舞台:惑星ファロール(主人公命名予定)
気力許容性:極めて高い(一部無制限)
魔力許容性:極めて高い(一部無制限)
えっと、また転生したみたいだね。まぁ、一応使命は果たせたからいっか。それにしても真っ暗だね。とりあえず〈暗視〉っと。うん、これが枯れている大地というものなのかな。そして、私は何に転生したんだろう・・・〈把握〉発動っと。これは、スライムなのかな。まぁ、まだ確定した訳じゃないけどね。これ、どうやって動いたらいいんだろう・・・あっ、〈
植物一つない所を見ると生命が住んでいる惑星じゃないのかな。でも、逆に生命が住んでいない惑星に如何して転生したんだろう。でも一応遠いけど生命反応はあったしな〜。う〜ん、あれ、もしかして火星って可能性もあるのか。まさか、私って火星人なのかな。前世の世界も惑星の大きさが火星と同じくらいっぽかったから有り得なくはないよね。いや、金星の場合もあるのかな。その場合金星人かね。まぁ、他の人にあって見れば分かるかな。何だか久しぶりに歩くのが面倒に思えてきたな。おっ、対象はこっちに向かって来てくれているみたいだね。楽が出来て助かります。残り2㎞ぐらいかな。
――――――――――――――――――
人影が見えるけど、この感じはクレちゃんじゃなさそうだね。まぁ、初めてこの世界での生命体との邂逅だからこのままあってみようかな。うわっと、いきなり切ってきたな。察知能力が高いのかな。まぁ、私が隠密系スキルを一つも発動していなかったってのも有るだろうけどね。えっと、まあまあ高い男の人だな。少なくとも前前世の私よりも高い。前世をファンタジーな異世界で暮らしていた私からしたら、黒髪黒眼で童顔な日本人顔なのは結構珍しと思ってしまうけど、それが普通の世界なのかな。まさか日本からの転移者だったりするのかね。とりあえずどうしようか。避けている打なのも面倒だから、あの台詞を言ってから人化しますか。元ネタを知っている人はあんまりいないだろうけど。えっと、〈思念通話〉っと。
『いじめないでよ。僕悪いことなんてしないよ』
「えっ、喋った」
まぁ、普通の人化でないから見た人はビックリするかもしれないけど、この人以外いないから別にいいよね。う〜ん、戦闘目的じゃないから、第一段階でいいよね。〈
「えっ、人型になった」
えっと、隙は無くならないみたいだけど、動揺というか良い反応は一応してくれているのかな。よっし、挨拶しますか。ボッチ歴が長い私には自分から話し掛けるのはしたくないけど、それ以外には方法がなさそうだよね。一人称を僕って言ってしまったから、私に直しずらいな。よし、いっその事、僕で通そう。
「えっと、おはようございます。本日はお日柄は・・・よろしくないですね。初めまして、あ〜僕は望月アオイと申します。以後お見知りおきを。それと先程のはちょっとしたネタです」
あっ、剣を収めてくれた。
「突然攻撃して悪かったな。俺は星海 ユウ。失礼だが君の性別はどちらなんだ?」
えっと、何て答えようかね。それと、やっぱり日本人なのかな。
「そうですね、肉体的には両性具有が適切ですかね。性自認はちょっと分からないですかね。肉体は男性とも言えますし、女性とも言えますがあくまでも機能としては有るだけですからね。まぁ、正確には普段は性器がない状態なのですが意識すれば男性器にしたり女性器にしたり出来ます。まぁ、折角ですので女性として、あ〜やっぱり男性として扱っていただきたいですかね。一人称が僕なのに女性だと違和感が・・・いや、別にないのかな。まぁ、とりあえずお願いします」
まぁ、今から私に変えるのがちょっと恥ずかしいってだけなんだけどね。私自身、性自認を決めている訳じゃないから、こんな答えしか出来ないんだよな。
「分かった、君のことは男として扱うよ。それと、君は一人なのか?」
