デート・ア・ビルド(更新休止中)   作:砂糖多呂鵜

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戦兎「精霊にしてアイドルの誘宵美九と、仮面ライダーアライブこと五河士ど____五河士織。両者の思惑が交錯する中、天央祭が開催する。そんな中、仮面ライダービルドの桐生戦兎は、美九に操られた亜衣麻衣美衣に変わり、八舞姉妹を引き連れて、ステージに立つこととなったのであった」

士道「おい、なんでわざわざ士織に言い直した?なあ」

一海「それにしてもまさか前々回のあらすじ紹介をここで回収するとはな。てかマジで女装しないのか?」

戦兎「する訳ねーだろ。あんな恥晒しな格好」

士道「おいそれ俺にダメージ来てるからな!」

戦兎「大丈夫お前は似合ってるから。似合いすぎてあれがデフォルトに見えるから」

士道「見えんじゃねえ!」

夕弦「興味。それよりも戦兎の女装について、詳しく聞かせてください」

戦兎「やべっ、一番聞かれたくない奴に聞かれた!」

一海「すっげえ目ぇキラッキラしてんな。それよりあのみーたんのパチモンに勝てんのかよ。歌は確かに凄かったぞ」

戦兎「パチモンとか言うなよここじゃあっちが本物なんだから。さっ、そんなステージの行方はどうなるのか!第62話をどうぞ!」





第62話 コネクトした絆の歌

「なッ!?」

 

_____引き金を引こうとした瞬間。前方の空がカッと輝くと同時、ヘッドセットから熱源の接近を示すアラームが鳴り響き、ジェシカは緊急回避行動を取った。

一瞬前までジェシカが居た場所を、凄まじい魔力の奔流が通り抜けていく。バンダースナッチが一機巻き込まれたのか、上半身が吹き飛ばされていた。

その馬鹿げた威力に、思わず顔を青くする。

魔術師のそれより精度は低いとはいえ、バンダースナッチもその全身の周囲に随意領域(テリトリー)を張り巡らせている。その不可視の壁を紙切れのように撃ち抜くなど、常識で考えればあり得ない話だった。

 

「な、何事ダ!」

 

『ぜ、前方に高エネルギー反応あり!』

 

『精霊……ではありません。生成魔力の反応です!こ、これは……まさか______』

 

 

 

_______それは、戦車か、さもなくば城とでも形容すべき異形の兵器の姿だった。

 

巨木のような砲門を二つ備えた、あまりにも巨大な金属の塊である。その内側には、触れるものを断ち切るより先に蒸発させてしまいかねない程の高出力レーザーブレードが、後方には数多の武器を収めた無骨なウェポンコンテナが鎮座している。

 

その名を____ホワイト・リコリス(白い彼岸花)。又の名を、【最強の欠陥機】。

 

そしてその中央。まるでエンブレムのように、一人の魔術師の姿が見て取れた。

 

______陸自ASTの魔術師・鳶一折紙である。

 

「何故……貴様は、《リコリス》を動かせていル………ッ!」

 

「…………」

 

折紙は何も答えず、さらに驚くべき行動に出た。

 

そしてジェシカが彼女の腰部に視線を向けた時_____更なる驚愕が彼女を襲った。

 

「なッ………!?」

 

そう。彼女は腰に装着していた。

黒光りした、特殊な形状をしている。その、ジェシカらと全く同じ______リバースドライバーを。

 

 

______シャカシャカシャカシャカ……………

 

 

そして折紙は黒い、鳥の意匠が施されたボトルを取り出すと、数回それを振る。内部の【トランリバースリキッド】が活性化され、そのまま【フォールディングキャップ】を閉じる。

それをバックルの側部へと装填し、【アブソーブチャージャー】を引いた。

 

 

 

HAWK ALTERNATIVE】

 

 

 

「ッ!ぐっ、あァァァァァッ______!!?」

 

重低音が鳴り響いた瞬間、全身を雷に撃たれたかのような激痛が走る。

かつて【イフリート】と戦った際にも、折紙はこのベルトで変身したことがある。その際にも同じような痛みを味わった。

だが今回のそれは、その時を遥かに上回る激痛だ。普段感情を出さない折紙も、その全身を迸る激痛に苦悶の声を挙げる。

 

「………は、ハハハハ!何ヨ、所詮虚仮威しネ!適合手術も受けてない人間ガ、まともにそのベルトを扱えるわけないじゃなイ!」

 

