーけど、大丈夫なのか?」

一海「みーたん………みーたぁぁーーんッ!!!」

戦兎「あーこりゃ重症だなぁ……」

一海「いや、いいんだ!みーたんを危険に巻き込むわけには行かねえ!例え離れてても応援すんのがファンの役目だ!………でもやっぱ会いてえよぉ〜……みーたぁーんッ!!!」

戦兎「落ち着けって一海。ほら、誘宵美九も愛称としては、みーたんでも無理ないわけだし」

一海「るせぇっ!あんなんみーたんじゃねぇ!みーたんはなぁ、みーたんはなぁっ!」

戦兎「はい!もう第57話行って!一海が暴走してっから!」





第57話 生まれ変わるジェンダー?

『さー、いきますよぉー。皆さん付いてきてくださーい』

 

フラクシナス艦橋のスピーカーからそんな間延びした声が聞こえると同時に、軽快な伴奏と甲高い歓声が鳴り響いた。

正面メインモニターには今、フリルに飾られた衣装を纏ってステージで歌い踊る少女と、その前方に広がった紫色のサイリウムの絨毯が映し出されている。

映像は粗く、公式販売されているDVDなどではなさそうだった。どうやら中津川が様々なツテを駆使して手に

入れた盗撮映像らしい。

 

「「「……………」」」

 

「へぇー、上手いじゃねえか」

 

戦兎、士道、一海はその映像を黙って見つめ、万丈は素直に彼女の歌を褒めていた。

その少女は間違いなく今日顔を合わせた竜胆寺の女子生徒であり、昨日遭遇した精霊【ディーヴァ】そのものだった。

 

「誘宵美九、ね……。まさか彼女が精霊だったなんて」

 

四人の隣、艦長席に座りながら映像を眺めていた琴里が、ぽつりと呟く。

 

「彼女のこと、知ってたのか?」

 

「まあ、名前くらいはね。CMとかドラマの主題歌で曲もいくつか」

 

「そうか…………」

 

士道が頬をかく。

そこでふと戦兎が隣を見ると、一海が難しい顔をしていた。

 

「………俺はみーたん一筋、俺はみーたん一筋、俺はみーたん一筋ぃぃ………ッ!」

 

………何やら呪詛めいた口調で自分に言い聞かせていた。しばらく放っておこう。

 

しかし琴里はそんな様子を気にする事もなく、手元に置かれていたプロファイルシートに視線を落とし、難しげに眉を歪めた。

 

「……デビューは今からおよそ半年前。『聞く麻薬』とさえ言われる美声と圧倒的な歌唱力で驚異的なヒットを連発するも、テレビや雑誌には一切姿現さない謎のアイドル………って、こういうのも偶像(アイドル)っていうのかしらね?」

 

琴里のその言葉に、一海が反応した。

 

「いーや、俺は認めねーぞ!確かに歌は上手えが、そもそもアイドルってのは………」

 

「落ち着きなさいって。にしても、『聞く麻薬』とは……上手い事言ったもんだな」

 

一海を宥めすかし、戦兎が再び映像に視線を送る。確かに戦兎が聞く限りでも、今まで聞いたことがないような美しい歌声だ。そうやって呼称されるのも無理はあるまい。

 

「精霊がアイドル……しかも最低半年以上前からこっちの世界に溶け込んで生活してたっての?こんな活動しながら?はっ、狂三なんて目じゃないわね」

 

琴里が発した狂三の名に、映像を見ていた士道の頰がぴくりと動いた。

そこで士道が琴里に視線を移し、問いを投げかける。

 

「なあもしかしてさ。琴里みたいに【ファントム】に霊力を与えられた元人間って、可能性はないか?」

 

士道の言葉に、琴里がぴくりと眉を動かした。

 

「……可能性は否定できないわね。確かにそれなら、こちらの世界に留まっていることへの説明がつくわ。ただそうなると、昨日の空間震の理由が分からなくなってくるわね」

 

「あ……」

 

