短編集 アインズの召喚   作:にゃんこの助

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ナザリックと箱

 

 

 

ナザリック地下大墳墓内でこんな噂が流れている。

 

 

【段ボール箱を見た物は記憶を無くす】

 

 

というよくわからないものだ。

 

 

 

 

 

ある夜いつも通り掃除をしていた一人のメイドが直近数日間の記憶を無くし廊下で眠っているのを発見、そこから他のメイドにも同じ様な事が起こった。

 

これは一大事だとアルベドやデミウルゴスが調査に乗り出したのだが二人の部下達もメイドと同じく直近数日間の記憶を無くし廊下で眠っているのが発見された。

 

アインズに負担をかけまいと守護者達で解決に乗り出したのだが最悪の事態が起こった、それは指揮していた階層守護者にも被害者が出たのだ。

 

眠らされたのはデミウルゴス、しかし他の者と違って「段ボールが… そう私は段ボール箱を見たんだ………」と何があったのか聞くとそれだけ呟くのだった。

 

 

 

もうこれはアルベド達で解決できる範疇を越えてしまったと判断しアインズに相談する運びになった。

 

「アインズ様、この頃ナザリック内で直近数日間の記憶を無くし廊下で眠るという怪事件が起きています、初めは私達で解決できると思い動いていたのですがデミウルゴスもその事件に巻き込まれてしまい……… 申し訳ありません」

 

アルベドがとても悔しそうにアインズへ報告する、報告されたアインズは口を開け固まっている。

 

それに気づいたアルベドが自身の不甲斐無さに呆れていると思い謝るがアインズは手で制し言葉を発した。

 

「そ… その様な事がナザリック内で起こっているのか……… もしかして段ボール箱とか見なかった… か?」

 

段ボール箱、それはデミウルゴスが発言した物と一致する。

 

それを聞いたアルベドが流石アインズ様と褒めてから何故その事を知っているのか聞いた所アインズは曖昧な返事をして仕事へ戻ってしまったのだった。

 

 

 

その後も事件は起こりそのたびアインズへどうしたら良いか聞きに行く守護者達であったが毎回はぐらかされてしまう。

 

トラップを増やしても引っかからない、監視の目を増やすため下部達を増やし警戒させたら被害者が増え、ニグレド等情報収集特化型の者達に探させても尻尾を掴めない。

 

もうどうしていいか解らないアルベドは何十回目になるか解らないアインズへの意見を聞きに行く途中ついに出会ってしまった、デミウルゴスが言っていた段ボール箱に…

 

ここで逃してはならないと思い襲い掛かろうとした時段ボール箱から一人の人間の男が出て来た、動揺することなく腕を伸ばし襲い掛かる、しかしあと一歩、そうあと一歩踏み込めばその者を屠れたのだが願いは叶わず意識が遠のいてしまう。

 

 

 

「くそ… 人間風情め………」

 

 

 

 

 

眠ったアルベドを見ながら男は手に持つハンドガンをリロードした。

 

「いいセンスだ」

 

 

 




メタルギアシリースのソリッド・スネークです。

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