今回は『殺戮者が斬る!』の【最新話】を更新させて
いただきます‼︎
最後まで読んでいただければ有り難いです‼︎
他にも『投稿作品』もありますのでそちらも
【お気に入り】や【投票】更に【しおり】など
してもらえたら更に創作意欲が出てきます‼︎
「大丈夫ですか‼︎ ホロ隊長‼︎」
帝国の兵士達がアリア邸にぞろぞろと入って来た。
「大丈夫です……ナイトレイドは逃しましたが致命傷
を負わせました。後処理お願いします」
「流石はホロ隊長です‼︎」
「後は任せて大丈夫ですか?」
「はい! お任せを‼︎」
ホロは兵士にそう言うと兵士は笑顔で了承して
くれた。
「シロナ、いるか?」
「此処にいます。ホロ隊長」
闇夜に紛れて背後からローブを身に纏い白い仮面を
被った『シロナ』と呼ばれた女性が傅いて現れた。
「お前には少し働いてもらうぞ」
「御意。とこでホロ隊長……」
「なんだい。シロナ……」
ホロがシロナに問うとシロナは戸惑っている
ようだった。
「あれで良かったんですか……?」
「それはどういうことかな……シロナ?」
躊躇いながらも恐る恐ると聞くとギロリと
ホロはシロナを睨みつけていた。
「も、申し訳ございません……ッ‼︎ 」
「いや、別に謝ることはない。お前が気にして
いるのは『アカメ』のことだろう?」
ホロが『アカメ』と言う言葉をシロナに
そう言うとシロナはピクリと反応した。
「ふふっ、そうですね……アカメちゃんは……
今も昔も私の愛しい愛しい『親愛なる友達』です。
だから、だからこそ……」
シロナはそう言った後、顔を上げて
『いつかこの手で残酷に惨たらしくぐちゃぐちゃにして殺してあげたいんです』
シロナは暗くて狂気を孕んだ声でホロに自分の考え
を言う。
「そうすれば、『アカメちゃんとずっと、ずっーと
一緒にいられる筈』ですからね」
「そうか……そこまで御執心なら、近いうちに
その場を用意してやる」
「良いのですか?」
「構わない。今のアカメではお前どころかこの僕
にすら勝てないと今回の件で分かったからね」
「ありがとうございます」
満足したのかシロナはホロに頭を下げて
「ところで」とホロに言う。
「今回の件は私が『彼女』に伝えましょうか?」
「いや、今回の件は僕から『彼女』に伝えるよ」
「分かりました……では私はこれで失礼します」
シロナはホロにそう言ってその場を後にした。
『私達三人。死ぬ時は同じと誓わん!』
『おう!』
『帝都で出世して金稼ぎだ! 俺達でこの貧乏故郷
を救うんだ‼︎』
かつての友だったサヨとイエヤスと一緒に故郷を
救おうと語り合ったあの幸せだった時を思い出す。
「……とか、言ってたのによ」
いつまでも続くとそう思っていたのに……
タツミは二人の墓の前で呟いていた。
「俺……一人になっちまったじゃねえか……」
タツミ俯いているとタツミの頭にドサっと何かが
乗ってきた。
「おおおおおお⁉︎ いきなり何すんだよ‼︎」
タツミが慌てて背後にいるであろう誰かから
離れていた。
「いつまでもウジウジしない!」
背後にいたのはレオーネだった。
「姐さんか……腕は大丈夫なのか?」
ホロと呼ばれた青年に切り落とされた右腕が
気になって質問すると
「えっ? タツミはずっと私の心配をしてくれて
たのか? この可愛いやつめ‼︎」
「ちょ‼︎ ちょっと、姐さん‼︎
く、首が絞まる……ッ‼︎」
レオーネに抱きしめられたタツミは苦しそうに
しながらもレオーネから離れる。
「そんなことより‼︎ 腕は大丈夫なのかよ‼︎」
「ああ‼︎ 心配しなくても大丈夫だよ。切断された
右腕もほら、この通りピンピンよ‼︎」
レオーネはそう言って切断された右腕を軽く動かして
見せた。
「まあ、早く処置したおかげかな……」
「そっか、良かった……」
タツミがほっとしているとレオーネの顔は笑顔に
なってタツミ質問する。
「話は変わるけど……あれからもう三日だ。
私達ナイトレイドの仲間になる決心はついた?」
「だから俺は!」
「アンタ殺しの素質あると思うよー? お姉ーさん
が保証してあげる♡」
レオーネが笑顔でタツミの頬を突いてくる。
「……素質うんぬんで迷ってるんじゃなくて……
殺しなんて……」
そんな中、タツミは真っ赤しながらもぼそっと
言うと
「ま、とにかく今日はアジト案内してやるよ!」
「ちょ、首が!」
「ちなみにココは帝都から北に10㎞の山の中
だから」
レオーネはそう言ってタツミをがっしりとヘッド
ロックしてナイトレイドのアジトに連れて行く。
「いいのかよ。そんなオープンな感じで!
