デート・ア・ビルド(更新休止中)   作:砂糖多呂鵜

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桐生「仮面ライダービルドにして、天っ才物理学者の桐生戦兎は!エボルトとの決戦を制した後、何故か創造した新世界ではなく、別の異世界に飛ばされていた!」

五河「えーと、これ読めばいいのか。その異世界で目覚めた桐生戦兎は、目覚めた直後空間震(くうかんしん)と呼ばれる現象に巻き込まれ、そこで一般人五河士道(いっぱんじんいつかしどう)と、謎の空を飛ぶ集団、そして剣を持った謎の少女、何故か現れたスマッシュに出会う…………なんか悪意を感じる肩書きだな。ってかこれここでネタバレしていいのか?」

桐生「いいんだよどうせこれ読んでる人は知ってるから。そして、スマッシュを前にした俺は!ついに!仮面ライダービルドへと変身!見事スマッシュを撃破(げきは)し、浄化に成功!と思ったら、出てきたボトルは浄化済みのゴリラボトルだった!」

五河「そして困惑顔になった後、何故か消えてしまったビルドと五河士道は、フラクシナスという船に飛ばされてしまった………どうでもいいけど、何で『空間震』とか『撃破』とかにルビ振りされてるんだ?」

桐生「それはな、その漢字を碌に読めない馬鹿な大人のために振ってあるんだ」

五河「小学生か!その人どんな漢字だったら読めるんだ?」

桐生「『最強』『筋肉』『無敵』だったら読めると思う」

五河「小学生か!ま、まあ取り敢えず、第4話をどうぞ!」





第4話 精霊プリンセス

「………彼は、一体」

 

鳶一折紙は、小さな呟きを発し、頭の中でその姿を思い浮かべた。それが何と言うわけではない。ただ、ほんの少し気になっただけである。

赤色と青色の混ざった、まるで子供向け番組に出てきそうな、作り物染みたフォルム。そのくせ、あの()()()()()に対して凄まじい戦闘力で以って対抗し、挙句には勝利してみせた。まるで____()()()()のような存在。

 

 

______アンノウン。

 

 

この世界を殺す災厄とも言える存在、精霊(せいれい)の観測から数十年後に現れた、未確認生命体の総称。人間よりも頭一つ程大きい体格に、機械と生物が合わさったような歪な姿。精霊よりもランクは低いものの、これも特殊災害指定生命体として認定され、発見次第排除することが伝達されている。今回の戦闘も、指示を受けたから遂行したまでのことだ。

 

しかし、折紙としてはその命令に、今一つやる気という物を出せなかった。

本来、折紙の所属する陸上自衛隊の対精霊特殊部隊、通称ASTは、その名の通り精霊のみを破壊、殲滅対象とした部隊である。だからこそ、折紙はASTに入ったのだ。

 

しかし、いざ蓋を開けてみれば精霊にはまるで歯が立たず、精霊よりも戦闘力の劣るはずのアンノウンにすら遅れを取ってしまっている。さらにいかなる能力によってか、アンノウンはよしんば倒せても、数時間後に戦闘復帰するのである。ようはただのイタチごっこだ。

 

これでは埒があかない。自分たちは精霊だけではなく、アンノウンにすら脅威と思われていないことを、自覚する他なかった。

 

「……………っ」

 

表情を少しも動かさず、しかし折紙は、奥歯を強く噛み締めた。

 

「折紙」

 

そこに、格納庫の奥から声が響いてきた。無言でそちらを向く。

来たのは、折紙の所属するASTの隊長、日下部燎子(くさかべりょうこ)一尉だ。

 

「ご苦労さん。よくアンノウンを撃退してくれたわね。離脱した二人にはきつく言っとくわ」

 

「撃退なんて、していない。やったのは、あの男」

 

折紙は淡々という。燎子は肩をすくめた。

 

「上へはそう伝えなきゃならないのよ。精霊はおろか、未確認生命体すらろくに倒せてないってなったら、予算が降りないからね。まったく、アンノウンなんて上手いこと言ったものだわ」

 

「………」

 

「そう怖い顔しないの。まあ、あの仮面男に関しちゃ、一応の報告はしなきゃいけないけどね。あんたは実際良くやってくれてるわよ。エースが席を空けてる状況で、ここまでやってくれて。あんたがいなきゃ死んでた人間なんて、両手の指を折っても足りないわよ」