折紙のその様子を見てか、ジェシカが余裕を取り戻して高笑いを浮かべる。

だが折紙はそんな笑いなど意に介さず、歯を食い縛って痛みに対抗した。

そして脳裏に浮かべるのは、自らの心の拠り所_____五河士道の姿。

 

両親を失った折紙が唯一、最後に心を許せた人。

 

そんな彼が今、奪われんとしている。

 

______許せない。許す訳に、いかない。

 

故に彼女は、この苦痛に抗う。

 

______全ては、彼を救おうとするが為に。

 

 

「……士、道は…………!私が………私、が…………ッ!!」

 

何故彼が仮面ライダーとなったのか。

何故彼が精霊の力を宿したのか。

 

そんな事は、どうでも良い。

 

そんな事など、今の折紙にとっては関係なかった。

 

 

「私が…………()()………ッ!!!」

 

 

ただ、その為だけに。

 

もう、何も出来なかったあの時の自分ではないと________

 

 

そして折紙は、その引き金(アブソーブチャージャー)を引いた。

 

 

「変………身…………ッ!!」

 

 

 

【ABSORB CHANGE】

 

 

 

その音声が、鳴り響き______

 

 

「なッ………!?ま、まさカ…………!?」

 

 

折紙の周囲を囲うように、フラスコ瓶状の小型ファクトリー、【ボトルリバーストランサー】が展開され、内部に成分が充填される。

 

「こうなったら______目標変更!迎撃開始!」

 

その光景を見たジェシカは金切り声を上げると、銃口を折紙に向ける。

だが、遅かった。

 

ファクトリー内部で全身を覆う、【ホークスアウトアーマー】が形成され、装着する。

次の瞬間、ファクトリーが砕け散り、内部成分が鳥の羽根のように折紙へと集約、胸部追加装甲と、フルフェイスマスクを生成した。

 

 

 

HAWK IN AVENGER】

 

 

 

「ハァッ………ハァ………ッ!」

 

 

________白い眼を光らせて、復讐者(アヴェンジャー)が獲物を見据える。

 

苦悶の声を上げながらも、黒のライダー______仮面ライダーアヴェンジャーが、誕生した。

 

「まさか、本当ニ…………!?」

 

そして間も無く、ハンターが魔力砲をジェシカに向けていた。慌ててスラスターを駆動させその場から逃れる。一拍遅れて、魔力の光がジェシカの随意領域(テリトリー)を掠めていった。

 

「な………何をしているノ!堕とすのヨ!早ク!」

 

ジェシカが叫ぶと、固まっていた部下達はようやく我に返ったようだった。アヴェンジャーを囲うように展開し、次々にミサイルやレーザーを放っていく。

 

STAND BY

 

ジェシカもデュアルスレイヤーにボトルを装填し、折紙へと銃口を向ける。先端部にパワーが収束し、巨大な弾丸状のエネルギー弾を形成していった。

 

 

ARMS BLAST

 

 

引き金を引くと、エネルギー弾が螺旋を描きながら発射された。続けて小型ミサイルが放たれ、アヴェンジャーを中心に抱えたホワイト・リコリスが、爆炎に包まれていった。

 

「撃ち方、止メ!」

 

集中砲火の後、ジェシカは声を上げた。部下のデウストルーパー隊とバンダースナッチが砲撃を止める。

ボトルのエネルギーまで上乗せした、最新型対精霊兵装の全方位攻撃である。いくら相手がホワイト・リコリスとライダーシステムの使用者とはいえ、ただで済むはずがなかった。が______

 

 

STAND BY AVENGING FINISH

 

 

「な………ッ!」

 

その無機質な音が聞こえると同時、前方から無数の黒雷が放たれ、デウストルーパー隊員やバンダースナッチに向かっていく。

トルーパー隊は何人かが変身を解除され、バンダースナッチは大破させられていった。装備から煙を噴いて地面に落ちていく。

ジェシカは網膜に映し出されたセンサーを一瞥する。どうやら生体反応は消えていないようだが、戦闘復帰は困難だろう。

 

そして黒煙が晴れ、中から白い複眼が光る。続けて黒い戦士(アヴェンジャー)を中心に据えたホワイト・リコリスが、ゆっくりとその姿を露わにしていく。

 