殺し屋なんだろ⁉︎」
レオーネとタツミは殺し屋集団であるナイトレイド
の『会議室』にいた。
「…え? まだ仲間に入る決心ついてなかった
んですか?」
「そうなんだよ、シェーレ。何かコイツに言葉を
かけてやってくれ」
「んーー」
レオーネがそう言うと眼鏡を掛けた女性。
シェーレに言うとシェーレは考える仕草を
していた。
「そもそも、アジトの位置を知った以上、仲間に
ならないと殺されちゃいますよ?」
「暖かすぎて涙がでるぜ」
「よく、考えた方がいいですよ」
シェーレはタツミにそう言って読書に戻った。
(何読んでんだ?)
タツミはシェーレが何を読んでいるのか気に
なったのか、ちらっと見てみると読んでいる内容
は【天然ボケを直す100の方法】などと表紙には
そんな内容が書いてある本だった。
(……やっぱ変人の集まりなのか)
タツミが困惑していると、
「あーっ‼︎」
背後から声がするので振り返る。
振り返るとピンクの髪でツインテール少女が
タツミとレオーネの前に立っていた。
「ちょっと、レオーネ! なんでソイツ、アジトに
入れてんの⁉︎」
「だって、仲間だし」
「まだ仲間じゃないでしょ! ボスの許可も下りて
ないんだから!」
ピンクのツインテールの少女はレオーネにガミガミ
とそう言った後、ギロッとレオーネからタツミに
視線を向けてじぃーと見つめた。
(?)
「不合格ね。とてもプロシェショッナルなアタシ達
と仕事出来る雰囲気ないわ……顔立ちからして!」
「なっ!!? なんだと手前ぇ!」
「気にするな。マインは誰にでもこうなんだよ」
「フン」
マインはタツミが気に入らなかったのかタツミに
そう言ってプイッと首を横に振るとタツミも納得
出来ないのか言い返すとレオーネがタツミを宥めて
二人は会議室を後にした。
次にタツミとレオーネが来た場所は『訓練所』
だった。
「どぉりゃああああ」
「ここは訓練所という名のストレス発散所だ。
んで……あそこにいる、見るからに汗臭そうなのが
ブラートだ」
「でやでやでやでやっ! ぬおおおおおおお」
レオーネがそう言って指を指す方へ視線を向けると
訓練所の広場では一人の男性、ブラートが体中から
大量の汗を流しながら槍をブンブンと凄い音を立て
ながら振るっていた。
(……凄え。なんて槍さばきだ!)
「ふう──っ」
タツミがブラートの槍さばきに感心していると
槍の訓練が終わったのか少し息を切らして汗を
拭っていた。
「おっ、何だ、レオーネじゃん! と、そこの少年は
……あの時、ホロに切り掛かったヤツか!」
「なんで俺のことを? それに切り掛かった
ことも……」
「ん? この姿は初めてだっけ? 初対面の時に
鎧に包まれてた奴だよ」
「あ、ああ!」
「それにお前があの時、ホロに切り掛かってくれた
おかげでアカメとレオーネの命は助かった。
まさに急死に一生を得たんだからな!」
「そうだな‼︎ ブラートの言う通りあの時、タツミが
ホロに切り掛かってくんなかったら私とアカメも
あそこで終わってたかもしないからな‼︎」
「ちょ、ちょっと……ね、姐さん‼︎ 痛い‼︎
痛いってば‼︎」
「ああ、悪い悪い‼︎ 少しやり過ぎた‼︎」
レオーネは「あはは‼︎」と笑顔で笑いながら
そう言ってタツミの背中バシバシと叩く。
「だけど……ホロってヤツは一体何者なんだ?
