IS METROID BTMOF【連載停止】   作:刃狐(旧アーマードこれ)

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特に書く事無いですね、にじファンでも近状報告を何故かここに書いていましたし

さて今回はサムスさん超強化です。と言っても二つの機能が追加されただけなんですがね
それとアダムさんのキャラクターがぶっ壊れてます、ごめんなさい


ミッション01 強化・願い

「さてさて、まずは束さんから質問させて貰ってもいいかな?いいよね、あーくん?」

『…なぜ私に聞く?』

「ぶー、だってさっちゃんはちーちゃんと同じ感じがするんだもん」

 

彼女、シノノノタバネ…[言語システムの最適化を行います……完了]…篠ノ之束の話に先ほどから出ている「ちーちゃん」とは私達のように珍妙不可思議な愛称を付けられてしまった可哀想な人物だと想像できる

しかし残念ながら私達はその「ちーちゃん」を知らないので似ている、等と言われても分からない、ただ私のように表情の硬い人物なのだろう、先ほどから「ちーちゃんみたいにムスッとせずにほら!すまいるすまいるー!」と言ってくる、パワードスーツを着用しているのに何故分かるのだろう

 

「ふいんきだよ!なぜか変換できないよね!天才の束さんもびっくり!テヘペロッ☆」

『…先ほどの話はどうした?』

「そうだったね!じゃぁ遠慮無く質問させてもらうよ、まずは…」

 

篠ノ之束は両手をポンと合わせ私にはどう頑張っても出せそうに無い笑顔を作る

一体どんな質問をしてくるのだろうか、まぁ最初はジャブ程度の質問だろう

 

「あなたたちは…何?ううん、いつの時代の何処の人?」

『…私は最初にジャブを打って来るかと思ったが…いきなりフィニッシュブローか』

「だって、面倒な事は嫌だもの。私はお世辞とか回りくどいのって大ッ嫌い」

『ただの…イッてる人間だ…と言ったら?』

「そのイッてる人は自分のイッてるなりの世界があるでしょ?それを教えて欲しいな」

『………』

「アダム、彼女は彼女でココではオーバーテクノロジーを生み出す技術を持っているんだろう。黙ってても只の時間の浪費になる、言ってしまった方が得策だと私は思うが」

「うん、いい事を言うね大正解だよ、さっちゃん」

『…分かった、君も随分とイッてる人間なのだろう。真実か否か受け止めるのは君次第だ、今から私が言うのは真実であり、偽りだ。答えは君の中にある』

「それは嬉しいね、私は透明だから何でも真実として受け取ってその色に染まるよ」

『…我々は言うなれば宇宙人だ、君から見て…な、そして我々は今より遥か未来に生まれ、今より遥か未来の技術を使い、今より遥か未来で過ごしていた』

「うんうん、それがあなた達だね、じゃぁ次…さっちゃんのIS…とは言わないかな?それは何?」

『我々は君の指すISがどういう物かは知らない。しかしサムスの装備しているパワードスーツを指してそれは何かと問うならば…サムス、説明を』

「私達が生きていた今より遥か未来の技術でも到底追いつくことの出来ないオーバーテクノロジーを持っていた種族の装備だ」

「なるほど、それをさっちゃんは奪って使っているの?」

「いや、その種族は私を拾い、育ててくれた、訓練してくれた。そしてコレを私に託してくれた…そしてもうその種族はいない」

「ふむふむ、ありがとね……じゃぁ次はあーくんとさっちゃんの番だよ、何でも答えちゃう」

 

篠ノ之束は椅子の背もたれに体重を預け足をだらんと伸ばし私達へ質問のターンを回す

 

『…では聞かせて貰う、ISとは何だ?』

「ISは正式名称インフィニット・ストラトス、宇宙空間での作業とかそういう活動を目的としたマルチフォーム・スーツ……だった筈なんだけど束さんが強くしすぎちゃっていまじゃ世界最強の兵器だよ、ぷんぷん!ココではISを知らない人間なんて居ない位だよ、世界のパワーバランスを簡単に崩しちゃうほどだからね!あ、一機でパワーバランスを変えるってまるでアニメかゲームだね!」

 

篠ノ之束は目を閉じ椅子に身体を沈め「でも」と続ける

 

