今回はクリスマスが近いので、頑張って更新をさせて
もらいました‼︎
【お気に入り】や【投票】更には【しおり】、
そして『他の作品』を見てもらえたら嬉しいです‼︎
後、新しく書き直しして投稿させてもらいました。
『応援』してもらえると豆腐のようなメンタルが
元気になります‼︎
お知らせがありますのでよければ、『後書き』
を見ていってください‼︎
【注意】
今回のお話は『残酷過ぎる内容』と『サイコパス』
に近い様なヤバさを表現したお話の内容です。
もしもそれでも良ければ是非ともお願いします‼︎
何があっても責任は取れませんので『自己責任』
でお願いします。
「だ、誰か……」
薄暗く消毒液などの薬品などが蔓延して更には様々
な場所に血溜まりや飛び散った血が壁や天井など
あり狭い部屋で聞こえるか分からないような今にも
掠れそうな声で
「たす……助け……て……助けてよぉ……」
誰もいるはずのない部屋に誰かに助けを求めるように
血が付着してる天井を見上げて縋るように光なき虚な
瞳で手を伸ばしていた。
そんな時、
「助けてほしい?」
「えっ……?」
助けを求める子供の前に現れた人物は子供にそんな
一言聞く。その言葉が予想外だったのか驚いた表情
をしていた。
「どうするの? それともこのまま薄暗い薬品臭い
部屋に居たいの?」
「そ、それは……」
目の前の人物は『自分のことは自分で決めろ』と
言われている気がした。
「わ、私は……──」
「ぐっ……ッ‼︎」
苦しそうな声を上げた人物は膝を地につけて
ドクドクととても痛々しい血塗られた右肩の傷を
押さえていた。更には血塗れ右肩から一筋の血液が
ダラダラと流れて右手に握っていた刀にも着いて刃に
まで滴り落ちている中、視線をすぐに目の前に向けて
『目の前にいる人物』に向けて『憎悪が宿った瞳』で
睨みつけていた。
弱い……
『この程度か……この程度なのか? お前の僕に
対する憎しみは、絶望は、嘆きは、苦しみは、
怒りはそして……』
だが、苦しそうな声を上げた人物の前立っている
人物は対しことはないと言ったように涼しい顔を
しながらも残念そうな声で言いながら漆黒の刀を
くるりと綺麗な円を描くように一回転させて、鞘に
収納して懐から漆黒のナイフを取り出してギュッと
握って一歩、また一歩とコツコツと足音を立てて
ゆっくりと歩きながら近づいてアカメに向けて
容赦なく振りかざしくる。
「ぐっ‼︎」
弱過ぎる……
苦しそうな声を上げた人物の身体はもう満身創痍の
状態のせいなのか攻撃を受けるのもやっとの状態で
あるのか傷口から血がボタボタと流れて目の前の人物
はそれを見逃さなかったなかのか一旦、距離を離して
闇夜に紛れながらも懐から更には漆黒のナイフを
三、四本投擲してそして夜の暗闇を利用して足音を
消して暗闇の中を移動している中、そして刀で投擲
したナイフが全部弾かれたのを確認した後、目の前
まで移動しており上げて苦しそうな声を出した人物
の首筋へと無理矢理押し込んでいく
そして──
憎悪や復讐心が宿った心と刃はこの程度なのか?
それ程、取るに足らない事だったのか?
なあ、アカメ……?
これは、とてもじゃないが……弱すぎて全然、
話しにならない……むしろ勝負以前の話だ……
今のお前に刀では大人気ないようだな……
それどころか今のお前にはナイフだけで充分だ。
「ホロ……‼︎ ホロぉぉぉおおおおお‼︎」
アカメはカイドウの名前を呼びながら愛刀村雨を
構えて憎む相手カイドウに目掛けて走りながら全力
で切り掛かっていく。
「葬る‼︎」
そう言って躊躇いなく頬を狙った鋭い突きをする。
だが、ホロは漆黒のナイフで村雨の軌道を僅かに
ずらしていく。
「葬る‼︎ 葬る‼︎ 葬る‼︎葬る‼︎ 葬る‼︎ 葬る‼︎葬る‼︎
葬る‼︎ 葬る‼︎ 葬る‼︎ 葬る‼︎ 葬る‼︎ 葬る‼︎」
アカメは更に刀の斬撃を増やすがホロは表情を変えず
に左右交互にアカメの刀の斬撃をナイフなどで容易く
いなしていく。
嗚呼、やっぱり……やっぱりだ……。
その時ホロは『ある一つの確信』を得ていた。
それは──
ガッカリだ……ガッカリだよ、アカメ……。
それは『前よりも弱くなっていると』
お前は……お前は前よりも弱くなっている。
「葬──「馬鹿の一つ覚えみたいに吠えるな」」
「がっ‼︎」
アカメ斬撃を繰り出そうと村雨を振り下ろした瞬間、
ホロは漆黒のナイフで村雨の刃を滑らせて軌道を
ずらした後、アカメの腹部に思いっきり力を込めた
蹴りを入れる。
「ぐっ‼︎ うっ……」
そしてアリアが住んでいたであろう屋敷の石壁に
打ち付けたせいか、倒れ込んでしまいすぐには
立てずにいた。
「おい‼︎ これ、まずいんじゃないのか⁉︎」
タツミが慌てながらもレオーネに言う。
「確かに、これは本当にやばい状態だな……」
レオーネも額に一筋の汗を流しながらも
