殺戮者が斬る!   作:灰ノ愚者

6 / 6
今回は十二月の遅いでしたがクリスマスの記念として
なんとかすぐに『最新話』を無事に更新をすることが
できました‼︎


今回は『10262文字』まで頑張って書きましたが
豆腐のようなクソナメクジメンタルの自分はきちんと
面白く書けているのかとても心配になります……(汗)
少なくて本当にすみません……(笑)


【お気に入り】や【しおり】、【投票】そして
【感想】などいただければ豆腐のようなメンタルで
脆い自分も更に『創作意欲』が増していきます。


面白く出来ているかどうか心配でいっぱいですが
一生懸命にたくさん書きました。


新しく更新をしてる作品は『落第騎士と幻影の騎士』
とその他に『デート・ア・ライブ ■■■の精霊』
『転生したらスライムだった件 ■■の魔王』
『五等分の花嫁 繋がり合う絆』をしていますので、
そちらも良ければお願いします‼︎


最後まで読んでいただければありがたいです‼︎


次回の更新は『新年度』の予定となりますので
よろしくお願いします‼︎


蟠を斬る!

 

「新しい依頼だ──お前達」

 

 

標的は大臣の遠縁に当たる男、イヲカル。

 

 

イヲカルは大臣の名を利用して女性を拉致しては

死ぬまで暴行を続けている。

 

 

「奴を警護しおこぼれに与る傭兵五人も同罪だ」

 

 

ナジェンダは鋭い眼光をしてイヲカルの写真に

目掛けてナイフを躊躇いなく突き刺した。

 

 

 

重要な任務だ──全員で掛かれ‼︎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「アレがイヲカルの住む豪邸かー。警備凄そうだな」

 

 

タツミはイヲカルの豪邸を見渡せそうな大きな大木の

上に登ってスコープで眺め動向を観察ながらも愚痴を

口にしていた。

 

 

「この距離なら普通に届くわ。自室から出てきた

ところを撃ち抜いてやるわ」

 

 

今回のイヲカル暗殺の任務でタツミのパートナーでも

あるマインはタツミには視線を向けずに自身の愛用を

している帝具、パンプキンに視線を向けて暗殺の準備

をしていた。

 

 

「俺の役目は狙撃後の護衛だな、任せろ!」

 

 

タツミは前回の鬼のオーガ暗殺に成功した事で自信が

付いたのか握り拳を作ってマインにそう宣言する。

 

 

「フン、期待してないけどね」

 

 

マインはタツミに視線を向けながらタツミのその言葉

に軽く笑いながら憎まれ口な言葉を口にする。

 

 

そしてマインがパンプキンを構えて視線をイヲカルの

豪邸へと向けると、

 

 

「ッ‼︎」

 

 

マインの表情が先程とは違って暗殺者の表情になって

隣にいる新米のタツミすらも驚く程の集中力だった。

 

 

(凄ぇ集中力だ……こっちまで気迫が伝わってくる)

 

 

 

タツミがマインのそんな集中力に内心驚いていると、

 

 

 

「出てきたわ」

 

 

「え……どこどこ?」

 

 

マインが静かな声でそう言うとタツミは慌てて手元に

持っていたスコープでイヲカルの豪邸の入り口に視線

を覗いてみる。

 

 

「あ……」

 

 

すると、大勢の女性の身体をベタベタと触り侍らせて

歩いている標的イヲカルの姿が見えた。

 

 

「標的じゃない人達まで沢山出てきたぞ!」

 

 

「だから?」

 

 

「だからって……どう狙撃すんだよ!」

 

 

「関係ないわね」

 

 

タツミはマインに抗議するが、マインはそんなタツミ

に視線を向けようとはせずに標的のイヲカルに向けた

ままであった。

 

 

「まさか、無関係の人まで……!」

 

 

タツミは嫌な予感がしたのか額には一筋のその汗

を伝わせながら真剣な表情でマインに問いかけた

次の瞬間、カチッ、と小さな音がした。

 

 

 

その瞬間、

 

 

 

ズドォォォォォォォ

 

 

凄まじい音とエネルギー弾が放たれた。

 

 

そのエネルギー弾はもの凄いスピードである場所へと

一直線へと長距離に飛んでいく。

 