 

言って、持っていた缶コーヒーを飲み、ふうと息をつく。

 

「ただねえ」

 

燎子は一転して視線を鋭くし、折紙の頭を掴んで自分に向けさせた。

 

「あんたは少し無茶しすぎ。____そんなに死に急いでどうするのよ」

 

「…………」

 

燎子は鋭い視線を辞めずに、言葉を続けた。

 

「あんた、自分がどんな怪物相手に戦ってるのか、本当にわかってるの?その上アンノウンまで現れて、その相手もしなくちゃいけないってのに。____アンノウンはともかく、()()は正真正銘の化け物。知能を持ったハリケーンみたいなものよ。____いいこと?被害はできるだけ抑えて、出来るだけ早く殲滅する。それが私達の仕事よ。無駄な危険は犯さないで」

 

「違う」

 

折紙は真っ直ぐに見つめ返すと、小さく唇を開いた。

 

「精霊を倒すことが、ASTの役目」

 

「…………」

 

燎子が眉根を寄せる。

彼女はASTの隊長だ。その部隊の名を、誰よりも理解している。折紙よりも、ずっと。

だからこそ、彼女は言ったのだ。自分たちは、被害を抑えるしか出来ないと。

 

「____私は、精霊を殺す。それを阻むのがアンノウンや、あの男なら………それとも戦う。戦って、倒す」

 

「…………」

 

燎子は息を吐くと、折紙の頭を離した。

 

「………個人の考えに口を出すつもりはないわ。好きにしなさい。____でも、戦場で命令に背くのなら、部隊から外すわよ。今はアンノウンの相手も、ASTの仕事の一つなんだから」

 

「了解」

 

折紙は小さく答えると、そのまま歩いて行った。

その胸に、強い強さへの渇望を抱いて。

 

 

 

 

「_______それで、説明してもらえるわよね?」

 

「……ああ」

 

戦兎は閉められた個室の中で、五河の妹だという少女_____五河琴里(いつかことり)と相対していた。

その場には神無月副司令や村雨解析官、五河士道もいるので、別段緊張というものはないのだが、目の前の少女から発せられる雰囲気には、内心辟易していた。

 

村雨解析官に連れられ、この()()と呼ばれた女子中学生の前まで連れられたのだが、その後にあの戦闘や仮面ライダーについての説明を求められ_____結果、今この状況になってしまったわけである。

 

 

「どこから話せばいい?」

 

()()よ。アンノウンの事、あの妙な姿の事、そして………これの事」

 

そう言うと、五河琴里は何かを取り出した。それは戦兎の所有していた、ラビットとタンクのフルボトルだった。

 

「あっ、俺のボトル!てか、ドライバーもねえじゃねえか!」

 

「私の質問に答えてくれたら返すわよ。それにしても………おもちゃにしか見えないわね、これ」

 

「おもちゃって何だ!俺の大事な道具だぞ!」

 

「だから、それも含めて説明しろって言ってるの」

 

「…………」

 

一度答えるといってしまったとは言え、やはりいざ説明するとなると躊躇われるものがある。

ライダーシステムや元の世界の事、スマッシュ…………口外されれば危険な事は山ほどある。しかし、今の状況が八方塞がりなのも事実であり、ここで説明をしなければ解放されないのも事実であった。

 

「____条件がある」

 

「何かしら?」

 

「俺の話が終わったら、あんたらの組織について話すこと。そして、今から俺が話す事を、第三者に口外しないこと。これが条件だ」

 

「………いいわ。確かに、無闇矢鱈と話せるような話でもないでしょうしね」

 

「助かる」

 

そう短く告げると、戦兎は少しずつ語り始めた。

 

ライダーシステムの事。

スカイウォールの惨劇によって、日本が三つに分断された事。

その原因となったパンドラボックスによって、別れた三国で戦争が起きた事。

仮面ライダービルドとして、スマッシュと戦った事。

 

流石に地球外生命体のエボルトの事や、ライダーシステムの細部まではぼかしたり話さなかったりしたが、それでも一通りの事情は話した。全てを正直に話したわけではないが、とりあえずの説明にはなったはずだ。

