を無事に更新をすることができました‼︎
今回は『13067文字』までの膨大な量を頑張って
書きましたが、豆腐のようなメンタルの自分は
書けているのかとても心配になります……(汗)
【お気に入り】や【しおり】、【投票】そして
【感想】などいただければ豆腐のようなメンタルで
脆い自分も更に『創作意欲』が増していきます‼︎
面白く出来ているかどうか心配でいっぱいですが
一生懸命にたくさん書きました。
最後まで読んでいただければありがたいです‼︎
侵入者を斬る!
「成る程、事情は全て把握した」
ナイトレイドの会議室でナジェンダは椅子に座り
そしてタツミを含めたナイトレイドのメンバー達
が全員集まっていた。
「タツミ……ナイトレイドに加わる気はないか?」
ナジェンダが義手の右手を差し伸べながらタツミ
に問いかける。
「断ったらあの世行きなんだろ?」
「いや、それはない……だが帰すわけにもいかない
からな。我々の工房で作業員として働いて貰うこと
になる」
とナジェンダはそう言ってタツミに説明をする。
「とにかく断っても死にはせん。それを踏まえた上で
……どうだ?」
「………」
ナジェンダは鋭い眼光をタツミに向けてナイトレイド
に加入するかどうかをタツミに質問をするとタツミは
俯き無言でギュッと拳を強く握り締めていた。
「俺は……帝都へ出て、出世して、貧困に苦しむ村を
救うつもりだったんだ……ところが帝都まで腐り
きっているじゃねぇか!」
タツミにとっては帝都で出世して貧しい故郷に仕送り
をしようと思っていたのに現実、蓋を開けてみれば
腐っていた帝国の闇をアリア邸で見ただけではなく
同じ故郷の村を出たはずの幼馴染のサヨとイエヤスの
惨たらしい姿を見たせいか知らぬうちに大きな声を
出していた。
「中央が腐っているから地方が貧乏で辛いんだよ。
腐ってる根源をとっぱらいくねえか? 男として!」
ブラートは壁に背を預けながら顔をキリッとさせ
ながら『男』という言葉を強調しながらタツミに
そう言う。
「ブラートは元々有能な帝国軍人だった。だが帝都の
腐敗を知り我々の仲間になったんだ」
「俺達の仕事は帝都の悪人を始末することだからな。
腐った連中の元で働くよりずっといい」
「でも、悪い奴をボチボチ殺していったところで、
世の中大きく変わらないだろ? それじゃあ辺境に
ある俺の村みたいな所は結局救われねぇよ」
ナジェンダとブラートがそう言うがタツミの表情は
暗くナイトレイドのやっていることや自分の生まれ
育ったような辺境の村のことなど思ったことを口に
した。
「成る程、ならば余計にナイトレイドがぴったりだ」
「なんでそうなるんだ?」
ナジェンダがそんなタツミにナイトレイドを勧めるが
タツミ本人はなぜ自分をナイトレイドに勧めてくる
のか全く理解出来なかった。
「帝都のはるか南に反帝国勢力である革命軍のアジト
がある」
「……革命軍?」
「初めは小さかった革命軍も今や大規模な組織に
成長してきた。すると必然的に情報の収集や暗殺
など、日の当たらない仕事をこなす部隊が作られた」
それが我々、ナイトレイドだ。
ナジェンダがそう言うとナジェンダの背後にある
ナイトレイドのマークが書かれている大きな垂れ幕
が目に入った。
「今は帝都のダニを退治しているが軍が決起の際は
混乱に乗じて腐敗の根源である大臣を──」
この手で討つ!