「何ヨ…………!何なのヨ!貴方はァァァァッ!!!」

 

有り得ない、有り得るはずがない。

だが目の前で起こった現実は、冷酷にジェシカのプライドを叩き潰そうと迫ってくる。たった一機の欠陥機と、一人のライダーの手によって、エリートであるはずの部隊が半壊させられてしまった。

 

屈辱に歪んだジェシカの顔を、アヴェンジャーは静かに見下ろしていた。

 

 

 

 

『______次は、都立来禅高校有志による、バンド演奏です』

 

ステージに設えられたスピーカーから、アナウンスが流れ始める。

それに呼応して、会場からパチパチと拍手が聞こえてきた。

 

「よ、よし、行くぞ」

 

言って、士道は足を踏み出した。戦兎、十香、耶倶矢、夕弦もそれに続いてくる。

 

「よし、頑張ってこいよ!!」

 

万丈の応援を背に受けて、薄暗い舞台袖からスポットライトの当たったステージに出ていく。

 

「…………っ」

 

士道は、思わず息を呑んだ。

美九のステージを見たときや、舞台袖で観客席を見ていた時とも異なる感覚が、士道の全身に覆い被さってきた。

 

暗い会場の中で、唯一光に溢れたステージ。埋め尽くされた観客。注がれる視線。

それら全てが一体となり、まるで重力の如く士道の手足に絡みついてきたのである。

 

「………なるほど、こりゃあ、すげえな」

 

唇をペロリと舐めると、少し塩の味がした。

本番の空気。本物の緊迫感。その威圧感が、容赦なく士道の精神に刃を突き立ててくる。

______しかし。

 

「………はは」

 

「………ふっ」

 

士道は、そして戦兎は、小さく笑った。

 

こんな大舞台に立ったのは、確かに初めてだ。

でも、自分は、自分達はこの空気を既に知っている。

 

十香と。四糸乃と。狂三と。琴里と。八舞姉妹と。

 

精霊と相対した時の、空気。

 

そしてもう一つ。

 

スマッシュや、ナスティシーカー、マッドクラウンと対峙した時の緊張感。

 

一つ選択肢を誤るだけで命を落としかねない極限状態のデート。強大な悪との、命懸けの戦い。幾度となく繰り返してきたそれは、彼らの精神を大きく鍛え上げていた。

 

それに、特に戦兎にとってはこの程度の空気感、今更どうという事はない。

そう。エボルトとの戦いに比べれば_______

 

各々が所定の位置に付き、士道の視線に返すように頷いてくる。

 

士道たちは音合わせをすると、もう一度視線を交じらせ、頷きあった。

 

 

「さぁ_____演奏(ステージ)を始めようか!」

 

 

戦兎がいつもの決め台詞を、少し弄って言うと、耶倶矢が合わせるようにカッ、カッ、とスティックを打ち鳴らす。

 

それに合わせて、戦兎がエレクトーンを弾き、続いて士道がギターを弾き始めた。そして左方からは夕弦の技巧がベースが、右方から、シャンシャンという十香のタンバリンの音が聞こえてくる。

 

歌こそプロのそれを流すものの、この演奏は士道達の物である。

弾き始めれば、後は練習通りだった。エレクトーンの音が鳴り響き、思い通りの曲調が奏でられる。全身を包む緊張感が、徐々に高揚感に変化していく。

だが_____そこで異常が起こった。

 

「………え?」

 

「………何?」

 

演奏中、士道と戦兎は眉をひそめた。

伴奏を終えても____歌が、流れてこなかったのである。

二人がそれを感じると同時、インカムから焦ったような琴里の声が聞こえてくる。

 

『二人とも!緊急事態よ!天宮スクエアの電子配線が何者かによって一部破損、用意していた音源が使えないわ!」

 

「な_____そ、それじゃ、一体」

 

『生で歌うしかないわ!今士道のマイクのスイッチを入れるから!』

 

「最っ悪だ………!」

 

「そ、そんな、いきなり言われても______」

 

一瞬マイクのハウリングが鳴り響き、士道は言葉を止めた。

だがそうこうしている間にも、演奏は進んでいってしまっていた。

 

「ぁ_______」

 

「っ、まずい、あいつ………!」

 

後ろからエレクトーンを弾いていた戦兎は、士道の様子の変化に気付いた。

大量に発汗し、顔は青ざめている。指は辛うじて弦を弾いているが、その表情には焦りが見えている。

 