あのアカメとすらやり合えていたけど……」
タツミがそう言うと先程の笑顔だったブラートと
レオーネの顔は暗くなった。
「姐さん……?」
「あ、え、えっと……ホロについて聞きたい
んだったよな?」
ホロについて話すことを戸惑うレオーネを見て
聞いてはいけないことだったのではないかとタツミ
は思う中、レオーネは話を続ける。
「ホロはな……帝国の国境の砦を守護していた隊長
なんだが……ヤツは国境から侵略してきた数万人の
異民族の軍団をたった一人で全員を斬り殺したヤツ
なんだよ……」
「な、なんだよ……それ……」
レオーネがホロの情報を口にするとタツミの顔色は
真っ青になっていた。
「そんな功績を上げたヤツだから国を始めとする
帝国の三大将軍の登場じゃないかって当時は国中
騒がれていたぐらいの実力者なんだよ……」
「大将軍……そこまでの奴なのかよ……」
「ああ……だからあの時、全員無事に帰還出来た
あの時は本当に奇跡的だったんだ」
レオーネがそう言うとタツミはずっと気になって
いたことをレオーネに質問した。
「だったらアカメとホロの『関係』はなんだよ?
二人共知り合いだったみたいだけど……」
タツミがアカメとホロの関係をレオーネに質問
するとレオーネの顔が更に暗くなった。
「アカメにとってホロは──「レオーネ‼︎」」
レオーネが言おうとするとブラートの言葉が
レオーネの言葉を遮った。
「それはアカメのいないところでしかも本人の
許可なしに言って良い内容じゃないのはお前なら
分かっているはずだろ?」
「ッ‼︎ 確かにそうだったな……タツミ、悪いけど
……アカメの許可なしに『二人の関係』を言う訳には
いかない……すまない」
「い、いや……驚いたけど…確かにアカメがいない
のに二人の関係を聞いてしまうのはフェアじゃない
もんな……」
タツミがそう言うとレオーネとブラートの顔は
明るくなった。
「いきなり叫んでしまってすまないな……じゃあ、
改めてブラートだ。ヨロシクな!」
「ド……ドモ」
タツミはブラートとがっしりと握手をする。
「気をつけろ。コイツホモだぞ」
レオーネがそう言うとタツミはドキッと驚いた
表情して恐る恐るとブラートを見ると
「オイオイ。誤解されちまうだろ? なぁ」
ブラートはレオーネの言葉に頬を真っ赤に染める。
ブラートの背景に大量の薔薇が咲いているのが
見えた気がした。
(否定してくれよ‼︎)
「ハア…ハア…そろそろ、レオーネ姐さんの
水浴びの時間だ。俺はあの胸を見る為なら危険
を省みない!」
『大きな湖』の草むらの茂みにそろりそろりと
湖に近づく青年がいた。
「じゃあ指二本、貰おうか」
「ばぁああああああ‼︎」
レオーネがそう言うと青年の左手の指を二本を
ボキッとへし折った。
「懲りないなー、ラバ」
「クソッ、まだ、いける!」
「じゃあ次は腕一本な」
レオーネは青年にそう言うと青年の左腕をギギギ
と曲げる。
「……という訳で、このバカはラバックな!」
「次は……いやむしろ、これはこれでアリか!」
レオーネに左腕を曲げられて更には踏まれて変な
ことを呟いているラバックの惨めな姿を見たタツミ
はラバックにドン引きした目をしていた。
「さてと……次は……」
ラバックを拘束して踏んでいるレオーネは
そう言って視線を別の方向に向けて
「河原かな?」
「なんかもうお腹いっぱいなんだが……」
「アハハ、次は美少女だから、期待しろって!」
げんなりした表情したタツミはトボトボと『河原』
を歩いているのに対してレオーネは笑顔でタツミの
横を元気よく歩く。
「ホラ、タツミも知っているとは思うけど、
あそこにいるのがアカメだ。可愛いだろ?」
狩りをしたであろう巨大な獲物をゴゴゴゴゴと
火力が大きい焚き火の前に椅子を置いて肉を
焼いて
ゴリッ‼︎ ベキッ‼︎ バキッ‼︎
むしゃりと肉を噛みちぎりながら音を立てながら
もぐもぐと咀嚼して頬に頬張りながらチラリと
タツミ達を見ていた。
(どこがー!!!)
