短編集 アインズの召喚   作:にゃんこの助

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ナザリックと白い長方形

 

アインズは何とも言えない顔で目の前の人物?を見つめる、事はアインズの部屋の整理で出てきたランダム召喚アイテムを見つけたのが発端だった。

アイテムはレベル30~90までの傭兵モンスターをランダムに一体召喚できるというよくあるアイテムなのだがアインズが見つけたアイテムは初回盤で決定的なバグがあったため使われる事が無かったアイテムだったのだ、そのバグとは召喚されるモンスターのレベル帯が3~9というものだ。

普通の運営ならバグを修正するのだがユグドラシルの運営はこのバグを放置し新たにランダム召喚アイテムを作るという事をしたのだ、それ故このアイテムは存在する。

この事もあって忘れていたのだがこのバグアイテムは実際に使えるのだろうかという好奇心から使ってみたのだ、召喚は無事成功し持っていたランダム召喚アイテムが光の粒となり消えると目の前に光が集まりその者が現れたのだ。

 

「お… お前は傭兵だよな?」

 

「せやで~」

 

何とも言えない似非関西弁で返事をするそいつを見ると何故だが気が抜ける、大きさは成人男性ぐらいで帽子を被り右手にはナイフを持っている。

召喚してしまったのだから仕事を与えなければいけないと思ったアインズはこいつをアルベドの元へ向かわせたのだった。

 

「ほなさいなら」

 

 

 

 

 

 

 

 

数日後アルベド主催の食事会が開かれると小耳にはさみ余り乗り気ではなったのだが見に行く事にした。

あのアルベドが料理できるとは思っていなかったのでどんな料理を出すのか気になったからだ。

会場には各階層守護者がこたつに入り鍋をつついていた、なぜこたつなんかがあるのだろうかと考えていたのだが皆がアインズに気付き立ち上がろうとしたのでそれを手を上げやめさせ近づく。

 

「ほぉ、鍋か最近寒くなってきたし良い事を考えたではないかアルベド。 ん?豆腐がやけに多くないか?」

 

アインズは鍋の具材は何かとのぞき込めば8割方豆腐で埋め尽くされていた。

アインズの言葉を聞いたアルベドは頬を染め何時ものにんまりした笑顔でアインズに詰め寄り話始めた。

 

「はい!アインズ様ぁ!アインズ様からいただいた豆腐がメインですので!」

 

他の者もうんうんと頷きもしゃもしゃと豆腐を食べている、アインズは豆腐なんてあげたっけと首を傾げた。

そしてふと部屋の隅に置かれている物に目が行った、それを見てアインズは口をあんぐり開け固まった、なぜならそこにはこの前召喚した傭兵モンスターが装備していた帽子とナイフが置かれていたのだから。

 




バイオハザード2の豆腐です。

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