ベースが奏でる2つの音色   作:ジャングル追い詰め太郎

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はーいどーも。野球ネタどこで入れようか迷ってる作者でーす。
見切り発車で書き始めたんでネタを絞り出すのに必死です()
この回だって『コーチ』っていう題名ですけど、龍世くんがコーチしてるの最初の方だけですし……



コーチ

「ごめんなさい、湊先輩。もう一度言ってくれませんか?」

「だから、あなたにRoseliaのコーチをお願いしてるの」

「楽器素人の俺がコーチですか?」

「龍世あなたは楽器素人ではないわ」

「何故そう言えるんですか。」

「あなたさっき私達の良い点と悪い点を的確に言い当てたじゃない」

 

それだけで?俺は別に言い当てるつもりじゃなかったんだけどな……思った事を正直に話したら、当たってただけであって当てる気はなかったんだ。

 

「龍世お願い☆」

「リサ先輩まで……」

「あこからもお願いします!」

「・・・はぁ、分かりましたよ。」

「やった☆」

「わーい!これからよろしくね!龍兄!」

「りゅ、龍兄!?何その呼び方ァ!」

「ダメでしたか?」

「ぐっ……」

 

あこちゃんその上目遣いをやめるんだ。もれなく俺が死ぬ。仰げば尊死するから……

 

「これからよろしくお願いしますね。龍世さん」

「はい、よろしくお願いしますね。氷川先輩」

「よろしく……お願いします……」

「白金先輩もよろしくお願いします。」

「これからよろしくね龍世☆」

「ナチュラルに呼び捨てするんですねリサ先輩。」

「いいじゃん☆龍世も先輩外してよ☆」

 

えぇ……先輩外すの……?

 

「リ、リサさん」

「もー、恥ずかしがることー?」

「女性の名前言うのハードル高いんですよ。」

「そうなの?」

「そうなんです。」

「将平くんも何か言ったらー?」

「・・・えっ、あっ、あのよろしくお願いします……」

 

忘れてた。将平は良い演奏を聴くとこうなるんだった。将平は良い演奏をした人達に対して話すのが苦手になる。

 

「将平何緊張してんだ。」

「いやだって…… あんなカッコイイ演奏聴かされたら誰だってこうなるよ」

「そうなるのはお前だけだと思うぞ」

「そうなのか?」

 

そうなんだよ。お前だけだよ。

しかしまあ、だいぶ変人だよな。良い演奏をした人達に対して話すのが苦手になるっていうのは。

 

「あだぁ!?何しやがんだ!」

「なんか失礼なこと考えてたっぽいからな」

「だからって頭引っ叩くこたぁねえだろ!」

「喧嘩は……やめて……ください……」

 

白金先輩が止めようとするもその声は俺たちには届かない。

 

「内海くん、戸川くん」

「「なんですか!」」

「アタシ言ったよね、次喧嘩したら名字で呼ぶって」

「「申し訳ございませんでした。」」

「次から気をつけるよーに☆」

「「はい……」」

 

リサさん怖い。怒らせんとこ……でも、なんだろう……この安心する感じは……不思議だ……

 

「龍世?なんで泣いてるの?」

「え……?」

 

リサさんの言葉で顔に触れてみると何故か涙が出ていた。

 

「あはは、なんででしょうかね……」

「龍世……お前やっぱり……」

「将平あの事だけは言うな……」

「分かってる」

 

なんなんだ一体…… この安心するような気持ちは…… まるでアイツと一緒にいた時の気持ちと同じじゃねえか…… なあ雪、俺まだ立ち直れないみたいだ。

 

「今日はお開きにしましょう。」

「片付けましょうか」

「はい」

 

Roseliaの演奏を聴いたその日から俺は時々雪の事を思い出し、涙を流す日々が続いた。学校でこんな現象が出てこないのが唯一の救いだ。

 

「はぁ……」

「どうした、ため息なんかついて」

「いや、あの時Roseliaの演奏聴いてから時々雪の事を思い出しちまうんだ」

「・・・そうかやっぱお前まだ」

「あぁ。」

 

まだ思い出してしまう。あの時の事を……

何故あの時の俺は雪を止めることが出来なかったのだろうか。あの時俺が雪を止めていれば雪が死ぬことはなかった。

 

「っ……」

「龍世、無理するな。」

「分かってる……」

「午後の授業は休んどけ。俺から先生に伝えておくから」

「悪いな将平……」

「いいってことよ」

 

俺は午後の授業を保健室で休んだ。

保健室のベッドってふかふかだよね。すぐ寝れそうだ。

ウトウトしていたらいつの間にか寝ていた。

 

「んぁ……?今何時だ……?」

 

眠い目をこすって時計を見てみる。時計は16時をさしていた。結構寝てたな。

 

「帰らないとな……ん?体が動かねえ」

「すぅ……」

 

何これ。どういう状況?