 

エネルギー弾は迷う事なく標的のイヲカルの豪邸へ

向かっていき、

 

 

 

そして、

 

 

 

ダァァァァン‼︎

 

 

 

侍らせていた女性達に当たる事なく標的のイヲカルの

額を見事に打ち抜き命中させるとイヲカルは大量の血

を流してそのまま後ろへと倒れ動かなくなった。

 

 

 

「な、なァ……ッ‼︎」

 

 

「アタシはね、射撃の天才なのよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんとしても刺客に追いつけ!」

 

 

「逃げられれば我々が大臣に殺されるぞ‼︎」

 

 

イヲカルが殺された事を知った猿のような模様の仮面

を被った四人の傭兵達は夜の視界の悪い暗い森の中を

急いで護衛対象であったイヲカルを殺した敵の元へと

追いつく為に必死に走って行動をしていた。

 

 

「そう遠くへは言っていないはず……!」

 

 

 

傭兵の一人がそう言いかけた瞬間、何かに気付いた

のか他の傭兵達に止まるように指示を出す。

 

 

「お、来た来た」

 

 

 

四人の傭兵達の前に立ち塞がる様に現れたのは、

 

 

 

「さあて、今回は暴れちゃうぞ!」

 

 

 

アカメ、シェーレ、ラバ、ブラート、そしてレオーネ

の五人が待ち伏せていてレオーネは両拳を握り締めて

合わせながらニヤリと笑って帝具、ライオネルの力を

解放して半獣化の姿になってマインとタツミの二人

以外のナイトレイドのメンバーは自分達の愛用してる

帝具を構えて目の前にいる傭兵達に向けて戦闘態勢を

取っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「あー、もう、別ルートは歩きにくいわね」

 

 

「追っ手はもう全然かな?」

 

 

タツミとマインは標的イヲカルの暗殺に成功した後、

アカメ達と事前に話し合っていた目的地の合流地点を

目指してかなり険しい山道を息を切らしながら警戒を

して歩いていた。

 

 

「敵は皇拳寺で修行してきた連中よ。今回はサクッと

いかないかも」

 

 

「帝国一の拳法寺か。大臣の縁者ともなると、護衛の

質もヤバイんだな」

 

 

「血縁の力でやりたい放題……そう言うのが一番

ムカつくのよ」

 

 

タツミがイヲカルやイヲカルを護衛していた傭兵達が

帝国一で有名な拳法寺で修行していた猛者達なのだと

知るとイヲカルの護衛の質などに驚いてるのに対して

マインはそんなイヲカルの事を嫌悪して不愉快そうな

苛ついたそんな声ではっきりと口に出していた。

 

 

(? 昔何かあったのかな……)

 

 

タツミはマインの雰囲気がいつもと違う事に

気が付いたのか戸惑っていると、

 

 

「特別にアタシの昔話を聞かせてあげるわ!」

 

 

(勝手にしゃべりだした!)

 

 

マインはため息を吐きながらタツミに自分の昔話の話

をしようとする。対してマインに気を遣ってたタツミ

は内心でそんなマインにすぐさまツッコミ入れてた。

 

 

「アタシは西の国境近くの出身でさあ、異民族との

ハーフなのよ」

 

 

マインは語りながらかつての自分幼少期を思い出す。

泥だらけでボサボサになった髪とボロボロで所々に

破れとシミなどが付いているそんなサイズが合わない

ダボダボの服を着ているそんな幼い自分の姿に。

 

 

「街では、思いっきり差別されてさ。誰一人アタシを

認めてくれなかった」

 

 

周囲の人間達はそんな自分に悪意の視線と差別の言葉

を向けてきて泥や腐った食べ物や腐った卵などなどを

こちらに向けて投げ付けられても、ただひたすらに

耐え続けるそんな地獄という名の毎日の苦しい

日常に。

 

 

「本当に、悲惨な子供時代だったわ」

 

 

口にしたくもなければ、思い出したくすらもない。

そんな惨めな子供時代(トラウマ)

 

 

「でもね……革命軍は西の異民族と同盟を結んで

いるの。新国家になれば国交が開き多くの血が

まざってアタシみたいな思いをするそんな子は

いなくなる……」

 

