修学旅行を終えて   作:ゼロ少佐

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8話 結論

雪ノ下の頬をつねったせいで俺は一日言うことを聞かなければならなくなってしまった。脅しでも陽乃さん使うのやめよ?怖いから

 

雪乃「比企谷君、確か姉さんの事名前で呼んでたわよね?」

 

八幡「はい、」

 

雪乃「なら、私の事も名前で呼べるわよね」

 

八幡「はい、雪乃お嬢様」

 

皮肉たっぷりにお嬢様を強調してみた

俺ができる数少ない抵抗だ

さぁ、どうでる?

 

こんな事を考えていながらも内心は女子の名前を…特に下の名前を呼んだことに凄くドキドキしている

今までそういう経験が無かったから特にだ

 

雪乃「呼び捨てでいいのだけれど///」

 

照れてるゆきのん可愛い

 

そうじゃなくてなんでこいつはこんなモジモジしてるんだよ!やりにくいじゃねぇか!

 

雪乃は普段なら誰にも見せないであろう姿を俺に見せている。恥ずかしがって こちらの方をチラチラ見ながら顔を赤くしている。

 

八幡「雪乃?」

 

雪乃「ビクッ 何かしら?」

 

八幡「いや、こちらをチラチラ見てたから気になってな」

 

 

そう、異様なまでにこちらをチラ見していた

まるでそこに信じられない物があるかのように

あれ?この例えじゃ俺が信じられない何かってことになってしまう!

 

雪乃「そ、それは比企谷君…今日も可愛いなって///」

 

あれぇ?雪ノ下さん本当にどうしちゃったの?

ここは論理的に考えよう… 危ねぇ!!もうすぐ玉縄っちまう所だったぞ。腕回しちゃう所だった ロジカルシンキングしちゃう所だったよ

 

八幡「そ、そうか///ありがとな///」

 

雪乃「ねぇ、比企谷君…貴方の本当の気持ち聞かせて?」

 

俺の本当の気持ち?

それは前にも言ったはずだ

 

雪乃「比企谷君、前に言っただろとか言って逃げるのはなしよ」

 

ぎくっ心を読まれた

 

八幡「はぁ…結論付けるのはまだ早いと思ってたんだがな」

 

八幡「そうだよ、お前のことが…雪ノ下雪乃の事が好きだよ 悪いか」

 

雪乃「いえ、とても嬉しいわ 比企谷君私も大好きよ」

 

八幡「そうか…」

 

雪乃「なら、比企谷君私とーー」

 

八幡「無理だ 今はまだ誰とも付き合いたくない

このぬるま湯に浸かっていたいんだ

心地のいいこの環境に」

 

雪乃「そう…貴方は両思いになれようが そういう態度を取るのね 貴方らしいわ」

 

八幡「だろ?これで誰も傷つかない世界の完成だ」

 

昔に1度言ったことがあるような気がする…確か文化祭の時だったか

 

だが今回は自己犠牲でめ何でもない

俺の本心なんだから この欺瞞に満ち溢れた環境でも

これだけ気持ちが良いのなら少しだけでも長く居たい

そう思えるようになってしまった

 

多分いずれ俺と雪乃は交際を始めるだろう

そうしたら一色や由比ヶ浜はどうなるか?

明白だ距離をおこうとする

特に由比ヶ浜は部活に来なくなる可能性が高い

だから俺は今は誰も選ばない

 

ただそれだけだ

欺瞞に充ちたこの世界に祝福を




ちょっと無理矢理感がありますが
ハッピーエンドでもバッドエンドでもなく
trueエンドです!!

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