ナジェンダはそう言うと右手の義手でギュッと力強く
握り締める。
「……大臣を、討つ……⁉︎」
「それが我々の目標だ。他にもあるが今は置いて
おく。決起の時期について詳しいことは言えんが…
勝つ為の策は用意してある。その時が来れば、
確実にこの国は変わる」
「………」
帝国を腐敗させている元凶であるあの大臣を討つ
という言葉を聞いたタツミは驚いてしまったのか
俯き僅かな時間、黙ってしまう。
「その新しい国には……ちゃんと民にも優しいんだ
ろうな?」
そう。タツミにとって自分達のような辺境の村の
弱い民にも優しい国なのか、一番重要で大事な所
である。
「無論だ」
タツミのそんな問いにナジェンダは真剣な表情で
答える。
「成る程。スゲェ……じゃあ今の殺しも悪い奴を
狙ってゴミ掃除しているだけで……いわゆる
タツミがそう言うと会議室はしーんと静かになり静寂
になり、
そして
「プッ」
誰が笑ったのかわからないがその場にいたアカメ以外
のナイトレイドのメンバー達はタツミのそんな言葉に
大笑いをしていた。
「な、なんだよ。何が可笑しいんだよ‼︎」
タツミは何故、ブラート達がいきなり笑い出したのか
わからなかった。
「タツミ。どんなお題目をつけようが、やっていることは
レオーネの瞳には光が消え口元をニヤリとさせながら
タツミに言う。
「そこに
「ここにいる全員……いつ
おかしくないんだぜ」
シェーレは穏やかに笑いブラートは真剣な表情で
タツミに言う。
「戦う理由は人それぞれだが皆覚悟はできている……
それでも意見は変わらないか?」
ナジェンダはそんな戸惑うタツミに覚悟があるか質問
を問いかける。
「報酬は貰えるんだろうな?」
「ああ、しっかり働いていれば故郷の一つは救える
だろう」
タツミはナジェンダに質問をするとナジェンダは
タツミのそんな疑問に答えるとタツミは何か決意を
した表情をして
「だったらやる! 俺をナイトレイドに入れて
くれ‼︎」
大声でナイトレイド加入を宣言する。
「そういう大きな目的の為ならサヨやイエヤスも
きっとそうしている!」
そうだ。サヨやイエヤスのような罪ないヤツ等が人の
人生や尊厳を以て遊ぶゴミ同然のような奴らを平然と
生かしておいていいはずがない‼︎
「村には大手をふって帰れなくなるかもよ?」
マインは笑いながらタツミにそう言うが
「いいさ。それで皆が幸せになるのなら」
「……フン」
タツミは故郷の皆の為に決意した姿を見てマインは
そんなタツミの姿を見て面白くなさそうなそんな
表情をしていた。
「決まりだな」
ナジェンダはそう言いながら
「修羅の道へようこそ。タツミ」
右手の義手を広げながらタツミのナイトレイド加入
を歓迎する。
「さて、タツミのナイトレイド加入は決まった。
次の話が本題なんだが……」
ナジェンダはそう言って視線をタツミからアカメへと
ゆっくりと向ける。
「善人の皮を被ったサドの一族の暗殺の一件について
なんだが……」
ナジェンダがそう言うとタツミも含めたナイトレイド
メンバー達は視線をアカメ向けていた。
「アカメ。お前はその時、一人で勝手に独断専行を
したらしいな?」
その時のナジェンダ目は先程よりも鋭い眼光をして
アカメにそう聞くが
「…………」
その時の事を聞かれた瞬間、アカメは気まずいのか
ナジェンダの顔を見れずにナジェンダから視線を
逸らした。
「アカメは俺を助ける為に──」
「タツミ、悪いが私は今アカメと話している」
「ッ‼︎」
タツミはアカメを庇おうとその時の事を説明しようと
言うがナジェンダのその鋭い眼光を見た瞬間、臆して
しまったのか何も言えなくなってしまった。
「相手はあの狂刃のホロだったみたいだな?