「束さんもすっごく自信があったんだけど、さっちゃんのパワードスーツを見てたら自信が無くなってきちゃったよ、でもでもっ!束さんは絶対それを超える物を作っちゃうからね!」

『…ISについては分かった、目的がどうあれ現在は世界最強の兵器だという事か』

「兵器じゃないよ!束さんの可愛い娘たちは兵器なんかじゃない!それに空を一番早く自由自在にびゅーんって飛ぶんだよ!」

『すまない…ふむ、その面で言えばパワードスーツより勝っているな、生憎パワードスーツは自由自在に空を飛ぶことは出来ない』

「あぁ、しかも現在スペースジャンプとスプリングボールがエラーを起こしている」

「ん?んん?それは一体何かな?さっきの口ぶりからして自由じゃないけど空を飛べるのかな?」

『そうだ、しかしエラーを起こしているなら地上を這いずり回るしかないか…』

 

私が頷き、どうやって空を自由自在に飛びまわる敵を落とす術があるかと思案していると

篠ノ之束が目を輝かせて私の左手を取った

 

「ねぇねぇ!束さんに任せてみない?!束さんの力で自由自在に空を飛べるようにしてあげるよ!それに今ならIS用のバリアもつけちゃう!それもすっごく強力なの!だから束さんにパワードスーツの中身を見せて!」

『……流石にそれは承諾しかねるな』

「いいだろう、ただしスペースジャンプ、スプリングボール以外にはロックを掛けるからな」

「うんうん!さっすがさっちゃん!束さんさっちゃんの事が好きになったよ!」

『いいのか?サムス』

「そもそもシステムデータ上の文字はチョウゾ文字だからな、理解出来る出来ないどころの話じゃないさ」

 

振り向くと篠ノ之束が両手を差し出して満面の笑顔で手をワキワキと動かしている

一体何をしているのだろうか?

 

「さぁ早く束さんにコアを渡して頂戴!すぐに見るから!」

「…生憎だがこのパワードスーツにコアは存在しない」

「えぇっ?!じゃ、じゃあ束さんはどうすればいいの?!」

『椅子でもベッドでも何でもいい、とにかくサムスがリラックスできる環境が必要だ』

「そ、そんな…この束さんでも人間以外で分からない事があるなんて!凄くショック!!」

 

等といいながらもベッドを椅子のような形、実験用だろうか?に変形させる

彼女は脳が二つあるのだろうか…それも別々に稼動させる事の出来る脳が…

 

「さぁ出来たよ!うふふ、どんな風になるんだろう、こんなにワクワクしたのなんて久々…じゃないね、いっくんがISを起動させた時以来だから結構最近だぁ」

 

両手を胸の前で組み腰を左右に振りながらルンルンと鼻歌を歌っている

私は用意されたベッド?で横になり、外部閲覧設定用の画面をバイザーに表示させスペースジャンプとスプリングボール以外を全てチョウゾ文字へと変え、ロックする

次いで近場にあるPC(束の組んだ世界トップクラス、否、間違いなくトップの性能だがサムスとアダムにとっては化石レベルのオールドタイプである)に接続用マニュピレーター(どんな形にも対応できるような構造)を接続し、バイザーに映るステータス画面を空間に投影した

 

「これは…!束さん感動して泣きそうだよ!」

 

等と満面の笑みを浮かべPC画面の前に座る

その直後ポカンとした顔になって画面とサムスを交互に見る

 

「…どうした?何かおかしい所があるか?」

「え、あ、いや…いくら天才の束さんでも古代エジプトの象形文字も裸足で逃げていくようなこんな字は理解するのにすっごく時間が掛かるよ?」

『心配ない、そのチョウゾ文字になっているのは今関係ない物だ、弄れないように細工をしてある』

「あ、なーる…べ、別にあわよくば他のデータも見ちゃおうなんて考えてなかったよ?本当だよ?」

 

しかし実の所彼女は中身を丸々見る気満々だったのだろう、非常に残念そうに肩を落としている

ちなみにコピーはプロテクトを掛ける等防御は一切行っていない、そもそもコピーは出来ない

つまり彼女は今この場でしかパワードスーツの中身を見ることは出来ないのだ

 