タツミは心の中で叫ぶ中、タツミはある事に
気づいた。
「! アイツが食ってんのエビルバード⁉︎
一人で殺ったのか⁉︎」
「アカメはアレで野生児だからな」
レオーネが笑顔でタツミにそう言うと
「レオーネも喰え」
アカメは特級危険種のエビルバードの骨付き肉を
レオーネに向けてポイと放り投げる。
「おっ、サンキュ」
レオーネはアカメにそう一言言ってアカメが投げた
エビルバードの骨付き肉を受け取る。
じぃ───っ
アカメは右手にホカホカとこんがりと焼き上がった
エビルバードの骨付き肉を握りながらもタツミを
見つめていた。
「タツミは仲間になったのか?」
「え? い、いや……」
「じゃあまだこの肉をタツミにやる訳には
いかないな」
(いらねえ‼︎)
「残念だったな。タツミ……」
タツミが内心で叫んでる中、レオーネはニヤリと
笑いながらそう言って先程、アカメから貰った
エビルバードの骨付き肉をガブリと食べていた。
(コイツ……アカメは俺を二度も殺そうとした……
苦手だぜ……)
タツミはアカメを見ながらそう思っている中、
アカメは手にしていたエビルバードの骨付き肉を
食べようとしていたが
「…………」
「どうしたんだ? アカメ?」
「アカメ……?」
いくら時間がたってもアカメがエビルバードの
骨付き肉を食べる気配がなかったのを心配した
タツミとレオーネがアカメに声を掛けると
「やはりこの肉はタツミ……お前にやる」
「えっ?」
アカメはそう言って持っていたぐいっと
エビルバードの骨付き肉をタツミに差し出した。
「おい、らしくないじゃないか……どうしたんだよ
アカメ。お前さっき、まだこの肉をタツミにやる訳
にはいかないって言っていたじゃないか?
一体、どういう風の吹き回しなんだ?」
先程、アカメの言葉の変わりようにタツミは驚いて
いたが一番、驚いていたのはレオーネだった。
「私のせいでタツミやナイトレイドの皆を危険に
晒してしまったからな……その時、タツミが助けて
くれたからその詫びの肉だ」
「い、いや、いいよ……」
「頼む……受け取ってくれ」
タツミの額にはたらりと一筋の汗が頬まで流れ
落ちて戸惑いながらもアカメに言うが当の本人の
アカメも譲らずエビルバードの骨付き肉を差し
出したままだった。
「そう言うことなら、遠慮せず貰っとけば
いいんじゃないか?」
レオーネがタツミにそう言うタツミは納得が出来て
いないのか黙っている中、アカメはエビルバードの
骨付き肉差し出したままだった。
「それは無理だ……姐さん。それにあの時、
アイツに切り掛かったのは俺がそうすべきだと
思ったからだし、それに俺はまだアカメ達の
仲間じゃないからそれを受け取れないよ……」
「そうか……それもそうだな……」
タツミがアカメにそう言うとアカメがタツミの言葉
に渋々とではあるが納得して手に持っていたその
エビルバードの骨付き肉をバクッと食べた。
「それにしても、今日は奮発してないか?」
「ボスが帰って来ている」
アカメがそう言うとある人物の気配に気が付いた
のか視線をそっちに向けると
「よっ」
「ボス‼︎」
レオーネからボスと呼ばれた白髪で眼帯の女性は
椅子に座りながらエビルバードの骨付き肉持って
笑顔で手を振っていた。
「お帰りボス。何かお土産ありますー?」
「それよりも、レオーネ」
にぱーっとレオーネは笑い笑顔をボスと呼ばれた
女性そう言うとボスと呼ばれた女性からは
「お前三日前の仕事で……作戦時間オーバーした。
そうだな?」
(…まず!)
