夕弦「思慮。戦兎と戦うのは、心苦しいです」
万丈「それでもやるしかねえだろ。あいつを助けらんなきゃ、俺たちが来た意味がねえ」
士道「……ていうか俺たち、こうしてあらすじ紹介するのすごい久しぶりな気がするなぁ」
夕弦「解説。前回の投稿から一ヶ月ほど掛かっています。これは失踪したと言われても仕方ありません」
万丈「待ってくれたみんな、すまねえ。次回からもう少し早く登校できるようにすっから、これきらも応援頼むぜ」
士道「あと、最近新作の小説、『ガールズ&パンツァー 鉄血のオルフェンズ』のノベライズも連載を始めたから、そっちもヨロシクな!」
万丈「………さっきから俺ら、何してんだろうな」
夕弦「考察。所謂宣伝という奴ではないでしょうか」
士道「ダイレクトすぎんのも良くない気がするが………まあそれはともかく、第72話、どうぞ!」
______ビルド ハザードフォームと、アライブ達との交戦は続いていた。
「だァッ!ハァッ!」
「………………」
アライブが繰り出す連打を、ビルドはいっそ冷酷な程に、淡々といなして行く。
そしてその隙をついて反撃を欠かさず繰り出してくる。更には、その全ての攻撃が急所を狙ったものだ。ただでさえ消耗しているアライブが、これ以上攻撃を受けようものならすぐに変身が解除されるだろう。
「くっ………ぐぅっ…………!」
残った集中力を振り絞って、ビルドの攻撃を交わし、アライブラスターで受け流す。
しかし、そのアライブラスターもハザードが持つ分解能力によりヒビが入るほどのダメージを受けていた。
「くそっ、だったら………カマエルッ!」
アライブラスターを放ると、アライブの掛け声とともに床に刺さっていた
「…………ッ!」
戦斧を構え直すと、ビルドの次の攻撃を上手く受け流した。
そして両手で横に振りかぶると、ビルド目掛けて振るった。
「………………」
だがビルドはそれをバックステップで躱すと、アライブと距離を取った。
そしてドライバーにセットされていたラビット、タンクのボトルを引き抜くと、別のボトルをホルダーから取り出して装填した。
ビルドが短く呟くと、周囲に展開していたハザードライドビルダーが一瞬のうちにビルドを挟み込み、内部から複眼部が変わったハザードビルドが出現した。
姿を現したのは、ビルド ニンニンコミックハザード。
しかし変わったのは複眼部のみであり、その異質さがかえって不気味さを醸し出していた。
「ニンニンコミックのハザード………まさか!」
アライブはそのフォームを見て、嫌な予感が脳裏を過ぎった。
自分の読み通りなら、このフォームは________
そんなアライブの思考を中断させるように、眼前にいたはずのビルドは、いつの間にか姿を消していた。
「っ、やっぱり______ッ!ぐあ………ッ!」
慌てて体勢を立て直すが、遅い。
影のようにアライブの背後へと忍び寄ったビルドは、手にした四コマ忍法刀で、素早い連撃を繰り出してきたのだ。
更には四コマ忍法刀のトリガーを一度引き、自らの分身を生成すると、さらに目にも留まらぬ速さで攻撃を加えてきたのだ。
「ぐっ、くそっ…………!」
畳み掛けるように繰り出される攻撃。
どうにか急所を避けるように防御の姿勢を取るが、ハザードの能力によりアーマーにヒビが入っていく。
そして黒の影がアライブの首を狩らんと、その刃を向けた、その時。
「________ハァッ!」
二人の間に入るように、夕弦がペンデュラムを構え、振るった。
振るわれたペンデュラムは風に操られアライブを避けると、周囲に展開していたビルドの分身を消し、アライブに迫っていた刃を退けた。
「夕弦………ッ!」
「退避。士道、一旦下がってください。………戦兎は、私が止めてみせます」
「…………」
静かに夕弦の方へと、その仮面を向けるビルド。
夕弦は握りしめたペンデュラムを構え、風と共に駆けた。