「うぅ~見たいなぁ、見たいなぁ~全部のデータ見たいなぁ~…(チラッ)…見たいなぁ」

『残念ながらチラチラこちらを見ても状況は変わらないぞ』

「束さん欲求不満でモンモンしちゃうよ」

 

まるでコミックのように目からダバァと涙を流して不満を述べつつもIS…でいいのか?のデータを画面上に出してそれぞれのプログラムを組んで片手間で外部装着型のパーツを設計している

もし、もし仮定として材料、機材、時間を彼女に与えれば私のパワードスーツに追いつく可能性のある物を作り出すかもしれない

それほどまでに彼女の才能は凄まじい物だった、読めるようにしたデータからプログラムを改造し、外部デバイス要領を設けて、外面に装着可能な場所を見つけ、それにあった企画の物を作り出す

 

「うん、IS用の機能は一通り出来たかな」

『早いな…なるほど、確かに天才だ…一体この宇宙にこれ程の才を持つ者は何人いるのか…』

「だって束さんだもの!ぶいぶい!」

 

その後「今外部取付式バリア発生装置を作っている真っ最中だからちょっと待っててね」と伝えられ現在「私は」暇を持て余している真っ只中だ

だがアダムと束は仲が良さそうに…とは見えないが会話をしている

と言うよりも束の話を一方的にアダムは聞き、相槌を打っているだけである

曰く「箒ちゃんがどうこう」「ちーちゃんはあれこれ」「いっくんはフラグメイカーでフラグクラッシャーいや、フラグデストロイヤー」等微塵も関係ないアダムに話しかけている

アダムもアダムで律儀な性格が災いしたのか始めに返答してしまいズルズルと会話に付き合わされる形になっている

疲労など無い筈なのにアダムの声には疲労が垣間見える、そろそろウンザリしているのだろう

 

「ねぇさっちゃん!さっちゃん!」

 

不意に束が私へと名指しで呼びかける、流石に名指しされて無視するわけにもいかないので

 

「なんだ」

 

と返事をする、それにご満悦なのかにんまりと笑顔を作り私の元へ歩いて、いや、這いずって来る

その後つま先で立ち私の首|(パワードスーツなので首かどうかは分かりづらい)に腕を回し顔を近づけ話を始める

男であるなら鼻息荒く頭の中身がピンク色になるだろうが…アダムは除く、生憎私は女だしレズビアンでもない

 

「ねぇねぇ、束さんさっちゃんのパワードスーツ…全部の機能見てみたいなぁ…」

『残念ながらそれは無理だ、連邦の規則違反だ』

「…アダム、忘れていないか?私の職業はバウンティハンターであって連邦兵ではない」

『あ゛…そう言えば…そうだったな』

「え!て事はさっちゃんは見せてくれるの?!」

「見せないが」

「チクショーだよ!」

 

束がオイオイと泣きながら地面に頬を押し付け床に「の」の字を指で大量に描いている

いや、これは「の」ではない、よく観察していると「しののの」と描いていた

すると兎の耳が急にピンと立ちそれに追従して束も立ち上がる

 

「そうだ!さっちゃん!もうデータとプログラムは入力済みでここにチップもあるからいつでもばびゅーんと空を飛べるよ!」

『…どうする?』

「それとそれと!全部とは言わないから!ちょびっとだけでいいから!機能を束さんに見せて!」

 

完全に無視をしてもいいのだが彼女の事だ、きっとYESと言うまでかなりしつこく言い寄ってくるだろう

仕方がないのである条件をつけて見せてやる事にする

…なぜ私はこの短時間で彼女の事が分かるようになってしまったのだろうか…まぁそれほどまでに強い印象が彼女にあるためだが

 

「分かった、いくつか機能を見せよう」

「やったぁ!!」

「ただし、見せるのは6つだけだ。それ以上はどう頼まれても見せる事は出来ない」

『サムス…本当にいいのか?』

「ぅわぁーい!やったやったぁ!じゃぁじゃぁ実験場の用意をしてくるね!」

 

束が耳を揺らしてスキップをしながら扉の向こうへと走っていく、その後姿を眺めつつ「ふぅ」と息を吐いた

 