アカメ、お前の『
な独断専行のせいで一体どれだけのメンバーの者達の
命を危険に晒したのかわかっているのか?」
ナジェンダがここまで言うのも分かる。何故ならば
アカメはホロに固執した結果、戦闘不能にまで追い
詰められてレオーネは腕をあっさりと一瞬にして
切り飛ばされたのだ。
もし他のナイトレイドのメンバーが急いで助けに来て
くれなければ自分の命どころかレオーネとタツミの命
はあの狂った悪鬼に間違いなく刈り取られて殺されて
いただろう。
「皆には悪かったと思っている。迷惑かけて本当に
すまなかった……」
ナジェンダがアカメにそう言うとアカメはタツミを
含めたナイトレイドのメンバー達に謝罪の言葉を
口にした。
「分かったならいい。ホロは然るべき時に全力の
戦力の増員を持って必ず討つ。皆もそれで良いな?」
ナジェンダが確認を取るように他のメンバー達の顔を
見ながら真剣な表情と声で確認するように言う。
「アタシはそれで構わないわ」
「私も賛成です」
「私もボスに賛成だな」
「俺も賛成だ。奴と実際に向かい合って戦ってみたが
改めて分かった。奴は異常だ。アレと正面から戦って
いいそんな相手なんかじゃねぇってな……」
「俺もナジェンダさんの考えに賛成です!」
マイン、シェーレ、レオーネ、ラバック、そして
ブラートはナジェンダの意見に全員が賛成した。
「アカメもそれで良いな?」
「私もそれで構わない……」
ナジェンダがアカメに問うとアカメもナジェンダの
意見に賛成した。
「では、ホロに対してはそのような方針にする。
もしホロと遭遇した場合は戦闘はせずに逃げる事を
優先しろ。それでも戦闘が避けられない場合は少数
で戦おうとせずに大勢で対処するように心掛けて
注意するように意識しろ」
ナジェンダはホロへの対策と方針をナイトレイドの
メンバー全員と話し合っていると
「⁉︎ 侵入者だ! ナジェンダさん!」
ラバックの両手に付けていたグローブらしき物が
キュルキュルと音が鳴ったのに気付いたのか急いで
ナジェンダに報告をする。
「人数と場所は?」
「俺の結界反応からすると恐らく八人! 全員アジト
付近まで侵入しています!」
「手強いな。ここを嗅ぎつけてくるとは…恐らくは
異民族の傭兵だろう」
ナジェンダは冷静にそう言いながら懐から煙草と
ライターを取り出し火を着火させて
「緊急出動だ。全員生かして帰すな」
ナジェンダがそう言うとこの場にいたナイトレイドの
メンバー全員は先程の明るい空気で話していたのに
それがまるで嘘のように一瞬にしてその場の雰囲気が
変わったのだ。
ゾクッ‼︎
(雰囲気が……急に変わりやがった)
そんなアカメ達の雰囲気にタツミでも気が付いたのか
額からたらりと流れ落ちてタツミの頬から伝って流れ
落ちていくのがタツミには分かった。
「行け!」
ナジェンダがアカメ達にそう指示を出すと迷いなく
物凄いスピードで侵入者を暗殺しにそれぞれの武器
を手に取って颯爽とアジトを出てそれぞれ侵入者を
暗殺しに向かって行く。
「え……あ……アレ?」
そんな一瞬の出来事に驚き眺めながめていたそんな
タツミは会議室に一人に取り残されて一人ぼっちに
なって取り残されたタツミであった。
「何をボヤボヤしている」
「いてっ」
そんなタツミの背中をナジェンダがバシッ‼︎ と力強く
叩いた。
「初陣だ。始末してこい」
ナジェンダは口元を三日月のようにニヤリと不気味に
笑いながらタツミに侵入者暗殺命令の指示を出した。
とある人物が森の中をドドドドドドと物凄いスピード
で走っていた。
「ブラートさん!」
「ん?」
背後からとある人物、ブラートの名前を呼ぶ声が
したのでブラートは背後に振り返って見ると
「おおタツミか! 一緒に行くか?」
「ハイ!」
背後からタツミがやって来てブラートの隣に並んで
同じ速さで走っていた。
「俺のことは兄貴かハンサムって呼びな!」
「ハイ兄貴!」
「よおしっ、いい気分だ‼︎」
タツミに『兄貴』と呼ばれて気分が良いのか笑顔で
走りながらも自分のリーゼントの髪型を触り綺麗に
整えていく。
「お礼にいいモノ見せてやる。ちょっと離れてな!」
「?」
ブラートはそう言っていきなり走る足を止めてると
タツミはブラートの言っている意味が全くもって
分からなかったのか首を傾げながらも足を止めて
ブラートの言う通りに少し離れた場所まで離れた。
するとブラートは両膝を曲げてしゃがみ左手を地面に
バッと付けて
「インクルシオオオオ‼︎」
「⁉︎」
そう自分武器の名前を叫ぶと大きな事でブラートの
背後から鎧が現れてタツミはそれに驚いた表情をして
いる中、ブラートはその鎧を身に纏う。
そして全身鎧を見に纏い純白のマントを靡かせて右手
には槍を握っていた。
「おおおおお! カッケェ!」
「だろ? コレは『帝具』インクルシオ」
「てーぐ?」
タツミはブラートから帝具インクルシオの名前と説明
を聞くが帝具の言葉を聞いて分からなかったのか首を
こくりと横に傾げる。
「よく分かんないけど燃えるな!」
「分かってくれるかコイツの良さを!」
タツミはインクルシオを纏っているブラートに鼻息
を荒げながらそう言うとインクルシオを褒められた
のが嬉しかったのかブラートは生き生きとした声で
タツミに言う。
「さて……そこにそんな君に初仕事を言い渡す!
