フェバル〜惑星改造を始めよう〜   作:カエルム

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第六話 個性的な人達

「ただいま」

 

 いくら誰もいないからって、帰ってきたんだから言わないとね。あんまり広くないから機人を配置する訳にはいかないし。まぁ、正直いてもいなくても関係ないだろうけど。

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 〈練成目録―植物(プラント)〉っと。あれ・・・ないな。そっか、苗は種と違って植物だけじゃないから出てこないのか。土と鉢は確か鉱物だから〈錬成目録―混物(ミックス)〉っと・・・あった多分これだね。まずは〈高等練金―構築〉・・・出来たみたいだね。次は〈ストレージ・ホール・オープン〉っと。えっと、準備はこれで大丈夫だよね・・・〈高等練金―量産〉開始っと。というか、よくよく考えたら別に私がする必要もないよね。全部リスに任せるのもな〜、と思ったから量産しているけど、なんで鉱物系特価の私が量産しているんだろうね。私が鉱物以外を錬成すると質が落ちちゃうし。まぁ、特にすることもないからいいけどさ。これって何個錬成すればいいんだろう。百個は少ないかもしれないから、千個でいいかな。0.1秒で一個だから・・・千個で100秒か。というか、今何個なんだろう・・・〈ストレージ・リスト・オープン〉っと。もうそろそろ終わりそうだね・・・よし、千個超えたよね。〈ストップ〉っと。あっ、ホールの中に最初に錬成したのを入れておこう。最後に〈ストレージ・クローズ〉っと・・・よし、終了。

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 久しぶりにベットに入っている様な気がする。まぁ、前世では畳に布団をしいて寝ている事が殆どだったしね。それにしても、今更だけど時計がないって不便だよね。時計がないと、時間を忘れてしまいそうで・・・あっ人が殆どいないんだったらそれでもいいのか。うん、もうそろそろ寝ようかな・・・〈変身解除〉っと。このボディについても今度調べないとね。そういえば、何か忘れているような・・・あっ、今の今まで忘れてたけど霊核の反応がもう二つあったんだった。今から行くのは遅いかな。でも、軽く確認はしておこうか。今回は念の為に第二段階にしようかな・・・〈天魔(ルシフェル)業王(ルクシオン)体化(モード)〉〈ハヴァ〉っと。リスは・・・一応誘っておこう。誘わなくても何か言ってきたりはしないだろうけど、一人で行くよりも、二人で行った方が何かあった時に対処出来るだろうしね。

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「ピンポーン」

 

「・・・ん、何?」

 

「途中だった?」

 

「さっき終わった所」

 

「今からこの惑星の調査をするんだけど一緒に来る?」

 

「ん〜、じゃあ一緒に行くよ」

 

 どっちの方向だったかな・・・〈ライフ・サーチ・フォース〉っと。二つとも同じ方向みたいだね。何かさっきよりも近づいてきているような気がするけど、気の所為かな。

 

「こっちの方向に霊核の反応があるから、まずはこっちの方向から見に行きたいんだけど?」

 

「任せます」

 

「了解っと。結構距離があるから業王(ルクシオン)で、飛んでいくよ」

 

「〈天魔(ルシフェル)業王(ルクシオン)体化(モード)〉・・・準備OKだよ」

 

「じゃあ、行こうか」

 

――――――――――――――――――

 

「ねえねえリス〜、何かどっかで見たことある様な人達がいる様に見えるんだけど、私の見間違えかな」

 

「多分、見間違えじゃないと思うよ」

 

「そうだよね。久しぶりに会う旧友に対してどの様な挨拶をすればいいのかは難題な命題だけれど、命に関わらないとはいえ、第一声によって今後の運命が変わってくるのを悟ってしまうのは悲しいことだね」

 

「同様しているのは分かるけど、何か言語がおかしくなってるよ」

 

 うん、そんなことないよ。慌てている人っぽい演技は難しいね。あ〜、二人の視線がこっちを向いている。これは、逃げるという選択肢は既に無くなったね。まぁ、元かはするにはないけど。

 

「そうだね。どうせ結果は変わらないのなら、全力前進して一度砕け散った方がいいよね」

 