「確かにな。空間震ってのは、隣界から精霊が出現するときの余波だ。誘宵美九が最初からこの世界にいるなら、そもそも前提からして出来ないはずだ。………まあ狂三の時みたいに、自分の意思でやったんなら話は違うけどな」

 

士道は後頭部を掻きながら、むうと唸った。

戦兎の言う通り、美九が自分でやったのならば一応の説明はつく。しかし、こちらの世界で既に生活を営んでいる筈の美九に、そんな事をする理由があるとは思えなかった。

 

それに、最大の問題は他にある。

 

「結局まだ、好感度が急降下した理由も分かってないしなぁ………」

 

だが、そんな士道の懸念に、琴里は小さく首を振ってみせた。

 

「実はそっちについては、確実とはいかなくとも、一つの仮説が立ったの」

 

「え?そうなのか?」

 

「ええ。順を追って説明するわ。____令音」

 

「……ああ。これを見てくれ」

 

と、琴里の後方に座っていた令音が答えたかと思うと、メインモニタで上映されていた美九のライブ映像が、グラフのようなものに変わった。黙って映像を眺めていた万丈が「あっ、消えた」と、何とも間抜けそうな声を発した。

 

「これは?」

 

「……ああ、昨日の美九の精神状態を表したものだよ。真ん中くらいまでの位置が、君たちと会話していた際のものだ」

 

言われた箇所を見やる。………ジェットコースターもかくやというような急降下っぷりだった。最後の方など最早目盛りが見えなくなっている。

 

「………想像以上に嫌われてるな、俺たち」

 

「………流石にちょっと堪えるなぁ」

 

「……まあ、取り敢えず今それは置いておこう。その続きを見てくれ」

 

令音の指示に従いグラフの続きを見ると、一度は株価暴落を思わせる状態にまで落ち込んだ機嫌が、急に上昇し始めていた。

 

「これは………」

 

「……鳶一折紙に触れた瞬間だね」

 

「ええと、それって………」

 

「あー………そういう、ことかぁ………」

 

「?どういうことだよ」

 

士道が考えを巡らせ、戦兎が何となく察しがついたように溜息を吐き、万丈が頭に疑問符を浮かべていると、琴里が口から飴を取り出し、ビッと艦橋下段に向けた。

 

「中津川」

 

「はっ!」

 

名を呼ばれた中津川が直立し、説明をする。

曰く、誘宵美九は屈指の有名人だが、それこそ()()()()()()()程に、人前に姿を現さないのだという。なにせ活動といえば定期的にリリースされるCDと、一部のファンだけを集めたシークレットライブのみだと言うのだから。

 

「確かに………俺たち仮面ライダーの事も、ネット上じゃ写真付きで都市伝説として出回ってるくらいなのに、それ以上に有名な彼女に関して、写真の一つも出回ってないなんて。こりゃ、確かに異常だな………まあ、俺の推測通りなら、確かに腑に落ちるが………」

 

「推測?どういう事だよ」

 

士道の疑問に、中津川が変わるように答える。

 

「ネット界隈の情報になりますが………なんでも、美九たんは凄まじいほどの男嫌いであり、握手なんて耐えられないレベルらしいのですよ。例のシークレットライブは女性ファンしか入れないという話でござります」

 

「女性ファンしか……?」

 

士道が聞き返すと、万丈もまた疑問を口にする。

 

「ちょっと待てよ。それっておかしくねえか?だってこいつ、見た感じは男向けのアイドルなんだろ?それなのに女だけって、変だろ」

 

「そう。しかも噂によると、ライブ後にお気に入りの女性ファンをお持ち帰りしてきたこともあるそうなのですよ」

 

「そ、それって……」

 

「そう。つまり」

 

琴里かチュッパチャプスを口に戻し、ピンと指を立てる。

 

 

「誘宵美九は______女の子か大好きな、いわゆる百合(ゆり)っ子である可能性があるわ」

 

 

「…………な_______」

 

「やっぱりかー……………」

 

戦兎は予想してた通り、と言わんばかりに手を顔に当て溜息をつき、士道は絶望的な心地で喉を絞った。

 