「疾走。ハァァァ…………ッ!」
「……………」
風の精霊たる八舞夕弦が誇る他を寄せ付けぬスピードに、ビルドがニンニンコミックの機動力で以って追従する。
ハザードフォームは例え倒すべき対象がライダーやスマッシュでなかろうが、それこそ動物や女であろうと容赦は無い。淡々と、効率良く殺せるように、装着者を動かす。
ビルドの攻撃をペンデュラムでいなし、そして鎖の穂先で隙を伺い攻撃する。
しかし、ビルドは小さな動作でそれを交わすと、手にした四コマ忍法刀のトリガーを二度引いた。
「ッ…………!」
忍法刀から放たれた炎の斬撃を、夕弦は霊力の風を操り一度空中で回避する。
そしてすかさずビルドへ向かって、ペンデュラムを一直線に、刺すように放つ。するとペンデュラムはまるで細長いドリルのように高速回転し、一瞬でビルドへと迫っていった。
「…………」
だがビルドはそれに動じることなく、回避しようと横へジャンプする。
「_____発動。今……ッ!」
「…………!」
しかし瞬間、夕弦の手から放たれたペンデュラムがまるでネットのように方陣を組んで展開した。
それらはまるで意思を持っているかのように蠢動し、ビルドを拘束するとばかりに動き出した。
「…………」
しかしビルドはそれすらも見切ると、忍法刀のトリガーを一度引き、分身を作り出してそれを身代わりとし、そこから逃れた。
そして再びボトルを引き抜くと、素早く新たなボトルを装填した。
今度はホークガトリングハザードに変身したビルドは、背面からソレスタル・ウイングを展開すると、夕弦を連れ去って壁を破壊し、空中へと飛び去った。
「焦燥。くっ………!」
夕弦は何とかその拘束から逃れると、自身も霊装の翼を展開した。ビルドはホークガトリンガーをドライバーから生成すると、夕弦に向けて躊躇いなく弾丸を連射する。
対して夕弦はペンデュラムを方陣のように展開すると、その弾丸を全て防ぎきった。そしてそのまま空中を飛び交い、互いにすれ違いざま、攻撃を仕掛けていく。
しかしこの空中戦、有利なのはビルドの方であった。元より、容赦の無いビルドと、無意識のうちに手加減している夕弦。その時点でどちらが優勢かは言うまでもない。
更にはハザードフォームの持つ分解能力は、限定顕現した霊装にも有効だ。現にペンデュラムは所々にヒビが入り、先端も刃こぼれが激しい。
「(葛藤。戦兎……貴方のやりたかったことは……こんな事では無いはずです……ッ!)」
ホークガトリンガーから放たれる銃撃を躱し、防ぎながら、夕弦が胸中で叫ぶ。
かつて耶倶矢と自分を救ってくれた、夕弦の一番のヒーロー。
それが今、自分達に牙を向けて攻撃してくる事に、夕弦は苦悩を抱えて交戦した。
「(
「くっ、ぐっ…………!?」
しかし、一瞬の隙を突かれ、腹部に蹴りを入れられる。咄嗟にペンデュラムで防いだものの、代償に鎖は千切れてしまった。
さらに衝撃で身動きの取れない状態を好機と見て、ビルドがホークガトリンガーを構え、リボルマガジンを回した。
最大までチャージされたガトリンガーの連続エネルギー弾が、夕弦へと放たれる。鷹の羽のようなエネルギーが、雨のように夕弦へと降り注いだ。
姿勢を崩された夕弦に、それを防ぐ術などある筈もなく_____
「くっ、うぁぁぁぁあああ______ッ!!」
夕弦はその攻撃をもろに喰らい、先程までいた空間に叩きつけられるように吹き飛ばされた。
「っ、夕弦っ!」
アライブが夕弦の方に視線を向けると、霊装で守られていた筈の夕弦の肉体は傷付き、血を流していた。そして夕弦を見下ろすように、ビルドが冷淡に佇む。
「……………」
「戦兎………。………ハァァァァァッ!!」
アライブは残る力を振り絞り、
「戦兎!お前、何そんなもんに良いようにされてんだよッ!守るんだろッ!?救うんだろうッ!?俺たちで!お前が今まで戦って来たのは、誰かを傷つける為なのかッ!?」