「いや、ボクは何も言ってないよ」

 

 流石に砕けることはないでしょう。まぁ、私の場合何があろうと砕けないだろうけど。

 

「お久しぶりです。(じゅん)さん、(さな)さん」「二人とも久しぶり」

 

「何が久しぶり、ですか。こっちは結構心配していたんですからね」

 

(くれない)っち、(あおい)っち久しぶりっす。アタシは別に心配してなかったっすよ」

 

「真さんはぶれないですね。あっ、純さん、ご結婚おめでとうございます」「おめでとうございます」

 

「あ、ありがとう」

 

「それにしても、(あきら)君はいないんですね。久しぶりに会いたかったのですが」

 

「ワタシ達は明日も休日だから来たけど、あの人は明日も仕事があるから残ってもらったのよ」

 

「後、何かあった時の為に一人は残った方がいいって事になったので、翠っちには残ってもらったんすよ」

 

「もしかして、二人・・・此方(こなた)さんと彼方(かなた)君が帰ってからすぐ来たんですか?」

 

「二人が帰ってきたのがゴールデンウィーク最終日の夕飯前だったのよ。その後、夕飯の時に軽く話を聞いてから、色々と準備をして向こうを出たのがだいたい八時頃ね」

 

「アタシは日曜日から木曜日・・・明日までは仕事が休みっすから土曜日の夜から久しぶりに泊まりに行っていたんっすよ。あっ、翠っちにもちゃんと許可をとっていたっすよ」

 

「仕事・・・他の人達って今どうしていますか?」

 

「アタシ以外みんな結婚したっすよ。ただ、(みお)っちと(こと)っちが成人式の日に事故にあってからずっと昏睡状態なんっすよ。いや〜、昏睡状態なんて初めて見たっすけど、ありゃ〜殆ど死んでいるっすね。霊核がどれも破壊されていないから、一応生きてるってだけみたいっすよ。まぁ、アタシらは専門じゃないんで分からないっすけど、翠っちが言うには二人の魂核は別の世界にあるらしいっす」

 

「つまり、有生物か無生物か分からないけど、何かしらに憑依している可能性が高いってこと?」

 

「そういうことっすね。ただ、幽体離脱しているだけならアタシらでも何とか出来るっすけど、憑依までしているとお手上げなんっすよ」

 

「場所は特定出来てるんだけど、あの人が言うには二人がいるのは夢現世界・・・それも日本らしいのよね」

 

 異世界が舞台の夢現世界ならまだしも、日本が舞台なら拒絶反応が起こる可能性が高いんだっけ。

 

「つまり、回復役(ヒーラー)である私に助っ人を頼みに来たってこと?」

 

「最初はそうしようと思ったんっすけど、やっぱり辞めたっす」

 

「どうして?」

 

「この世界に来る直前に未来の蒼っちから念話が来たんっすよ。未来の蒼っちが言うには二人と同じ世界に転生したから指定した日時に蘇生を行なって欲しいって内容だったっす。何でも魂体と魄体の両方から蘇生を行わないと元には戻せないらしいんっすよ」

 

 それは、とても面倒臭いね。

 

「あれ、じゃあ何で来たんですか?」

 

「ワタシはあの人の代理ね」

 

「アタシは久しぶりに仲間に会いたかった、って理由では駄目っすか?」

 

 久しぶりに話すと真さんの破壊力がよく分かるね。まぁ、わざとやってるって事を分かっているから、一切心は動かないけどね。

 

「駄目です」

 

「蒼っちは相変わらずの毒舌っすね」

 

「貴方には言われたくないです」

 

「蒼っちにそう言われても、嬉しいだけっすよ」

 

 流石〘方舟〙一の変態と言われているだけの事はあるよね。まぁ、言っていたのは私達だけど。

 

「それ以上は流石にやめときなさい」

 

「了解っす」

 

 やっぱり、このやり取りは懐かしいね。あっ、本題を忘れる所だった。

 

「お二人さんって暇ですか?」

 

「暇ではないけど、数日くらいはこの世界に滞在するつもりよ」

 