内心焦っていた。
(まさか……あのアカメが何も出来ずにここまで
追い詰められてしまうなんて……)
アカメはナイトレイドの中では主戦力でありかなりの
強者だ。だが、あのホロという青年はそのアカメの
彼女の攻撃をあの剣捌きをナイフ一本で軽々と捌き、
そしてあそこまで追い詰めている……。
「いいか、タツミ。何があっても絶対に動いちゃ
ダメだからな……」
「ね、姐さんは……?」
タツミは心配そうに恐る恐るレオーネに聞くと
レオーネは苦笑いの表情になって
「アカメの援護に行ってくるよ。
それに今のアカメはほっとけないからな……」
「とにかく、何があっても動くなよ」とタツミに
二度念を押す言葉を言った後、レオーネはアカメと
ホロと呼ばれた青年がいる所へと向かって行った。
「何故だ…何故お前はそんなにも脆弱に……
『脆い鈍のような刃』になってしまったんだ……」
一歩、アカメの前に近づく。
「なにがお前を弱くさせてる? なにがお前を縛り
続けている? なにがお前をそこまで愚かになって
更には堕落させ子供のように見苦しくそして惨めに
地べたに縋り付く?」
もう一歩、近づく。
するともう目の前には座り込んでしまい立てなく
なったアカメの前にいた。
そしてナイフの鋒を『アカメの左目のギリギリ』
に躊躇いなど一切なく向けていた。
「それとも──」
ホロはそう言うとアカメに向けていたナイフを
背後に投擲して更に鞘に収納していた漆黒の刀を
いきなり抜刀をして背後も見ずに振り返って刀を
縦へと振りかざした。
「ぐっ‼︎ あ、あがっ‼︎」
すると背後からとても痛々しそうな声が
聞こえてきた。
「こいつのせいか?」
「レオーネ‼︎」
「大丈夫だ‼︎ 問題ない‼︎」
アカメは叫んだ。何故ならレオーネの太腿にはホロ
が先程投げた漆黒のナイフ一本が痛々しいぐらいに
深々と刺さっていていたからだ。
(この程度の傷口どうということはない……)
レオーネは太腿に深々と刺さっているナイフを
引き抜いて捨てた後、ゆっくりと立ち上がろうと
するがフラフラな状態で立ち上がろうとするが
その姿を見ているホロは溜息をついて
「それを見て本当に大丈夫なら、な」
べちゃり‼︎
ホロがそう言った瞬間、べちゃりととても
生々しい音が右から聞こえてきた。
そしてレオーネは『ある違和感に気付いた』。
(えっ…?)
それは──
『右腕が……右腕が、ない……?』
(う、嘘、だろ……ッ‼︎)
気がつけばレオーネはホロの漆黒の刀に斬られて
いた。そしてその斬られた刀傷の痛みや違和感
などは全く感じなかった。しかしその感じた痛み
は肩から下まで斬られた傷口であって右腕の痛みは
ホロに言われるまでは全くもって気が付かなかった。
「う、うががぁぁああああああああ‼︎」
レオーネは右腕を切断されたのを理解した瞬間、
右腕の激痛がレオーネを襲う。尋常じゃない激痛
どころか切断された右腕から大量の血液がダボダボ
と音を立てて流れ落ちている中、レオーネはとても
苦しそうに苦痛に満ちた表情をして膝を地に付けて
痛々しいそんな悲鳴を上げてその場で蹲っていた。
そうレオーネの右腕、正確には右腕の関節辺りが
綺麗に切り取られたその切断された右腕からは
ポタポタと大量の血が滴り落ちてレオーネの足元
の周囲は小さくはあるが血の水溜りが出来ていた。
「もういい‼︎ 私を置いてタツミを連れて一緒に
逃げろ‼︎ レオーネ‼︎」
アカメがレオーネにそう叫ぶがレオーネは
逃げる気配が全くない。
「い、嫌だね……アカメを……仲間を見殺しにして
自分だけのうのうと生きろだなんて私は死んでも
嫌だね……ッ‼︎」
レオーネは右腕を押さえながらアカメの前に
立ってアカメを庇うように戦闘態勢に入っていた。
「そうか……だったら──」
するとホロはレオーネにそう言った瞬間、
「ここで屍を晒して死ね」
そう言った後、ホロは視線をアカメに移して
そうすればアカメがもう一度『復讐者』に戻り、
前よりも更に刃は憎しみが込められて、鋭い
殺意の刃になる筈だ。
「──ッ‼︎」
ホロはそう言った後、一瞬にしてレオーネの間合い
に入り込んで、刃をレオーネの首元に当てようと
下から振り上げる。
「くっ‼︎ 」
だが、間一髪だったからかホロの刀が振り
上げられる瞬間、刃とレオーネの顔がギリギリに
なるぐらいの紙一重でなんとか斬撃を避ける。
「ほう、避けたか……」
「ふん、 当たり前だろ……お前が思っているほど
私はヤワじゃないからなッ‼︎」
自分の振るった刀の刃で右腕を切り落とされた重症
の状態でありながらも紙一重で避けて此方を睨みつけ
怒りや憎しみなど殺意の宿った瞳の視線を向ける人物
──レオーネに少し興味を持っていた。
「そうか。じゃあ、これならどうだ?」
ホロはレオーネの不意を突いて、腰に付けていた
刀の鞘を抜いてレオーネの溝に容赦なく思いっきり