……重要だぞ?」
「お、おお!」
ブラートはそう言ってタツミに向けてビシッと指を
指して初仕事の内容を伝える。タツミは興奮しながら
ブラートから言い渡されるその初仕事の内容に絶対に
一言一句聞き漏らさないようにとしっかりとブラート
の言葉に耳を傾けた。
とある開けた場所でアカメは侵入者してきた異民族の
傭兵達と対峙していた。
「コイツがここにいるってことは、やはりアジトは
この近くのようだ……”アイツ”の言う通りだぜ」
「それにしても可愛い女だな」
侵入してきた三人の異民族の傭兵の男達はアカメの姿
を見るなり美少女で嬉しかったのかとてもいやらしく
下卑た目でアカメの身体を舐め回すように見ながら
アカメの前で平然とそう話していた。
「殺った後も楽しめそうだ。あまり体に傷つける
なよ──」
ヒュン
「あ?」
「え?」
異民族の傭兵が気付いた時には目の前にいたアカメ
の姿は消えておりいつの間にか自分達の背後にいた。
「お前達、敵地で余裕持ちすぎだ……それに今の私
は機嫌が悪い……」
アカメがそう言った瞬間、三人のうち二人の異民族
の首から大量の血がゴボォと吹き出していく。
「そんな……」
「速すぎ……る……」
二人の異民族はそう言いながら地面に倒れ伏して
動かなくなった。
「クソッ!」
一人残った異民族の傭兵は目の前にいるアカメを
見ながら悪態を吐く。
「せめて相打ち、に……⁉︎」
ドクン
目の前にいるアカメと相打ち覚悟で首から出てくる
大量の血を抑えながら腰に下げていた剣を鞘から
抜いてアカメに斬り掛かろうとすると急に心臓の辺り
が苦しくなってきたのだ。
「傷口から、呪……? 毒……?」
異民族の傭兵の男はそう言った瞬間、夥しい呪毒が
物凄い速さであっという間に異民族の傭兵の男の身体
全身に回り出してその場に倒れて死んだ。
それと同時にアカメは自分の武器で大切な愛刀である
帝具
「
アカメは動かなくなった異民族の傭兵達の死体に視線
を向けながら静かにそう言いながら
「だが、この程度ではホロを葬るなどまだまだ
程遠い。夢のまた夢だな……」
かつてない程の苦々しい表情をしながら一人愚痴を
吐いていた。
とある森の中の別の場所で一人の異民族の男の傭兵が
ザザザザザザザザッと足音を立てながら物凄い
速さで走っていた。
「相手に侵入を気取られた! だがここにアジトが
あるのは確実……! この情報だけでも莫大な価値
がある……‼︎ 逃げのびて
ニヤリと笑いながらそう考えてその異民族の傭兵は
とにかく依頼主の元へと報告しようと急いでこの場所
を離れる。
「かなり遠くまで逃げてるわ。アレを撃ちぬく為には
こうして姿をさらすしかないわ」
マインはそう言って全力で逃げようとしている一人の
異民族の傭兵の男を狙撃用のスカウター型のスコープ
で見ながらそう呟いていた。
すると
「貰った!」
マインの背後から剣を持った異民族の傭兵の男が
現れて勝ちを揺るぎないといったニヤリとした表情
をして今にもマインの首を斬り落とそうと躊躇いなく
剣を振るう。
だが、マインはそんな状態なのに慌てるどころか
余裕のある笑みを浮かべる。
そして
ジャコッ
マインを狙った剣を持った異民族の傭兵の男の背後
から帝具
現れて何の躊躇いなく
いる異民族の傭兵の男の足と胴体をあっさりと一瞬に
して真っ二つに両断した。
「すみません」
シェーレはそう言うが瞳は光なく右頬にはその異民族
の傭兵の男の血がべっとりと付着していた。
「ありがとシェーレ」
マインは視線をシェーレに向けて笑顔で感謝の言葉を
口にした。
「ナイスピンチ。このリスクで充分届く……‼︎」
マインそう言って依頼主である帝国の元へと逃走して
いる異民族の傭兵に視線を向けて手元に持っている
巨大な銃の武器をシュウウウウと物凄い音がその場に
響き渡り
ゴウッ
「⁉︎ なっ……」
物凄い巨大なビーム砲の音に気付いたのか逃走して
いた異民族の傭兵は振り返ると巨大なビーム砲に驚き
ながらもその時は既に遅くその異民族の傭兵の男は
一瞬にして飲み込まれていった。