ボスと呼ばれた女性の右腕の義手をギギギリと
軋む音を聞いた瞬間、レオーネは何かを察したのか
タツミをその場に置き去りにして急ぎ走って逃げる
がバシュと義手からワイヤーリールが出てきて
レオーネの肩をガシッと掴まれてギリギリギリ
という音が響く。
「ひいいいいッ」
「強敵との戦いを楽しみすぎるのは良くない……
そのクセはなんとか直すんだ」
「分かったから、そのキリキリ音止めてくれ」
ボスと呼ばれた女性がレオーネにそう言うと
レオーネは叫びながらそう言うとボスと呼ばれた
女性はレオーネ肩から右腕の義手を外して
元に戻す。
「ところで、そこの少年は?」
「あっ、そうだボス! この人材推挙!」
「オイ! だから勝手に!」
ボスと呼ばれた女性がレオーネに問うとレオーネは
ポンと肩を叩きボスと呼ばれた女性にそう言う中、
タツミはレオーネの言葉に反論していた。
「見込みはあるのか?」
「ありますよ。コイツはあの狂刃のホロに
臆することなく切り掛かったヤツですから」
「ほう、あの狂刃のホロを相手にそんなことを……」
レオーネはボスと呼ばれた女性にそう断言すると
ボスと呼ばれた女性は驚いた表情を浮かべてタツミ
に興味を示していた。
「ま、とにかくやってみろってな!」
「バイトかよ!」
「時給も高い」
「バイトかよっ!」
「………」
アカメとレオーネがタツミをナイトレイドの
勧誘している中ボスと呼ばれた女性は視線を
タツミに向けてじぃーと見つめいた。
「アカメ…会議室に皆を集めろ。理由はお前も
分かっていると思うが…この少年の件含め、前作戦
の結果を詳しく聞きたい」
「分かった……」
ボスと呼ばれた女性はアカメにそう言うとアカメ
はボスと呼ばれた女性の言葉に頷いていた。
「陛下。ただいま戻りました」
ホロは皇帝と呼ばれた少年がいる玉座で
一人傅いていた。
「うむ‼︎ 大臣から聞いたがどうやらナイトレイドと
交戦したらしいな」
「はい。ナイトレイドの最高戦力であるアカメに
致命傷を与えておきました」
「おお‼︎ 流石はホロ隊長‼︎ 素晴らしい‼︎
実に素晴らしい戦果ですよ‼︎」
ホロが皇帝にそう言うとオネストは望んだ以上の
戦果だったからかニンマリとした笑顔を浮かべて
拍手をして喜んでいた。
「大臣よ。ホロの褒美は何がいいと思う?」
「ふむ、そうですね……でしたら……」
皇帝がオネストに問いかけるとオネスト考える
仕草をしながら「ヌフフ〜!」と満面の笑みを
浮かべながらホロに向けていた。
「では、褒美として彼に『大将軍の称号』を与える
というのはどうでしょう?」
大将軍の称号と聞いた瞬間、ホロはピクリと
反応した。
(どうして…大将軍の称号を今になって……)
「うむ、どうしてなのだ。大臣?」
「彼は以前、帝国の国境の砦を守護して更に国境から
侵略してきた数万人の異民族の軍団を軍隊を使わずに
たった一人で討伐してみせたのです‼︎ しかもなんと
驚くことに『帝具を使わず』にです‼︎ それ故に彼の
その武勇を聞いた誰もが大将軍になるべきだと前から
沢山の者達から意見があったのです‼︎」
オネストが皇帝にそう説明すると皇帝は驚きながらも
キラキラと目を輝かせていた。
「おお‼︎ 確かにそれ程の人材を大将軍しないなんて
国の損害ではないか‼︎ 大臣‼︎」
「ええ‼︎ その通りです‼︎ 流石は陛下です‼︎」
皇帝とオネストがそう話し合っていた。
「陛下。恐れながら申し上げます……自分は大将軍に
なる気は全くありません」
「む? それは何故だ?」
ホロがそう言うと皇帝はきょとんとしたそんな表情
を浮かべていた。
「この身は帝国の為に身を捧げると決めています。
しかし、自分に大将軍なんて地位は相応しいとは
とても思えません……」
「そうなのか?」
「おやおやァ? 陛下の褒美にケチをつけようと
言うのですか? ねぇ、ホロ隊長……?」
ニチャと気持ち悪い笑みを浮かべるオネストに
対してホロは冷たい視線をオネストに向ける。
「陛下のご意見にケチなど付けるなど滅相もない。