打ち込む。
「ぐっ‼︎ あ、あがっ……ッ‼︎」
すると、レオーネは蹌踉ながらも、目の前にいる
ホロからゆっくり距離を取りながら、苦しそうな
顔をしながらも打ち込まれた腹の溝辺りを手で
押さえていた。
「さて、どうする。アカメ? 早くしないと
この女を微塵切りにして跡形もなく斬り殺して──」
苦しそうな表情をしていたレオーネの元に近づいて
いたホロはレオーネを蹴り倒して、切断された右腕を
足蹴にしてレオーネを首筋に冷たい漆黒の刃を当てて
アカメに聞こうとした瞬間、ホロの首筋辺りにガチン、
と鉄と鉄がぶつかり合う金属の鈍い音が聞こえた。
「あ、アカメ……?」
レオーネはアカメに声を掛ける。
しかし、レオーネはあることに気が付いた。
それは、目の前にいるアカメの姿はレオーネの
知っているいつものアカメとは違って、とてつも
ないほどの雰囲気と気配を感じたからだ。
「ホロ……」
「なんだ? アカメ」
アカメは顔を俯かせたまま、傷だらけのフラフラな
状態の身体であったが、必死になってなんとかして
立ち上がった。
「貴様にとって『私の存在』はなんだ……」
そしてアカメがホロにそう質問すると、
「なんだ、そんなことか?」
ホロは溜息を吐きながら光がない冷たい瞳
をアカメに向ける。
『僕にとってお前という存在は『器』だ』
「器だと……?」
ホロのその『器』という言葉を聞いた瞬間、
アカメの肩がピクリとさせて反応する。
「そうだ、お前を……『お前達』を拾ったのは僕が
更なる強さの頂きへと至る為に必要な器だと思った
からあの時『君達』を助けたんだよ?」
そうホロは言うと、ケラケラとアカメを嘲笑う
様に笑った。
「こ、この、クズ野郎が……ッ‼︎」
レオーネは苦しそうな表情をしながらもホロを
睨みつけて顔を真っ赤にさせていた。
「…………」
ホロは視線をレオーネを向けて漆黒の刀の刃を
レオーネの横腹を深々と突き刺す。
「が、がはっ……ッ‼︎」
「レオーネ‼︎」
「うるさい……それに君は僕をクズだと言ったけど
君達も『正義』や『平和』のためにって言ってる
けど『同じクズという名の同類』だと思うけど?」
ホロはそう言った後、レオーネを突き刺した
漆黒の刀を引き抜いて視線をアカメに向ける。
「しかも、何も疑わず純粋な笑顔を僕に向けるあの時のアカメの姿を見ていて本当に滑稽だったよ」
その笑う顔はまるで──
「まあ、そのせいでお前の──「黙れ‼︎」」
『悪魔のような嘲るような笑みだった』
まさに邪悪、光を映さない漆黒ような瞳と口元は
三日月のように口角を上げて、不気味なその笑み
を作りながらアカメを見ている。
「もう良い……貴様は──」
アカメはそう言った後、アカメは俯いた顔を
上げた。
「今すぐここで
私は何処かで彼を信じていたのだろうと……だが、
駄目だ…目の前の奴(悪鬼)をこの手で切り刻み
息の根を止めなければ、この身の憎悪が、憤りが
収まらない。それどころかあの悪鬼を最後まで
信じた愚かな自分自身に憤りを感じてしまい、
正気を保つ理性が焼き切れてしまう……。
今のアカメのその瞳には今までない程の『殺意』を
向けながら村雨を構えて刃をホロに向けて、
「ホロぉおおおおおおおおおお‼︎」
アカメはホロの名前を叫びながら村雨をホロに
向けて振り下ろした。
だが、
「はぁ、やっと殺す気なっててくれたか……
だが──」
ホロはアカメの攻撃を軽々と避けた。
「感情任せに刀を振っているせいで単調的で
隙だらけだぞ? アカメ」
「うるさい‼︎ 黙れ‼︎」
ホロは煽るようにアカメにアドバイスを言った後、
アカメは叫びながら先程より更に憎悪に満ちた刃と
瞳を向けるがホロはそんな憎悪の瞳と刃を大したこと
がないと言った表情をした後、アカメの首をがっしり
と掴んだ。
「ぐっ‼︎ がぁ……ッ‼︎ 」
アカメが苦しそうな表情をしながらも、ホロに
憎悪の瞳を向けて、右手に握っていた村雨を更に
強く握り締めていた。
「君が僕に憎しみを抱いてくれるおかげで、自分が
生きているんだという感覚を感じ味わえ更なる高み
へと近づける」
(こいつは、こいつは……絶対殺してやる……ッ‼︎)
例え……差し違えようと‼︎
アカメは愛刀の村雨で自分の首を締め付けている
ホロの右腕を切り捨ててやろうと考えていると、
「アカメを離しやがれ‼︎ クズ野郎がぁああああ‼︎」
ホロが声がする方へ視線を向けると背後には
「バ、バカ…野郎……ッ あれ程言っただろう……」
レオーネは血塗れの体でうつ伏せの状態で
苦しそうにゆっくりと言葉を紡ぐ。
『タツミ』
レオーネがそう言った後、タツミは剣を構えながら
剣の鋒をホロに向ける。
「い、命の恩人であるの姐さんやアカメを……
見殺しになんてできるわけないだろう……ッ‼︎」
タツミがレオーネにそう言うと、
「少年……いや、確か、タツミ……だったか?