 

 

もう二度と、誰も差別させないわ……‼︎

 

 

 

「マイン……」

 

 

マインはそう言ってタツミに背を向けながら自分の

過去と覚悟を口にする。マインのそんな過去と覚悟を

聞いてタツミから見たマインの印象などが一瞬にして

変わった。

 

 

「そしてアタシは革命の功労者として膨大な報奨金

を貰ってセレブに暮らすってワケ!」

 

 

「………」

 

 

前言撤回。タツミの中でのマインの印象はやっぱり

変わる事はなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ぐっ、グガッ……ッ‼︎」

 

 

 

猿の模様を書かれていた仮面を被った傭兵は顔面を

殴られていた。その拳の衝撃で傭兵の仮面が一瞬に

して砕け散った。

 

 

「ア、ガァ……ッ」

 

 

その拳の衝撃が強過ぎたのか、口から大量の血を

吐き出して傭兵の身体は後ろへと吹き飛ばされて

その場に倒れ込んだ。

 

 

「あー、スカッと爽やか♡」

 

 

「なかなか強かったですね!」

 

 

「………」

 

 

レオーネは傭兵を殴り飛ばして満足をした表情を

している中、シェーレは帝具、エクスタスを背中に

背負って何事もなかったかのように笑顔で答えると

アカメは視線を傭兵達に向けていた。

 

 

「俺一人も殺ってないもん」

 

 

「足りないね。じゃあラバ、報酬半分な」

 

 

「ええっ‼︎」

 

 

レオーネとラバの二人がそんなやり取りをしてる中、

アカメは右手を顎に当てながら静かに自分の思考を

巡らせていた。

 

 

そして、アカメは何か気付いたのか視線をすぐに

遠くある目的の合流地点の方向へと向ける。

 

 

 

「タツミ……」

 

 

そして心配そうな表情でタツミの名前を静かに

呟いていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「もうすぐ合流地点よ。任務達成ね」

 

 

タツミとマインは険しい山道を無事に登り切って

頂上まで辿り着くと目の前には合流地点の目印で

ある大きな桜の大樹の木がそこにあった。

 

 

「報告するまでが任務なんだぜ!」

 

 

タツミがアカメと同じ言葉を口にしたのを聞いた

瞬間、新入りのタツミがナイトレイドの主戦力で

あるアカメと同じ言葉を聞いて笑ってしまった。

 

 

「フン、優等生(アカメ)の受け売り?」

 

 

マインが両手を腰に当てながらタツミにそう言って

いると、タツミはマインを見た次の瞬間、タツミの

表情は先程の余裕あった表情が一瞬にして驚いた

表情に変わっていた。

 

 

「! 危ねえ‼︎」

 

 

「ちょ⁉︎」

 

 

タツミは急いでマインを押すとマインはタツミの

行動に困惑していると、

 

 

 

ゴッ

 

 

 

タツミの身体が一瞬にして吹き飛ばされてた姿を

見たマインは理解出来ないといったそんな表情を

していた。

 

 

「タツミ……ッ⁉︎」

 

 

マインは急いでタツミに視線を向けるとタツミの口元

から僅かな血を流して既に意識を失っていた。

 

 

「コ……コイツ。流石、十年前は師範代」

 

 

マインはそう言って目の前にいる後ろに髪を束ねてる

三つ編みの傭兵に警戒をしながら目を離さないように

注意する。

 

 

「我ながら冴えてるぜ」

 

 

三つ編みの傭兵はそう言いながらもニヤリと邪悪な

笑みを浮かべながら目の前にいるマインに視線を

向けて捉えていた。

 

 

「それはずいぶんとまあ、身分が落ちたものね‼︎!」

 

 

マインは帝具、パンプキンの引き金を握りしめて

目の前にいる三つ編みの傭兵に銃口を向けて数発の

エネルギー弾を容赦なく放つ。

 

 

「フン、この程度の射撃……ッ‼︎」

 

 

三つ編みの傭兵はそう言いながらマインが放ってきた

数発のエネルギー弾を余裕のある表情で軽々と全弾を

躱していく。

 

 

「! そんな……」

 

 

「悪さして破門されちまってね! 生きたまま大臣に

差し出す。覚悟しろよ!」

 