「よし! 命中! ピンチになる程アタシは強い!」
マインは巨大な銃、帝具
そう言ってニシシシと笑いながら森が一部吹き飛んだ
そんな景色を眺めていた。
「おっ、今のはマインの
面倒くさい帝具使うなー」
とある森の中では獣の耳をピクッと反応をさせながら
倒れている体格のデカい筋肉質な巨大な異民族の傭兵
にガシッと腰を下ろして座り込みながら空を眺め一人
で呟いているレオーネがいた。
「その点こっちは獣になって鏖殺……分かり易い」
レオーネは歯を出しながらニヤリと笑いながら自分の
血塗れの手と顔面が原型を留めていない図体のデカい
その異民族の傭兵の男の顔を見て軽くゴキンと鳴らし
ながら笑っていた。
とある洞窟の中では一人の少年が無数の細い糸が一人
の異民族の少女の傭兵を両手をギギギギギと糸が身体
全身の皮膚に食い込むそんな音を立てながらも空中に
縛り上げて拘束していた。
「う、ぐ……」
「糸の手応え軽いと思ったら、女の子かよ」
ラバックはそう言いながらフードを被った肌を露出
させた服装をした異民族の傭兵の少女の瞳には大量
の涙を流しながら苦しそうにしている。
だが、ラバックはそんな状態であっても警戒を緩めず
に離れた場所から更にギギギと絞め上げるそんな音が
洞窟内に響き渡る。
「お願い! 助けて! なんでもするから」
「だーめ」
異民族の傭兵の少女は更に涙を流しながらラバックに
命乞いをし懇願するがラバックは少女のその命乞いを
許さなかった。
「
「!」
ラバックがそう言った瞬間、ギュルと先程以上の絞め
上げる凄い音がして縛り上げていた異民族の傭兵の
少女の身体に食い込んでいた細い糸は更に少女の身体
に食い込んでそして全身から大量の血が吹き出した。
異民族の傭兵の少女が目の前で死んだその姿を見た
瞬間、ラバックは異民族の傭兵の少女の拘束していた
糸を全てを一瞬にして解くと異民族の傭兵の少女は
ドサッと頭から落下していくとそれと同時にラバック
は異民族の傭兵の少女に背を向けるが一瞬、チラッと
異民族の傭兵の少女の顔を見る。
「あー、勿体ねえ! こういう時切ない稼業
だよなぁぁ!」
ラバックは頭をガリガリと掻きながら本当に残念そう
に愚痴って今いた洞窟を後にした。
とある開けた草原で一人の少年、タツミは木の茂みの
中にひっそりと隠れていた。
ガサッ
「‼︎」
近くの茂みが物音がしたので視線をそちらへと向ける
と一匹の野生の小さな兎が現れてタツミに目もくれず
ぴょんぴょんと何処かへと行ってしまった。
(なんだ……うさぎか……)
タツミは驚きながらもうさぎである事に安心する中、
タツミはブラートからの指示を思い出していた。
『いいか……敵が逃げてくるとしたらここを通る
可能性大だ。足止めでいいからなんとか応戦しろ』
「いかにも新人な役回りだな。本当に敵なんて
来るの……」
タツミはそう愚痴りながらもブラートが出した指示に
疑問を持ちながらも見張っていると
ガザッ
「⁉︎」
タツミは音がした茂みの方に視線を向けると大きな
獣の毛皮を頭に被った図体のデカい異民族の傭兵が
タツミの前に現れた。
「ここにも人を配置していたのか‼︎」
「通す訳にはいかねーな‼︎」
タツミはそう言って背中背負っていた剣をジャカッ
と音を立てながら剣を引き抜き敵の異民族の傭兵に
向けて握り締める。
(なんの恨みもない奴を斬るのか……)
タツミは迷っていた。なんの恨みもない人間を
この手で斬る事に。
タツミがあの時、アリアを斬り捨てたのはアリアの
家族がサヨやイエヤスに薬漬けの非人道的な拷問を
していたからだ。
だがこの異民族の傭兵の男と自分にはなんの関係も
なければ恨みもない。
(だがここで迷えば……)
死ぬ
自分が殺されてしまうから。
タツミが額に汗を流しながら内心そう考えていると、
「少年といえど……手加減はせんぞ‼︎」
獣の毛皮を被った大柄な男はタツミにそう言いながら
腰に携えていた剣を抜いてタツミに向けて構える。
「あの新入り、死んだかしらね」
マインはそう言いながら森の中で切り倒された巨大な
木の丸太の上をタッタッと足音を立ててゆっくりと