「…………」
アライブの叫びに応えることもなく、ビルドは淡々と、アライブの攻撃を防ぎ、反撃する。アライブの手から、アライブラスターが後方へと跳ね返されて飛んで行った。
アーマーがひび割れていくことも厭わず、ただひたすらに叫び、訴えかける。
「違うだろ……そうじゃねえだろッ!!お前は、愛と平和の為に、戦って来たんだろッ!!いつだって誰かのために、立ち上がって来たんだろッ!!だから_____ぐぅッ!?」
瞬間、ビルドの放った貫手が、アライブの腹部を直撃する。既に満身創痍だったアライブにこの攻撃は深く刺さり____直撃した部分からアーマーがひび割れ、粒子となって消えた。
今のアライブ、士道は生身。今攻撃されれば、即ちそれは死を意味する。これ以上無い、絶望的な状況だ。
だが_____これでいい。
何故ならビルドを、戦兎を止めるのは、士道一人ではない。
そう。戦兎の仲間が、かつて共に戦った相棒が_____士道一人に、戦兎を助ける役目をみすみす明け渡すはずがない。
「うぉぉぉぉぉぉぉお_____ッ!!」
その相棒______万丈は、傷ついた生身の肉体に、先程アライブの手から離れたアライブラスターを構え、一直線に走り抜けていく。
蒼炎のドラゴンエネルギーを籠めたアライブラスターを、上段へと構える。
そして、高く飛び上がると、大きくそれを振りかぶり_______
「だから_______目ェ覚ませェッ!!バカヤロォーッ!!!」
ビルドの首元の一点______赤く光る首輪に向けて、放とうとした。
「………ッ!」
ビルドはそれを防ごうと右手を突き出したが_____動かなかった。
「____今だッ!やれ、万丈ッ!!」
意識が途切れる寸前をギリギリで踏みとどまりながら、士道が自身の身体に残った力全てを振り絞って、ビルドの腕を掴んで離さなかった。
無論その程度で、ビルドを長く止めるなど到底できやしないだろう。できたとしても、一瞬のみ。
だが_____その一瞬さえあれば、届く。
「オラァァァァァァッ!!!」
万丈が放った蒼炎の龍は、その首輪を嚙みちぎり、一刀のもとに叩き伏せた。
「…………ぐっ、あぁッ!!?」
壊れた首輪から火花が散り、ビルドが頭を押さえて苦しみだす。だがまだ、ビルドはハザードのままだ。
そう。まだ終わっていない。
この戦いを終わらせる者、それは______
「______夕弦ッ!!」
「………ッ!!」
士道の呼び掛けに、夕弦が霊力の風を伴い、翼を広げて全速力でビルドの前へと向かっていく。既にボロボロであった翼も、その銀の羽根が欠け、空へと舞った。
そして姿勢を低くし、苦しむビルドの隙を突いて、ドライバーのハザードトリガーを掴む。
「_____懇願。戻ってきて、下さい………ッ!戦兎ぉッ!!」
その願いと共に、夕弦はハザードトリガーを、力任せに引き抜いた。
「あ……………っ?」
瞬間、ビルドを覆っていた黒が、粒子となって消え去る。
そして中から出て来たのは_____
「っ、戦兎ッ!!」
宙へと放られたその手を掴み、夕弦が戦兎を強く抱き留める。
強く、優しく、決して離すことのないように。
「………ゅ……づ、る………?士、どぅ………万、丈………」
薄っすらと目を開いた戦兎が、三人の名を呟く。
それを聞き夕弦は、一層彼を抱く力を優しく、強くする。
「戦兎……っ。戦兎ぉ………っ」
「……良かった………」
「ああ………」
士道と万丈は、その場にへたり込みながら、震える手を上げて、拳を軽く打ち合う。
夕弦は_____片翼の天使は、銀の羽根が舞う瓦礫の中で、愛する男を優しく、抱き締めていた。
それはまるで、絵画に描かれた神話の一節を彷彿とさせるような______どこまでも、美しい姿だった。
◆