 

話し終えた後、さっきまでは高圧的だった五河琴里も、流石に頭を抱えていた。五河士道も困惑顔で、皆の反応も似たり寄ったりだった。

 

「…………要するに、あんたは別の世界の住人で、この世界にどういうわけか飛ばされた。あのアンノウン………スマッシュっていう未確認生命体は、元々はあんたの世界で造られた、言わば改造人間。あんたが変身してた仮面ライダーってのも、あんたの世界の技術で創られたものだと」

 

「まあ、かいつまんで言えばそういう事だ」

 

「…………にわかには信じ難いですが、全てが嘘というわけでもないでしょう。現に今、アンノウンが出現しているわけですからね」

 

神無月副司令が言うと、五河琴里も「………そうね」と、多少混乱しているようではあったが、冷静に返事をした。

 

「……………」

 

しかし五河は戦兎が語ったその話に、何も言葉を出せずにいた。

 

______あまりにも、違い過ぎる。

 

普通の高校生として暮らしてきた士道とは、文字通り、生きてきた世界も、背負った覚悟も。

士道は戦争なんて教科書やテレビの記録でしか知らないし、あんな化け物は今日この目で見るまでテレビの中の絵空事だと思っていた。

そんな世界にいながら、彼は自分をヒーローと言い、笑顔を絶やさず戦ってきたと言うのだ。

 

その事実が___士道にはどこか眩しく、しかしとても、悲しく思えてしまった。

 

「それにしても、こんなボトルが……」

 

するとそんな中、琴里が立ち上がり、半信半疑と言った様子で赤いラビットフルボトルを数回振った。そして、移動してみると。

 

「うっひゃあッ!?」

 

「え?」

 

奇妙な叫び声と共に、凄まじい速度で部屋を駆けた。壁にぶつかりそうになったが、何とか踏みとどまる。

 

「し、司令!大丈夫ですか?」

 

「え、ええ………本当なのね、このボトルの力」

 

「だからそう言ったでしょー!それに、ボトルの種類はまだまだこんなもんじゃない」

 

そう楽しげに戦兎が話したが、そこで士道は先の話で、一つ引っかかることがあった。

 

「……でも、なんか可笑しくないか?そのスマッシュ?ってのは、元々桐生のいた世界で、人間が改造された、怪物なんだろ?俺だって、あの時人間に戻ったのを見た。けど、それなら誰がどうやってそれを造ったって話になるだろ」

 

士道がそう言うと、戦兎も楽しげな表情から、一気に思案顔になった。

 

「分からないのは、それだ。元々スマッシュってのは、生身の人間に、俺たちの世界のスカイウォールから採取された、【ネビュラガス】を注入して製造するものだ。けど、この世界は知っての通りスカイウォールが無い。だから、スマッシュが造られる道理が無いんだよ」

 

最初は戦兎がこの世界に来た事で、何某かの影響が出たのか、とも思った。しかし、さっきの問答でそれは無いと考えた。

 

何故なら戦兎がこの世界へ来るよりも前から、この世界では各地でスマッシュの目撃情報が入っていたという話なのだから。

 

そのスマッシュに関してはあの空を飛んでいた謎の集団_____琴里によると、【AST】とかいう奴らによって一応は鎮圧されていたらしいが、スマッシュは成分を抜き出して浄化しないと倒せない。だから、今のところまともな対抗策が無いというのが現状らしい。

 

「………今はその話をしても仕方ないわ。情報が少なすぎるもの。とにかく、あなたの話に関しては、最低限の人員にしか知らせないわ。絶対に悪用はしないし、させないと約束する」

 

「そう言ってもらえるなら、助かるよ」

 

「……では琴里、どうだろう?」

 

すると、今まで黙っていた村雨解析官が、五河琴里に向けて話した。

 

「……このスマッシュに関する事件が終わるまで、我々の元で彼を保護するというのは。聞いた限りだと、君には行く当てが無いんだろう?」

 

「それは……まあ」

 

流石に実質無一文の状態で、行く当てもないのは無謀すぎる。最悪バイトや、自分で何かしらの発明品を作って売って、その金でホテルにでも泊まろうかとも考えていたが、それもあまり長期的とは言えない。しかもそれも売れたりするまでは野宿必至だ。流石に雨風も凌げないというのはキツイ。