……ただ自分はその器ではないと言っているだけだ。
……そもそも自分を大将軍にしようなどと一体、
誰がそんなことを考えたのですか? 場合によっては
──「私だ」」
ホロは言葉を遮るように背後から声が聞こえたので
振り返ると
「貴方は……」
「ヌフフフ〜……ようやく来てくれましたね」
ホロは驚いていた。何故なら自分の背後に
いたのは……
『ねぇ、ブドー大将軍?』
「ッ‼︎ ブドー大将軍……どうしてここに?」
帝国の二大将軍の一人であるブドー大将軍が
立っていたのである。
「おお‼︎ ブドーではないか‼︎」
「お久しぶりです。陛下」
ブドーは皇帝にそう言って傅いていた。
「ところで、これは一体、どういう事なのですか、
ブドー大将軍? しかもこんないきなり……」
ホロがそブドーにそう問うと傅いていたブドーは
ガシャリと音をさせながら立ち上がる。
「ふん、いきなりだと? 貴様を大将軍にという話は
前からあったことはお前も理解して分かっていたはず
だろう?」
「………」
「それに貴様はさっき陛下に言っていたはずだ。
『この身は帝国の為に身を捧げる』とな、ならば
それに見合った地位に就き陛下のいる帝都を守る
剣となり盾となるのが当然だと思うが?」
「それは……」
ホロがブドーのそんな言葉に躊躇っていると一切の
言い訳は聞かぬと言わんばかりにブドーはホロの言葉
をなんの躊躇いなく一刀両断する。
「ヌフフフ〜それに断って良いのですかな?
地位が高ければ高いほど貴方の『大切な部下達』
も喜ぶのではないかと思うのですがねぇ?」
オネストは涎を垂らしながらホロにそう言うと
黙っていたホロは口を開く。
「分かりました……陛下とブドー大将軍が自分を
そこまで推薦してくれるなら大将軍の任有り難く
引き受けたいと思います」
「うむ! よろしく頼むぞ‼︎ ホロ‼︎」
「はっ、お任せください。陛下」
ホロはそう言って皇帝に傅いた。
「良かったですね‼︎ 陛下‼︎」
「うむ‼︎ そうだな。大臣‼︎」
皇帝と大臣が嬉しそうに話し合っていると
「では、自分はこれで失礼します」
「む? もう行くのか?」
「はい。実はまだ大事な用があるので……」
「そうか……では、これからも励むが良い‼︎」
「かしこまりました」
ホロはそう言って去ろうとする。
「分かっていると思うが……大将軍になったのだから
陛下のいる帝都の大将軍らしい振る舞いを決して
忘れるなよ」
「分かっています。ブドー大将軍」
「ふん、そうか……それならば良い」
ブドーはホロに圧をかけながらホロに問いかけると
ホロはブドーにそう言うとふむ、と一言言ってブドー
は納得した。
「では、失礼します」
ホロは皇帝のいる玉座を後にした。
「ヌフフフ〜‼︎ 助かりましたよ、ブドー大将軍。
私だけでは無理でしたので」
「ふん、貴様の為ではない。帝都の引いては陛下の
為に動いたに過ぎん」
オネストはブドーにそう言うとブドーはオネストに
冷たい視線を向けた後、「それに」とブドーは視線を
ホロが出て行った扉に向ける。
「アイツの実力は『大将軍になれる程の器』だと
前から知っていたからだ」
「ふぅー……さて、買い物しておくか……」
ホロはそう言って帝国の宮殿を後にした。
「いらっしゃいませ‼︎」
ホロは『ある店』に入っていた。
「これはこれは……ホロ隊長ではありませんか‼︎
よくいらっしゃいました‼︎ お買い物ですか?」
すると店員がホロに気が付いたのかカウンター
から慌てて飛び出して来た。
「ああ、今日は人と会う予定があるからね。
だからそれに必要な物を買いに来たんだ」
「そうですか……こちらがその商品になりますが
……ホロ隊長のお口に合えば良いのですが……」
「構わない。この店は一番人気のある高級店だと
『知り合い』から聞いた。だから来たんだ」
「そ、そうですか……‼︎ では、こちらが今店に用意
出来る『最上級の商品』です‼︎」
ホロが店員にそう言うと店員は嬉しそうに商品が
あるショウウィンドウに案内した。
