?「暗殺依頼?久しぶりだねぇ。現役から離れて、修行してたからしばらく暗殺してなかったなぁ。珍しい生き物で、研究にも使えるし。よし。受けるか。」
黄色い触手のタコの写真が張られた依頼書を見て、男は大きめの独り言で話す。その男の名前は杉村拓人。
拓「修行の成果もためせるし、いいかなぁ。」
気の抜けた、間の延びた話し方で独り言を話す。
鳥「引き受けていただけるでしょうか。『ピエロ』さん。」
拓「その呼び方はやめてよ。でも依頼は受けるよ。お金も少なくなるし、この『殺せんせー』って言うのも気になるしね。」
杉村はそういって、笑う。まるで現役の時と同じように。
暗殺教室
鳥「今日は、新しいクラスの一員が来ている。」
その言葉を聞き、色めき立つ生徒たち。女か男か。そんな会話まで聞こえた。
拓「残念だけど、生徒ではなくて、先生が来たよ。どうも、杉村拓人です。まぁ、よろしくお願いします。」
気の抜けた人だな。生徒は全員思った。
拓「それにしても黄色い殺せんせーだっけ。それがいないねぇ。」
カ「殺せんせーならどっかにお土産買いにいってるんじゃない。それよりさぁ、おじさん。そんな格好でいいの?ここは暗殺が起こる場所だよ。そんなゆったりした服じゃ、巻き添えを食らうよ。」
拓「そうだねぇ。僕は手品師と言うか、エンターテイナーと言うか。でも、大丈夫だよ。少し腕には自信があるんだ。」
手品と聞いて、寺坂の改心したきっかけの事件を起こした人を全員が思い浮かべた。
カ「本当にそれでいいの?後悔するよ。」
渚「ちょっとカルマ君。そんなに突っかからないで。」
拓「あれ、渚…ちゃん?」
渚「男です!!」
寺「そんなムカつくおじさんほっといていいじゃねぇか。」
拓「おじさんなんてひどいねぇ。まだこう見えても26才だよ。」
全「なんだって!」
鳥「彼をあまり怒らせない方がいいぞ。」
カ「じゃあさぁ、俺と戦ってみてよ。」
拓「断るよ。いや…でもやっぱりやろうかな。どれぐらい強いのか気になるしね。一人でいいのかい?後悔するよ。」
渚「先生、やめましょうよ。」
渚がみんなの声を代弁する。カルマが珍しく怒りかけていた。
カ「後悔するのはそっちだよ。」
カルマが激しいけりで倒そうとする。しかし先生は、どこから出したのかも分からない速さで、鉄扇を広げると、カルマ君の攻撃を鉄扇の先の部分で防ぎ始めた。
不「まるで、フリーザ様みたい。余裕で戦ってて。」
カルマくんはどんどん意地になる。ついには懐から対先生用BB弾の入った銃を取り出す。そしてそのまま、引き金を引いた。
回りのみんなは目をつぶった。拓人の実力を知っている烏間先生以外は。
ドンッ
予想していた音は聞こえなかった。
拓「うんうん。危なかったねぇ。いまのも、弾を抜いてなかったら少しは怪我をしていたねぇ。よかったよかった。」
相変わらず気の抜けたしゃべり方で話す拓人。それを見てみんなは
全「まず一言二言つっこませろー」
と口を揃えていった。