 

「……勿論無理にとは言わない。幸い、生活に困らない程度には物資もあるし、寝泊まりのための空き部屋もある。君がスマッシュと戦うのなら、我々もできる限りのサポートをしよう」

 

「ええ、私も同じ意見よ。____ハッキリ言って桐生、あんたをこのまま解放するのは危険よ。あの戦闘の一部始終を見ていたけど、あなた変身の様子をASTに見られていたじゃない。もしかしたら、ASTに捕まる可能性だってあるわ」

 

「………」

 

確かにそうだ。

このライダーシステムは、本来この世界にあっちゃいけないものだ。それがそのASTという組織に知られれば、悪用しようとする考えの者だっているだろう。だからと言ってこの組織をまだ完全に信用したわけではないが、五河の妹が司令と言うのなら、少なくとも悪用しようとはしないだろう。

 

「(………俺も甘いな)」

 

そう心の中で自嘲したが、性分なのだから仕方ないと割り切る。

それに考えてみれば、これは悪い話じゃない。

寝床は提供してもらえるし、スマッシュとの戦闘のサポートもしてくれる。金銭に関しても、最悪自分で稼ぐ方法があるから問題無い。ビルドとして戦っても、あの謎の転送技術で転送してもらえれば問題無い。正直この組織がどういうものなのかは分からないが、こんな規模の艦や、あんな技術力を所有している時点で、かなり大きな組織と見ていいだろう。_____こんな中学生が司令をしているので、未だに半信半疑ではあるが。

 

「……分かった。じゃあ、その条件で」

 

だいぶ考えた末の結論だったが、このままでは埒が明かない。結局、戦兎は提案を受け入れる他なかった。

 

「ええ。大丈夫、約束は違えないわ」

 

口調が高圧的ながらも、真っ直ぐと戦兎を見据えたその目には、嘘や虚言が含まれているように思えなかった。

 

「………さて、んじゃ、そろそろあんたらについても話してもらおうか」

 

とはいえ、やはりこの組織がどんなものなのか、知る必要がある。犯罪組織とかでは無さそうだが。

 

「ええ。……じゃあまずは、この映像を見てもらおうかしら。令音」

 

「……ああ」

 

五河琴里が指示を出すと、村雨解析官が手元の機器を操作して、映像を映し出した。

 

「っ!これって……」

 

そこに映し出されていたのは、先程まで戦兎達の前にいた、あの黒髪の少女だった。映像内では、あのASTという集団と、その少女が斬り合っている様子が映し出された。

 

「____あれが精霊、【プリンセス】よ」

 

 

 

 

「______という訳で士道、あんたは精霊とデートして、デレさせなさい」

 

「ファイトだ五河。頑張れ」

 

琴里の話は、纏めるとこうだった。

精霊とは、この世界とは別の異世界に住んでおり、空間震とは精霊がこの世界に現界する際に起こる現象であると。

精霊に対する対処法は二つあり、一つは武力で以ってこれを殲滅すること。しかし、精霊は戦闘力が高く、達成が困難である。

もう一つは、対話によって解決する事。そして先程いた空中の集団のASTが武力派であり、この組織____【ラタトスク】が対話派であるという事。

ここまでは混乱しながらも、一応は士道も理解できた。士道本人としても、対話によって解決する方法には大賛成だった。

しかし、問題はその後だ。その対話の手段として持ち出されたのが_____『デートして、精霊をデレさせる』という案。

この案はどうにも納得がいかない。そもそも士道には女性とデートした経験なんぞ皆無だし、個人的にあまり乗り気になれない。

しかし、それしか方法がないというのも、また事実であった。

 

「何で俺が………俺じゃなくて、それこそ桐生じゃ駄目なのか?」

 

「駄目よ。桐生にはサポートとして入ってもらうけど、精霊の対処自体は、士道にしか出来ない仕事だわ。そもそもスマッシュが現れた時、彼以外に誰が戦うってのよ」

 

「ぐっ………」

 

「覚悟決めなさいこのフライドチキン!精霊を、助けたいんじゃないの!?」

 

