延焼編の方はネタが出来て気が向いたらちょくちょく新しく投稿するという感じになっています。
延焼編:物事簡単に決着が付いたら苦労はない
今から3ヵ月前。あらゆる怒りと悲しみと苦しみをけもフレ好きに振りまいたけものフレンズ2。
万事屋、真選組、志村家、攘夷志士とその被害はあらゆる各所に及び、それでも彼らは2へと立ち向かい一応の決着を付け、一段落付いた。
そしてなんやかんやで怒涛の数か月を過ぎた万事屋もひと段落が付いたのであったが……。
「銀さん銀さん。ちょっといいですか?」
と万事屋のリビングでは手に二枚の用紙を持った新八がソファで寝そべりながらジャンプを読んでいる万事屋のオーナーたる銀時へと話しかける。
銀時は二枚の用紙を持つ新八へと目を向けることもなく問いかける。
「どうした新八。楽に金を稼げる方法でも思いついたのか?」
「いや、そうじゃなくてですね。けもフレ2で新しい情報が――」
「それは……作品内か外か?」
言葉を遮っての銀時の問いかけに新八は言葉を止め、一瞬下唇噛んでから口を開く。
「内です」
新八がそう言った瞬間、いつの間にか彼の眼前に立った銀時は人を殺しそうなほどの眼光を突き付けながら眼鏡の青年の胸倉を右手で掴み上げる。
静かだが凄まじい剣幕に新八は黙りこくり、銀時は言葉を続ける。
「どうせまたなんか俺たちの怒りが再点火されるようなモンだったんだろ?」
「え、えェ……まぁ……」
新八は汗を流しながら頷き、銀時は鋭い眼光のまま言葉を続ける。
「俺だってな、□には腹こそ立った。だがな、決着は付けたつもりなんだよ」
「私だってできるだけ不満を押し殺して万事屋頑張ってんだヨ。あとからぐちぐちぐちぐち女々しい奴ネ」
とここで声を出すのは、実は銀時と対をなすようにソファへと寝転んでいた神楽。赤毛のチャイナ服の少女は寝転びながら告げる。
すると新八は戸惑いながら言う。
「えッ? い、いや……そう言う二人こそ、ここ最近不機嫌だしおかしくありません? なんか銀さんはどっかによく出かけますし。神楽ちゃんだってよくどこかに電話してるし。なにしてんですか一体」
新八の言葉を聞いて銀時と神楽は告げる。
「ネットで愚痴零してるだけ」
「お問い合わせしてるだけ」
「いや全然決着付いてないじゃん!! あんたらの内心まだまだ決着付いてないじゃん!!」
「〝作品に対する決着〟はな!!」
と銀時が怒鳴り声を上げ、説明する。
「でもな、外側の不祥事多過ぎだろ!! これじゃとてもじゃねェが見て見ぬ振りできねェよ!! もうアニメ関係じゃなくて普通にニュース関係見てる気分だわ!! どうなんってんだ一体!! 俺らは一体なんの話題に首突っ込んでだ!! マジで警察案件じゃねェか!!」
「私だってそうアル!!」と神楽。「だから警察の阿呆共に電話してるネ!! ゴリラとはすっかり電友ネ!!」
「いや真選組に問い合わせしてどうすんの!? つうか近藤さん暇人!? 電友ってなに!? 電話代勿体ないにもほどがあんだろ!!」
と新八はツッコ入れ、銀時は疑惑の目を向ける。
「つうか新八よ。お前こそお問い合わせしてんの? 銀さんたち任せにしてない?」
「いや、あんたでしょ他人任せにしてんの!! どうせめんどくさがってネットで愚痴しか零してないんでしょ!! でも僕は違います!! うちのパソコン使って何度もお問い合わせメールやら御上にもメールだって送ってるんですよ!!」
とここで新八もまた語気を強めながら自身の気持ちをぶちまけ、銀時は新八の胸倉を離してビシッと指を突き付けながら熱く語る。
「そうだ!! 俺らの決着は全然ついちゃいない!! でもお問い合わせ文は考えんのめんどくさ過ぎて諦めた!! だからお問い合わせが得意なフレンズたちに任せます!!」
「決着付いてないならちったぁ努力しろや!!」
「だから俺はフレンズたちを応援した!! 今までの不祥事に関して罵詈雑言ぶちまけながらな!! お陰で過激派&愉快犯&業者扱いだ!!」
「じゃあネット止めろや!! たぶん今のあんたネットに向いてねェよ!!」