「百合?そいつ花が好きなのか?」

 

「違えよバカ。ようするに、女が女を好きだってこった。分かったか?」

 

万丈の質問に一海が答えていたが、それに構う余裕はなかった。

 

いや、別に個人の嗜好についてどうこう言うつもりはないのだ。世の中には様々な愛の形があるし、反射的に自分と異なるものを排斥するような、幼稚な真似はしない。

 

だが、精霊が女の子にしか興味がないのはまずい。非常にまずい。

 

理由は簡単だ。士道や戦兎達は、【ラタトスク】は、精霊の力を封印して安全な状態にすることによって、空間震を防ぐと同時に精霊を保護している。

 

その際に必要なのが士道や戦兎、そして万丈の、キスを介して霊力をその身に、そしてボトルとして封印する能力なのだ。

しかも、ただ唇に触れただけでは意味がない。少なくともキスを拒まれないくらいまでに好感度を高めなければいけないのだ。

 

「そ、それじゃどうしようもないじゃねぇか………!」

 

「どーすんだよどーすんだよ!これじゃあ封印どころじゃねーじゃねーか!」

 

「いくら天才物理学者でも、生物学的な分野はお手上げだぞ………!?」

 

士道は絶望的な心地で呻き、説明を聞いた万丈は喚き、戦兎は降参だとばかりに項垂れた。今までにも攻略困難な精霊は何人もいたが、流石に今回ばかりは手の施しようがない。

 

しかしそんな三人の反応に、琴里は不思議そうに目を丸くした。

 

「何言ってるのよ。士道と戦兎は天央祭の実行委員なんでしょ?てことは、開催までは美九と会話する機会があるって事じゃない」

 

「んなこと言ったって、美九は男に興味がねえんだろ?」

 

「興味がないというより、嫌悪感を抱いていると言った方が正しいわね」

 

「余計駄目じゃねえか!」

 

士道が叫ぶと、琴里はやれやれと肩をすくめてきた。

 

「私が何の考えもなしにそんなこと言うと思ってるの?対策くらい考えてあるわ」

 

「対策……?」

 

「あるのか!?そんなの!」

 

琴里の言葉に、戦兎がガバッと顔を上げ反応する。

 

「そんなのとは失礼ね。というか戦兎、あんた仮にも自称天才なら、対策の一つくらい出しなさいよ」

 

「う、うるさいよ!ていうか、自称じゃないから!あと天才じゃなくて()()()だから!」

 

「はいはい、分かったから。_____神無月」

 

琴里が戦兎の言葉を軽く受け流し、パチンと指を鳴らす。すると、何処からともなく神無月が現れた。……何故か、ずぶ濡れの状態で。

 

「神無月さん……?なんで濡れてるんですか?」

 

「つか生臭ッ!」

 

「いやはっは、少々スイミングを」

 

あっけらかんとした調子で神無月が笑う。戦兎が鼻をつまんで離れていった。士道は頰を掻きながら話を戻した。

 

「で、対策ってのは……」

 

「これです」

 

答えたのは神無月だった。背後に回していた手をバッと士道達の方に出してくる。

 

「「「「……………」」」」

 

この手に握られたものを見て、四人はその場に凍りついた。

神無月が持っていたのは、士道達の通う来禅高校の制服二着だった。

 

 

_______ただし、女子の。

 

 

一瞬「ついにやっちまったか神無月さん……」と思った士道と、警察に電話しようと満場一致でケータイに手を伸ばした戦兎達だったが、すぐに違和感に気づいた。その制服は新品であり、随分とサイズが小さかったのである。

 

そう。丁度()()()()()()()()()()()()()()()が着たならば、ぴったりかもしれなかった。

 

「………ええと」

 

「…………」

 

何やら不穏なものを感じて、士道と戦兎は一歩後ずさった。が、そこで背中が何かに触れる。

次の瞬間、士道と戦兎はガッと両腕を拘束された。首を回して見やると、士道の背後には【早すぎた倦怠期(バッドマリッジ)】川越と【社長(シャチョサン)】幹本、戦兎の背後には【次元を超える者(ディメンションブレイカー)】中津川と屈強なクルーがいることが分かる。