歩いていく。
「問題ないと思いますよ」
「めずらしいわね。シェーレが評価するなんて」
シェーレがマインにそう言うとシェーレがタツミを
評価した事に珍しかったのかマインは驚いていた。
「だってアカメとあの狂刃のホロと戦って無事に
生きのびていますからね」
「まあそれは確かにね」
マインはシェーレの言葉に納得したのかそう言って
先程自分が歩いていた大きな丸太に腰を下ろして
座っていた。
確かにそうだ。ナイトレイドの主戦力であるアカメと
帝国最強の『二大将軍』とまでに呼ばれているあの
『エスデス大将軍』と『ブドー大将軍』と同等の実力
を持つあのホロと戦って無事に生き残って生還をして
いるのだからマインとしてはそこだけは素直にタツミ
を認めている。
マインがそんな事を考えているとシェーレは指を
ピンッと立てながら
「それに……剣を交えたアカメが言うには」
伸びしろの塊。鍛えていけば将軍級の器だと──
とシェーレはマインの前でそう言った。
「ハァアアアアアア‼︎」
「グッ‼︎ ガァアアアアア‼︎」
タツミは叫び声を上げながら獣の毛皮被った大柄の
異民族の傭兵の男の身体を容赦なく剣で斬り捨てる。
すると斬られた胸の辺りから大量の血が溢れ出て
ザサザザと勢いよくその場に倒れる。
「…どうだ…これが…サヨと…イエヤスと…三人で…
鍛え上げた
タツミは目の前獣の毛皮被った異民族の大柄な傭兵の
男に大声でそう言った後、怪我した腕を押さえながら
ゆっくりと近づいて行く。
「頼む! 見逃してくれ! 俺が死んだら里が──」
「ッ‼︎」
獣の毛皮被った大柄の異民族の傭兵は身体を小刻み
に震わせながら必死になってタツミに命乞いをする。
その異民族の傭兵の男のそんな『
瞬間、タツミの動きが止まる。
(コイツも故郷の為に? でも……)
殺さなきゃいけない。そんな事は頭の中では分かって
はいるが、この異民族の男も自分と同じで村に待って
いる者がいて村の為に動いているのかと考えると何故
だか鼓動が早くなって急に剣を握っている手が震えて
しまう……。
タツミの頭の中はそんな考えで葛藤していると
「ハハハ、甘いなあ。少年! 俺の為に‼︎ そして
一族の為に死んでもらうぞ‼︎」
「ッ‼︎」
命乞いをしていた獣の毛皮被った大柄の異民族の傭兵
の男はタツミのそんな甘さに不意を突くように持って
いた剣をタツミに向けて何の躊躇いなく振り翳す。
そんな目の前の異民族の傭兵の男の剣に対処が全く
出来なかったのかタツミはどうすれば良いかと必死に
なって思考を巡らせながらも動けずにいると
ダン‼︎
上空から一人の人物がやって来てタツミを殺そうと
していた異民族の傭兵の男を背後から一瞬にして押し
倒してその異民族の傭兵の男の心臓を何の躊躇いも
なくそして寸分違わずに愛刀の村雨を力を込めて深々
と突き刺した。
そのせいか血が飛び散ってしまいアカメの頬や服に
その異民族の男の血がべったりと付着していた。
そんな衝撃的な光景を見たタツミは全く動けずにいる
がアカメはそんなタツミを気にもせず動かなくなった
異民族の男が死んだかどうか確認して突き刺した村雨
を引き抜くと村雨の刃や鋒にはべったりと血が付いて
いてズチュッとやけに生々しいそんな音が聞こえた。
「迷うな……止めは迅速にそして確実に刺すことだ」
「ッ‼︎」
アカメはそう言ってタツミにアドバイスをする。
(コイツ……顔色一つ変えずに……)
だが、タツミにアカメのそのアドバイスよりも自分が
苦戦しながらも相手していたあの異民族の傭兵の男を
汗や顔色の一つも変えずに一瞬にして倒したアカメの
その戦闘の手際に驚いていた。
「トウッ、敵がこっちに逃げてきただろう⁉︎
後は俺に任せなっ!」
そんなアカメとタツミが会話している時に鎧の帝具
インクルシオを纏ったブラートがタツミを助けに
来たのか勢いよく拳を上に突き上げながらその場に
現れた。
「もう終わった」
「へ?」
アカメはそんなブラートに任務を終えた事を言うと
ブラートはなさけない声を出していた。
「任務は完了した。アジトに帰るぞ」