『……』

「大丈夫だ、使うのはアレンビッククラスターで手に入れた武器だけだ、もちろんオメガキャノン以外の…な」

『…だが…』

「それにビームアモが不要になったらしいがどんな誤差があるか分からない、今の内にテストも兼ねて使ってみたい、というのもある」

『わかった、だが余り羽目を外しすぎるなよ』

 

アダムの言葉に一つ頷いて返す、それなりに長い付き合いだ、例えアダムがこちらを見ていなくとも理解は出来るだろう

ベッドから身体を起こしPCとの接続を切断してバイザーにスーツのステータスを映す

新しく追加された機能や改造された機能の情報を閲覧する

どうやら本当にあの短時間で改造を終えてしまったようだ、残りはチップの取り込みと外部装置の搭載だけだ

 

「さっちゃーん、用意できたよーっと、おとと…さ、付いてきて」

 

束が自動ドアから顔を出し部屋の中へ入る、くるりと180度回転しながら私に声を掛けた

移動を始めたとき回線のタバに足を引っ掛けこけそうになるが問題は無いようだ、私は彼女の後をゆっくりと歩く

鉄で出来た廊下にパワードスーツの足音が反響し、大きな音となって耳に入る

自分の足音がSA-Xの足音と同じだったため少し不愉快な気分になる、同じスーツだったので同じ足音がするのは当たり前だが少し前はビクビクしながら足音が通り過ぎるのを待っていた物だ

 

『何を考えているんだ、レディー。…自分の足音にSA-Xを思い出したのか?』

「…アダムが言わんとしている事は分かる、大丈夫だ…Xは全滅させたのだから」

「うーんむ、もう着くよ」

 

束の声に顔を上げて前方を見る、廊下の先に大きな鋼鉄製の扉があり中から光が溢れていた

彼女に促され内部へと入る、そこは途轍もなく広いドームで周りの壁や天井が全て強力なエネルギーフィールドで覆われているのがバイザーの機能から分かる

 

「じゃあ束さんはターゲットの出現とターゲット視点の観察をするよ、あっと…ハイこれ!飛行用のデータチップ!あとはこれをインストールすればいいんだけど…流石に実験場にインストール用機材は無いや…ごめんね、後でちゃんとインストールするから!」

「それを渡してくれ」

「うぇ?」

『サムスにそのチップを渡してみてくれ』

「う、うん、どうぞ?」

 

チップを束から受け取りスーツの機能でホログラム化させる、それを見た束が目を丸にした後笑顔になりモジュールを色々な角度から見る

次いでスーツにそのホログラムを取り込んだ、それを見た束がニコニコと顔に笑みを浮かべたままぶつぶつと独り言を呟いて考え事を始めた

 

「ふーん…スーツに取り込む様式は量子変換に似てるけど…でも武器じゃなくて工具でもなくて…システムを量子変換で取り込んだ…?」

 

バイザーへスーツに新たな機能が追加されたと報告が出る、使い方や最高出力や限界など、事細かな情報がバイザーの画面を埋めた

上書き修正…改造が施されたスーツの機能はスペースジャンプとスプリングボール、元の名から大きく外れ自由に空を飛ぶことが出来るようだ

しかし最高速度を見比べてみるとスピードブースターの方が速いらしい、だが自由に空を移動出来るようになったのは素直にありがたい

不思議な事に鳥人族の技術でも空を自由に飛ぶと言う事は出来なかったのだから…いや、そもそもそんな機能をつける必要もなかったのかもしれない、彼らは「鳥人族」なのだから元々自由に飛べた可能性もある

それは置いて早速新しい機能を使用してみる、なるほど、飛ぶのではなく浮くと言った方が正しいのかもしれない

初めての感覚に少々戸惑うが5分もすれば慣れるだろう

 

「お、早速飛んでるねぇ で、感想は?どうどう?気持ちいい?」

「やはり新たなアビリティは試したときに年甲斐もなくワクワクするな」

「年甲斐もなくって…さっちゃんは私よりも年下だよね?」

『アア、ソウダナ、ハハハ、マッタク…サッチャンハマダ15サイジャナイカ、ハハハ』

「あはは、さっちゃんったらおっちゃめー☆」

 

アダムェ…

それにしても姿勢制御が中々難しい、ブースターで飛ぶようなイメージでは上手く飛べないな

さて、どうすれば…まぁある程度の速度を出してみよう

 