 

「………冗談じゃないわ」

 

 

三つ編みの傭兵はマインを生け取りにしようするが、

マインは後退りながらも帝具、パンプキンを強く握り

しめて銃口を三つ編みの傭兵に向けて抵抗をする。

 

 

しかしこの時、三つ編みの傭兵どころかマインさえも

気が付かなかった。タツミが剣を握りしめてふらふら

ながらも立ち上がっている事を。

 

 

 

そしてボロボロになって痛むその身体に鞭を打つ様に

気合いを入れて三つ編みの傭兵に目掛けて剣に全力の

一撃を振り翳す。

 

 

 

「!」

 

 

三つ編みの傭兵はそんなタツミに気が付いたのか、

タツミの剣を真剣白刃どりで受け止めてる。

 

 

「この程度でオレを殺れると思ってるなら、随分と

なめられたもんだな!」

 

 

三つ編みの傭兵はタツミにそう言って回し蹴りを

放とうとするが

 

 

「だったら……」

 

 

タツミはそう言った瞬間、自分の愛用している剣を

している剣から手を離して三つ編みの傭兵の間合い

に入り込む。

 

 

 

この時、三つ編みの傭兵は傲慢にも一つだけ失敗を

していた。

 

 

「だったら……これなら、どうだ‼︎」

 

 

タツミはそう叫びながら三つ編みの傭兵の身体に

必死になってしがみ付く。

 

 

「な、なんだと……⁉︎」

 

 

タツミの事を大した事のないガキだと思って

警戒していなかったのである。

 

 

「このっ、ガキ……ッ‼︎」

 

 

「今だ、マイン! 撃て!」

 

 

タツミにしがみ付かれて身動きが取れないのか、

なんとかしてタツミを引き離そうとする。

 

 

「タツミ……自分の身を挺してまで……」

 

 

「違うわドアホ‼︎」

 

 

マインは感動したような表情をして涙を流しながら

タツミに言うとタツミはそんなマインに対して大声

を出してツッコミを入れる。

 

 

 

射撃(しゅげき)天才(てんさい)なんだろ? (しん)じてるぜ!」

 

 

 

「! アンタ……」

 

 

タツミのその言葉に驚いたのか、マインは驚いた

ように目を開く。

 

 

「クソッ、このガキ‼︎ 放せ‼︎」

 

 

「早くっ!」

 

 

三つ編みの傭兵は危険を感じたのかなんとかして

タツミを引き離そうと更に力を込めて殴ったり、

服や髪などを強引に引っ張る。

 

 

「フン、新入りのクセに……お望み通りやってやろう

じゃないの!!!」

 

 

マインは口元をニヤリとさせながら、パンプキンを

構えて銃口を向ける。

 

 

「ま……待て‼︎! やめろ!‼︎」

 

 

三つ編みの傭兵はマインに射撃を止めるように必死に

大声を出す。

 

 

しかし、マインが三つ編みの傭兵の言葉を受け入れる

はずもなく、パンプキンのエネルギーが更に強くなり

膨大になる。

 

 

そして、

 

 

 

ズドォォォォォォォ

 

 

 

 

パンプキンに凝縮されたそのエネルギーが放たれて

三つ編みの傭兵の胸元を削り取られたかのように

撃ち抜かれ風穴が空いた。

 

 

「ぐ……あ、貴様ら……」

 

 

口元や胸元の風穴から大量の血が流れ落ちてかなりの

重症なのか苦悶の表情を浮かべながらも掠れた声を

出していた。

 

 

「だ、大臣の身内に手を出したりして、ただですむと

思うなよ……‼︎」

 

 

三つ編みの傭兵はそう言った後、事切れてしまった

のか大量の血飛沫を飛ばしてその場に倒れ込んだ。

 

 

「ハアッ、ハアッ」

 

 

「アンタ、ちょっとは根性があるじゃない」

 

 

マインから見たタツミの評価はナイトレイドに入った

ばかりの頼りない新人だと思っていた。

 

 

しかし、危険だったのにも関わらず自分のために身を

挺して守ってくれたタツミを評価を改めた。

 

 

「しょうがないから、少しは認めてあげ……る⁉︎」

 

 