それを言われたらぐうの音も出ない。もはや、士道に逃げ道はなかった。

桐生も、続けるように言う。

 

「確かに、お前が嫌だって気持ちも分からなくはないよ。けど………もし誰か助けたい人がいて、そのための手が一つしかないなら………その手を選ぶべきなんじゃないのか?」

 

「…………」

 

その通りだ。

なんの力もない士道が、一人でやれることなんてたかが知れてる。そう思うのなら、手段は選んでいられない。ASTのやり方は論外だし、何より…………

 

「(………あんな顔は、見たくない)」

 

それに、戦兎にも背負っている物がある。こんな事実を知って、自分だけ何も背負わないというのは____()()()()()

 

士道は、決めた。

あんな全てに絶望したような、悲しい顔は見たくない。それしか手段がないのなら………

 

「分かったよ…………。それが俺にしかできないことなら…………それであの子が救えるなら…………デートなんか、幾らでもやってやる」

 

士道の言葉に、琴里が満足そうに微笑んだ。

 

「その答えが聞きたかったわ。大丈夫。士道のデートには、私たちも全力でサポートするわ。明日から()()開始よ」

 

「おう………って、へ、訓練?」

 

「それじゃ準備の方、お願いね」

 

「おい、訓練って何だ!?」

 

士道が悲痛な叫びを上げる中、桐生が肩に手を置いて、少し笑ってつぶやいた。

 

「………頑張れ、五河」

 

「桐生まで!?お、おい!」

 

そう短く残すと、桐生はその場を立ち去ろうとした。

 

「_____な、なあ!」

 

それを、士道の声が遮る。

 

「ん?どしたの?」

 

「その…………ありがとうな。俺のせいで巻き込んじまったのに、助けてくれて」

 

士道がそう言うと、桐生は()()()()()()()笑みを浮かべた。

 

「誰かを助けたいと思う気持ちに、理由なんかあるかよ。デート、頑張れよ?五河」

 

「っ……」

 

その言葉が、士道の胸に刺さった。

そうだ、なんで自分があの子を助けたいと思ったのか。その理由なんかない。

 

ただ、そこに悲しそうな顔の子がいたから、助けたいと思ったんだ。

 

「……士道でいい」

 

「へ?」

 

「五河ってのは、何だか他人行儀だろ?だから、士道でいい」

 

「……そっか。じゃ、俺も戦兎でいいよ。よろしくな、士道(しどう)

 

「よろしく、戦兎(せんと)

 

そう言って、二人は笑い合った。その時。

 

「っ!アンノウン、もといスマッシュの反応有り!」

 

『!?』

 

突如、コンソールを操作していたクルーから、声が上がった。同時に、モニターに表示されたマップの一点に、赤い点が浮かんだ。

 

「琴里司令、これは?」

 

「こっちでもアンノウンの情報を掴むために、先日用意したものよ。貴方の戦闘をモニタリングしてたのも、これを介して。………話は後よ。桐生、早速で悪いけど………」

 

「ああ。スマッシュの位置情報を頼「こ、これは……」」

 

すると、戦兎の発言を遮るように、先と同じクルーが戸惑いの声を上げた。

 

「どうしたの?」

 

「いえ、それが………どうやらこちらのスマッシュと交戦中の存在がいるようです」

 

「交戦?ASTかしら」

 

「いえそれが、どうやら、桐生くんと似たような、()()アーマーを纏った人らしく………」

 

「っ!?」

 

青い、アーマー。

そう聞いて真っ先に浮かんだのは、戦兎のかつての相棒だった。

 

まさか。

 

「映像、出ました!モニターに写します!」

 

「っ!………これは…………!」

 

そこに映っていたのは。

 

青い龍を纏った、まごう事なき、相棒(万丈龍我)の姿だった。

 

 

 

 




セリフ詐欺になる可能性があるので次回予告をやめます。

あれ、可笑しいな。6000字くらい書いて全然物語が進行していないぞ?
それはそれとして、仮面ライダージオウでのディエンド出演が決まりましたね。戸谷公人さんおめでとうございます。そしてありがとうございます。

ネオディエンドライバー出たら多分買うと思います。ディケイドライバーはお金無くて無理だった……。

次回 『第5話 目醒めるドラゴン』、お楽しみに。
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