「お?おぉ、初めて空を飛ぶにしては中々上手だねぇ、さっちゃんは

 まぁ初めてで完璧に飛べたちーちゃんに比べれば全然だけどね!!」

 

なぜそこで束が誇らしげにするのか皆目検討付かない

ふむ、ただ漠然と飛ぶという考え方で上手く飛べるみたいだ、上手く飛ぶには練習あるのみか

 

「さぁさ!早く降りてきて束さんにパワードスーツの機能を見せてよ!」

『さて、ゆっくり降りるぞサムス。変に降りようとして地面に激突では洒落にならない』

「わかった、アダム」

 

字面までの距離は精々30メートルほど、この程度の高さはそのまま落ちても問題ない

飛行及び浮遊している思考を止める、すると身体が重力に従って落ち始めた

 

「わぁ!ダメダメ!飛んで!落ちちゃったら怪我しちゃうよ!」

 

束が下でわたわたと慌てているが大した事ではない、地上まで約10メートルほど

難なく着地成功、衝撃吸収の為に大きくしゃがんでいた状態からゆっくりと立ち上がる

 

「お…おぉ、凄いね…さっちゃんのパワードスーツ…」

 

実を言うとパワードスーツじゃなくても問題は無かったりする、生身でかなりの高さから落ちても大丈夫だ(ゼロミッションのゼロスーツ時参照、ゼロスーツで高い所から落ちても無傷である)

と言うよりも生身でも壁を蹴って上る事も可能だ、これは多分鳥人族のDNAによるものが大きい

まず一般人には不可能だろう、私は差し詰め逸般人とでも言う所か

 

「束、今から始めるがここで見てていいのか?」

「え、あぁ!ごめんね、ちょっと待ってて!」

『……走って行ったな、おっと、躓いた…セーフ』

「アダム、変な実況は必要ない」

 

『おわっと?!(ズデン!)うぅ、くぅ…!ぐすっ、うん!始めて!』

 

あぁ、こけたな…途中の鼻啜りが妙に演技くさいが…演技だろう

そうこう考えている内に目前に大量のターゲットが出現した

いいだろう、先ずはバトルハンマーだ、変更完了、発射

ふむ、攻撃力はパワービームに劣るが凄まじい連射能力を持っている、マシンガンを目的として作られた物だから性能としては正しい、むしろ前の物がおかしかった、マシンガンとは思えない低連射能力だったのだから

流石はパイレーツ製と言ったところか、雑多な物だ

ターゲット全撃破完了、続いてかなり小さいターゲットと動き回るターゲットが出現、適しているのはボルトドライバー…変更完了

 

よし、弾速は少々落ちているが少なくともパワービームよりも早い、命中率のいい武器である事は変わらないようだ、小さいターゲットの中心を打ち抜いた、次はチャージだ…発射

若干の追尾能力の低下を確認、だが元々私が使っても追尾能力は無かったのだからこれは強化だな、ターゲットにノイズはあるのだろうか?

 

全ターゲットの撃破確認、次は強力な電磁バリアの壁とその向こうのターゲットか、ジュディケイターにチェンジ、反射角をスーツ側で調整、発射

五回の反射でターゲットに到達するよう調整したが3回の反射で壁にぶつかり消滅、どうやら反射回数の低下が起こっているようだ

一度だけ反射させターゲットに当てる、上手く当ったようだが如何せん単発のダメージが少ない、破壊するに至らなかった

続いてチャージを開始…私が過去に使った場合3つに分かれ障害物に反射し縦横無尽に飛びまわる使い所の少ない武器だったが…発射

 

…これは驚いたな…発射されたのは一発だけだが反射能力に凍結効果が加わっている

おかしい、ノクサスが使用するよりも遥かに使い勝手がいいぞ、これは

弾速がアイスビームよりも早く反射能力を持ちターゲットを凍結させる

だがチャージが必要なのでアイスビームにやや劣る、冷却効果もノクサスの物より少し劣るか?