マインは顔を真っ赤にしながらもタツミにそう言おう

と近付いた次の瞬間、額に僅かな痛みと衝撃が走る。

 

 

「いきなりなんでも弾ギリギリすぎだろ……」

 

 

「? ? ?」

 

 

タツミがマインの額にデコピンをするとマインは訳が

分からないといった表情を浮かべて困惑していた。

 

 

 

(おれ)(あたま)(すご)いことになってんじゃねーか‼︎!」

 

 

 

タツミがそう言うのも無理はなかった。なぜならば

マインの放ったパンプキンのエネルギー弾はタツミの

後頭部の髪の毛が僅かであるのだが、消し飛んだ音を

立てて、煙が上がっていた。

 

 

「なっ!」

 

 

信じられない……この射撃の天才であるアタシが

認めてあげたのに、コイツは……ッ‼︎

 

 

「何よ、せっかく認めてあげようと思ったのに!」

 

 

「うるせえ! お前は天才じゃないな! 秀才止まりだ!」

 

 

秀才ですって……? アタシの天才的な射撃のおかげ

で助けたっていうのに、この恩知らずは……‼︎

 

 

「ハア⁉︎ 天才に決まってるでしょ!」

 

 

「だいたい天才は自分で天才って言わねーんだ!」

 

 

「こ、コイツ……ッ‼︎」

 

 

タツミが大きな声を叫びながら、マインにそう言うと

マインは額に青筋を立てながらタツミを睨みつけて

声を出していた。

 

 

二人が激しい言い合いをしている中、そんなやり取り

を眺めている人物達がいた。

 

 

「かけつけなくても、大丈夫だったな!」

 

 

「………」

 

 

それは、ナイトレイドのメンバーであるアカメと

レオーネだった。

 

 

レオーネはタツミとマインの二人のやり取りを見て、

ニシシ、と面白そうに笑っている中、アカメは心配

になって急いで来たせいなのか、綺麗で長い黒髪が

ボサボサになった姿でタツミとマインの言い合いを

無言で静かに眺めていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お、オレは、生き残ったぞ……ッ‼︎」

 

 

イヲカルを護衛してレオーネ達と戦っていた猿の

ようなそんな仮面を被っていた傭兵の一人が仮面

を壊されながらも、地面に這いつくばってしぶとく

生き残っていた。

 

 

「生き残ったのは、俺だけか……さてと、今後、

どうするか……」

 

 

大臣に報告するか? 

 

 

いや、報告した瞬間、護衛対象であるイヲカル様を

守れなかったどころか、刺客であるナイトレイドに

やられて逃してしまうという失態を犯してしまった

そんな自分に人権などなく、罪を問われて最後には

様々な拷問などを掛けられて殺されるのがオチだ。

 

 

だったら、どうするか?

 

 

オレが生き残るには一つしかない。

 

 

「この国からズラかるしかないな」

 

 

傭兵の男はそう言って、なんとか帝国を脱出して無事

に助かろうと近くにあった大きな木にもたれ掛かり

ながら、なんとか立ち上がってゆっくりと歩き出して

この場から離れようとする。

 

 

だが、

 

 

 

「あ、あれ………?」

 

 

何故だかわからないが、急に足に力が入らなくなって

その場に転んでしまった。

 

 

「い、一体、何が……⁉︎」

 

 

傭兵は自分の足元を見ると、自分の両方のアキレス腱

から下がなくなっていた。

 

 

「ガッ、アガッ……アァッ……!」

 

 

激しい痛みが走り、切断された両足を押さえて止血を

試みるが、大量に流れ出す血は止まる様子は一切なく

止血した場所から更に血が流れて溢れ出る。

 

 

「駄目だよ。逃げたりしたら」

 

 

そう言ってとてつもない痛みで動けないでいる傭兵の

前に現れたのは、雪のように白い髪と綺麗な蒼玉(サファイア)

瞳が特徴的な少女、シロナが目の前に立っていた。

 

 

 

「き、貴様は、だ、誰だ……ッ⁉︎」

 

 

「私が誰かなんて知る必要なんてないよ。

だって、君はここで死ぬんだから」

 

 

シロナはそう言って、純白な刀を真っ白な鞘から

抜いて刀の鋒を目の前で倒れている傭兵に躊躇い

など一切なく向けていた。

 