 

「ちょ、な、何してるんですか………?は、離してくださいよ」

 

「い、一体何を………!?」

 

二人が顔中に脂汗を浮かばせながら言うと、今度は前方_____神無月の両サイドに、両手指に様々な化粧道具をクナイのごとく挟み込んだ【藁人形(ネイルノッカー)】椎崎、【保護観察処分(ディープラブ)】箕輪が現れた。

 

「な、何ですかそれっ!」

 

「琴里!お前……何企んで!?」

 

たまらず叫ぶ。だがそんな二人の声には構わず、神無月が二人を引き連れながらジリジリと距離を詰めてきた。

 

「大丈夫、怖くありませんよ。最初は足元がスースーするかもしれませんが、なに、そのうち快感に変わります。先輩が言うのですから間違いありません」

 

言って、ニィ、と唇を歪める。

 

「ヒッ………そ、そうだ!万丈、一海!助け、助けて!?」

 

戦兎が二人に救援を要請するが、二人は目を逸らしてそそくさと退散していった。

 

「お前らァァーーッ!?アァァァァァ……………!!」

 

戦兎が断末魔のような叫び声をあげながら、扉の向こうへと連れ去られていった。

「こ、琴里………?」

 

そんな様子を間近で見た士道は、命乞いをする敗残兵のような調子で琴里に視線を向ける。

すると琴里はにっこりと愛らしい笑みを浮かべ、

 

 

「グッドラック。________おねーちゃん

 

 

なんの躊躇いもなく死刑宣告を下し、ビッと親指を立ててきた。

 

 

 

 

それから四時間後。

 

「………お、お前は誰だ!」

 

「おーれーのなーかのおれー、じゃなくて!」

 

鏡を見ながら、戦兎と士道は思わず声を上げていた。

 

「アッハッハッハッハッ!!!!アハ、アーハッハッハッハーーーッ!!!」

 

「ちょ、お前らそれやめ………あ、アッハハハハッ!!!」

 

そんな二人を見て、一海と万丈は可笑しくて堪らないとばかりに腹を抱えて大爆笑していた。

 

それはそうだ。鏡の前で自分を見返しているのは、まるで見覚えの無い少女だったのだから。

二人揃って背をくすぐる程度に髪が伸ばされ、可愛らしい髪飾りなぞ付けている。顔にはうっすらとファンデーションが施され、マスカラとビューラーでボリュームアップされた目はもはや男のものと思えない。

ちなみに胸には詰め物をされ、ブラまで付けられている。手足は産毛に至るまで完全に脱毛されており、ツルツル美肌にされていた。

 

とはいえ、戦兎の方はまだマシな方ではあった。確かに一見すると女にしか見えないが、言われたり勘の鋭い人なら多少気づく程度には、まだ男っぽさが残っていたからだ。

一番酷いのは士道だ。元々女顔なのも相まって、もはや元が男などと言われなければ分からなかった。否、人によっては言われても冗談と笑うものもいるかもしれない。少なくとも、一目で士道と見抜けるものはそうはいないだろう。

 

「ひゅう、案外似合ってるじゃないの」

 

琴里が目を丸くしながら言ってくる。士道と戦兎は恨みがましく視線を返した。

 

「……てめぇ、覚えてろよ」

 

「最っ悪だ………」

 

「女の子はそんな言葉遣いしちゃ駄目よ。そうそう、仕上げにこれをつけてちょうだい」

 

「あ?」

 

士道は眉をひそめながら、琴里から絆創膏のようなものを受け取った。

 

「それを喉に貼り付けてみて」

 

「ん?こうか?」

 

「それがどうしたんだよ」

 

言われるがままに士道がそれを喉に貼り付ける。すると、

 

「これがどうか………って、な、なんだこの声!?」

 

「は!?ちょ、ど、どういうことだ!?」

 