なおアイスビームの凍結理論は凄まじいものだ

「着弾した目標の相違空間を凍結させ強制的に動きを止める、空間自体が凍っているので空中で凍結したとしてもその物体は下に落ちる事はない」である

 

『ちなみに初代の公式設定だ』

「何を言っている、アダム」

 

凍結したターゲットが凍結解除と共に崩壊する、次は大量のターゲットが纏まって地上と空中にそれぞれ出現する

 

マグモールにチェンジ、先ずは地上のターゲットに射出

放物線を描き地面と接触、その場で爆発はせずにターゲットの中心へと転がり爆発、地上のターゲットが吹き飛び掃除完了

チャージを開始、アームキャノン内で高熱体が発生し小さい炎が吹き出る、しかし私自身にダメージは無い、あって堪るか

空中のターゲットよりやや上を狙い発射、炎を纏ったマグモールが放物線を描きターゲットの中心に着弾、跳ね返る事も無くその場で爆発、全てのターゲットが可哀想な事になった

残留高熱は確認できない、どうやらブラストバーンは発生しないらしい

チャージしなければ手榴弾のように使うことができ、チャージすればグレネードランチャーのように扱う事が出来る、双方とも爆発範囲が狭まっているのが元と違う所か

 

自分の周りに高耐久力の動くターゲットが出現、ショックコイルに変更、発射

アームキャノンからターゲットの間に高圧の電気が発生する

そのままターゲットを捕捉したまま持続ダメージを発生させる

6秒ほど後にターゲットが機能停止、ついでに蹴り飛ばして破壊しておく

元々のショックコイルよりダメージ増加速度が0.5倍ほどになっている、遅い

それに元々の特性上補足し続けなければならず高速戦闘には向かない上に距離が離れるともう使えない

正直今のところ一番劣化しているのは間違い無くコレだ、時間で与えれるダメージは莫大だがそれだけ

 

顔をしかめていると最後に近中遠と三つのターゲットが出現する、最後の武器、個人的に一番嫌いだが単発攻撃力が最も高い武器、インペリアリスト

嫌いな理由?コレを使用してきたハンターのトレースが姿を消しつつ狙撃してきたためいい思い出が無いのだ

 

『オンラインでこの武器を使うハンターが大量にいる上ヒットアンドアウェイを忠実に守っていてパワービーマーにはいい思い出が無いんだ』

「だからアダム、何を言っている」

 

まずは一番近い距離にあるターゲットを撃つ、予想通りの赤い高収束レーザーがターゲットをオバーキルとも言える攻撃力で木っ端微塵に破壊

数秒の時間を置き次のターゲットを破壊、勿論数秒のうちにターゲットに狙いを付ける

再度続け最長距離のターゲットを破壊、全ターゲットの破壊を確認

威力の低下、命中率の低下、弾速の低下は確認できないがリロードが兎に角遅い

ただでさえ遅かったにも拘らず更に遅くなっている、しかしそれを補って有り余るほどの性能

悔しいがかなり使える武器である事は変わりない

 

やや遣る瀬無い気持ちになりながらアームキャノンを下ろす、すると壁を覆っていたバリアが消滅し、先ほど束が消えていった扉が開く

 

「すごいよぉ!束さんもう興奮しちゃって落ち着ける気がしないよ!」

『まぁ落ち着いてくれ、そのテンションにこちらが付いていけない、二人とも相当なダウナーだからな』

「…アダム、確かにそうだが…」

 

すると先ほどまで、いやたった今大興奮だった様子の束が目を瞑ってうんうんと何かを考え始めた

十数秒後急に顔を上げ、右手に人差し指をピンと立て

 

「さっちゃん、あーくん、二人はここではとっても凄いイレギュラーだよ、そこで束さんが二人の為に安全な所を用意して上げられると言ったら?」

『…イレギュラーは消えるべきか?』

「ノンノン、そんな事は聞いてないよ、束さんは束さんのスーパーパワーで二人を少なくとも世界の政府からは安全な所に二人を行かせることが出来るよ!」

『…どうするサムス、皮肉にも最初にサムスが望んだ安全な場所での休暇が叶いそうだぞ』

「半ば諦めムードだな…まぁ少しぐらいなら流されてみるのも一興か?」

「んっ!おっけー!じゃぁ束さんにまっかせなさい!!」

 

束は異常なまでに大きい胸をドンと叩いてクルリと後ろを向く、その後ポケットから携帯端末を取り出して通信を始めた

 