「ふむ。なるほど……」
カイドウはショウウィンドウ越しに色んな商品を
眺めて──
そして
「これを包んでほしいだけど良いかな?」
「こ、これをですか……?」
「うん、駄目だったかな?」
「い、いえ……ッ‼︎ 大丈夫です‼︎
むしろ有難いことです‼︎」
ホロが店員に質問すると店員は戸惑いながらも
大丈夫だと言って急いでショウウィンドウから
商品を取り出して包装を始める。
「そうか……それは良かった。それに時間も間に合い
そうで本当に良かったよ。彼女を待たせてしまうと
怒ってしまうから」
ホロはそう呟きながら視線を商品を包装する
店員を見る。
「お待たせしました。こちらはご注文の商品です‼︎」
「確かに受け取ったよ。お代はここに置いておくね」
店員がホロにそう言うとホロは店員にそう言って
会計を済ませた。
「お買い上げ誠にありがとうございます‼︎
またのご来店をお待ちしております‼︎」
「ふう……やっと、部屋に辿り着いたよ」
ホロはそう言って自分の自室の前に立っていた。
「さてと……」
カイドウはそう一言言って自室の扉をガチャリと
開ける。
「時間通りだったかな……?」
「うん、時間通りだよ。『お兄ちゃん‼︎』」
ホロがそう言うとお兄ちゃんと言った彼女は笑顔で
ホロの自室にいた。
「とりあえず、お茶にしようか?」
「うん!」
ホロはお兄ちゃんと言った彼女がいる自室に入って
いった。
「お茶は紅茶が良いかな? それとも最近、入手した
東方の国にある緑茶という茶葉があるけどどっちが
良いかな?」
「う〜ん……その緑茶っていうお茶も気になるけど、
やっぱり紅茶が良いかな」
「分かった」
ホロはそう言って棚から紅茶の茶葉を取り出して
お湯を温める。
「んで、最近どうだ?」
「えっ? え〜とね……順調だよ。順調過ぎてむしろ
怖いくらいだよ」
「そうか、それは良かった」
彼女が椅子に座りながら笑顔でホロに言うとホロも
安心したのか薄い笑みを浮かべていた。
すると、コポコポとお湯が沸いたやかんの音が鳴り
ホロはヤカンを手に取りお湯と紅茶の茶葉を
ティーカップに入れて注いでいく。
「それじゃあ、報告を聞かせてもらおうか?」
「うん! 分かった‼︎」
「報告だけってだけじゃあ味気ないから
これを食べながら詳しい話を聞こうか」
ホロはそう言って先程帝都のお店で買ってきた
『包装された物』をテーブルに出す。
「こ、これって…まさか……ッ‼︎」
彼女は包装された物に驚いてた。
「え? ああ、昔から食べたがっていたみたい
だったからせっかくならと思ってここに来る途中
で買って来たんだよ」
『これは……ケーキ‼︎ ケーキだよね‼︎
ねぇ‼︎ お兄ちゃん‼︎』
「まぁね。前から食べたがっていただろう?」
「う、うん! し、しかも……これはあの帝都の
高級店のケーキ屋さんのケーキだよね‼︎」
彼女は目をキラキラさせながら子供みたいに
はしゃいでいた。
「まあ、日頃よく働いてくれているから
そのご褒美だよ」
ホロが彼女にそう言う。だが、彼女の表情は先程の
笑顔とは違い少し暗い表情になっていた。
「で、でも……いいのかな?」
「ん? なにがかな?」
「だ、だって、私がしているのは今のところ
情報収集だけだし……」
「情報収集も大事な仕事だよ。情報収集をしてくれて
いるお陰で色々な事を知る事が出来ているし本当に
助かってる。むしろ君しか出来ない仕事だよ」
「本当に……?」
「うん、本当だよ。嘘を吐く理由もないしね」
ホロは不安そうな彼女の頭を優しく撫でて
優しく彼女にそう言う。
「君はそれに見合う情報を提供してくれている」
「そうなんだ……私の情報が役に立って
いるんだ……」
「うん。だから安心してそのケーキを食べてくれ」
ホロは彼女の前に紅茶を入れたティーカップと
フォークとケーキを置く。
「それじゃあ、栄養を……!」
彼女はそう言ってフォークを手に取ってケーキ
をスッと切断してケーキをぱくっと口に入れた。
「ん〜‼︎ 美味しい‼︎」
「ははっ、そんなにケーキを美味しそうに食べて