 

_______()()()()()()

 

 

此処一番の大勝負で、予期せぬアクシデント。

その事実は、言葉以上に士道の心に大きく突き刺さった。

だんだんと呼吸すら荒くなり、声は少しも出なくなっていった。

 

「ぅ、あ………」

 

「士道………ッ!」

 

後ろにいる上、観客の前で士道を落ち着かせることもできない。

無力感に襲われながら、戦兎はどうにか持たせようと、耶倶矢と夕弦に視線を送り、演奏を変えた。

 

前奏部分を繰り返し演奏しているが、それでも気休め程度だ。歌が出て来なければ、意味がない。

 

その時、だった。

 

 

 

『______このまま 歩き続けてる。今夜も真っ直ぐ 一人の足跡 辿って_______』

 

 

 

どこからか。

 

「え………?」

 

「これは………」

 

歌が、聞こえた。

 

電子配線が復旧したわけでは無い。記憶にあるそれとは、声が全然異なっていた。

というか、この声は_______

 

「十………香?」

 

 

『_____果てしない だけど君だけは どこかで待ってる______』

 

 

十香が、歌っていた。

士道に右手にいた十香が、リズミカルにタンバリンを振りながら、歌を歌っていたのである。

しかも驚くべき事に、その歌は。

 

 

『_____笑顔絶やさずに There You Will………!』

 

「凄………ぇ」

 

「あいつ………!」

 

思わず聞き惚れるほどに、上手かったのである。

いや、正確に言うのなら、上手いとはまた違うのかもしれなかった。旋律に忠実に歌っているわけではない。多分にアレンジを含んだ歌い方だ。

しかし、その歌声は。歌は。聞いているものの心を、不思議と高揚させた。

 

 

『_____Be The One!Be The One!All Right!明日の地球を投げ出せないから Be The Lights!Be The Lights!All Right!強くなれるよ 愛は負けない______!』

 

 

「______」

 

そこで十香の表情を注視した士道は、思わず目を丸くした。

十香の表情には、大舞台の気負いも、美九への敵愾心も、大仕事を背負わされた義務感も、これっぽっちも感じられなかったのである。

 

ただ、楽しそうに。

 

士道や戦兎たちと一緒に演奏出来ることが、嬉しくて楽しくて堪らないといった様子で、『音』を『楽』しんでいたのだ。

 

 

『何かを助け救って抱きしめ 心に触れて届くよ 伝われ___!』

 

 

________そうだ。

 

そういえば十香は、練習の間、ずっとあんな顔をしていた。

多分、歌詞だって覚えようとして覚えたものではないだろう。士道が、折紙が歌っていたそれを、楽しんでいるうちに覚えてしまったのだ。

 

 

『Be The One!Be The Lights!メッセージ 送るよ、響くよ………!』

 

 

「………は、は、は」

 

「………最っ高だな____!」

 

自然と、笑みが溢れていた。

今の今までのし掛かってた重圧が、嘘のように消え失せている。自分でもびっくりするくらい、指が軽やかに動いた。それを意識した瞬間、士道と戦兎は今までで一番の演奏を奏でた。

 

 

______こんな楽しい歌を聴かされて、楽しくなれない人がどこにいるか____!

 

 

恐らく戦兎はともかく、士道の曲調は滅茶苦茶だろう。士道は戦兎のような天才じゃない。こんなにわか仕込みの演奏法で、完璧なアレンジなど出来るはずもなかった。

 

だが、今ならば、違う。

 

何故なら今は、一人ではないのだから_____

 

そう。急な士道達の暴走を即座に汲み取った耶倶矢と夕弦が、見事にその滅茶苦茶な演奏をフォローしてくれていたのである。そしてそんな曲調の変化を感じたのだろう、十香がチラと士道達を一瞥し、()()()()()()()輝くような笑みを向けてきた。

 

「…………!」

 

瞬間____どくん、と心臓が跳ねた。

先ほどのような嫌な緊張によるものではない。もっと違う________

そこで、士道の頭の中に、密かな欲求が現れた。

 

______十香と、歌いたい。

 

下手だろうが何だろうが関係ない。ただ、歌いたい。

十香と、このみんなと、一緒に、この演奏を_______!