どうしようかね。正直に言おうかな。でもな〜、まぁ別に困ることでもないし、いいかな。
「仲間というか、相棒がいますね。はぐれてしまったので探していたのですがそんな時に貴方に攻撃されたので」
「それはすまんかったな。じゃあお詫びといえばなんだが俺も手伝うよ」
「いや、はあ〜分かりました。お願いします」
「はい、お願いされました」
で、勢いでお願いしちゃったけど、どうしようか。だいたいの場所事態は分かっているから別に一人でもいいんだけどね。 まぁ、別に急いでいる訳でもないからいっか。場所が分かっているって言っても結構遠いからな。一人旅より二人のほうが面白いかもしれないからね。ボッチ歴の長い私に会話がまともに出来るかは分からないけど。
「それにしても、こんな環境で生存出来るのは凄いな」
こんな環境ってどういうことだろう。
「気付いていないのか?この惑星は二酸化炭素、あ〜悪い空気で溢れ返っているんだ。俺は《不適者生存》って技で何とか生きていられるがな。それとも、この惑星の生物はこの空気を何とも思っていないのか?」
〈呼吸不要〉があるから呼吸しなくても生きられるし、〈異常耐性〉があるから余程のことがない限り死ぬことはないんだよね。私、産まれてからまだ一日も経っていないからな〜。私、生後半日ぐらいです、って言おうかな。よし、言ってしまおう。
「えっとですね。僕は〈呼吸不要〉という能力を持っているので二酸化炭素がどれだけ多くとも関係ないんですよ。そして〈異常耐性〉と言う能力も持っているので環境異常によって死ぬことはないんですよ。それと、僕は生後半日ぐらいの転生者ですので二酸化炭素ぐらいなら分かりますよ」
「ちょっと待ってくれ。転生者ってあの前世の記憶があるっていう転生者か?」
「あの、と言われましても転生者は転生者です。僕は前世の記憶と前前世の記憶を所持しているんですよ。ですが、この姿は前前世の姿なので肉体年齢は前前世でこの変身能力を手に入れた15歳のままなんですよね。まぁ、高校では身長がクラスで低い方から三番目くらいでしたがね。そういえば、ユウさんは身長が高いですね」
変身すると感じてしまう身長差だね。いや、翠君も確かそれぐらいはあったし多分一般的には高くはないんだろうけど、やっぱり思ってしまうんだよね。まぁ、彼方君の場合成長しなかったからな〜。同い歳、それも12歳で成長が止まった男の子だったのもあって、私よりも低かったしね。
「アオイからしたらそうだろうけど、これでも大人に見られることは少ないからな」
「うん、そりゃ〜そうなんだろうけど、何となく思ってしまうんですよね」
――――――――――――――――――
「改まって聞くが転生者とは何なんだ?」
「そうですね。正確には転生者ではなく輪廻転生者ですね。通常の転生者の場合は、一度しか転生しないのですが輪廻転生者の場合何度も転生します。それが僕達『ジプシー』です。正式名称という訳ではないのですが僕はそう呼んでいます。とは言っても僕はまだ二回しか転生していません。つまり成り立ての『ジプシー』なので詳しいことは知らないんですよね。ただ、何十回と転生している『ジプシー』もいるそうですよ。ただ『ジプシー』以外にも輪廻転生者はいるそうですがね」
うん、肺活量等の部分は別に何ともないけど、精神的に長文を話すのはきついね。だけど、中途半端な説明をして変な勘違いをさせてしまうのは、悪いからしっかりと話さないと。
「ふ〜『ジプシー』の特徴というか重要なことは全部で三つあります。一つ目は、メインアルカナです。僕の場合は[愚者]のアルカナですね。『ジプシー』というのは別に永遠に輪廻転生をする訳ではないんですよ。メインアルカナに込められた「世界」からの依頼であるアルカナクエストをクリアすると何時でも『ジプシー』を辞められるようになるそうです。ただし、アルカナクエストは、メインアルカナによって千差万別らしいので、達成することがとても困難らしいです。僕の場合は、十回以上転生することが今の段階で分かっていることですかね」
