ハイスクールD×D 僕は人畜無害なんです。   作:絵画(あーと)

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お気に入り50越え、総合評価1000越え!本当に嬉しいです!ありがとうございます!!(涙

そして本当にごめんなさい、筆者の勝手でオリキャラを無くした基本オリ主のみに変えるため、第一章を書き直すことにしました

なるべく前に追いつくため、頑張って更新するのでよろしくお願いします。

では、どうぞ




第一章。旧校舎の人畜無害。
第一話 堕天使と遭遇したようです。


 

 

 

 

 都市部から外れた市街地。

 

 

 人はもう寝静まっているのか、幾つかの街灯が点々と薄暗い夜を照らしているだけだった。

 

 

 そんな真夜中なのにも関わらず、道路を歩いていくひとつの人影。

 

 

 まるで酔っているかのように、あっちへフラフラ、こっちへフラフラと、まるで何かを探し、彷徨うかのように歩いていた。

 

 

 道路を足音もなく歩いていた人影が、突然、歩みを止め、その場に立ち止まった。

 

 

 先程まで下に向けていた顔をガバッと上にあげ、ある一方を眺めたかと思うと、弧を描くようにニィ……と口を歪ませ、呟いた。

 

 

 

「ーーーみぃーつけたぁ……」

 

 

 

 刹那、そこに居たはずの人影が煙に巻かれたかのように消えていた。

 

 

 

 

 

 

 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 

 

 

「…はぁ…はぁ…くそッ…!」

 

 

 

 そこには一人の青年が真夜中の道路を走って逃げていた。

 

 

 逃げていた、というのは可笑しいかもしれない。

 彼が対峙したスーツ姿の男が彼を睨んだだけで、スゥーっと背筋が凍っていくような錯覚に陥り、居ても立っても居られなくなりその場から駆け出してしまったのだ。

 その点では、本能的に逃げ出した、と言ってもいいかもしれない。

 

 

 15分ほど走っていたのだろうか、青年が公園を目の前に走る足を止めた。

 

 

 ーーーー知っている。

 

 

 何故だろうか、青年はこの場所を知っていた。

 一度も来たことがないはずなのに、何故か青年はデジャヴのようなものを感じていた。

 

 

 いや、確かに青年は来たのだ、この場所に。

 この公園に。

 

 

 周りの人が覚えていない、その事実により本人である青年にさえ夢とされた昨日の出来事。

 

 

 青年は一人の少女とデートをしていた。

 そのデートの最後にこの公園に訪れたのだ、そして殺された(・・・・)

 

 

 自らが実際に殺されていたなどと思っているはずもない青年は、奇妙な感覚に引きつられるようにこの公園に足を踏み入れていた。

 

 

 そんな青年の後ろから声をかけてくる存在がいた。

 

 

 

「逃がすと思うか?下級な存在はこれだから困る」

 

 

 

 それは先程のスーツ姿の男だった。

 

 

 先程はなかったはずの漆黒の翼をを背から生やし、青年の頭上を駆け抜けるように飛び越し、目の前に降り立った。

 

 

 明らかな警戒を示す青年に男は言った。

 

 

 

「お前の属している主の名を言え。こんなところでお前たちに邪魔されると迷惑なんでな。こちらとしてもそれなりのーーー

 

 

 

 ふと、スーツ姿の男が考える仕草を見せる。

 

 

 

「ーーーまさか、お前、“ はぐれ”か?主がいないのならば、その困惑している様も説明がつく」

 

 

 

 思考が追いついていない青年を他所に、一人理解したかのような顔で頷くスーツ姿の男。

 

 

 

「ふむ、ある時の気配も仲間の気配もなし。消えるそぶりすら見せない。魔法陣の展開もしない…やはり、お前は“はぐれ”か…ならば殺しても問題はあるまい、が…まさかレイナーレ様がおっしゃっていた“はぐれ悪魔”がこのような者だとはな、兎も角、ここでお前を殺しておけばレイナーレ様の心配事も一つ減るだろう」

 

 

 

 そう言って、スーツ姿の男は青年を嗤い、見下す。

 

 

 そして左の手のひらに光らしきものが集まっていき、やがて槍を形成した。

 

 

 青年が身の危険を感じた時には既に光の槍は青年の腹に突き刺さっていた。

 

 

 

「ぐぅ……ぁ……あぁ……!」

 

「痛かろう?光はお前ら悪魔にとって猛毒だからな。その身に受ければ大きなダメージとなる。しかし……かなりの力を持っていると聞いたのだがな、多少頑丈なようだが…

 …やはり噂は噂、ということか」

 

 

 

 あまりの痛みに悶え苦しむ青年を歩み寄り、スーツ姿の男はそう呟いた。

 

 

 そして次こそは息の根を止めようと、先程より一回り大きい光の槍を作り出し、それを青年に向けたその時。

 

 

 

「がっ!?」

 

「その子に触れないで頂戴」

 

 

 

 光の槍を作り出していた方の手は鮮血に塗れ、力なくだらりと垂れ下がった。

 

 

 