士道は混乱に思わず喉を抑え、戦兎も驚きを隠せなかった。

その絆創膏を貼った瞬間、士道の声が可愛らしい女の子のそれに変化したのである。

 

「どうよ。ラタトスクの先端技術が可能にした超高性能変声機よ。数値を弄れば、某名探偵の声真似だって出来るわよ」

 

「マジかよ!こんな小さい絆創膏が………一体どんな構造なんだ……?いや、そもそもこの小さい絆創膏にどうやって……やっぱ顕現装置(リアライザ)の技術が使われて………」

 

琴里の説明を聞くと、戦兎が興味津々とばかりに顎に手を当て、士道の首元をしげしげと興味深げに観察してブツブツと呟き始めた。

 

「おい、ちょ、やめろって戦兎!落ち着けよ!」

 

「まあ、何はともあれ上出来よ。これなら少なくとも、士道を男だと思う人はいないでしょうよ」

 

琴里がふふんと鼻を鳴らす。すると戦兎は一度足を止めた。琴里の今の言葉に、一抹の違和感を覚えたからだ。

 

()()()……?俺はどうしたんだ?」

 

「ああ、言い忘れてたけど、今回美九の攻略をするのは士道だから、戦兎の出番はないわよ」

 

「は?」

 

「戦兎達は今回はサポート役だし、美九と鉢合わせになるときに備えて一応やってみただけよ」

 

「それただのとばっちりじゃねえか!!」

 

人にこんな屈辱を与えておいていけしゃあしゃあと宣う琴里にたまらず叫び、長髪のカツラを乱暴に地面に叩きつけた。

 

「ギャハハハハハッ!!ま、マジかよ戦兎………ッハハハハ!!」

 

「アハ、ギャハハハハ!やべえ超腹いてえって………ハハハハッ!!」

 

その言葉を聞いて、万丈と一海が蹲って地面を叩きながら堪らないとばかりに馬鹿笑いする。

 

「何笑ってんだよお前ら!ちょ、待ちやがれこの野郎ッ!」

 

「やっべ逃げろー!ハッ、ハハハ!!」

 

「ちょ、その格好のまま追いかけてくんな戦兎!腹、腹痛えからってアハハハハ!!!」

 

二人の笑っている様子に怒った戦兎による鬼ごっこが始まったのを尻目に、琴里が士道に説明を再開した。

 

「さ、後はこの士道を美九が気に入ってくれるかどうかだけど………士道、次に彼女と会えるのはいつ?」

 

「え?、あ、ああ……確か次の月曜から、放課後に設営準備が始まるはずだから、その時には多分……」

 

「そ。ふむ……あんまり猶予はないけど仕方ないわね。はい、そこの三馬鹿も聞きなさい!」

 

琴里はバッと身を翻すと、士道や戦兎達、そしてクルーの面々に手をかざした。ちなみに戦兎は今万丈に摑みかかろうというタイミングだった。

 

「明日一日で士道と、念の為戦兎も自分一人で女の子モードに変身できるように訓練しなさい!椎崎、箕輪はそれぞれ化粧を教えてあげて。それと、会話法と女の子らしい仕草も学ぶこと!月曜の放課後からは本格的な攻略に入るわ!」

 

そして、高らかに宣言する。

士道と戦兎は大きなため息を吐いてから、「了解……」と呟くように言った。

 

 

 

 

 

 

 




投稿めちゃくちゃ遅れてすいません!
その上話も対して進展してなくてほんとすいません!

最近高校の方が忙しかったのと、モチベーションの低下に伴い執筆速度が亀より遅くなってました。あと近々書きたいと思っているオリジナル小説の構想やらを練ってて書けませんでした!待ってくださった方々、ほんっとうに申し訳ありません!

これからまた投稿再開していくので、どうか応援よろしくお願いします!

それでは次回、『第58話 ミキシングする思惑』をお楽しみに!

よければ高評価や感想、お気に入り登録をよろしくお願いします!


……デアラとジオウのクロスオーバー、読みたい人とかいる?

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