短編集 アインズの召喚   作:にゃんこの助

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ナザリックと丸い軍団

 ナザリック地下大墳墓第六階層の森の中、この階層守護者であるアウラ・ベラ・フィオーラはいつもの様に見回りをしていた、騎乗しているフェンリルの『フェン』が何かを発見したらしく鼻をヒクヒク動かしある一点を見つめる。

何事かとアウラも同じ方向を見るが何もない、あるのは何時も見ている木々があるだけだ。

 

「フェンどうしたの?さっ!仕事に戻るよ!」

 

フェンの頭を軽く撫で先に進もうと指示を出すが一向に進もうとしない、どうしようか悩んでいるとフェンが急に走り出した、ビックリしたアウラはフェンにしがみ付いているしかなかった。

 

 

 

数分走った後フェンが止まりこちらを見てくる、どこか困った様な顔をしている。そんなフェンを見つつ止まった場所を見るとそこには今まで見た事が無い生き物が大量に居たのだった。

ある者は木陰で寝ているしある者はその辺をぶらぶら歩いている、またある者はその者ので有ろう槍を磨いている。

見た目は一頭身、丸、丸だ、そしてその丸に手足と思われる突起がある、その顔は目しか無く頬であろう部分は赤くなっていた。

なんとも言えない光景であったがアウラは考えた、こんな奴ナザリックに居たっけ?と、しかし心当たりはなかったのでこの場に弟であるマーレ・ベロ・フィオーレを呼ぶことにした。

 

 

 

 

 

 

「お、おねぇちゃん、僕もこの生物が何なのかわからないよ」

 

呼ばれてきたマーレに聞いても分からないと答えた、仕方ないので上の者、アルベドに報告することになった。

アルベドに報告するためマーレに走ってもらった、その間にこの生物に接触してみようと近づき話してみる。

 

「あの~、君たちは何処から来たのかな?」

 

見た事はない、かと言ってナザリック外の者だという雰囲気でもなかった、なぜナザリック外の者ではないと言うとそう感じたからである、例えるなら至高の御方がお決めになられた事の様にそう感じたからである。

話しかけても相手はこちらをじっと見つめるだけだ、それも仕方がないなんたって口が無いのだから、仕方ないので間地かでジッと観察していると相手は眠いらしく目を瞑り眠ってしまった。

 

「あ… かわいいかも…」

 

そう思ったアウラは徐に抱き上げてみた、もちもちぷにぷにとした肌触りでとても気持ちがいい、自然にアウラも笑顔になった。

 

 

 

そして数分後マーレがアルベドを連れて戻ってきた、最初この生き物達をアルベドは何とも言えない顔で見渡した後アウラと同じように私もこの生き物が何なのか解らないと言った。

守護者統括のアルベドでも知らないこの生き物を知っているとすれば残るはただ一人、最後までこのナザリック地下大墳墓に残られた至高の御方、アインズ様だけだ、そうと決まるとアルベドは目を輝かせこの場から去ってしまった。

残されたアウラとマーレはその謎の生物を抱きしめながらアルベドとアインズが来るのを待っている。

 

 

 

 

 

 

 

アインズはアルベドから聞かされた謎の生物の事を思いながら第六階層の森をアルベドと歩いている。

話によると一頭身の可愛らしい生物で今まで見た事ないはずなのだが何故かナザリック内の者であるという認識は取れるらしい、そんな奴居たかなと悩みながら歩いているとその現場に到着したのだった。

その生物を見てアインズは思い出してしまった、いいことも悪いこともすべて思い出した、この生物はWaddle Dee日本語表記だとワドルディと呼ばれる生物だ、星のカービィに登場する雑魚キャラである、そしてここに何故居るかというと数日前アインズがここでアイテムを発動させてしまったため居るのである。

完全なる狂騒等の苦い経験から辺りに誰も居ない場所でアイテムの確認を行う事にしたのだったが又してもこの場所でうっかりアイテムを発動させてしまったのである、そのアイテムは星のカービィとのコラボした時の記念ガチャの一応当たりアイテム【願い星(ワドルディ軍団)】だ。

効果はワドルディを大量に召喚するというただそれだけのアイテムだ、使用してしまった時は焦りに焦ったのだがいっこうにワドルディが現れないのでこの世界では発動しない物と思い放置したのだ。

 

「アインズ様? いかがなさいましたか?」

 

「な! なんでもないぞアルベド! この生物の事だったな!? こいつらはワドルディっと言ってだな……… 傭兵NPCだ!」

 

アインズ悩んでいるとアルベドが顔を覗き込んで訪ねてくる、慌ててアインズは何とかしようと言葉を発したのだった。

 

 

 

そんな二人を見ながらアウラ、マーレ、ワドルディ達は思い思いに過ごすのであった。

 

 

 

 




書きたかったから書きました、ごめんなさい。

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