地に伏している彼女の言う通り止めといたほうが
良い……それに、今のお前の力で動けない彼女達
を守れると思うか?」
「えっ……?」
ホロの言った瞬間、タツミは一瞬にして理解した。
『目の前にいる人の形をした恐るべき者』、まさに
『異形』と呼ぶにふさわしい敵に剣を向けて未熟な
自分でも分かる。現に自分が持つ剣の手が震えて
しまっている。
「それ以前に──」
ホロは視線をタツミに向けて話した瞬間、
一瞬にして消えていた。
「なっ‼︎ ば、バカな……ッ‼︎ 消えた‼︎」
タツミは間抜けな声を上げて必死になりながら、
周囲を見渡してホロを探す。
そして──
「身の程を弁えろ……半端者め」
「がっ……がはぁ‼︎」
タツミが背後を振り返れば、ホロの姿があり、
タツミは剣を振りかざそうとすると、ホロの鋭い
蹴りが早かったのか、タツミの腹を思いっきり
当たりタツミの身体が勢いよく吹き飛ばされた。
「さて、これで静かになったな」
ホロはタツミにそう言った後、視線をレオーネに
向けて一歩、また一歩進めた。
そしてレオーネの首筋の頸動脈にレオーネの血で
染まった冷たい漆黒の狂刃の刃を当てる。
「アカメだけは生かしてやるから、お前達二人は
安心して首を刎ねられて死んでくれ」
ホロはレオーネにそう言って首筋に当てている
その漆黒の刃はまるで死の宣告を告げる狂気の刃に
見えその刃は少しずつと上に上げられていきレオーネ
の首筋目掛けて振り下ろそうとする。
だが、
「ッ‼︎ これは……」
ホロは素早くレオーネから離れて二、三回、
刀を軽く振る。
するとキン‼︎ キン‼︎と高い音と小さな火花が
この屋敷の主人や誰もいなくなった大量の死体と
人間の血塗れの真っ暗な屋敷の庭の中で響き渡り
飛び散った。
「ちょっと‼︎ ウソでしょ⁉︎」
屋敷の屋根の上から少女の声が聞こえたタツミは
視線を屋根の上に向けると両手で銃を持って汗を
流し驚いた表情をしたピンクの髪の女性がいた。
あり得ない……‼︎ 本当にあり得ないわ‼︎ だって、
こんなにあっさりと私の撃った弾丸を全て真っ二つ
に切り捨てられるなんて……ッ‼︎
「そこか」
「──ッ‼︎」
ピンクの髪のツインテールにまとめている勝ち気な
性格少女は初めてのことだったのか、少し戸惑った
表情を浮かべているとホロが氷のような冷たい一言
を発して視線をピンクの髪の少女に視線を向けた
瞬間、ピンクの髪のツインテールにしている
少女の全身がゾクリと寒気を感じた。
寒いからじゃない。
ホロを見て暗殺者の本能だろうか、とてつもなく
寒気を感じる。
ピンクの髪の少女が考えていると
「敵を目の前にして考え事とは、随分と余裕が
あるんだな……なあ、小娘?」
「しまっ──⁉︎」
少女が驚いた表情を浮かべて死ぬ覚悟をした
のだろうか瞳をギュッと瞼を強く瞑っていた。
すると──
ガチィィィィン‼︎
「えっ……?」
少女は声を出して驚いていた。
何故なら、自分はもう助からないと諦めてそのまま
死を受け入れようとそんな覚悟をしてたというのに、
いつまで経ってもホロの刀が自分の身体が切り捨て
られる気配はない。
そして、
「大丈夫か、”マイン”?」
ホロとは違う男性の声が聞こえてきた。
「ぶ、”ブラート”‼︎ どうして此処に‼︎」
マインは驚いていた。何故なら目の前にいるのは
白い鎧を身に纏った槍を持っていた筋肉質の大男の
男性。ブラートは自分達がいる悪臭が漂い蝿が飛ぶ
血肉で染まった悪趣味な屋敷の庭の中、自分達とは
反対側に居たはずだったからだ。どれだけ急いでも
時間がかかる筈だからだ。
「約束の時間になってもマイン達が来ないから、
嫌な予感がして急いできたんだよ」
ブラートは槍を構えながら視線を目の前に向けて、
マインと会話する。
「しかし、覚悟はしていたが……まさか、
『狂刃のホロ隊長様』がいるだなんてなぁ……
まったくもって、運がないぜ……それにしても……」
ブラートがホロを睨むように視線を向けてそして
周囲を見る。血塗れでうつ伏せになって倒れている
レオーネや身体中に傷だらけで横腹を押さえている
アカメや唇や口の中を切ったからだろうか口から
一筋の血を流して倒れているタツミに向けながら
再度視線をホロに向ける。
「これは、お前がしたのか……?」
──ホロ。
ブラートがホロにそう聞くとホロは、
「ああ、そうだ……お前の言う通りだよ。
”百人斬りのブラート”」
ブラートは元は帝国の有能な軍人だった。
だが、随分前に消息を絶ったと噂を聞いている。
理由は予想が付く。それは帝国が腐っていること
だろう。そして『あの人物』を連れ去られたから
ブラートは革命軍にスカウトされて諸悪の根源で
ある大臣であるオネストをアカメの言葉を借りる
なら『葬る』為だろう。
「なんで……こんな惨いことをしたんだッ‼︎」
ブラートにはとても許せない光景だったのだろう。
『誇り』も『矜持』などが全くないのは目の前の
光景を見ればすぐに分かる。
「何故? 随分とおかしなことを聞くんだな、
ブラート」
弱っている者の身体にあの漆黒の刃で容赦などは
一切なく、何度も突き刺した傷口とホロが持ってる
血の滴る漆黒の刃を見て一瞬にして理解した。
