フェバル〜惑星改造を始めよう〜   作:カエルム

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・ユウ君はこんなキャラじゃない、と思われたらすいません。
・2019/7/30に一部修正しました。


第二話 相棒との再開

「フェバル?」

 

 フェバルって何だろう。何かの略称だったりするのかな。まぁ、造語かもしれないけど。

 

「そう、三種の超越者って呼ばれる存在がいるんだけど〖星脈の奴隷〗って呼ばれているのがフェバルなんだよ。フェバルは星から星へ旅をするんだけど、同じ星にはあまりいられないんだ」

 

「三種の超越者で共通していることは、世界の許容性限界を超えた力を持っていることだな。許容性限界が低い世界なら高い世界より弱い力しか出せないし、高い世界なら低い世界より強い力が出せるんだよ」

 

「で、フェバルの大まかな特性は二つあってな。一つ目は、フェバル固有の特殊能力を所持している所だ。まぁ、星脈の力の一部らしいから、根本的な所は一緒なんだけど個々の資質、ポテンシャルとも言うけど、それによって獲得する力は変化するらしいけどな」

 

「二つ目は、不老不死な所だな。正確には死んだら次の星で蘇るというか、肉体が元通りに再生しているんだよ。あくまでも肉体だけだから服とかは再生されないんだけどな。それで、宇宙を永遠に彷徨い星脈を循環させているから〖星脈の奴隷〗って呼ばれたりもするんだよ」

 

 三種の超越者ね〜。まぁ、私達『ジプシー』と似てるっていえば似ているのかな。『ジプシー』の場合不老不死と言えるかは微妙な所だけどね。本来なら記憶を失う転生で、記憶を失わないだけだからな。とりあえず、残りの二つについて聞いて見ますか。

 

「三種ってことは他にもいるんですよね。残りの二つは何なんですか?」

 

「一つが異常生命体だな。あんまり詳しくは知らないんだけど色々と凄いらしい。俺も直接会った人は少ないから分からないんだ」

 

「最後の一つが星級生命体だな。こっちは星を支配していたりするらしいだが、フェバルの特殊能力に対抗する手段を持っていたりするから結構強いらしい」

 

「まぁ、そんな感じだか質問はあるか?」

 

 う〜ん、質問か。

 

「特にないですかね。ユウさんこそ何か質問はありますか?」

 

「じゃあ、アオイは『ジプシー』になったことを後悔しているか?」

 

 後悔か・・・微妙な質問だね。

 

「う〜ん、全くしていない、とは言いきれませんが、殆どしていないと思いますよ。私は、昔から人への情が薄いからか、子供ならよく有る友人と離れたくない等の思いは殆どないんですよね。死ぬことに関しても、余程酷い死に方でなければ別に良いですしね。えっと、他にはありますか?」

 

「他には特にないかな。でもあれだな、俺はさん付けで呼ばれることが余りないから何か新鮮だよ」

 

 私の場合は、苗字プラスさん、君が多かったから結構慣れてるんだろうね。

 

「そういうものですかね」

 

 うん、他に話題がないな。あっ、ちょっと暗くなってきたし、聞いてみようかな。

 

「あっ、そういえばユウさんは何歳ですか?」

 

 女性に年齢は聞いてはいけないのが定番だけど、ユウさんは女性じゃないしね。

 

「確か27歳だったかな。そう言うアオイは精神年齢的に何歳になるんだ?」

 

 精神年齢という意味なら私とあんまり変わらないかな。うん、折角だし計算してみるか。〈思考加速〉っと、えっと私の場合前前世が十七年で、前世が・・・端数は切り捨てて十八年に三年を引いた十五年を足した分が精神年齢になると思うから、合計約三十歳ってことになるからね。あくまでも、足したらの場合だから、足さなかったら十八年かな。いや、あの世界は一年が684日だったから、日本基準だと684日×18年だから計算すると四八32で八八64で六八48だから、えっと5472か。そっから、6840を足して・・・えっと、12312かな。まぁ、端数は切り捨ててるから正確にはもう少し増えるけど。12312を365で割ると、えっと・・・うん暗算でするのは面倒いから電卓機能を使おう。〈思考加速〉をしているとはいえ、ユウさんをまたしている様なものだしね。〈簡易電卓〉っと、ええと12312を入力してっと、こっちに365を入力して、〈計算開始〉っと。・・・切り捨てて33年かな。うん、日本基準にするとアラサーギリギリなのかな。うん、これに前前世の分を足したらアラフィフになってしまうね。いや、前世で前前世の記憶を思い出すまでの三年間を引けばもう少し少なくなるけどそれに異世界召喚された時の分を足すことになるから、アラフィフは確定かな。まぁ、前世の私の種族は1000年以上の寿命があったんだから特に気にすることもないけどね。前世の長老達基準だと私は幼児と変わんない年だろうからね。