「分かった。タツミ、帰るぞ」
「あ、ああ……」
アカメが村雨を鞘に収めながらそう言うとブラートは
アカメの言葉に賛成してそう返事してタツミも着いて
来るように言うとタツミは戸惑いながらもアカメと
ブラートに着いて行き一緒にアジトに戻って行った。
「初陣ご苦労だったな。タツミ」
「あ、ああ」
ナジェンダはタツミに労いの言葉を掛けるがタツミ
は先程の衝撃的な光景を見たせいか元気がなかった。
そんな中、外はもう夜になっていてナイトレイド全員
でタツミを歓迎する新人歓迎会が開かれていた。
「これが一気飲み‼︎」
「アハハハ‼︎ ブラっち脱げー‼︎」
「やめてよ!」
ブラートは左手を腰に当てて右手でビールのジョッキ
を一気飲みしてそれを見ていたレオーネは顔が真っ赤
になっていてどうやら気分が良くなって酔っぱらって
いるのかジョッキ片手にして大笑いながらブラートに
脱げと要求するように言うとマインはレオーネの
そんなあまりにも度が過ぎた内容にすかさず本気で
ビシッと注意をする。
「だがアカメの報告を聞き不安なところもある……」
あの時、もしアカメが助けがなければ今頃タツミは
異民族の傭兵に無惨に殺されていただろう。
「故にアカメと組んで勉強しろ」
「いいっ⁉︎」
ナジェンダがタツミにそう言うとタツミは知らない
うちに驚きの声が出ていた。
アカメとはあんな衝撃的な事があったというのに
そのアカメと組めだなんて「いくらなんでも‼︎」と
その時のタツミはナジェンダにそう一言はっきりと
言ってやりたかった。
「いいな。アカメ」
「うん」
(アッサリ⁉︎)
「もし足手纏いなるなら斬っていいからな」
「うん。分かった」
(分かったのかよ!)
タツミの感情を無視したままアカメとナジェンダの
二人で勝手に決めてしまい決定してしまった。
ナジェンダとアカメのそんな会話を聞いていて
とても理不尽過ぎるとタツミは声に出したいそんな
心の欲求を飲み込んで必死に耐えた。
しかもアカメは表情を変えずに右手に骨付き肉を
握っている。
俺はこの
「?」
俺がそう思っている中、アカメは俺の顔を見て首を
ただこくりと横に傾げていた。
「それとボスを含めた皆に報告しなければいけない事
がある」
アカメが真剣な表情になってそう言うと馬鹿騒ぎを
していたブラート達も静かになって視線をアカメに
向けていた。
「なんだアカメ。言ってみろ」
ナジェンダがそう言うとアカメは頷く。
「私が戦った異民族の傭兵達が気になる事を言って
いたんだ。『”アイツ”の言う通り』と言っていた。
もしかしたらあの異民族の傭兵達は誰かつまり
から事前に
聞いて侵入してきたのかもしれない」
「マジかよ……」
「信じられないな……」
「そんな事が……」
アカメのそんな内容を聞いた瞬間、酒の酔いが覚めた
のかブラートとシェーレは驚いた表情をしてレオーネ
は考えるような表情をしていた。
「ちょ、ちょっと待ってよ‼︎ アジトの周囲には俺の
張った糸の結界があるから敵が誰かがいたらすぐに
分かるって‼︎ それはアカメちゃんも知っているはず
でしょ⁉︎」
ラバックはアカメのそんな内容に信じられないのか
あり得ないと言うが
「だが事実だ。恐らくだがその人物はアジトの周囲
に張り巡らせている糸の結界の存在を知っていたの
だろうと思う」
「んな⁉︎ そんなバカなッ⁉︎」
「って事はアジトの居場所やラバが仕掛けている結界
などが色々と敵にバレて筒抜けになっている可能性が
あるって事よね? 一体、どうするのよ⁉︎」
ラバックやマインが驚いてしまうのも無理もない
事だ。私達ナイトレイドの主戦力のメンバーが
『その存在』どころか『可能性』にすら気付かせも
しない程のそんな『未知の敵』がいるだなんて私も
出来ればそんな嫌な可能性も考えたくもなかった。
「ふむ、それが本当ならばそいつは今までの敵の中
では相当頭が良くて厄介な手練れだな……」
ナジェンダはそう言って右手の義手で顎を触りながら
考えていた。
「アジトの場所を移した方がいいじゃないのか?」