「クッ!……その紅い髪……グレモリー家の者かぁ……!」

 

「リアス・グレモリーよ。ごきげんよう堕ちた天使さん。この子にちょっかいを出すなら、容赦はしないわ」

 

 

 

 そう言って戦闘の構えをとる紅髪の女性ーーリアス・グレモリーはスーツ姿の男を睨んだ。

 

 

 

「……ふふっ、これはこれは。その者はそちらの眷属の者だったのか。この町もそちらの縄張り、というわけだな。まぁいい、今日のことは詫びよう。だが、下僕は放し飼いにしないことだな」

 

 

 

 私のようなものが散歩がてらに狩ってしまうかもしれぬぞ?そう言って笑うスーツ姿の男。

 

 

 

「ご忠告痛み入るわ。だけどこの町は私の管轄なの、私の邪魔をしたら……その時は容赦なくやらせてもらうわ」

 

「その台詞、そっくりそちらへ返させてもらおうか、グレモリー家の次期党首よ。我が名はドーナシーク。再び見えないことを願う」

 

 

 

 言いたいことは言い切ったのか、スーツ姿の男ーードーナシークは一度だけリアス・グレモリーと青年を睨みつけると翼をはためかせ、飛んで行ってしまった。

 

 

 しかし、その間にも青年の腹の傷からは見るからに危険な量の血が溢れ出ていた。

 

 

 

「あら?気絶してしまうの?確かにこれは少しばかり危険な傷ね……仕方ないわ、貴方、自宅は……気絶してしまったわね……」

 

 

 

 そして、リアス・グレモリーはため息を吐くと、足元に現れた魔法陣へと青年と共に消えていった。

 

 

 

 

 

 

 

 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 

「……糞ッ!リアス・グレモリーめ……!」

 

 

 

 暗雲立ち込め、月明かりもない暗い空、ドーナシークは一人、先程相対した紅の髪を持つ女の悪魔に罵声を吐いていた。

 

 

 あいつさえ出てこなければあの“はぐれ悪魔”を仕留めれたのに、そう呟こうとして、その矛盾に気がついた。

 

 

 リアス・グレモリーはあの青年の事を自分の眷属と言っていた、ならレイナーレ様が言っていた“はぐれ悪魔”はーー

 

 

 

「ねぇーー

 

 

 

 しかし、考えようとするドーナシークは、彼を呼びかける声によって現実に引き戻された。

 

 

 

「ねぇ……君って堕天使さんでしょ……?この町にさ、アーシアさんって子来てないかな、ほら“魔女”とか“堕ちた聖女”とか呼ばれてる、僕今彼女を探してるんだよね……」

 

 

 

 ドーナシークがそちらを向くと、薄い桃色の髪を肩まで伸ばした中性的な、僕と言っていることから男性だろう。青年がいた。下を向き俯いてるせいでその表情は読めない。

 

 

 しかしその姿を見たとき、直感的な、本能的な、生理的な、嫌悪感、恐怖心によってドーナシークら動けなくなってしまっていた。

 それはまるで先程彼が狩ろうとしていた青年がそうであったかのように、ドーナシークもその姿を見て、恐怖してしまったのだ。

 

 

 見るからに震えている右手には黒く染まった一振りの剣を握っており、その腕を左手でなんとか抑えようとしている。

 

 

 状況が悪かったのだ。プライドの高いドーナシークはそんな青年の姿を見て自身に怯えている、そう思いこんでしまったのだ。

 先程の悪寒も気のせいだろう、私程の堕天使がそこらの“はぐれ悪魔”におびえるはずがない、そう考えて……

 

 

 

「ふむ、お前がレイナーレ様のおっしゃっていた“はぐれ悪魔”か、丁度いい、先程は仕留めれなかったが代わりに貴様をーーー

 

 

 そしてドーナシークはものを言わぬ骸となった。質問に答えていれば良かったのだろうか、いや青年と会ってしまった時点で運命は決まっていたのだ、その死という青年との繋がりから逃れることは出来ない。

 

 

 重力に従って地面に落ちたドーナシークの頭が地面を転がる。

 それを踏み潰し、青年はーークロナは歪な笑顔を作り出す。

 

 

 

「あぁ……また我慢できなかった……殺しちゃった……。どうしてだろう?渇く、渇くんだ、あれからずっと。アーシアさん、君とあってから殺しても、殺しても、どんなに殺しても満たされない、繋がっても、どんなに繋がっても僕の心は渇いたままだ」

 

 

 

 元々はただの癖だった左手で右腕を抑える動作、今はそうしないといけない理由がある。

 

 

 

 

 殺してしまうのだ。

 

 

 

 

 そのつもりがなくても、ただ、渇きにしたがって。

 

 

 

 

「アーシアさん、僕は君をーーー

 

 

 

 

 そしてまた闇に消えていった。

 

 

 

 

 

 

 




クロナくん更にいっちゃってますね、我慢できない子になっちゃってます

そしてこれこそ自分の書きたかった小説です!(笑

第一章を書き直した理由の詳しくは活動報告に載せてあります

感想等お待ちしております!

では、ばいばい
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