 

 

『Oooh Oh……Be The One!Be The One!Be The Lights!』

 

 

二番が始まると同時、士道は十香に合わせて歌い始めた。

 

 

『何より 大事な出来事 生きてる 今夜を_____』

 

『____必ず前に進めなきゃいけない_____』

 

 

「………………!」

 

十香が、歌い続けながら驚いたように士道を見てくる。

だが、それも一瞬のこと。十香は先ほどよりももっともっと嬉しそうに、声を弾ませた。

 

 

『_____昨日より 強さと優しさ 大人になってる______』

 

『_____みんな感じてる There You Will………!』

 

 

そんな十香に置いていかれないように、喉を震わせる。先ほど全く出てこなかった歌詞は、意識せずとも唇から紡がれていった。

 

_____その歌はまるで、戦兎や、十香達との出会いを、表しているようだった_______

 

 

『_____Be The One!Be The One!We Will 必ず夜明けを願ってくるから_____!』

 

『Be The Lights!Be The Lights!We Will 未来へ繋ごう 過去を労ろう______!』

 

『今を生きよう そして忘れない____!』

 

『奇跡と偶然 太陽と月_____!』

 

 

歌っている間、士道は美九との勝負のことを全く忘れていた。

ただ、単純な一個の感情に頭が支配されていく。

 

 

楽しい!

 

____楽しい!!

 

_______楽しいッ!!

 

 

『_____Be The One!Be The One!You Will Be The One!』

 

『We'll May Go By………!』

 

 

_____気づけば、もう曲が終わっていた。

 

ハッと肩を揺らす。全身が汗で、プールにでも飛び込んだかのように濡れていた。

 

「シドー!」

 

と、十香が目も眩むような笑顔のまま走り寄ってくる。

 

「手!」

 

「お………おう!」

 

言われるがままに手をあげると、そこに十香の手がパチン!と叩きつけられた。

 

瞬間_____士道の耳を、割れんばかりの拍手と大歓声が震わせた。

 

「士道」

 

ふと、後ろを振り返る。

 

そこには戦兎がくしゃっとした笑顔を浮かべながら、グッとサムズアップしていた。

 

士道もそれに返すように、グッと親指を立てる。

 

 

今まさに_____会場(ステージ)は、一つになっていた(Be The One)_______

 

 

 

 

 

 




どうでしたか?
まずは折紙さんが変身。その名も、仮面ライダーアヴェンジャー。
ボトルの成分が何故鳶ではなく鷹の『HAWK』なのかというと、彼女の苗字にある『鳶』がタカ目タカ科の鳥で、ビルドのボトル的にも鷹のほうがいいかなと思ったからです。

名前の由来はというと、まあ精霊への復讐者だから、という感じからなんですが。
しかし『Avenge』という単語は正当性のある復讐、という意味があるので、何も知らない人にとって精霊は憎むべき対象であり、それを排除しようとしている彼女は、多くの人々からすれば正当性がある、という理由もあってつけました。

そして今回のサプライズ(?)演出の、ライブでBe The Oneを歌うシーン。
これはもうこの作品書き始めた当初からやりたかったシチュエーションなので、書けて満足です。ちょっと歌は後半端折っちゃいましたが、一応やりたかった事はやれた感じですね。完全な自己満足ですが。

あとはちょこっと、解説でも。


・仮面ライダーアヴェンジャー

変身者:鳶一折紙
アイテム:量産型リバースドライバー、ホークオルタナティブフルボトル

リバースドライバーを用いて、鳶一折紙が無理やり変身した姿。
全体的にカラーリングが黒く、複眼部のみ白く光っている。
量産型の副作用、変身条件の軽減化と、前回のイフリート戦での使用による耐性、士道への思いによってどうにか変身できた。
スペック的にはデウストルーパーを上回り、又ホワイト・リコリスとの併用によってとんでもない戦闘力を発揮するが、そもそもが適合手術無しに変身したことによる無茶なケースである為、戦闘可能時間は短い。
また副作用も無くなったわけではないため、戦闘を続けるほどに折紙の肉体も細胞変質による痛みに蝕まれるため、変身者への負担も尋常では無い。
それでも彼女が戦えるのは、ひとえに士道への『愛』故にである。

こんな感じです。無理矢理感が否めませんが、ひとまずはこういう事にしておいてください。

それでは次回、『第63話 引き裂くソングと蘇る牙』をお楽しみに!

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