理由なんてない。ただ敵を切り捨てているだけだ
そして──
生きるか死ぬかのギリギリの戦場のスリルを味わい心を満たす為だと
ただ、それだけだった。
ブラートがそう考えていると、
「ホロ……ホロぉおおおおおお‼︎」
視線を向けると傷だらけで血塗れなアカメが愛刀
である村雨を杖代わりにしてフラフラで大量の
出血多量で今にも死ぬかもしれない状態でホロを
睨み付けながら血で濡れた両手で村雨をギュッと
握りしめてながら憎悪の雄叫びを上げながら村雨
を手放さないようにしっかりと握って構える。
すると、
ピィーー‼︎ ピィーー‼︎ ピィーーー‼︎‼︎
背後から笛のような音が聞こえた。
「おい‼︎ 通報があった屋敷はこの屋敷か?」
「はい‼︎ 間違いありません‼︎」
どうやら帝国の警備隊がアリア邸の入り口にいる
ようだった。
「ちぃ……」
こんな時にタイミングよく警備隊が来るなんて
あり得ない……考えられるとしたらあの
『何も知らない幼い陛下』を使って裏で根回しでも
したのだろう……本当に不愉快な奴だ。
「ヤバイわ‼︎ 警備隊が近くにいるみたいだけど、
どうするのよ‼︎ アカメとレオーネが傷だらけで
動けない状態で一体、どうやって逃げるのよ‼︎」
マインが慌ててブラートに聞くとブラートは何か
決意したのか視線をマインに向けて
「マイン、全員を連れてここから逃げろ……」
「ちょっと‼︎ 自分で何を言っているのか
分かっているの⁉︎ ブラート‼︎」
マインは驚き戸惑っていた。何故なら帝国の大将軍、
『エスデス』や『ブドー』などといった『人の枠を
超えた二人の大将軍達と同じぐらい要注意人物』だと
自分達が所属しているナイトレイドのボスが何度も
口酸っぱくするくらい言っていたからだ。
「なぁに、心配するなよ‼︎
上手く逃げ切ってやるからよ‼︎」
ブラートはニヤリと笑いながらマインに言った。
「く、そ……ッ‼︎ 急いでブラートとマインの
援護に行かないと‼︎」
レオーネは血塗れで重症の中、更にはうつ伏せ
の状態でブラートは眺めながらとにかく必死に
なって立ち上がろうとするが
「ぐっ‼︎ がっ‼︎ がはっ……ッ‼︎」
身体が動けない。それどころか、警備隊がもう近く
まで来ている。もう駄目だ。助からない……。
レオーネは自分が帝国警備隊に捕まる覚悟して
ゆっくりと目を瞑っていると、
「姐さん、大丈夫か⁉︎」
レオーネの近くに『男性の声』が聞こえてきた。
「”ラバ”、か……」
レオーネがそう言うとラバと言われた髪の色は黄緑
で、左目は前髪で隠れている男性がレオーネを心配
そうな表情を浮かべながら応急処置をしていた。
「痛いだろうけど……我慢してくれよ」
「私のことはいい……ッ‼︎ それよりも、アカメを
……アカメを止めてくれ‼︎」
「大丈夫だよ。アカメの所にはブラートとマイン
ちゃんだけじゃないから」
ラバックはそう言って、レオーネをおんぶする。
「姐さん……」
ラバックがレオーネを呼び真面目な表情をしていた。
「ど、どうした……?」
レオーネが心配そうな表情でラバに聞くと、
「お」
「お?」
『お、重い……ッ‼︎』
ラバがそう言った瞬間、ラバックの頭に今迄にない
程の痛みが頭に伝わってきた。
「じゃあ、行ってくるぜ‼︎」
「ッ‼︎ 待って‼︎」
ブラートはそう言って純白のマントを翻してホロの
元へ向かおうとするとマインは何か気が付いたのか
ブラートのマントを握り締める。
「だ、だけど早く助けに行かねぇと‼︎」
ブラートは慌てた表情を浮かべながらマインに
言うと、
「大丈夫よ。どうやら『彼女』も来たみたいだから
すぐに撤退できるように準備しといてちょうだい」
「それって、どういう──」
ブラートがどういうことか疑問を聞こうとした
瞬間、マインが右腕を上げて人差し指をホロに
向けてるとブラートも視線をそちらに向ける。
「さてと、煩くて鬱陶しい狙撃の銃弾がやっと
止んだようだな……」
ホロがそう言って漆黒の刀を肩に置いて溜息を
吐いていると、
「あの、すみません……」
「ん?」
ホロは背後から聞こえる声に反応して振り返った。
すると目の前には『チャイナドレスに身を
包んだメガネを掛けた女性』が立っていた。
「貴方が、狂刃のホロですか……?」
チャイナドレスに身を包んでメガネを掛けた女性
がホロに冷たい声でそう言うと右手にはべったりと
『血で真っ赤に染まった巨大な鋏』をガリガリと
地面に引きずりながら持っていた。
「そうだけど?」
「そうですか……では、ごめんなさい。今から
貴方を殺します」
チャイナドレスに身を包んで、メガネを掛けた女性
が両手で巨大な鋏を掴んで、ホロに向けて戦闘態勢
を取って構えていた。
「そうか……じゃあ──」
ホロがそう言った瞬間、チャイナドレスに身を
包んでメガネを掛けた女性が予想外だったのか
眉をピクリと反応していた。
「せいぜい必死になって、無様に足掻いてくれ」
そして──
ホロは漆黒の刀を握りしめて、チャイナドレスに
身を包んでメガネを掛けた女性に視線を向けて、
ゆったりと歩みを進める。
「ッ‼︎」
チャイナドレスに身を包んでメガネを掛けた
女性は驚いていた。
何故なら、
「どうした? 顔色が真っ青になっているぞ?