その後、夕弦は戦兎を抱えてフラクシナスに一度帰還することとなった。夕弦の怪我や、戦兎の安全を考慮した結果だ。
士道と万丈はその様子を見届けると、再び進む為に立ち上がろうとした、その時。
「……よし、戦兎は助けた。あとは、十香だな」
「ああ、早く_______かふ…………っ?」
士道の口元に、何やら生暖かい感覚と、鉄のような味が広がる。
触ってみて確認すると、掌にはべったりと赤黒い液体が付着していた。そしてそれを認識した瞬間、全身の感覚が覚束なくなり______
____士道は、その場に倒れ込んだ。
「士道……?士道っ!?」
「ぁ________っ!?」
万丈が必死に呼び掛けるも、掠れた声と指がかろうじて動くくらいで、士道は立ち上がるどころか、全く動くことすらできなくなっていた。先ほど口元から流れていたのは、考えるまでも無く士道の血液だ。
無理も無い。カマエル形態での長時間の戦闘による疲労と損耗に加え、強敵であったビルドハザードによる膨大なダメージ。それら全てを押し留めるのは、あくまでも人の身である士道にとって無理があり過ぎた。
全身の骨が、筋肉が、悲痛な悲鳴を上げている。視界も昏み、意識に靄がかかっていく。
「_____いたぞ!ここだ!」
「確実に仕留めるぞ!!」
「っ、くそ、もう来やがったかっ!」
「あ、が…………っ」
向こうから、何人かの叫び声と足音が聞こえる。恐らくは、DEMの
士道の身体の傷口に、
いつのまにか士道と万丈の周囲には、駆けつけた
「手こずらせてくれたな。だが、終いだ」
「十、香…………こんな、ところで………俺は………ッ!!」
身体に力を込めようとするも、動けない。
そのまま銃の引き金が引かれようとした、その時。
士道達の背後からピシッ、と亀裂が入るような音が聞こえたかと思うと、廊下に並んだ窓ガラスが一気に割れ、破片が雨のように降り注いだ。
「な、何っ!?」
だがそれだけで終わらず、割れた窓から凄まじい風圧が襲い来て、二人の前にいた
「な………っ!?ば、馬鹿な、
「って、寒ッ!?ちょ、寒、寒いんすけど!?」
次いで、士道達は周囲の気温がぐんと下がるのを感じた。万丈もオーバーなリアクションをして反応している。
そう。まるで辺り一帯が、一瞬にして冷凍庫にでも変わってしまったかのように寒いのである。
しかもどうやらそれは、意識の途絶えかけた士道達が感じた幻覚ではないようだった。前方の
「【
そして次の瞬間、士道と万丈は自身の全身を蝕んでいた苦痛や疲労感が、ゆっくりと和らいで行くのを感じた。
「え………?」
「な、なんだ、これ………」
目を瞬かせ、士道は身体を動かそうと試みる。
すると、さっきまで動かなかったのが嘘のように、ある程度ではあるが身体の自由が効くようになっていた。少なくとも半身を起こせる程度には、身体は動けている。
すると、前方の砕けた窓から、誰かの声が聞こえて来た。
「ふん、揃いも揃って情けないですねー」
美九だ。煌びやかな霊装を纏い、軽やかなステップを踏んで廊下に降り立つ。
「【
するとそこから銀色の細長い円筒が現れ、先端部が美九の方へ向かって折れ曲がる。その姿はまるで、ライブなどに用いるスタンドマイクを思わせた。
「_______________っ!」
美九はそれに向かって、思わず聞き惚れるほどの美声を響かせる。
するとそれは筒の内側で幾重にも反響し、周囲にあまねく広がった。次の瞬間に、美九の歌声を聞いた
「美九!」
士道が叫ぶと、美九は不機嫌そうにフンと視線を逸らした。
「気軽に呼ばないでもらえますぅ?あなたの喉から発された声で舌で発音された音で呼ばれると、それだけで私の可愛い名前に拭いようのない穢れが蓄積するんですよぉ」
相も変わらず、愛らしいルックスに似合わないメスのように鋭い罵倒で士道の心を抉ってくる。
