ハイスクールD×D 僕は人畜無害なんです。   作:絵画(あーと)

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いやぁ、一昨日ぶりでしょうか?
なんとか予定どうり土曜に投稿出来ました。

今回は難産&グダグダ&作者すら理解不能な仕上がりでごめんなさい。

短過ぎたので後で少し手直しするかもしれません。

では、どうぞ。





第三話 教会に辿り着いたようです。

 

 ある村の外れの小高い丘。

 微風になびく色とりどりの花が咲き乱れ、見た者を引き込むような美しさを持っている。

 

 

 そこに一人の悪魔が降り立った。

 

 

 

「ふぅ……。この辺りなら大丈夫かな?」

 

 

 

 そう呟き、辺りを見渡す。花畑があるだけで人は誰もいないようだ。

 

 

 花畑の中にある道を一人、村の入り口に向かって歩いていく。

 

 

 

「あ、あの!」

 

 

 

 道を歩くクロナの背後から呼びかける声。

 

 

 

「えっと……君誰かな?」

 

「あ、す、すいません!ここに人が来るのが珍しかったので……つい……」

 

 

 

 話しかけてしまった。

 そう続ける少女に目を向ける。

 綺麗な金色の髪が傾き始めた太陽に照らされて美しく輝いていた。

 どうやら花に水をやっていたようだ、その手には鉄製のジョウロが握られている。

 

 

 

「ふーん、あ、なら君にちょっと聞いていいかな?僕今教会探してるんだよ、この村にあるって聞いてね、君の着てるそれ、修道服でしょ?ちょっと教会まで案内してくれないかなぁ?」

 

「教会……ですか?」

 

 

 

 少女の顔に少し影が出来る。

 そのことに気づいたクロナだったが特段気にする様子もなく、どう?と返答の催促をしている。

 

 

 

「……わかりました。じゃあついて来て下さい。」

 

「ありがと!いやぁ、助かるよ!森から抜けて来たんだけどここまできて教会の場所を知らないことに気づいてね。自分で探しても良かったんだけど、どうせなら知ってる人に聞いた方がいいでしょ?」

 

「ふふ。なら丁度良かったです、私もちょっと前までは教会に居たんです。これも神のお導きでしょうか?」

 

 

 

 微笑みながらそう言う少女。

 それに微笑み返すクロナ。

 

 

 

「あ、そういえば。お名前、なんて言われるんですか?」

 

「僕?僕はクロナ、苗字は……うん、無いよ。だからクロナって呼んで。」

 

「クロナさんですね、わかりました。私はアーシア・アルジェントって言います……よろしくお願いしますね!」

 

 

 

 その後も幾らか談笑を続け、村に入り教会まで案内してもらう。

 その時どうしても気になったのが村人の少女ーーアーシアに対する態度だ。

 あからさまに敵意を向ける者は少なかったが、大概の人が嫌悪感を示すように一瞥しては顔を歪めてまた自らの作業に戻って行った。

 

 

 

「ありがとう!おかげで助かったよ!ーー

 

「あの!もう私とは関わらない方が……いいと思います……」

 

 

 

 そう言い、いつもの様に続けようと思ったクロナにアーシアがそう告げる。

 話を途中で止められる事を嫌うクロナだったが、何故かこの時はアーシアの言葉に耳を傾けてしまった。

 

 

 

「私は……“魔女”だから……人間だけじゃなくて悪魔も癒してしまう“魔女”。私はその事を後悔したことはないです。だけど私と関わるとクロナさんにまで迷惑をかけてしまうので」

 

 

 

 久しぶりに人と話せて楽しかったです。そう言って走り去って行く少女。悪魔も癒せてしまう事で運命を狂わさせた心優しい少女をクロナは何も言わずに見送り、ただその背中をぼーっと……眺めていた。

 

 

 そして

 

 

 

「気持ち悪い」

 

 

 

 そう呟いた。

 

 

 