 

「それは、日本基準ですか?日本基準だと合計50歳ぐらいで、年数的には30年くらいですね。前世の世界では一年が日本の倍位はあったので十八歳で死んだとはいえ、前世だけでも日本基準だと30歳は超えてしまいますね」

 

「何か意外と歳をくってるんだな。不老不死である俺もいつかはそうなるんだろうな」

 

 まぁ、確かにユウさんは不老不死の成り立てみたいですしね。ユウさんに子供っぽさが見えてしまうのはそれが理由かな。技能(スキル)の効果で精神的に15歳から殆ど成長しない私が言えた義理ではないけどね。うん、話す話題がないな。いっそのこと、あれを聞いてみようかな。

 

「ユウさん、お風呂はどうしますか?」

 

 やっぱり、日本人といえばお風呂だよね。

 

「う〜ん、こんな環境だしな。入りたいけどお風呂の水が変質しないとも限らない、と言いたい所だけとそんなこと気にしてられないからな。温度が高いから蒸発したりしないか心配だけどな」

 

 確かに、環境のことも考えた方がいいのかな。蒸発か・・・ユウさんをエデンに連れて行くってのも一つの手だけど彼処は『宝具』がないと使いずらいしね。いっそのこと、結界を使って空間ごと隔離するのも一つの手かな。

 

「ユウさんは、料理は得意な方ですか?」

 

「ああ、昔料理修行したこともあるから結構得意な方だぞ」

 

「じゃあ、餃子は作れますか?」

 

 好き嫌いが多い私が文句を言わないで食べるのなんて餃子くらいだろうしね。流石にやばいものが入っていたら食べられないだろうけど。

 

「一応作れるが、それがどうかしたのか?」

 

「えっと、餃子を作って下さるのなら、お風呂は僕が用意します。勿論お風呂の水が変質したり蒸発したりする様な心配のないお風呂を用意しますよ」

 

 確か、簡易温泉施設を収納していたはずだから、出して空間結界を張れば大丈夫な筈だよね。

 

「そんなことが出来るのか?」

 

「出来ますよ。それでユウさん、一緒に入りませんか?」

 

 秘められた私の似非両刀な精神がユウさんの体を見てみたいと叫んでいる訳じゃないよ。私は、別に変態じゃないしね・・・変態紳士ではあるかもしれないけど。前世では男の人と一緒にお風呂は入れなかったからね、久しぶりに入ってみたいんだよね、うん。いや、女の体で男の人と入りたい訳じゃないけどね。

 

「えっ、アオイと一緒に入るのか?」

 

 私は無性とはいえ、胸は少しあることを気にしているのかな。いや、今は和服だから余程じっくり見ないと分からないはず。じゃあ、前世が女性だと言ったことを意識しているのかな。どうなんだろうね。

 

「一緒に入るのは嫌ですか?」

 

「嫌ではないが、肉体年齢が同年代の人と一緒にお風呂に入るのは久しぶりだからさ」

 

 うん、そっちでしたか。

 

「大丈夫ですよ。私も男の人と一緒に入るのは前前世以来ですので」

 

「いや、それのどこが大丈夫になるんだよ」

 

 そうですかね。

 

「でも、それは相棒を見つけてからですがね」

 

「相棒か、何で相棒って呼んでいんだ?」

 

 何でって、言われてもね。

 

「う〜ん、理由は二つあります。一つは、名前が決まっていないからです。私の名乗った名前は前世の名前を拝借したってだけですからね。一応まだ正式な名前ではないんですよ。二つ目は、あの子は親友というより悪友に近いんですが、悪友と言うと悪い印象を持たれそうなので相棒と呼んでいます。それに私は親友は一人だけだと決めていますので」

 

 うん、この説明でいいよね。前にも似たような事を言ったような気がするけどね。

 

「なるほどな。それじゃあその相棒さんを探しに行きましょうか」

 

「そうですね。一応場所は何となく分かっていますので」

 

 多分ユウさんの次に近い場所にいるはず。

 

「分かっているのかよ」

 

「それじゃあ、ユウさん飛んでいきますか?走っていきますか?」

 

「飛んで行く選択をするとどうなるんだ?」

 