先程のように余裕を持った表情をしてなよ。
僕を殺すんでしょう?」
【帝具】『
ナイトレイドの”シェーレ”。
ホロが冷たい声でシェーレにそう言うと、シェーレ
は一瞬にして背筋からゾクリと寒気を感じて、更に
冷や汗ダラダラと流れて一向に止まらない。
それどころか自分の名前さえも知ってるのだから、
嫌な予感が頭の中に過ぎる。
もしかしたら帝国のましてやオネスト達の勢力に
『自分達の情報』がバレてしまったのではと心の中
は風船のように少しずつと膨らんでいく。
「少し喋り過ぎたな……」
ホロは「はあ……」と溜息をついて「さてと」と
言いながら漆黒の刀をシェーレに構えて、
「遊びは終わりだ……望み通り殺してやる」
「ッ‼︎」
ホロはそう言った瞬間、シェーレは戸惑っていた。
(な、なんなのこれ……ッ‼︎)
何故ならホロの異常な威圧を感じて手を震わせ
ながら少しずつ視線を逸らさず後退っていた。
そんなシェーレを見たホロはまるで血に飢え血を
吸い上げ、狂気に染まった漆黒の刃をの構えた状態
で突っ込もうしているとシェーレは自分の愛用武器
である帝具
「──ッ⁉︎」
き、消えた……⁉︎ 一体、どこに?
シェーレが内心焦りながらも周囲を見渡して
いると、
「こっちだ……薄鈍」
「ッ‼︎ そ、そんな……ッ‼︎」
───勝てない。
この、目の前の狂刃と呼ばれた青年にどんな手を
使っても今の自分には勝機がない。
理屈や精神的な話ではないのだ。
現にナイトレイドの主力メンバーであるアカメと
レオーネの二人掛かりでも、かつてない程の重症
にまで追い込まれているぐらいだ。
シェーレは急いで視線を背後に向けると、
信じられないと言った表情を浮かべながら
目を見開いていると、
「お前に用はない……早々に去ね」
ホロはシェーレに漆黒の刀を容赦なく向けて、
そして切り捨てようとするが、さすがはこの帝国を
震わせる暗殺集団ナイトレイドといったところなの
だろうかギリギリだが、
重い斬撃を防ぐ。
「ぐっ‼︎」
シェーレが苦しそうな表情と声で出して急いで
ホロから距離を置こうと離れるが、
「逃がさん」
ホロはそう言って、更にシェーレとの距離を一瞬に
して軽々と詰める。
(まずは、一人目……)
ホロはそう思い更なる斬撃を繰り出そうとすると、
「もらいましたッ‼︎」
シェーレは意図的に今のこの状況を狙ってたのか、
待ってましたと言わんばかりに
を何の躊躇いなく力任せに振るう。
そう、彼の漆黒の刀よりも私の帝具エクスタスの
方が距離をリーチを取ることが出来る筈だ。
シェーレはエクスタスの刃を広げてホロに向けて
胴体を切り捨てようとしていた。
しかし、それは普通の人間であったならばの話だ。
「鈍いな。欠伸が出る程鈍い……」
ホロは溜息を吐いて、軽々とシェーレを赤黒く
染まった鋏の刃の動きが分かってたかのように、
スピードを落とさずに宙を舞って避ける。
「う、嘘……ッ‼︎」
シェーレが信じられないといった表情をしたいた。
何故なら、ホロの胴体を真っ二つに切り捨てたと
確信していたからだ。
なのに、ホロはそんなシェーレが振るう赤黒く
染まったそんなエクスタスの鋏の刃の鋭い刃の
攻撃をギリギリの距離で身体を上手く横にして、
何事もなかったように平然と避けたからだ。
(避けられた……ッ‼︎ 早く距離を取らないと‼︎)
シェーレが急いでホロから距離を取ろうとするが、
「逃がしてやるとでも思うか?」
「──ッ‼︎」
ホロはシェーレのそんな行動を予想していたかの
ように、少し先回りされていて、声にならない声
を出していた。
「邪魔だ。少し静かにしてろ」
ホロはシェーレ向けて、回し蹴りをしようと
するが、
「静かにしているのはアンタの方よ‼︎」
マインがそう叫びながら、ホロに向けて何度も
ビーム弾を連発する。
「くだらん。子供騙しの小細工を……」
ホロはシェーレから離れて、マインが発砲した
雨のような大量のビームの弾丸を漆黒の刀で軽々
と切り捨てる。
「ナメんじゃないわよ‼︎」
マインはギリっと歯軋りをした後、ホロに言って、
更に銃弾をホロへと連続で発砲する。
「マ、マイン……」
シェーレは息を切らしながら、マインの名前を
呼ぶと、
「大丈夫か、シェーレ」
シェーレは自分の名前を呼ばれてびっくりして肩を
震わせながらも、上を見上げると、
「ブラート……?」
目の前には自分と同じ同業者であるナイトレイドの
メンバーの一人であるブラートがいた。
「シェーレ、撤退だ」
「そう、ですか……分かりました。では、一刻も早く
撤退しましょう」
シェーレがそう言った後、何かを思い出したのか、
「ブラート、アカメは一体、どうするのですか?」
シェーレがそう言うとブラートは一瞬、戸惑った
動きをしたがすぐに、