窓の外を見やると、美九をここまで連れて来たであろう、天使を顕現させた四糸乃と耶倶矢の姿が見受けられた。
「………耶倶矢」
「………」
万丈が耶倶矢の名を呼ぶも、耶倶矢はぷいと首を振り顔を合わせようとしなかった。その様子に、万丈は困った様子で頭を掻く。
「お姉様……私達はどうしましょうか」
巨大なウサギの背にしがみ付いた四糸乃がそう言った、その時。
「_____いやぁ、僥倖だねえ。まさか精霊が三人もここに来てくれるなんて」
「っ………その声_____ッ!!」
士道たちにとって聞き慣れた、慣れてしまった、聞くだけで虫酸の走るような嫌味ったらしい声音が響いてくる。
長い髪を揺らし、手には濃い紫色に光る銃を構え、白衣を着込んだ
士道達の因縁の敵______神大針魏であった。
「……誰ですかぁ?いきなり現れて、気持ち悪いですねー。髪も長くて鬱陶しい。中で虫でもたかってるんじゃないですか?貴方の存在で空気が汚れる前に、早くここから出てってくださいよー」
「おやおや、これは手厳しいねぇ」
くつくつと含み笑いを浮かべながら、美九の罵倒を軽く受け流す。
先ほどより随分と動くようになった身体で立ち上がると、士道も神大の方を睨みつけた。
「悪いけど、お前の好き勝手にはさせない。俺たちは先に進んで、十香を助ける!」
「おぉおぉ。殊勝な心掛けだねえ。でも………出来るのかなぁ?今の君に」
挑発するように笑みを深めると、神大はポケットからビーオルタナティブボトルを取り出した。
士道も応戦するためドライバーを取り出そうとすると、それを万丈が制した。
「万丈?」
「士道、お前は先に行け。こいつの相手は俺がする」
「っ、そんな!お前一人じゃ……」
「お前よりかは動ける。それに、ここで足止め食らってたんじゃ、いつまで経っても十香を助けらんねえ。戦兎を助けて、それで終わりじゃねえんだ」
『ギギッ!』
クローズドラゴンが万丈の周囲を舞い、同意するように鳴き声を鳴らす。
そして万丈の隣に、並び立つように耶倶矢が降り立った。
「耶倶矢、お前………」
「ふん、勘違いするでない。あいつがどうにも気に食わんだけだ。それに、姉上様の邪魔立てをするものは、何人たりとも許さん。そのような不届き者は、我が槍の前に貫かれると知るがいい」
「……へっ、そうかよ」
万丈が不敵に笑うと、士道の方を向いて言った。
「……つーわけだ士道!お前はそいつ連れて、早く十香を助けて来い!こんなやつ、俺らだけで十分だ!」
「万丈………分かった!美九、行くぞ!」
「はぁっ?何勝手に決めて………あーもう!ほんと癪に触りますぅ!四糸乃ちゃん!貴女は邪魔が入らないように外の
「お姉様が、そう仰られるのなら……」
四糸乃が天使を駆ると、そのまま外へと飛び去っていった。そして万丈達の間を抜けて、士道と美九が走り去っていく。
神大はそれを止める事はせず、そのまま目の前に立った万丈と耶倶矢を見下すように向く。
「良いのかい?君達だけで私の相手をしようなどと」
「はんっ!てめえなんざ、俺たちだけで十分だっつーの!」
「その通り。寧ろ我一人でも、片付いてしまうやもしれんぞ?」
万丈と耶倶矢が神大を見据え、戦闘態勢に入る。
「そう。………なら、始めようか?」
神大はビーオルタナティブボトルを怪しく持ち上げると、一つカラン、と鳴らした。
それが戦いの合図代わりのように、両者の間に戦慄が走ったのだった。
どうでしたか?
またお待たせしてすいません。書くモチベーションがガル鉄の方に吸われていたのと、テストに追われてました。
次回からはもう少し早く投稿できるようにするので、これからも応援をよろしくお願いします……。
それでは次回、『第73話 それぞれのバトルフィールド』をお楽しみに!
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