「ということらしいっす」

 

「実は私も紅も今日転生したばかりなので、この世界といか惑星の地理に詳しくないんですよね。それで、軽く確認するついでに私達以外に有生物がいないか確認していたんですよ。で、こっちに反応があったから来たんですけど、そしたら「ワタシ達がいたということね」」

 

「そういうことだよ。それと、この惑星って植物一つないから、明日から色々な植物を生やす予定なんだよ」

 

 話している途中で話されるのはいつものことだけどさ。というか、リスが言うなら私が話す必要はないよね。

 

「ふ〜ん、じゃあそれを手伝えばいいのね」

 

「ボク達だけでも何とかなるけど、人は多い方がいいから」

 

「アタシは手伝ってもいいっすよ」

 

「は〜、ワタシも手伝うわ」

 

「「ありがとう」」

 

 何だかんだで、二人共面白そうなことに首を突っ込む人達だからな〜。ユウさんの事は説明しないのかな。

 

「えっと、ユウさんの事は」

 

「ユウさんについての説明は蒼に任せるよ」

 

 は〜、分かりましたよ。

 

「えっと・・・」

 

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「惑星から惑星を渡る不死者ね」

 

「面白そうな人がいるっすね。アタシは身体が女の子なら別にいいっすよ」

 

「ワタシは見るからに悪人って感じじゃなければ何も言わないわよ」

 

 うん、二人共ぶれないね。

 

「とりあえず帰りますかね」

 

「分かったよ」

 

――――――――――――――――――

 

「この二つの建物を見るのも久しぶりね」

 

「お風呂はどうしますか?」

 

「お風呂はさっき入ったばっかりっすからいいっすよ」

 

「ワタシは一人で入ってくるわ」

 

 まぁ、純さんは結構なお風呂好きだからな〜。

 

「やっぱりアタシも「こないでよね」」

 

「分かったっす」

 

「行ってらっしゃい」

 

「ええ、行ってるわ。おやすみなさい」

 

「「「おやすみ」」」

 

――――――――――――――――――

 今日は色々とあったな〜。うん、転生からの邂逅、そして再開か。二人が来たのなら、明日からの楽しみが増えたね。態々変身を解除するのも面倒だから〈封印―不眠不休〉っと。これで、寝られるようになったっと。もう、寝ようかな・・・〈強制睡眠〉。




・純
前前世の仲間の一人。奇人変人達の巣窟〘方舟〙のリーダーをしていた苦労人。翠の妻でもある。此方と彼方の母親。武器は<鬼丸国綱>を使用している。

・真
前前世の仲間の一人。〘方舟〙の中で唯一パートナーがいない人。純と合わせて純真コンビと呼ばれていた。ちなみに、通常時は身長137㎝という作中一の低身長。男嫌いという訳ではないが、男性を苦手としているので、少しレズっぽい発言をする。一時期百合ハーレムを築こうとした。武器は<数珠丸恒次>をしている。変身すると修道服を着た姿になる。

・澪
紅の従者の一人。澪と呼ばれているが本名は澪音。真ほどではないが男性にしては身長148㎝とまあまあ低い。

・琴
蒼の従者の一人。琴と呼ばれているが本名は琴音。澪音とは幼馴染。身長は156㎝と女子平均より少し小さいくらい。

・霊核
魂核、魄核、竜核を総称した物。生物は霊核のいずれかを壊したら死ぬ。

・魂核
魂の核。これが、壊れたら大抵の生物は死ぬ。ただ、これを壊せるのは作中では主人公くらい。ちなみに、〈霊魂不滅〉がある限り壊れない。

・魄核
魄の核。生物の血・肉・骨に宿る物なので、某竜玉の魔人さんみたいな殺し方をしないと壊せない。

・竜核
核と呼んでいるが、実際は魂核と魄核を結ぶ糸の様な物。魂核、魄核と違って修復出来るので、竜核が壊れただけならば蘇生出来る。身体が死ねば自然と壊れる。

・夢現世界
数多の生物の思い、願望、理想などによって創り出される世界。つまり、ラノベによくあるゲームに似た世界などを指す。
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