体が動かない理由はこれか。

体が動かない理由それは

日菜先輩が横で俺の制服を掴みながら寝ていた。

とりあえず起こさなきゃ。

 

「日菜先輩ー 起きてください。」

「ん…… あ、おはよー」

「おはよー じゃないです。なんで俺の制服を掴みながら寝てるんですか」

「んー、なんとなく?」

 

なんとなくで制服掴まれて隣で寝られる身にもなってください……

 

「あと、なんかりゅーくん悲しそうな顔してたからかな」

「え……」

 

悲しそうな顔……? なんだそれ…… 隠しきれてなかったのか。日菜先輩にはあの事は気付かれたくない。聞かれたくもない。

しかし、俺の願いは虚しく散っていった。

 

「ねえ、りゅーくんなんで悲しそうな顔してたの?」

 

やめろ…… 聞くな……

 

「なんで涙を流してたの?」

 

頼むから聞くな…… お願いだ……

 

「なんで…」

「……に……わ」

「ふぇ?」

「日菜先輩に俺の何が分かるんだよ!」

「り、りゅーくん?」

「人の心にズカズカ入り込みやがって!思い出したくもない事を聞かれる身にもなれよ!!大切な人を亡くした人の気持ちを考えたことあんのかよ!」

「りゅーくん……」

「・・・帰りますね」

 

やってしまった。日菜先輩にキツい言葉を言ってしまった。ちゃんとは見てないけど日菜先輩泣いてたな……

だけど……日菜先輩俺の心配してくれてたんだな……

 

「俺って本当に最低な野郎だな……」

「男の子は女の子に迷惑かけてなんぼじゃなーい?」

「・・・誰ですかあなたは」

「あなたの2年先輩の中島京子よ。」

「中島先輩はどうしてここにいるんですか」

「日菜ちゃんを探しにきただけ」

「だったらさっきの俺の発言聞いてますよね」

「ええ、はっきりとね」

「何も言わないんですか?」

「何が?」

「『よくも可愛い後輩を泣かせたな』とか」

「アハハ!そんな事を言うと思ってた?」

「ええ、言うと思ってました。」

「言わないわよ」

「何故ですか……俺は日菜先輩に酷いことを……」

「確かにあなたは日菜ちゃんに酷いことを言ったかもしれない。けど、日菜ちゃんもあなたに酷いことを言った。」

「っ……」

 

そうだ。日菜先輩は俺に辛い出来事を思い出させようとした。けどそれは日菜先輩の純粋な心がそうさせただけであって、俺が酷いことを言ってもいいという理由にはならない。

 

「日菜ちゃんはあなたの事を心配してるのよ。あなたは日菜ちゃんの友達の大切な人なんだから。」

「日菜先輩の友達……?」

「わからないのね。とんだ鈍感野郎ね」

「中島先輩、その言葉地味に傷つきます。」

「アッハハ!冗談よ!冗談!」

 

この先輩思った事すぐ口に出すタイプだな……

日菜先輩の友達というと……

 

「まさか、リサさんが日菜先輩の友達……?」

「その通りよ。」

「リサさんが日菜先輩と友達……」

 

そういえば、前に話聞いたな…… 日菜先輩は俺と同じだって

だから日菜先輩は俺の事が心配になって保健室に来たのか……

 

「日菜先輩……俺の事が心配になって……とんだアホな先輩だ……」

「あれ?気付かなかったんだ。あの子アホよ?でも、そこが可愛いんじゃない」

「もしかして中島先輩日菜先輩の事」

「ええ、好きよ。likeの方じゃなくて、Loveの方で」

「そうなんですね。なんとなくですけど分かってました。」

「あれ、バレてた?」

「中島先輩、日菜先輩の事話してる時の顔恋する乙女の顔でしたし。」

「ふふっ、よく見てるわね。」

「昔野球やってたもので洞察力はある方なんですよ」

 

今はその野球を辞めてしまった。あの事件が原因で。

俺はもう野球をしたくない。二度とあんな過ちは犯したくない。

そう心に誓ったんだ。

次の日にあんな事が起こるまでは。




文章力ないのによくここまで書けたな……
文章力高めなきゃ(白目)
絶対どこか文章おかしくなってる。
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