本作品には登場しないモノや、原作にない設定が多分に含まれます。 また、作者の妄想も含まれます。 よく分からないけど、おそらくこうだろう的な。 ご了承下さい。
超巨大総合動物園であり、特異な環境にあるジャパリパーク。 島を取り巻く未知への探究心から、日々様々な研究が行われている。
それは、皆が聞いたサンドスターやセルリウム。 アニマルガールやセルリアンを対象にしている他、環境に機械や装置。 色々な分野が存在している。
パークの魅力のひとつとして、ここでは公開されている一部の情報を紹介したい。
【ジャパリパーク島】
海底噴火により誕生した島。 日本列島を逆さまにし、丸めた様な形状を取る。 位置は尖閣諸島附近。
観測史上、前例の無い速さで島が形成された。 本島とは別に、大中小の離島もある。
様々な気候帯が存在。 草木や野原、山脈や谷等が広がるエリアがあるが、ヒトが持ち込んだり整備したものでは無い部分が大半を占める。
自然によるものにしては、島の形成速度含めて疑問が多い。 未知の超常物質サンドスターによるものだと考えられている。
事実、火山からの噴出物にサンドスターが検出された。 土壌や水中(海、川、湖等に含む)にも確認。
気候や地形が場所毎に分かれており(サバンナのエリアや、ジャングルのエリア、雪原等)、さも地球の様々な環境が集合したかの様だ。
サンドスターそのものに謎が多く、どのように関わりがあるのか、影響があるのか不明。 研究中。
島は安定している。 活火山はあるものの、噴火の恐れは低い。
ただし。 近海に複数海底火山があり、未調査から危険な海域有。 船舶は回避して、安全航路で航海するよう注意する。
【サンドスター】
島にて確認された超常物質。 目視ではキラキラと輝く粒子に見える。
土地の形状、気温や湿度等といった環境に影響を与えていると考えられており、島の火山から噴出。
土壌や水中にも含まれているが、パーク外では確認されていない。 何故かは不明。
地球の奥深くにあるのか、限定的な場所にあるのか……。
研究が進めば環境問題や食料問題、医療、軍事、その他技術や産業の発展等の解決や飛躍的な進歩を遂げる可能性を秘める。
その為、日本のみならず世界中の企業や研究機関が注目。 物質の調査を行なっている。
また、アニマルガールを生み出した物質。 動物、または動物だったものに物質が当たるとヒトの形に変異、生まれる。
【アニマルガール】
特殊動物。 島にて確認された。 主に動物、動物だったものがサンドスターに触れて生まれる。
ヒトの形態を取り、元の動物の魅力や特徴を持つ。 友好的な子が多い為か、フレンズと呼ぶ者が多い。
ヒトの身体と大きさを持ち、頭部や尾骨付近等に元の動物の特長である耳や尻尾等が生えている。 動かす事も出来る模様。
コレらに骨の存在を確認出来ない。
また、ヒトの身体能力を大きく上回る子が多く、どのようにして その能力を発揮しているのかも不明。
身体や衣服類は、けものプラズムで構成される。 コレはフレンズを形作るモノとされる。
彼女達が衣服と意識していなければ、尻尾は衣服類をすり抜ける。
サンドスター同様に解明されていない未知の領域。
飼育員の話では、彼女らは触られている感触がある様子。 くすぐったい、嫌がる等の反応をしたと報告あり。
生まれながらにヒトの言葉を話す、二足歩行、食事はヒトと同様でも殆ど問題ない(一部除く)等も謎。
服やアクセサリー類、言動はヒトのイメージ等が色濃く出ている子が多く感じる。
ヒトの飼育下にいる動物がアニマルガール化した中には、衣服に元の動物と異なる格好になった子がいた模様。
アニマルガールの中には、伝説や架空の動物も存在。 同じ種のアニマルガールは生まれ難いが、稀に生まれる。 双子の生まれる確率と大凡同じ。
一方で、亜種がアニマルガールとして存在しており、その区分は、かなり曖昧。
尚、ヒトの女性が持つ生殖器官があるが子供は作れないとされる。 この為、種として成り立たないとする考えがある。
ただし。 研究者・分類群・研究の目的によって意見は異なるから、全ての生物の分類に適用可能な『種の概念』は存在しないとした方が良いのではないだろうか。
研究がされているが、今のところほぼ謎に包まれている。
【けものプラズム】
アニマルガールの身体、衣服等を構成していると考えられているもの。
サンドスターで維持。 その為、サンドスターが供給出来ない島の外に出てしまうと維持出来ず、動物に戻る。