くれるなんて買ってきた甲斐があるってもんだね」
「むうぅ…そこまで言わなくてもいいじゃない…」
「悪い悪い…少し意地悪し過ぎてしまったな……」
ケーキを美味しそうに食べる彼女を見たホロは笑い
ながらそう言うと彼女は顔を真っ赤にしてむうぅと
猫のように唸りながら睨みつけるがホロにとっては
可愛いとしか思っておらず笑いながらも彼女に謝る。
「それより、ナイトレイドと『彼女』についての
情報はあるかな?」
「それよりって……っと、それより情報だったね」
彼女はそう言ってもぐもぐと口にケーキを頬張り
ながらさせながらもそう言って視線をケーキから
ホロに向ける。
「殺し屋集団、ナイトレイドの纏め上げているボス
は『ナジェンダ』元将軍でそして最近になって帝国
に帰って来たらしいよ」
「へえ、あの『ナジェンダ』がか……」
ホロが知っているナジェンダは元帝国将軍で、
当時は長い髪を編み上げおさげにしており随分と
モテておりかつては帝具、『浪漫砲台パンプキン』
の使い手であり戦闘能力も高かったが、なにより
知略に優れておりあのエスデスが高く評価している
ぐらいだ。
しかし、そのエスデスとの初の遠征にて彼女の軍
の残虐非道な行いを目の当たりにし、さらにそれ
を許可・指示している帝国の腐敗を身に染みて
感じていきその後、革命軍の砦を攻める為行軍中
だった際、自身の考えを部下達に告げると自分を
慕う部下達と共に革命軍に合流したらしい。
そしてナジェンダと革命軍と合流後、さらに本部
と合流するため進軍している途中、エスデス軍に
襲われてしまいしかもこの戦闘で右目と右腕を
失いながらも命からがら生き延びたらしい。
(という事は……今のナジェンダはパンプキンを
扱えない体になってしまった筈だ……)
そういえば……あのピンク髪の少女はパンプキンを
持っていたな……どのような経緯を経てかは不明だが
恐らくナジェンダから譲り受けたのだろう。
(だが、相手はあのナジェンダだ……手を緩める
必要もないな……)
「お兄ちゃん……?」
「っと、すまない……少し考え込んでいた」
ホロが考え込んでいると心配したのか彼女は
声を掛ける。
「大丈夫?」
「ああ、大丈夫だよ」
ホロはそう言って「ところで」と彼女に視線を
向ける。
「最後の質問だが、ナイトレイドの構成人数は?」
「ごめん……そこまでは分からなかった……」
「そうか……だが、ナイトレイドのボスの名前が
ナジェンダだと知れただけでもかなりの収穫だよ」
ホロは優しい声で彼女に言って彼女の頭を優しく
撫でた。
「役に立った……?」
「うん、役に立った。むしろここまでよくやって
くれたと思うよ」
「そう、それは良かった……」
彼女は少し微笑みながらそう言うが何故か
まだ不安そうな表情を浮かべていた。
「お兄ちゃん……あの、『お姉ちゃん』は?」
「ああ、彼女なら無事だから大丈夫だよ」
「そう。良かった……」
彼女はホロの言葉をに聞いた瞬間、安心したのか
ホッとした表情をしていた。
「ほら、せっかくのケーキが台無しになって
しまうよ? 僕のケーキも食べて良いから」
「でも、お兄ちゃんのケーキが‼︎」
「大丈夫だから安心して食べな」
「うん! 分かった‼︎」
彼女は笑顔でそう言って二つのケーキをモグモグ
と食べた。
「さてと、情報収集も無事、出来たみたいだね」
ホロはそう言ってティーカップにある残った
紅茶を飲み干した。
「そうだね。私も知りたかったことも知れたから
良かったかな」
彼女はそう言って椅子から立ち上がった。
「おや、もう行くのかい?」
「うん。それに『恩返し』もしたいから……」
「そうか……無茶はしないようにね」
「うん、分かってる。じゃあ、私は行くね」
彼女はホロにそう言ってホロの自室を出て行った。
「そっちは頼んだよ……『■■■』」
ホロは自室で一人静かにそう言って彼女の名前を
口にしていた。
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