ハイスクールD×D 僕は人畜無害なんです。   作:絵画(あーと)

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初めまして、あーと。と申します。

いやぁ、ソウルイーター読んでたらクロナかっこよすぎてついつい書きたくなっちゃいました(=゚ω゚)

もしよかったら読んでください、ではでは。


第零章。人畜無害の日常。
第一話 プロローグなんです。


 

 

 

 

 

 

「はぁ……はぁ……!」

 

 

 

 

 良い子も悪い子も、そして大人も眠る深い深い夜。

 空にはまんまるなお月様がポツリと浮かんでいた。

 

 

 

 薄暗い森の中で一人の男性が何かから逃げるように息絶え絶えに走っていた。

 

 

 

 肩から背中にかけて切り裂かれた様な傷があり、今もまだ血が流れ出ている。

 

 

 

 

「糞! 何で……何で俺がこんな目に!」

 

 

 

 

 一昨日受けた依頼。

 依頼主から聞いた話では簡単な依頼の筈だった。

 

 

 

 一匹の男のはぐれ悪魔を殺す。

 たったそれだけの依頼。

 それで大量の報酬金が出されると言うのだ。

 よく連んでいる連中も羨ましそうに自分を見ていたのも覚えている。

 

 

 

 よく考えたらこんな依頼可笑しいに決まってる!ただのはぐれ悪魔一匹にあんな金払うはずがない!酒さえ入っていなければ……そう考えるがすぐさま頭の隅に追いやる。

 

 

 

 今はあの化け物から逃げることに集中しなければ、じゃないとーー

 

 

 

 

「“Στριγκλιά(スクリーチ) α”」

 《ピギァアアアアァァァァアァァァアアァアアアアア

 ア!!!!!!》

 

 

 

 

 静かだった森に雄叫びに近いような甲高い悲鳴が響き渡る。

 

 

 

 逃げていた男の声ではない、甲高い、耳を劈くような叫び声。

 

 

 

 

「グペェッ!?」

 

 

 

 

 瞬間、男は後ろから放たれた何かの衝撃でその身を空に弾き飛ばされた。

 

 

 

 

「ぐ……がぁ……ぁ……」

 

 

「よかったぁ……手加減はしたんだけど……まだ死んでないよね?ほら、僕って結構強い感じだからさ、手加減しないとすぐみんな死んじゃうんだ。本当に悲しいよ」

 

 

「ば、化け物が……ぁ……!」

 

 

 

 

 男の後方にあった木の陰から一人の男ーーいや少年が歩いてくる。

 

 

 

 桃色の髪を肩まで伸ばした中性的な容姿の少年だ。どちらかというと女性的、と言えるような容姿だが。

 

 

 

 右手に墨汁をぶちまけたような黒い剣を持ち、その剣をもつ右腕を左手で抑えている。

 剣の切っ先は何かを求めるようにカタカタと震えていた。

 

 

 

 

「化け物なんて酷いな。いったい僕のどこが化け物って言うんだよ。ほら?どこからどうみても人畜無害な一般人だろ? それに僕からしたら君の方がよっぽど化け物だと思うよ?いきなり後ろから飛び出してきて、首を切り落とそうと狙って来るなんてさ?びっくりして避けれなかったよ……。今もまだ痛いんだよ?ほら、皮が切れてちゃってさ、ちょっと血が滲んでる。僕って血が苦手なんだよねぇ、ほら赤色って人間は本能的に恐怖するっていうじゃん?って言っても僕の血は赤くないんだけどね。」

 

 

 

 

 狂ったように言葉を少年は吐き続け、やがて思い出したかのように男に向き直る。

 

 

 

 

「そうそう!忘れるところだったよ!僕は君に聞きたいことがあるんだ。これを聞かなきゃ君を追いかけた意味がなくなっちゃう。それに、勿論答えてくれるよね?あ、もしかして攻撃したこと怒ってるの?それは諦めてよ、君から攻撃してきて僕が反撃した。立派な正当防衛だよ。だから君が負ってるその程度の傷は許して欲しいね。それに話してくれたら自由にしてあげるよ?ほら、こうみえて僕は優しいんだ!あの程度の攻撃ならイタズラってことにしてあげてもいい!それとも……まぁ、いいや、とりあえず教えてよーー

 

 ーー誰からの依頼だ?」

 

 

 

 

 さっきまでヘラヘラと笑っていた表情を一転、少年の顔から表情が抜け落ちる。

 スゥーーッと右手に持っている剣を男の首元に持っていく。

 

 

 

 

「わ、わかった!は、話す!は、話すから助けてくれ!」

 

 

「ほら、落ち着いて、話したら自由にしてあげるってさっきから言ってるでしょ?依頼者の名前を言ったら君は自由になれる。さぁ、教えて?」

 

 

「きょ、教会だ!教会からの依頼なんだ!はぐれ悪魔が一匹いるから殺してこい、報酬は弾むぞって……」

 

 

 

 

 これで許してくれるだろ? そう呟きながら泣き崩れそうな笑顔を少年に向け、男は生に縋り付く。

 既に涙と血で彼の顔はぐちゃぐちゃだった。

 

 

 

 

「そっかぁ、教会、かぁ……。ありがとね、これで君は自由だ!僕に情報を教えてくれた対価だからね。僕は約束は守る男なんだよ。しっかりと自由にしてあげる!」

 

 

「あ、ありがーー」

 

 

「じゃあ、死ね」

 

 

 

 

 黒い剣が振り降ろされた。頭蓋骨を砕き、脳に突き刺さる。こうして一人の男の人生があっけなく終わった。

 

 

 

 

「よかったね、自由になれて。これで君を縛るものは何もなくなった!安心して逝くといいよ。僕はまだそっちにいかないけど……いつか会えるといいね!それまでバイバイ……って言ってももう聞こえてないか。折角知り合えたのに名前聞き忘れちゃったな、こんな事なら名前くらい聞いとけば良かったよ」

 

 

「ふぅ、それにしても教会かぁ……嫌だなぁ、あそこに行くと白服共が襲ってくるんだよ、僕は無害な一般人なのに嫌になっちゃうよね。それに僕は白色は嫌いなんだよ、なんかほら……純白アピール?僕は綺麗ですよー……みたいな。血まで真っ黒に染まりきってる僕への当てつけかっての。あーヤダヤダ、教会も天使も大嫌いだよ」

 

 

 

 

 口元についた血を舐めとり、それでもとれない血を服の裾で拭い取る。そして手に持つ黒の剣を消す。

 

 

 

 

「また襲われるのも怖いし、ちょっと教会にいって挨拶してみようかな。初めまして、僕は無害な人間ですよー……って。面倒臭いけどしょうがないよね、僕はもう誰とも関わりたくないんだ。」

 

 

 

 

 そうして少年ーー“SS級はぐれ悪魔”ーークロナは協会へと歩みを進め始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




こんなのクロナじゃない…書いてて思いましたが性格は違うんです、なんかペラペラ喋っちゃう子なんです。

あと、技名が現代ギリシャ文字なのはかっこいいからです
作者の厨二病とでも思ってください

感想…くれるとうれしいな(チラッ

ではいつになるかわかりませんが次回あいましょう、ばいばい。
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