絶滅種や架空のアニマルガール程、けものプラズムが高い傾向にあり。
アニマルガールの認識次第で、様々な形態や特徴を取れる可能性がある。 特にプラズム値が高い程、その可能性は高い。
強く、疑う事なく信じればプラズムで構成される尻尾や耳等を消せる可能性が。 ただし、今のところ事例はない。
けものプラズムを維持さえ出来れば、島外でも活動出来るかも知れない。
そうなれば、身体能力を生かしてヒトの補助が出来ると期待。
その為にダイビングで装着する、空気を入れるタンクの様に、サンドスターを入れられる容器研究がされている。
【セルリウム】
サンドスターに並ぶ謎物質。 サンドスター・ロウと一緒にされる事もあるが、正確に分別されていない。 目視では黒くドロドロした液体の様に見える。
火山から噴出している他、土壌にも含まれている。
セルリアンを構成する物質。 近くの輝きに吸い寄せられる様に移動するのが確認された。 触れた物体の情報、輝きを模倣。 その形状でセルリアンに変化。
セルリウム濃度で、大きさや生まれる数に変化がある。 強さに関しては、濃度だけでなく模倣する輝きの強さにも左右される。
謎が多く、セルリアンを生み出し大変危険だが、有用性があると研究される。
安全に運用出来れば、物質や情報の保存や模倣物の製作。 サンドスター同様、様々な分野で活用出来るのではないか。
取り扱いは慎重に行う。 魅力がない様な、輝きを持たない容器に保管。 これはセルリアン化を防ぐ為。
更に指定された実験室や保管室等を守る。 無断実験や持ち出し禁止等、管理は厳重。
【セルリアン】
セルリウムで構成されている現象、物体。 怪異。 怪物。 多くの場合、目の様に見える部分がある。
他の輝きを襲い、無機物、有機物を問わない。 アニマルガールやヒト、施設類も襲う為、大変危険。
意思が無いとされる。 生物なのか否か、意見が分かれる事がある。
セルリウムから変化する事から生物ではないとも。 一方、曖昧ながら会話が出来たという話もあり(セーバル)。
セルリアンは情報を共有出来る様子。 取り込んだ武器の形状等の情報を、取り込んでない他の個体が模倣していた為。
カコ博士のレポートによれば、これは進化ではない。 模倣、共有である。 これは厄介な性質で、取り込んだ個体を倒しても解決しないから。
無力化するには、アニマルガールによる攻撃が有効。 核となる石があれば、そこが弱点。
水に弱いモノもいる様だが平気なモノもいたり、石が無いモノ、光に反応するモノしないモノもいて……これも謎。
ヒトの武器でも対処出来ると考えられるが、セルリアンが武器を模倣する危険性から禁止された。
無力化した際、四角いキューブ状の破片を散らした後、粒子となり四散する。 またはキューブにならず粒子になり四散する。 この差異は理由不明。
サンドスターや輝きのチカラをコントロール出来れば、セルリアンに模倣されず、安全に対処出来るのではないか。
その考えから、アンチ・セルリウム装置や武器が研究されている。
【輝き】
楽しい、嬉しい等のプラスイメージを輝きと表現する。 曖昧で科学的に説明が困難。
物体や場所、アニマルガールやヒトも持つ。
セルリアンは、これらを取り込もうとして行動する。 奪われた輝きは、取り込んだセルリアンを倒しても戻る保証は無い。
場所の輝きが奪われれば、魅力のない、つまらない、楽しくない場所に成り果てる。 ヒトやアニマルガールなら、自信喪失や無気力等になる。 最悪は元の動物に戻ったり、昏睡状態に。
【ラッキービースト】
高性能のパークガイドロボット。 足腰くらいの大きさ。
量産型は青を基色とし、丸っぽく、動物の耳や尻尾と思わすものがある。 小さな足が生えて手はない。 腹部辺りにレンズが付いており、ベルトで固定されている。
本体はレンズである。 身体を失うと自力での移動が不可能になるが、音声による会話や無線機能に問題はない。 重要なデータも保持される。
モデルは、パーク上空を飛行していたという未確認飛行物体。 それを見た者は研究が成功するなど幸運が訪れる事から、この名前が付いた。 あやかって、案内ロボットのモデルに採用。
パークの地理情報を持つ他、検索機能がある。 AIが搭載されており、音声による会話可能。 動植物やパークについての説明が出来る。
お客様や職員が危険な場合、最寄りの避難所や経路を説明。 避難を促す。
また、生態系維持の為に野生状態のアニマルガールとの会話は通常しない。 緊急時は、その限りではない。