「気持ち悪い。気持ち悪い。気持ち悪い。それ(・・)を話したら悪意を向けてくるって思ってるくせに僕には善意を向けたの?自己満足?やめろよ、僕を否定するなよ。皆僕に悪意を向けるってわかってたから殺してきたんだ。そうすれば人と関わりあえるから。僕が殺して、君らが殺される、そうやって嫌われ者の僕は関わりを作り上げて来たんだ」

 

 

 

 俯きながら教会の扉へと歩を進める、そしてそのまま扉に手の平を向けーー

 

 

 

「“Λόγχη του μαύρο αίμα(ブラッディ・ランス)”」

 

 

 

 クロナの右手から溢れ出た“黒血”が巨大な槍を形作っていく。

 所々にもがき、苦しむような表情をした人間の顔が写ってるいる。

 

 

 その巨大な槍が扉を突き破り、中にいる数人の人間を巻き込み、そのまま奥に掲げられていた十字架に突き刺さった。

 

 

 その光景を見た村の住民から悲鳴が上がるが、意に介した様子を見せず教会の中に足を踏み入れ扉を閉める。

 

 

 

「き、貴様!何者だ!?こんな事をして許されると思っているのか!?」

 

 

 

 中にいる神父姿の初老の男性がクロナに向かって叫ぶ。

 

 

 

「貴様……森にいたという悪魔だな!?教会があることを知って襲いに来たのか!?」

 

「煩いよ…“Λεπίδα από μαύρο αίμα(ブラッディ・スライサー)”」

 

 

 

 右手を振るう。

 初老の神父の首を狙って放たれたその刃は神父を庇い突き飛ばした男の首を斬り飛ばし四散した。

 

 

 

「ッ!?くそォッ!?悪魔祓い(エクソシスト)は前に出ろ!戦えぬ者は下がっていろ!」

 

 

 

 その光景を見た神父が悪魔祓い達に指示を出す。

 

 

 

「魔剣…“奈落” “不浄” “暗黒”…

 

 “Στριγκλιά(スクリーチ) δ”ァ!」

 

 

 

 クロナの背後から二本、黒い腕が生えてくる。生える、という表現はおかしいのかもしれない、正確には“黒血”によって形成された腕が現れる。そして、その腕と右手に三振りの魔剣を持ち……周囲を切り刻んだ。剣が振られる度に悲痛な表情を怨霊の衝撃波が放たれる。

 

 

 ……また頭が落ちた。

 

 

 

「今イライラしてるんだ……だから死んで」

 

 

 

 剣が振られる、その度に教会にいる誰かの首が飛ぶ。

 

 

 最初は戦闘の意思を見せていた悪魔祓い達もいつの間にか皆、逃げ回っていた。

 まるで舞うような動きの斬撃に一人、二人と地に伏せてゆく。

 

 

 数分後、立っていたのはクロナと神父だけだった。

 

 

「ヒィ!?来るな!来るな!来るなあああああ!」

 

「………」

 

 

 ただ無言で距離を詰めるクロナ。

 

 

 その姿を見て神父は教会の扉へと走り出す。

 

 

 

「何故だァ!?何故開かない!?糞ォ!?死にたくない!開け!開けェ!ひーー

 

「そこの扉は内側に開くんだよ……いつも居るのにそんなことも覚えてなかったのかい?」

 

 

 

 そしてまた一輪、教会に咲く花畑に一輪の花が加わった。

 

 

 

 

 

 




今作、初の生き残り!その名もアーシアちゃんです!
でもヒロインにはなりません!イッセーくんとイチャコラしててください。

今回はクロナくんの本心が少し出ましたね。
純粋な善意や、打算のない感情には慣れてない模様です。
だから異物感をかんじて気持ち悪い、ってわけですね。

そして寂しがりやなクロナくんは人との関わりを殺害で作り上げてきたようです、これにも過去が絡まってくる予定です、あくまでも予定です(ここ重要。

では、ばいばい。

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