「あっ、ちーちゃん?うんうん、そうだよ束さんだよ!……え?あぁ、ただちーちゃんの声を聞きたかっただけ…あぁ!切らないで!!……うん、ちーちゃんに頼みがあるの……IS学園に生徒として入れて欲しい人が二人…いや、一人?だけいるの……そうだね、多分…白騎士や暮桜のちーちゃんより強いかもしれないよ……うん、ありがとう!ところでいっくんは元気?……ふふ、こっちもスッゴいイレギュラーだよ?……わかった、明日には着くよ、じゃぁね!」

 

携帯端末をポケットにしまってくるりと振り向いた彼女はとても幸せそうな顔をしていた

 

「んふー、と言う事でさっちゃんとあーくんの二人には日本のIS学園へ行ってもらいます!」

『「………は?」』

 

束の急な言葉に私とアダムは珍しく同じ言葉を発する事になった

そもそもIS学園とは一体なんだ、いや…分かっている、束に軽く教えて貰ったISの事について学ぶ学校だと言うのは分かる、だが出来る事なら分かりたくは無かった

だが…諦めるしかないだろう、彼女の言うとおり私達はイレギュラーなのだから

 

「大丈夫だよ!IS学園に入れば他国からの干渉は無くなる、言うなれば無国籍になれるんだよ、それに干渉しよう物なら物凄い数の国を敵に回さなきゃならないんだから」

「…」

「それにそれに!ちーちゃんは怖いけどとっても優しくていい人だよ!絶対に味方になってくれるよ!束さんが約束する!」

『…もう諦めよう、無理だサムス…抵抗は無意味だ』

「じゃあ今から行く用意しなきゃね!」

『用意と言っても我々はココに関する物も日用品も何一つとして持っていないが…』

「そ…そうだよねー…じゃぁ必要な物はあっちで揃えて!コレあげる!!」

 

束はそう言って机から何か紙で出来た手帳のようなものを取り出し私に投げた

例え不意打ちであってもこの程度の事に反応など出来ないはずが無い、着弾位置に左手を置き掴む

それにしても酷いコントロールだ、2mも離れていないのに私の頭上に飛ぶとは…

 

『…コレは?』

「束さんの腐るほどある通帳の内の一つだよ、正直使わないから大量に貯まるだけなんだよねー」

「………50億……ドル?」

『…過去に地球で使われていたアメリカと言う国の金額の単位だ、私達が行く日本で換算すると1ドルを100円とした場合に5000億円となる』

「…インフレか?」

『いや、少なくとも人生数回を遊んで暮らせる額だな』

「うーむ、よく分からないけどISが10機ぐらいのお値段かな?おっと、いけない!ついて来て、さっちゃん!」

 

束がオメガキャノン並みの爆弾発言を投下し、私に付いてくるよう指示を出す

彼女は早歩きで実験場の扉を抜け先ほどパワードスーツを弄った部屋へと移動する

そして部屋に入るなりやや大型の電子レンジのような物を開いて何かの機械を取り出した

 

「はい、さっちゃん!これがIS用シールド発生装置だよ!さっちゃんのパワードスーツにリンクしてさっちゃんのパワードスーツエネルギーを基準に数値化されてその分のシールドを発生するよ!」

 

束はさぁさぁ起動してみてと言わんばかりに両手でシールド発生装置を持って迫ってくる

何処と無くグラビティブーストをコンパクトにしたような形状をしている、そのシールド発生装置を手に取り再度ホログラム化、最適部位に装着する

 

案の定背部に装着され概ね予想通りの位置に取り付けられた

グラビティブーストほど大きいわけではないので正面から見てはみ出すような形状ではない

背部スラスターを阻害しないようにしつつパワードスーツ特有のスマートさを維持した形状だ、気に入った

 

「あぁ、コレはいいな、気に入った」

「でしょでしょ!じゃぁ早速起動してみて!コレの安全も束さんが保障するよ!」

『シールドシステムを起動、数値の表示はいるか?』

「うんっ!お願い、あーくん!」

『メインシールドエネルギー2000、リザーブエネルギー400』

「元々のエネルギー最大値は1499だったが…なぜか5つエネルギータンクが多いな」

「…チートだよ…!普通のISの数倍のエネルギーがあるよ?!」

『いいじゃないか、作者のサムスなんてタイムスリップをやりすぎてロード画面が全部エネルギータンクで埋まったほどなんだ、19なんて可愛いものさ。確認出来ただけでも235個あったらしいしな』