他のラッキービーストと連絡が出来る。 音声入出力が出来るので、ヒトが通信機として利用可能。
ラッキービーストに対応した乗り物の運転が出来る。 高さや手、足の長さが足りないが、無線で接続して運転する。
除草機能がある。 アニマルガールに食糧を配る。 簡単な修理や整備が出来る。 録画機能がある。
これは、ヒトの手に余る広大なパークの治安維持や整備を行う為。
何度目かの改修で防水機能をつけた。 一度に複数の出来事やアクシデントが発生するとフリーズする。 今後の課題。
量産型の他にも特殊なタイプ、カラーリングが異なりコスプレしている個体がいる。 それらは言語プラグラム等に多少の変更がされている事がある。
【ジャパリまん】
アニマルガール用に開発された食糧。 ヒトや動物も食べられる。
まんじゅうのような見た目。 様々な味が開発されている。 各個体向けに栄養満点。
材料は自然素材。 肉類は使われていないが、味によっては大豆等を用いた擬似肉が使われる。 おいしい。
アニマルガールを堕落させた罪深き「ジャパリまんじゅう」とは異なる。
【SSプリンター】
3Dプリンターのサンドスターバージョン。
サンドスターを消費して、データにある物を物体化させる。 仕組みは非公開。
一部施設で、アニマルガールの遊び道具生成に使用されている。
物体や輝きを模倣するセルリウムを利用する案もある。 安全性の確保が出来れば、普及するかも知れない。
サンドスターの大量貯蔵や保管は簡単ではない。 謎も多い。 その為、建造物や航空機、医療現場等に使われる複雑で重要な設備や機械類の製作には使われない。
しかしながら、安全を確保して効率化が進めば、将来広く使用される可能性がある。
【絶滅種の再現】
絶滅種の骨や毛等にサンドスターが触れると、アニマルガール化する。
パークに絶滅種がアニマルガールとして存在するのは、カコ博士の研究成果。
決まって目に虹彩(ハイライト)が無い。 しかし、ヒト基準やアニマルガールの平均での問題(視力や健康)は無い。
仲間を欲する傾向を強く感じる。
けものプラズムが通常より高い。
ヒトが絶滅に関与したとされる動物のアニマルガールであっても、ヒトを恨む、攻撃的な態度をとる事は確認されない。
衣服類や身体能力の高さ等の特長は、アニマルガールに共通している。
ヒトの想像が具現化しているともされるアニマルガールは、元の生態の解明には繋がらないとする意見が強い。
その為、彼女達は別の視点で観察するべきだ(アニマルガールとして)。
絶滅種が けものプラズムが維持出来ず、元に戻る際は動物になるのか骨や毛になってしまうのか意見が分かれているが未確認。
彼女達の公表やサファリ区分への解放は議論された後、する事に決定。
生態系への影響や道徳的、論理的な観念から結論を出すのは困難だった。
ヒトの業で生み出した彼女らを自由にするのは一種の贖罪である。
国際自然保護連合(IUCN)の種の保存委員会によって立案された《保全のための絶滅種の代用種作製に関する基本理念》の理に反するかどうか。
【伝説、架空のアニマルガール】
実在しない架空のアニマルガールがいる。 いつ何時、どのように生まれたのか不明。
リウキウ地方にいる例のアニマルガールは、カコ博士の個人的な見解ではあるが、シーサーである。
架空から生まれたアニマルガールは、けものプラズムがほぼ100%だ。
特殊な能力や比にならない強大なチカラを持つ子らが殆どだ。 改めてサンドスターやアニマルガールの存在が謎である。
【アニマルガールの世代】
何らかの理由で、動物に戻るまでをひとつの世代として見る場合がある。
別個体で再びアニマルガール化した場合は世代交代と表現する事もある。
しかしながら、アニマルガールの寿命は不明なのと、けものプラズムやサンドスター・セルリウム濃度測定を用いても正確に何世代に当たるのかは分からない。
交代すると姿形は先代と同じでも記憶は引き継がれず、性格は異なる。
【けもハーモニー】
けもの達の何かが響き合って、奇跡を生み出す現象。
個々の能力が高まり、いつもより強いチカラを発揮出来る様になる。
また、集団規模で起きる強力なハーモニーはセルリアンを怯ませたり、チカラを跳ね返す。
他にも様々な奇跡が起きるのではないだろうか。
【セルハーモニー】
けもハーモニーのセルリアン版。 セルリアン女王が起こそうとしていた。
女王が特別な輝きを取り込み、パークに散らばる強力なセルリアンを音叉のように使うと、超大規模なセルハーモニーが発生。 それによりセルリアンが超進化。 パーク中のあらゆる輝きが奪われる……と仮定された。
