奉仕部を抜けて3週間程がたった。
最初の1週間は由比ヶ浜や雪ノ下が説得しに来たが
1週間断り続けたら来なくなった。
これでやっと安寧なぼっちライフを送れると思っていた
2週間が経った頃戸塚が俺を呼び出した
何があったのか教えて欲しい。
友達として今の俺は見るに堪えなかったようだ。
言うまで帰す気がないと言う感じだったので
俺は事の顛末を掻い摘んで説明した
その時は帰ってくれたが次の日から
どうせ放課後ひまなんでしょ?との事で
ほぼ無理やりテニス部と一緒にテニスをさせられた
元々ある程度出来ていたので1年の奴らには
すぐ追いつき、それから戸塚と練習するようになった
今となっては戸塚と真面にラリーが出来るくらいには上手くなった。だけど戸塚が言うには心ここに在らずみたい…らしい。
まぁ、そんな事はどうでもいいのだ
今はこっちの方が大切だ
八幡「何の用ですか?雪ノ下さん」
そう、今目の前に雪ノ下さんが居る。
雪ノ下雪乃の姉にして大魔王の陽乃様だ
陽乃「君なら呼んだ理由位分かるんじゃないかな?」ニコ
この笑顔だ。強化外骨格の裏にある禍々しい陽乃さんの本性だ。
八幡「雪ノ下ですか?」
ある程度予想はつく。この人がなにかしてくる時はいつも雪ノ下に関連しているから
陽乃「ピンポーン君にはね雪乃ちゃんの事で依頼したい事があるの」
八幡「俺はもう奉仕部を辞めました。だからもう依頼を受ける事はありません」
もう俺は奉仕部の部員ではないのだ
こんな面倒な事受ける必要がない
陽乃「えぇー静ちゃんに聞いたけど名簿はまだ残ってるよー?」
あの先生まだ退部扱いにしてなかったのか
確かに「そうか、お前がそう言うなら認めてやろう。ただしいうでも戻ってこれるように名前だけは残しといてやる」と言われ断ったのだがな…
八幡「じゃあそんな名前だけの幽霊部員に何の用ですか?俺は貴方の依頼を受ける義理はありませんよ」
陽乃「確かに義理はないね、でもお姉さんに貸しはできるよ」
普段ならそれがどうしたと言えるが
この人相手の貸しとなれば訳が変わる
雪ノ下さんの人望の厚さに権力
それにこの人の美貌利用しようと思えば色々ある
だけど
八幡「俺がそういうのに興味ないの知ってるでしょ?」
陽乃「連れないなー 珍しく私が命令じゃなく頼んでいるんだよ?事の重さが君なら分かると思うけどな」
確かに言われてみればそうだ
八幡「はぁ…分かりましたよ ただしこっちだって条件があります」
ここで貸しともう2つだけ条件を付けることができた
陽乃さんはぷくぅと頬を膨らませ生意気と言っていたが
まぁいいだろう
条件とは
①文化祭の時のような嫌がらせを俺や雪ノ下にしない事
②人前で抱きついたりしない事
その変わりに陽乃さんは1つ要求してきた
本人曰く簡単な事だと言ったが
内容は雪ノ下さんではなく 陽乃さんと呼ぶ事だった
まぁそれ位はいいだろう
陽乃「それじゃよろしくね♪比企谷君」
八幡「うす」
そう言って陽乃さんと別れた
戸塚「何処に行ってたの?もう始まってるよ」
少しご機嫌斜めだった…
八幡「すまん、これから奉仕部に行かなきゃならんくなった。今日をもって体験期間を終了する 今までありがとな」
そういいテニス部を去った
久しぶりに通るこの道 昔の思い出が蘇る
俺が捨てたあの場所の思い出だ
奉仕部の部室の前に着いた
少し緊張したがもう大丈夫だ
コンコン
ドアを2回叩きノックする
中からどうぞと雪ノ下の声が聞こえてきた
ドアを開け懐かしの部室に入る
八幡「よぉお前ら、久しぶりだな」
結衣「ヒッキー!!」
雪乃「比企谷君!?」
中に入ると2人が駆け寄ってきた
中を見ると俺のいた席が残ってあった
こいつらまだ俺の事待っていたんだな…
そんな事を考えながら部屋に入っていく