「安心しろ‼︎ 俺が無事に連れて帰って来る……ッ‼︎」
ブラートは明るい声でシェーレにそう言った後、
ブラートはその場を後にした。
「う、ウソでしょ⁉︎ こんなことって……ッ‼︎」
マインの額からダラダラとまるで滝のように大量の汗
を流していた。
何故なら、
「もう終わりか? なんともまあ……」
「ふざけんな‼︎ アタシ達を……ナイトレイドを
ナメてんじゃないわよ‼︎」
パァン‼︎ パァン‼︎ パァン‼︎
どうして……どうして……どうしてッ‼︎
「どうして死なないのよ……ッ‼︎」
ピンチな時ほどアタシは強くなるのに……ッ‼︎
カラン、カラン、カラン……。
マインが叫んだ瞬間、何かが落ちる音が三つ
聞こえた。
「お粗末で芸のないつまらない射撃だ」
ホロはマインに視線を向けてそう言った。
大臣(肉塊)から帝国を震え上がらせる最悪の
暗殺集団、ナイトレイドの話を聞いた時には
楽しみにしていたけど……これ程までに
弱いとは……
(もうこれ以上、付き合う理由はないな……)
ホロは内心そう呟きながら、マインの射撃をされる
弾丸の雨を刀で何事もなかったかのように切り捨て
ながら、『ある場所』に向かう。
「ぐっ、ぐっ……うっ……‼︎」
アカメは身体中にある切り傷のせいか、戦闘態勢
どころか、立ち上がるのが困難だった。
(は、早く‼︎ 早く立たないと……ッ‼︎)
それでもアカメは愛刀である村雨を杖のようにして
生まれたての子鹿のようにプルプルと足を震わせて
いた。
そんな中、
「ほーう。まだ、生きていたのか……」
ホロは目の前のアカメを冷たい瞳で見ながら
そう言った後、一歩、また一歩と歩いてアカメの
元へと向かう。
何故だ……何故、殺せないんだ……ッ‼︎
そして何より奴は自分をいつでも殺せる筈なのに
手を抜かれて、相手とすら思われずにいるのだ。
なんたる屈辱‼︎ これ程の屈辱があるだろうか……ッ‼︎
「手を抜かれて、更には手加減をされて屈辱か?」
「──ッ‼︎」
ホロはアカメに視線を向けてそう言うと、アカメに
とってはとても不愉快だったのか顔を憎悪に歪ませ
ながら、殺意を込めた刃の鋒をホロに向けていた。
「殺すか殺されるそんな時に主導権を握れず
今目の前で地に伏している弱者であるお前が
僕を殺す?
国を正す?」
ホロは自分自身に刀の鋒に向けているアカメに
そう言ってアカメの近くきた後、
「巫山戯るな」
「ぐっ……‼︎」
ホロは右手でアカメの首元をガシッと力強く掴み
締め付けると絶望したようなそんな瞳で睨んでくる。
アカメを目にしてもホロはそんな事はお構いなしと
言わんばかりに更に話しを続ける。
「そもそも、『心の正しさ』は誰が見決める?
そして何の権限があってそれ等を『善悪』と
決めつけるんだい?」
ホロが冷たい声で『正しさ』や『善悪』に
ついてアカメに問うと、
「………るな」
「ん? なんだ? 言いたいことがあるなら
今ここではっきりと言えばいいだろう?」
ホロは悪魔のような邪悪な笑みを浮かべて
アカメを挑発していた。
「ふざけるな‼︎」
アカメはホロの腹部に容赦なく蹴りを入れる。
だが、
「だから、何度も言った筈だぞ?」
感情に身を任せるな、と──
ホロはそう言って、アカメの足首を掴んでいて
呆れと落胆したそんな表情をしながらアカメを
見て、
「がっ‼︎ がはっ……ッ‼︎」
アカメをアリア邸の壁に叩きつけた。
「う、うっ……ッ」
そのせいか、アカメは身体が動かせなかった。
「アカメ。何故、殺せないか分かるか?」
ホロはアカメにそう言って、アカメの胸元を掴んで
自分自身に引き寄せた。
「不味い‼︎ ホロの野郎ッ‼︎ アカメのところに
向かいやがった‼︎」
ブラートはホロがアカメのところに向かって行くのを
見て慌てた表情を浮かべながら急いでアカメの元に
向かわねばと槍をクルクルクルと綺麗な円を描く
ように回してながら槍を構え直す。
「マイン、すまないが俺もアカメのところに
行って回収してくる‼︎」
「分かったわ。 レオーネもラバが回収したから、
後はアカメを回収すれば撤退できるわ……
頼むわよ?」
「ああ‼︎ 言われなくても分かっている‼︎」
ブラートはマインにそう言って屋敷の屋根から
降りた。
しかし、今の場所からアカメのところまでの距離
では確実に間に合わないと分かっているブラートは
『ある決意』した。
「クソォオオオオオオ‼︎ ヤケクソだぁぁあああ‼︎」
ブラートがそう叫びながら、細いバルコニーの
手摺りになんとかギリギリ飛び移り、
そして、
「間に合えぇぇぇぇええええ‼︎」
ブラートはバルコニーの手摺りを足場にして
更に勢いを上げる。
そして目の前には、
「ッ‼︎ ブラート、だと……?」
アカメとホロの間にブラートが来た。
そしてブラートがすぐに来るなんて思って