 

「コイツを殺して──」

 

 

 

”オーガ”

 

 

 

「はい。了解しました……」

 

 

シロナがそう言った瞬間、シロナの背後からシロナ

に殺されたはずのオーガが現れて右手には愛用の剣

が握られており、倒れて動けずにいる傭兵の元へと

近づいて行く。

 

 

「ま、待ってくれ! イヲカル様を殺した刺客達の

正体を知っている! アカメだ! ナイトレイドの

アカメだ! ヤツがイヲカル様を──」

 

 

傭兵は情報提供する事で命を助けてもらおうと必死

に命乞いするが、その言葉を紡がれる事なく傭兵の

首はオーガによって切断された。

 

 

「ふふ、ふふふ。本当に弱くなっちゃったんだね。

アカメちゃん……」

 

 

シロナはアカメの名前を聞いたからか、真っ白な肌に

傭兵の血液が飛び散って付着させながらも愉快な表情

を浮かべながら笑っていた。

 

 

そう、シロナはアカメ達の暗殺をする一連のその姿を

スコープ越しに眺めていたのである。

 

 

「でも、私はそんな弱くなった今のアカメちゃんでも

心の底より尊敬する! だって、アカメちゃん実力は

こんなものじゃないはずだから!」

 

 

そう、昔のアカメを知っているから、アカメの実力を

知っているからこそ、あの時のように戻って欲しいと

そう願ってしまう。

 

 

 

「ちゃんと、私が本来のアカメちゃんに戻してあげるからね」

 

 

 

シロナは光を映さない狂気に満ちたドス黒いそんな瞳

を見開き、口元をニヤリと三日月のようなそんな笑み

を浮かべながら、

 

 

 

「あは、あ───ッははははははははははははははははははははは───っ‼︎」

 

 

 

 

アカメとの再開に思いを馳せながらも、誰もいない

真っ暗で静寂なそんな森の中で高らかに笑っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんとしても、オーガ様を殺した犯人を一刻も早く

見つけ出せ!」

 

 

「了解!」

 

 

とある月夜の夜、帝都では帝都警備部隊のオーガの

行方不明になっていたので、帝都警備部隊の隊員達

がオーガの行方を必死になって探していた。

 

 

「…………」

 

 

そんな帝都警備部隊の隊員達の騒動の中、ボロボロ

になったロングコートを身に纏った体格の良い男が

帝都の裏路地で一人立っていた。

 

 

「俺と同じ……帝具使い……殺し屋、愉快愉快。

こんなのが暴れているのか」

 

 

男は壁に貼り付けていた『アカメの指名手配』に

視線を向けて口元をニヤリと吊り上げて笑っていた。

 

 

「! オイ、そこのお前!」

 

 

「怪しい奴だな! そこを動くな‼︎」

 

 

帝都警備部隊の隊員達はボロボロになっていた

ロングコートを纏った男の存在に気が付いたのか、

警戒しながらも銃や剣を向けて警告をする。

 

 

だが、

 

 

 

ザシュ‼︎ ザシュ‼︎

 

 

 

 

「あ……れ……」

 

 

「う……そ……だろ」

 

 

警告していたそんな帝都警備部隊の隊員達が気付いた

時には、首が胴体と離れてしまい、そんな隊員達の首

は宙に舞って地面に落ちた後、帝都警備部隊の隊員達

の胴体はその場にて一斉に倒れてしまった。

 

 

 

「どうやら、最近の帝都は最高にすごしやすい場所のようだ。斬っても斬っても人多い位だしなぁ……愉快愉快」

 

 

 

その時の男の表情は口元は歪んだそんな狂気的な笑み

を浮かべて、先程、首を切り落とした帝都警備部隊の

隊員達に目もくれずに、次の獲物を求めてゆっくりと

その場を後にした。

 




最後まで読んでいただきありがとうございます‼︎


これからも皆さんが『応援』をしていただければ
『更新』の頻度が更に上がるそんな可能性がある
かもしれません‼︎


『他の投稿作品』もあるので是非ともそちらも
楽しんで見ていただければ本当にありがたいです‼︎


それでは、2026年の新年もよろしくお願いします‼︎
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