「とにかくだ!! 不祥事関係は作品〝外〟の問題だ!! 作品うんうぬかんぬんはもういい!! もうたくさんだ!! 語り尽くした!! 向き合い尽くした!! 悪い点言い尽くした!! 動物描写間違い多過ぎだろ、とか!! 新しい悪い点も見つかるが、とにかく2ヵ月前の撮影で終止符は打った!! あとは成るように成れだ!! ゾンビコンテンツなんぞもう知ったこっちゃねェよ!!」
「あの……銀さん? そもそも万事屋にパソコンないのに……どうやってネットにコメントを? ここ最近、僕んちのパソコンとか使ってないですよね?」
「今どきはフリーでパソコンが使える場所なんていくらでもあんだろうが」
新八は「あぁ……」とうんうんと小さく頷きながら「だから最近、外出多いのか」と納得した様子。そう呟いてから、新八は銀時へと言葉を掛ける。
「いや、まぁ……外のことはもうみんなで情報共有しながら頑張ろう……くらしか僕も意見はありませんが……」
「もう胸糞過ぎて色々と嫌気さすが、ライダーたちも閣下たちもランボーたちもペニーワイズたちもレオンもベイダー卿たちもジョーカーさんたちもエミネムさんたちもゴジラもデビルマンたちもワイトたちデュエリストたちもスタンド使いたちも頑張ってくれてる!! 俺たちも頑張るしかない!! 向き合うしかない!! 鬱陶しいノイズが相手でもなんとか頑張るしかない!! 俺たち自身の為にも!!」
「なんかもう魑魅魍魎というか百鬼夜行というか、ドエライことになりましたよね……つうかあんたは頑張んなくていいです。場を乱すだけなんで」
「それで新八、その新情報ってなにアルか?」
と神楽は言って再び問いかける。
「私、その新情報っての気になるアル」
神楽の言葉に銀時は少女へと顔を向けながら眉を顰める。
「おい神楽。お前、あのヘイト創作もどき見といてまだ懲りねェのか? あの□を作り不祥事起こしまくりの公式が提示するもんだぞ? どうせロクでもねェもんに決まってんだろうが。そんな囮に惑わされず、お問い合わせアタックするんだ。銀さん応援してるから」
「いや、あんたもしろよお問い合わせ。子供の神楽ちゃんにさせてないで。いや神楽ちゃんもまともなお問い合わせしてないけど。って言うかお問い合わせもいいですけど、時折情報を集めていくうちにこれまたドエライ新設定が飛び出してきたんですよ。僕は正直、今になるともう怒りを通り越して呆れとため息しかでないですけどとにかくヤバかったです」
新八の言葉を聞いて銀時は目を細め、視線と顔を斜め下にしながら少しの間考えてから、ため息を吐きつつ告げる。
「……そんで、なに?」
そんなこんなで、新八の持って来た新情報に付いて話し合う事になった万事屋三人組。
左側のソファに銀時と神楽が隣り合って座り、右側に新八が座っている。
神妙な面持ちで新八は手に持った用紙の一枚を銀時へと手渡しから告げる。
「それが僕がコピーした最近話題になったマジモンの蛇足とも言うべき裏――」
「チーーーーーーン!!」
銀時は渡された用紙で思いっきり鼻をかむ。
「…………」
新八が口を閉ざし、銀時は鼻をかんで鼻水でぐしゃぐしゃになった用紙をくしゃくしゃに丸め込みながらゴミ箱にポイっと投げ捨てる。
新八は投げ捨てられた2の新設定の用紙を見てから銀時へと顔を向ける。
銀時は目頭を親指と人差し指で揉みながら声を出す。
「わりィ、新八。俺、ネットのし過ぎで疲れてるみたいだわ……。なんかけもフレで『自殺』とか『消滅』とか『なりそこない』とんでもねェ単語見えた気がするんだが……幻覚だよな? なんか色々と矛盾してるし、日本語がなんかおかしいし……」
ぶつぶつ愚痴を呟く銀時に新八は少しの間口を閉ざし、すると神楽が声を出す。
「おいぱっつぁん。もう一つの紙はなにアルか?」
「……えッ? あ、あぁ……コレね? コレには2のラッキーさんについての説明が――」
「マジでか!? 私、ボス好きアル。ちょっと見せるネ」
「いや、神楽ちゃんは見ない方が……」
新八の制止も聞かずに神楽は彼が持っていた用紙をぶんどって見る。
「チーーーーーーーーーーーーーーーーン!!」
神楽は手にした用紙で鼻をかみ、ダストシュート!
