人間界レベルの料理人がまた転生した   作:ベリアル

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第1話

人間界の料理人がソーマの世界にきた

 

「俺って本当に死なねえよな」

 

この世界に来て、8年が経過して前世の記憶と前々世の記憶が甦り、一人愚痴る。

 

前世とか言われても、ピンとこないであろうから、順を追って説明していこう。

 

まず、一度目の転生から話していこう。

 

俺は30まで料理人をしていた。腕はそれなりにいい方でちょいちょい雑誌には取り上げられる程度にはあった。

 

ただまあ、最終的には勤めていた店の建築ミスでガス漏れが起こって、爆発に巻き込まれて死亡した。他の従業員は知らんが、とにかく死んだ。

 

その後は、別の世界にいた。俺のいた世界とはまるっきり違う。

 

剣と魔法の世界とはまた違う。スマホもテレビも俺のいた世界以上に発展していたからだ。更に言えば、生き物も違う。家畜も野生の動物も、それこそ絵物語のようなものだった。

 

そこでようやく、トリコの世界だと認識した。

 

そこからはもう、料理人になるしかないでしょ。そう意気込んで、料理人に没頭した。前の職業も料理人で未知の食材を前にしたら、血が騒いでしまった。

 

金銭的理由で食材が入荷できない場合は、自らも狩りに出た日もある。そんなこんなで、人間界の食材を網羅し、料理人ランキング100に入りそうな所で2度目の人生を終えてしまった。

 

なんかトミーロッドの虫で死んだ。あいつら料理人の捕獲が目的だったろうが。

 

俺もトリコの世界で腕があったと言えど、70や80程度が限界。これでもかなり強い部類に入るのだが、トリコの世界では、俺なんて雑魚にしかならない。グルメ界の食材なんてお目にかかったこともない。

 

でも、四天王のサインは貰えたからいいや。

 

てなわけで、死んだと思ったら、また別の世界。

 

俺のいた世界に戻ってきたのかなー、と考えたがそうじゃない。

 

確かに文明は同じだったが、遠月学園とか訳のわからん学校があった。

 

簡単に言えば料理界でめちゃくちゃすごいってこと。高校卒業出来る割合は少なく、大半が退学で、めでたく中卒になることが決定付けられる。

 

「はぁ」

 

ため息をついて、“ポークポテト”をかじる。

 

どうやら、今回は転生特典とやらがあるらしく、俺が前世で得た食材を出すことが出来るようだ。大変面倒なことになった。

 

今更、料理以外で生きていこうとは思わないし、この世界の食材はトリコの人間界に比べて、遥かに劣るといっても過言ではない。ぶっちゃけ俺を満足させることはない。

 

かといって、俺レベルの料理人がいたら、マジで世界に騒がれるだろう。当たり前だ、グルメ細胞が入った食事は尋常じゃなく旨いのだから。

 

有名になるのはいい。誉められることは嬉しい。ただ食材の説明はどうしたものか。手から出てきた物を食材にしてますなんて、言えたもんじゃない。

 

この時、転生特典について深く理解してなかった俺は、無駄に頭を悩ませていた。これに気づけば、悩みの種も消えたのだろうが。

 

いっそ、別の仕事について、食事は自分の分だけ作ろうか。

 

転生した孤児院に帰ろうとした矢先、ふと目に入ったのは屋台ラーメン。

 

「これだっ!」

 

そうして俺は密入国を企てるのだった。

 

 





思い付きネタ。

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