「二つ目は、寿命ですね。僕達『ジプシー』は18歳になった年度が終わった時・・・つまり4月1日には必ず死ぬそうです。まぁ、短命というやつです。これには『ジプシー』になる条件が18歳未満で死ぬ事だからってのも関係しているのかもしれません。つまり『ジプシー』は成人前の子供にしかなることが出来ないんです。そし、その子供の思想を元にメインアルカナが決まるそうです。メインアルカナはLvがない・・・つまり最初からLvMAX状態の様なものです。ただ、今の僕の様に人外種に産まれた場合は寿命の楔から解放されるそうです。厳密には違うのですが二足歩行を可能とする生物の場合は人類種と呼ばれ、それ以外は人外種と呼ばれるそうです。ただ、二足歩行が出来なくとも人類種との混血の場合は人類種として扱われるそうです。まぁ、この辺は僕もよく分かっていないので軽く聞き流してください。まぁ、僕は前世では結構ギリギリまで生きられたので未練とかは特にないんですけどね」
「三つ目は性別です。短命なのも重要なことですが『ジプシー』は今世と来世の性別に関係性がないので、前世で男性だったとしても、今世では女性に産まれるなんて展開もよく有るそうです。僕の場合は前前世は男性でしたが、前世は女性でした。ただ、僕の場合は前前世で性別を変える能力を手に入れていたので、特に気にする程ではなかったですがね。あぁ、勿論この姿とは別ですよ。この姿もある意味性転換ですがね」
とりあえず、長文は疲れたな〜。うん、実は昔メモっといたテキストをカンニングペーパーにしていたことは内緒にした方が良いよね。
「つまり、ジプシーってのは大人になれない子供ってことなのか?」
「まぁ、その通りですね。つまり«エターナル・チルドレン»です。まぁ、今世で長生き出来ればエターナルでなくなりますがね」
まぁ、こんな感じかな。よし、次は自分が質問する番だよね。
「で、ユウさんは何者なんですか?」
「俺は旅人。フェバルさ」
初めて小説を書くので温かい目で見ていただきたいです。3/18が誕生日なので、記念にと思って書いたのですが、ギリギリ間に合ったんですかね。
○名前だけ登場したキャラクター
・クレちゃん
前前世の友人で前世の親友。前世の名前であるクレアリスからリスと呼ぶがクレちゃんと呼ぶこともある。
・翠君
前前世の親友。
・彼方君
翠君の息子。此方という双子の姉がいる。
○能力
〈暗視〉
その名の通り暗い場所で使用すると見えやすくなる。気力を消費して使う。
〈把握〉
作中で書かれている通り360°見わたせる能力。
〈ライフ・サーチ〉
元々〈ソウルエネルギー・サーチ〉という名称だったが主人公は〈ライフ・サーチ〉と呼んでいる。魂魄のエネルギーを感知、探知して位置情報マップの様に丸い点で位置を映し出す。RPGのミニマップみたいに右上辺りに出てくる。あくまでも魂魄のエネルギーだけなので地形等は映し出されない。通常広範囲で探索可能だが主人公は心力のゴリ押しで使用している。精度は高いが対象に察知される場合もあるので余程のことでない限り使わない。
〈フィールド・サーチ〉
元々〈スペースフィールド・サーチ〉という名称だったが主人公は略して〈フィールド・サーチ〉と呼んでいる。惑星そのものを対象として、地球儀みたいに立体的に映し出す。拡大、縮小も可能で色々な方向から地形を確認することが可能。類似の技に〈ワールドエリア・サーチ〉と呼ばれる〈スペースフィールド・サーチ〉で表示される内容が平面状になるものが存在する。
『天力・魔力』
どちらも心力を元にしたエネルギーなので、内宇宙ではどちらも魔力として扱われる。天法を発動する時は天力を、魔法を発動する魔力を使用する。〈