最悪の事態になる前に阻止された。 アニマルガール達と、職員の努力のおかげである。
【アンチ・セルリウムフィルター】
セルリウムを浄化する装置。 火口に張る事で、噴出物に含まれるセルリウムを無力化出来る。 将来パークの安全に関わるので、重要とされる。 研究中。
【セーバル】
サーバルの輝きから生まれた元セルリアン。 見た目はサーバルにそっくり。 色は緑スライムのようで、鳥のアニマルガールの様に、頭部に羽のようなものがある。 一部、虹色の様に見える。
自我があり会話が出来、自身の輝きを持つ。
セルリアン女王事件の際はセルリアンを活性化させたり、特別な輝きを女王に届けようと行動していた為、危険視されていた。 当時は管理センターから捕縛依頼も出されていた。
見た目も今ほどハッキリしておらず、自我はあれど薄さを感じさせていた。
今はセルリアンの様な行為はしない。 友好的でアニマルガールとしての振る舞いをしている。
しかし、セルリアンともアニマルガールとも言えない存在。
【セルリアン女王】
カコ博士の輝きから生まれたセルリアン。 カコ博士の姿形に似る。 元のセルリアンは空豆のような見た目である。
セルハーモニーを起こし、パーク中の輝きを奪おうとした。 それはアニマルガールや職員の努力によって阻止。 最後は倒され、チカラの無い空豆の様なセルリアンになり逃走する。
言葉を話すが、会話は成立しない。 カコ博士の輝き、知識の中から、セルリアンにとって都合の良い部分のみを得ていた様子。
【野性解放】
アニマルガールが、けものプラズムを解放した状態。 この時のアニマルガールからは、強いけものプラズム反応を検知する。
通常より身体能力が強化され、目が光り輝く。 身体からは、けものプラズムが粒子の様に散って見える。 アニマルガール皆が使える訳ではない。 特にヒト寄りの子は使えない傾向がある。
けものプラズムを激しく消耗し、負担が大きい。 使用後は倦怠感がある様だ。
度が過ぎればアニマルガールの身体を維持出来ず、動物に戻る危険性がある。
【ビースト】
常にけものプラズムを解放しているアニマルガール。 自分のチカラを制御出来ない。
本質的には他のアニマルガールと同じで、サンドスターが動物に触れて生まれた。
意図的でなくても、周りを破壊してしまう事もある。 自然発生か、人工的に発生したかは非公開。
【ムーンショット】
開発中の対セルリアン銃。 グルーガンの様な見た目をしている。 サンドスターを使用してセルリウムを無力化する。 詳細非公開。
試験段階で、まだ実用化の目処は立たない。
ムーンショットとは、月へのロケット打ち上げ(アポロ計画)から。 不可能だと思われるくらいの大きな目標を掲げて、その実現に向かって新しい発見や発明に挑戦していくことをこう呼ぶようになった。
この銃は、発明が困難なもののひとつとして、しかし挑戦、発明をする事から名前をこうつけた。
【セルリウムセンサー】
セルリウムを探知するセンサー。 セルリアンの探知等に使用。
火山からの噴出物や土壌にてサンドスターとセルリウムは大なり小なり接触している。 その時に起きる反応の大きさから、セルリウムかサンドスターかを解析。 濃度を波長や形、点としてモニター等に表示する。
逆に接触していないと反応が薄いかしないので、必ずしもセンサー反応が正しい訳ではない。 改善出来ないか、研究中。
【サンドスターセンサー】
サンドスターを探知するセンサー。 サンドスターの探知に使用。
セルリウムセンサーと大凡同じ仕組みで探知する。 欠点も同じ。 改善出来ないか、研究中。
【けものプラズムセンサー】
けものプラズム反応を探知するセンサー。 アニマルガールの探知や健康状態のチェック等に使用。
サンドスター、波長等で探知する。 詳細非公開。
【パークでの現象、その他】
今までも統一した見解が無い、研究中の自然現象や動植物の生態がパークで見られる事がある。
しかし、パークという特殊環境下では外界の構造原理に当てはまらないとする考え方が強い。 少なくとも、既成概念を捨てなければならない現象が目に見えて起きている。
ここで紹介していない研究や未知への探求も、これからも続いていくだろう。
その結果、多くの幸せと笑顔を生み出せる事を願う。
ジャパリパークそのものも、その為にあるのだから。
出来る事、出来ない事。 奇跡の範囲って、あるのだろうか?