「アダム、さっきから一体何を言っているんだ」

「あぁ!何か束さんが混乱しちゃいそうだよ?!」

 

束が「うおぉ、うおぉ」と言いつつ頭を押さえながらゆらゆらと左右に前後に揺れる揺れる

と、思うのも束(つか)の間ピタリと動きを止めてクルリとこちらに向き直る

 

「まいっか、んじゃ今から日本に発ってもらうけど……一つだけ…頼み事聞いて貰っていいかな?」

『パワードスーツの機能は見せれんぞ』

「うん、私にとってそれよりも大事な事なんだけど…聞いて欲しいの」

「…まずは言ってみるんだ」

 

束が今までとは正反対に苦しそうに笑って頼み事をしてくる

 

「えと…あのね?束さんには箒ちゃんっていう妹がいるの、大事な大事な妹…そのね?束さんはISを開発しちゃったから束さんには指名手配が掛かってて…妹の箒ちゃんもね私の関係者って事で日本中を転々とする事になっちゃったの…それのせいできっと箒ちゃんは私の事を嫌ってる……ただ一言…箒ちゃんに謝りたいの…駄目なお姉ちゃんで、ごめんねって」

 

彼女は泣きそうな表情になりながらも必死で言葉を紡ぎだす

 

「だから、箒ちゃんに渡して欲しいのがあるの……いいかな?」

『…その依頼を受理しよう、異論は無いな?レディー』

「勿論だ」

「っ!ありがとう!!じゃぁちょっと待っててね!!」

 

暗い表情から一転私では一生を掛けても出来ない花の咲くような笑顔になり一つの部屋へ入っていった

仕方ないのでしばしアダムと談笑をする

 

『???』

「はぁ?!」

『???』

「相変わらず何言ってるのかわかんねぇな、お前は」

『さて、冗談は置いて…彼女の頼み事、どう思う?』

「あまり深く考えるつもりは無い、ただ彼女の願いを聞き届けるだけだ」

『彼女の妹に正面から渡すのか?』

「正面から行かせて貰おう、それしか能が無い」

『ガッチターン』

 

等と目的も無く話をしていると先ほど束が入っていった扉が開き束が出てきた、彼女の目が赤い

 

「ん、はい、コレをIS学園の篠ノ之箒って子に渡してちょうだい?」

「…データディスク?」

「うん、これなら箒ちゃんも適当なPCからでも見れるし…」

『…目が赤いぞ』

「ははっ、そりゃぁ兎さんは目が赤いのさ、当たり前だよ、あーくん」

 

兎の目が赤いのは眼に色素が無く血液が透けて見えるからと聞いたことがある

まぁ彼女にそんな事はあるわけ無いのできっと泣いていたのだろう、言うような無粋な事はしないが

 

「束さんは絶対にさっちゃんのパワードスーツを超えるものを作って見せるからね!…じゃあ元気でね」

『何も今生の別れというわけでもあるまい、連絡程度自由に取れるんじゃないか?』

「うーん、どうだろうね?」

「少し手を加えさせてもらうぞ」

「え?束さんのPCを?」

 

先ほどと同じようにPCとパワードスーツを繋ぐ、バイザーにPCの画面を表示し通信機能のリンクを行う

リンク完了、これでどちらからでも通信を行う事が出来るようになった

 

「…これでいい」

「わぁ!凄いね!コレでいつでもさっちゃんと束さんがお話できるんだね!」

『さて、いつまでも立ち止まっている訳にも行かないだろう』

「うん、じゃぁね!さぁコレに乗って!」

 

と言って何やらオレンジ色の物体のハッチが開く、嫌な予感しかしない

勿論その嫌な予感は的中する事になる

 

『あああああっ 私がこんな!なぜ!?』

「足掻くなアダム、運命を受け入れろ」




次回からIS学園編になりますです。
誤字脱字の指摘やご感想お待ちしております

書いた当時風邪でした、としか言いようが無いですね
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