ブラートがナジェンダにそう言う。恐らくメンバー
のほとんどがブラートと同じ考えだろう。アジトの
場所や更にラバックの結界さえも知られているかも
しれないそんな危険な状態よりもアジトを移した方
が一番安全かもしれない。
だが、
「アジトの場所は移さない。そもそもそれが敵の罠
だという可能性があるかもしれんからな。とりあえず
この話は一体、保留だ。皆もこの事は頭の隅にでも
留めておいてくれ」
ナジェンダがそう言うとナイトレイドのメンバー全員
が納得したのか軽く頷いた。
その日、タツミの新人歓迎会はなんともいえない
暗い空気で幕を閉じた。
「報告を聞かせてもらおうか」
とある執務室でホロは執務室の椅子に座りながら
シロナに今の状態を聞いているところであった。
「はい。異民族の傭兵達にナイトレイドの情報と報酬
などの条件を提示をしたら彼等は満足したのか上手く
食い付きました。ですが……」
「失敗したんだね」
「はい」
シロナが言いづらそうにしているそんな雰囲気で理解
したのかホロがシロナそう言うと当たっていたのか
ホロに短く答える。
「まあ、あの異民族の傭兵達に戦力的として期待は
していません。目的はナイトレイドの主戦力の偵察
と帝具をいくつ所持しているかの二つの確認です。
それが達成した以上、もうこれ以上、彼等の存在は
必要ありませんから」
「成る程、では続きを頼む」
ホロがそう言うとシロナは「了解しました」と
言って更に報告を続ける。
「ナイトレイドの主戦力についてなのですが、あまり
大した事はありませんでした。強いて注意すべきだと思う人物といえば、ナジェンダ、ブラート、そして
アカメちゃん。この三人ぐらいでしょうかね」
「この三人を相手取るならお前でも勝てそうか?」
ホロはシロナに質問をした。何故ならシロナが
この三人に勝てるかどうかそこが重要だからである。
「余裕で勝てます」
シロナはそんなホロの質問にはっきりと勝てる
と言った。
「ほう、あのアカメにも勝てるというのか?」
「ええ、昔のアカメちゃんならば勝てなかったかも
しれませんが今の弱くなったアカメちゃんなら勝つ
事も簡単です」
「それは頼もしい。では次に帝具の情報と数は?」
「はい。現在、ナイトレイドにある帝具は全部で
六つ確認しました」
そして……
「
「はい。その通りです」
「成る程、随分とたくさん集まっているじゃないか」
まさかここまで集まっているとは思わなかった。
ホロは関心していると
「しかしあの無能の異民族の傭兵達が口を滑らせた
せいで『彼女』の努力は無駄になってしまいそして
ナイトレイドに私達の存在が勘付かれてしまった
可能性があるかもしれません」
「それに関しては問題ないよ。こちらの欲しい情報を
しっかりと引き出してくれたから僕としてはこれは
これで良かったよ。むしろ弱い異民族の傭兵の彼等も
彼等なりに役に立ってその役目をよく最後まで全う
してやってくれた方さ」
「そうですね……」
ホロはそう言うがどうやらシロナは納得して
いないのか不満そうな声を出していた。
「それでこの情報は大臣に伝えますか?」
「いや、伝えなくていい。この情報は僕とシロナ、
そして『彼女』の三人だけの秘密にしよう」
「そうですか。それでは私はこれにて失礼します」
シロナはホロにそう言って扉を開けて執務室から
出て行った。
「さて、僕は僕のやり方でやらせてもらうとするか」
執務室で一人きりになったその時のホロはニヤリと
邪悪な笑みを浮かべていた。
最後まで読んでいただきありがとうございます‼︎
これからも皆さんが『応援』をしていただければ
『投稿の頻度』が更に上がる可能性があるかも
しれません‼︎
『他の投稿作品』もあるので是非ともそちらも
楽しんで見ていただければありがたいです‼︎
【報告】
『転生したらスライムだった件 ■■の魔王』と
『デート・ア・ライブ ■■■の精霊』の『最新話』
を近いうちに更新する予定なので是非とも楽しみに
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