いなかったのか、少し驚いたそんな表情を
浮かべいた。
「──ちぃ‼︎」
そして鞘から、漆黒の刀を抜刀して構えた。
そして──
ガチーーン‼︎
漆黒の刀と刃が赤く染まってる槍がぶつかり合って、
火花が散っていく。
ブラートは叫びながら、更に槍に力を入れる。
「くっ‼︎ クソォォォォオオオオ‼︎」
こんなチャンスは二度と来ないだろう……
殺せなくても、最後に一矢報いられれば……ッ‼︎
「折れろぉおおおおおおお‼︎」
パキッ──ッ‼︎
「──ッ‼︎」
『アカメの復讐の執念の結果』なのか、それとも
『ブラートの命をかけた執念の結果』だろうか、
分からないがホロの使っている漆黒の刀に亀裂が
ピシリと入っていた。
ホロが使っていた漆黒の刀にヒビが入ったのを
見て少し驚いた表情をしているのがブラートには
分かった。
そして、遂に──
パリーーン‼︎
狂刃の漆黒の刀の刃を粉砕した。
(よし‼︎ 今がチャンスだ……‼︎)
傷だらけのアカメを背中に背負ってホロがいる
その場を離れた。
早く‼︎ 早く……ッ‼︎ 一分一秒でも早くこの場を
離れなけれねぇと…‼︎
でないと殺される…‼︎ 刀を破壊できたとはいえ
相手は『エスデス』や『ブドー』に並ぶ、帝国最凶
の人物なのだ。それに目の前結果はただ運が良くて
奇跡が重なって、起きたに過ぎないことは自分自身
でも分かるからだ。だからこそ、一刻も一秒でも
早く逃げ切らなければ‼︎
ブラートは全力で逃げている時、『ある違和感』
に気付く
それは──
(追って、こない……?)
ブラートが恐る恐ると背後を振り返ると
「………」
ホロは折れた漆黒の刀ただ眺めるように、
見つめていた。
だが、
(チャンスだッ‼︎)
むしろ好機だ。俺達に興味がないなら、むしろ
その方が『生存する確率』が更に上がるということ
なのだから、
だが、新たな問題がブラートを困らせる。
「ぶ……ー……と…」
「あ、アカメ……?」
ブラート恐る恐るとアカメに声掛けると
「…ブラート……ッ、頼みがある……」
「た、頼み…? なんだ?」
何故か分からないが……いつもの冷静なアカメとは
違う気がした……
「ホロを……ホロをこの手で葬らせてほしい‼︎」
……は? アカメは何を言っているのだ…?
「アカメ‼︎ 何言ってるんだ⁉︎
そんなの駄目に決まってんだろ‼︎」
俺達『ナイトレイド主戦力の複数人でホロを
相手しても顔色一つ変えずに何事もなかったかの
ように平然している『怪物』……いや、『化物』
なんだぞ‼︎』勝てるはずがない‼︎
「ブラートこそ一体、何を言っているんだ‼︎
あのロクでなしの悪鬼の漆黒の刀が折れて獲物が
ない今こそ葬るチャンスじゃないか‼︎」
ブラートがアカメを落ち着かせようと言うが、
アカメはいつものように冷静な状況判断が出来る
ような精神状態じゃないとブラートは一瞬にして
理解した。
『今のアカメはホロに執着しているのだと』
「ブラート‼︎ 勝機を見定められないなんて、
失望したぞ‼︎ ブラ──」
パシン!!!
アカメの右頬に鋭い痛みが走った。
「いい加減にしろ‼︎ アカメ‼︎」
「ッ‼︎ ブラート……」
「それに周りを見てみろ‼︎ お前には他の奴らが
傷だらけでいる仲間達の姿が見えねえのか⁉︎」
ブラートがアカメにそう言うと、周りを見る。
そこには傷付いている傷だらけのナイトレイドの
仲間達がいた。それどころか、入り口の周辺には
警備隊達が今にも入ってきそうなそんな雰囲気も
気づいた。
「ブラート……すまない……冷静じゃなかった」
アカメの言葉を聞いて、ブラートは内心ホッと
安堵していた。
これ以上戦い続ければいくら帝国を震え上がらせた
暗殺集団ナイトレイドであっても、この先は間違い
なく死者が出でしまうだろう。それ以前に刀を破壊
したとはいえ、まだホロの手のうちが分からない
のだから手が出せない。
「撤退するぞ」
ブラートはそう言った後、アカメを抱えた状態で
バルコニーなどを足場に使って、屋敷の屋根の上に
飛び移っていく中、アカメは視線をホロに逸らさず
向けていた。
二度とこの感情を忘れないように……
そして、
いつかこの屈辱を注ぎ、この刃をあの男の首筋に
向けて復讐を果たすためにアカメは心でそう復讐心
と決意が混ざり表情は悔しさに歪ませながら唇を
噛み締めていた。
『いつか、あの狂った悪鬼をこの手で確実に葬り息の根を止める為に……ッ‼︎』
今回『クリスマス』や『正月』そして2020年最後
なので今迄出してきた作品の新しいお話をそれぞれ
一つずつ投稿しようと出来るだけ頑張ってみます‼︎
【報告】
ちなみにですが、自分なりに最初に更新をする予定の
作品は『ロクでなし魔術講師と白き大罪の魔術師』の
『最新話』を更新しようと思っていますので是非とも
よろしくお願いします‼︎