「私、最近問い合わせのし過ぎて疲れてたみたい……。ボスが無残に壊れてる幻覚見ちゃった……」
右手で目元を抑える見つめる神楽を見ながら新八はまた口を閉ざし、やがて目頭を抑えたままの銀時へと顔を向けて口を開く。
「あの銀さん……ぼくもう……けもフレにどう向き合ったらいいのか……。このままだとまともに二次創作も作れそうに……」
「性質の悪いアンチの設定も作品も忘れろ。頑張って二次創作をつくったーしてここすきを探求するんだ。前は多少は冗談だったが、ほぼ確信した。もうコンテンツはマジで終わりだ……」
銀時の言葉に新八はしっかりと頷く。
銀時はゆっくりと手を顔から離して、疲れたような表情で告げる。
「……あのな、新八よ。これは俺の個人的な意見なんだが、裏設定って……本編あってこそだよな?」
「えェ……まぁ……」
と新八は何度か軽く頷きながら相槌を打つ。
「確かによ、〝面白そうな〟裏設定とか設定って世の中にたくさんあるよな? でもな、それが本当の意味で評価されんのって……本編あってこそだよな?」
「まぁ、本編にちゃんと反映されなきゃ……そもそもあっても意味ないですよね……」
「でだ……本編を度外視して設定だけ出してどうなんだ? ストーリーで魅せなきゃ、ただキャラ苛めしてるだけじゃねェか……。感心じゃなくて胸糞と嫌悪感しか出ねェよ……。マジでアンチが嫌がらせにしかなってねェじゃねェか……。いや、さすがにあの内容だと反映されても……結局胸糞かもしれねェが……」
「なんていうか、本編に提示したちぐはぐな設定を無理やりくっ付けた上で1期に嫌がらせを上乗せしてる感じなんですよね……」
「その上、この設定はマジでワクワクしねェんだよ!!」
銀時は興奮気味に胸をパンパンと叩く。
「驚きもしない! けもフレとしての魅力がまるでない!! ただつまんない本編につまんない設定くっ付けただけだ!! クソでクソを捻りだしただけのクソなんだよ!! なんだコレ!? 本当にけもフレ好きに嫌がらせしかしてねェじゃねェか!!」
最初に情報を提示した新八も話すのが疲れたのか辛いのか、視線を斜め下へと下げる。
「ボスとかばんちゃんとアムールちゃんの辺りは……もう……擁護できんというかなんというか……」
「つうか、これ……ただの後付けじゃね? 終わってツッコミだらけの本編にわざわざ強引に設定くっ付けだけじゃね……? 前々からこんなに設定を考えてたなら、普通に本編に生かすよな? でもなに一つ生かされてなくね?」
「本当になにも考えてなかったのかもしれませんね……。やってることが行き当たりばったり過ぎますもん……」
「まさか2ヵ月近く経ってこんな黒歴史ノート以下のもんを設定として出してくるとはな……」
銀時は精神的にどっと疲れたように頭を垂れる。
すると新八は「でも」と言って思いついたかのように語る。
「長期連載作品は後付け上等で魅力も――」
「新八……」
銀時は優し気な声を出し、顔を上げて言う。
「けもフレは、長期連載作品じゃないだろ? ライダーみたく長期間放送作品でもねェだろ? そもそもアレの後付けに魅力もクソもないだろ? 本編に魅力もねェんだから。論点ズラした強引な擁護はバカを見るだけだから止めとけ」
「ですよね……」
新八は諦めたように頷くのだった。
「まぁ、そうだな……。結論を言うとだ……」
銀時は億劫そうに立ち上がり、頭を掻きながら気だるげな視線を新八に向けながら告げる。
「あんなクソ設定より、ジャンプの作者コメント見てる方が遥かに価値あるよな」