 ふっふっふ、久しぶりにこの翼を使う時が来たかな。

 

「こうなります」

 

「ちょっ、この体勢はキツいって」

 

 うん、腕持って飛ぶのは流石にユウさんへの負担が大きいかな。私もそんな持ち方されたら嫌だろうからね。でもな〜、ほかの持ち方だと体が密着しちゃうからな。う〜ん、まぁ仕方ない〈アダム〉っと。

 

「えっと、じゃあこうしますね」

 

 とりあえず腕を離してっと。急いで逆位置に回らないとね。よっし、背中から持てばいいよね。

 

「うわっと、危ないだろう。自分で飛べるからいいよ」

 

 いや〜、いい反応してくれますね。おっ、ユウさんは自分で飛べるんですか。まぁ、珍しくはないからね。

 

「すいません。それじゃあ、飛ばしましょうか」

 

「ああ、分かったよ」

 ――――――――――――――――――

 えっと、多分あれかな。見た目は、さっきまでの私と似ているようだね。普通に近ずいて話しかければいいかな。クレちゃんじゃなかったら恥ずかしいけど。クレちゃんの為に羞恥心は捨てましょう。

 

「クレちゃん。久しぶりだね」

 

 まだ、転生してから半日しか経っていないと思うけど。死ぬ直前まで一緒だったから久しぶりってのはおかしいかね。おっ、クレちゃんも天魔(ルシフェル)になるのかな。うん、いつ見ても人の顔の良さはよく分からないな。まぁ、クレちゃんの天魔(ルシフェル)は見慣れているからかもしれないけどね。

 

「ああ、アオイか」

 

「はぁ、はぁ」

 

 うん、いつも通りの反応だね。本来なら私もあんな感じだしね。まぁ、ボッチ歴の長い私が人とまともに話せるのはスキルのおかげだけど、クレちゃんは持ってないからね。うん、ユウさん結構速くなってごめんなさい。

 

「えっと、折角だから一緒にお風呂に誘おうと思って探してたんだよ」

 

「それが理由なんだね。まぁ、別にいいけどその人は誰なの?」

 

 うん、どういう説明をしようかな。

 

「う〜ん、私達『ジプシー』の転移版みたいな人かな」

 

 うん、手っ取り早い説明なんて私に出来る訳ないからね。

 

「まぁ、いいや。お風呂って何処を使うの?」

 

「折角だし、久しぶりに簡易温泉施設を出そうと思ってね」

 

「ああ、そんな物もあったね。えっと、ユウさんも一緒に入るの?」

 

「うん折角だし三人で、って思ってね。まぁ、嫌なら別にいいけどね」

 

「う〜ん、別に嫌ではないよ。ただ、三人って昔を思い出すな〜て思ってね」

 

 まぁ、確かにね。前前世では、クレちゃんもとい(くれない)君と(あきら)君との三人でよく温泉に入ってたからな。特にエデンの温泉は素晴らしかったからね。エデンへの『マスターキー』は私が持ってるけどね。

 

「まぁ、そうだよね。僕もあの頃のことは懐かしく思えてけるよ」

 

「ボクにとっては君の一人称がとても懐かしいと思えるけどね。前世でもあんまり使ってなかったでしょ」

 

 まぁ、前世では『私』を使ってたからね。幼少期の頃は『僕』も使ってたけどやっぱり私には『僕』はあんまり似合わないからな・・・『妾』も似合ってはないからあんまり使ってないしね。それに、ボクっ娘はクレちゃんにこそ相応しいからね。

 

「まぁ、僕は君と違って一人称に拘りはないからね。ほら原点回帰って感じでしょ」

 

「そうだけどさ。それと、アダムでいいんだよね」

 

「うん、僕も今はアダムだからね。流石に男の子には刺激が強いだろうし、僕も見ず知らずの人に女の胸を見せる程節操がない訳じゃないしね」

 

 うん、肉体が男性型になるアダムなら別に一緒に入っても恥ずかしくないしね。というか、私もクレちゃんも無性型では胸はBあるから和服でも薄らと形が見えてるんだよね。天魔(ルシフェル)になった時に男性型の『アダム』と女性形『ハヴァ』の中間の『ノート』になっちゃうのはある意味欠点だからな〜。まぁ、臓器がない空洞の様なものだから衝撃を受けても色々と響かないのは利点だけどね。うん、アダムの部分発動で胸を無くす事もできなくは無いしね・・・その分使用エネルギーは多くなっちゃうけど。





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