IS METROID BTMOF【連載停止】 作:刃狐(旧アーマードこれ)
それと今回は短めですいつもは大体一万四千前後ですが今回は八千七百ほどしかありません
バイトがキツイです、後輩が無能な所為で
朝、朝である起きて命の心配をする必要のない安全な状況での朝
一般人には当たり前の朝、しかしバウンティハンターでありあらゆる任務をこなす彼女には貴重な朝である
『サムス、起きるんだ、よく眠っている所悪いがお前に通信だ』
「ん……あぁ、わかった」
どうもクセで浅い眠りにしかつけないな、隣のベッドではルームメイトの本音が気持ち良さそうにスゥスゥと眠っている
だが私もどれだけ浅いと言っても眠っていた事には変わりないので声自体は普通に眠そうな声である
「誰からだ?」
『篠ノ之束』
ふむ、束か…言われたとおり箒にディスクを渡したがその先がどうなったのか私には全く分からない、ただ上手く行ってくれている事を願うばかりだ
胸のポケットから連邦製ヘッドセットを取り出し左耳に掛ける
「サムスだ、どうした?」
『あ、さっきまで寝てたんだね、悪い事しちゃったかな』
「いや、大丈夫だ」
『ごめんね、あの…えっと…その、ありがとう』
「…?」
『箒ちゃんが昨日の夜に電話をくれたんだ』
「どうだった?」
『うん!さっちゃんのおかげで仲直りする事が出来たよ!だから本当にありがとう!』
「そうか…良かったな」
仲直りできたか、それは何よりだ、今日は朝一番からいい知らせを聞いた、一日良い気分ですごせそうだ
『だからそのお礼に束さんに出来る事なら何でもするよ、ISのあらゆる情報や他国の状況とか何でも聞いてね!』
「あぁ、助かる、では早速だが幾つか聞きたい事がある」
『うん!何かな?』
「来週の月曜日に決闘をする事になった、相手は」
『うん、イギリス代表候補生といっくんだね』
「…なぜ知っている?」
『束さんに分からない事なんてそうそう無いんだよ!』
一体何処から情報を得たのか分からないが碌な方法ではないのは分かるな
まぁ知っているなら話は早い、可能なら事前に敵の情報を引き出しておこう
「…可能ならば相手の情報を聞きたい」
『うーん…イギリスの方は良いけどいっくんはねぇ…』
「分からないならいいんだ」
『いやね?いっくんには専用機が与えられるんだけどね?』
「専用機か…世界で唯一のIS男性操縦者だからか」
『それを開発設計してるのって実は束さんなんだよね…』
「…なに?」
束自ら作るとは…言い方から情報を得るならまだ作っている最中で詳しいスペックは出来るまでは分からないということか?
『だから束さん的には束さんのISがどれだけさっちゃんに通用するか是非とも見たいわけなのです』
「…なるほど、ならば構わない、ただ…どれほど性能が良くても扱う人間は新人(ルーキー)だぞ」
『まぁそれは今後に期待かな』
まるで負けること前提の言い方か、後ろ向きだな、救われん…
「負けることが前提か」
『まぁ多分さっちゃんと戦う時はやっとこ一次移行(ファーストシフト)が終わった所だと思うしね』
「ふむ」
確か重要項目の中にあったな、だがそれほどまでにギリギリで一夏の手に渡る予定なのか
『少なくとも、二次移行(セカンドシフト)が終わって他の特別な機体と一緒で尚且つ両方ともワンオフ・アビリティーを発動した状態じゃないとさっちゃんとはまともにやり合えないと思うよ』
「んにゅぅ~」
『…今の声は何かな?』
「ルームメイトだ、そろそろ起きるかも知れん」
『んじゃぁイギリス代表候補のISの情報を教えるね』
「頼む」
『えー…第3世代型の中距離射撃型「ブルー・ティアーズ」ビット兵器ブルー・ティアーズ、通称BT兵器の実働データサンプリング用の試験機だね
武器は大口径レーザーライフルのスターライトmkⅢ、射撃に一瞬のチャージが入るからさっちゃんならチャージ見てから回避余裕でした状態だろうね
それとBT兵器のブルーティアーズ、4機のレーザービットと2機のミサイルビットがあるよ
それぞれの特徴は割と低威力なレーザーと直線起動のミサイルだよ、ビット自体はそれなりの速さで跳びまわるけどさっちゃんなら簡単に撃ち落せるよ
で、近接戦闘用のブレード、インターセプター、普通のブレードだよ、警戒する必要は皆無かな
最後に操縦者の特徴、名前とかは良いよね、どうでも。えっと、射撃自体の腕は中々だよ、でも近接戦闘が酷くて目も当てられないよ、インサイドに入れば一方的に蹂躙できるね
で、その他も粗だらけ、まずビットを4機までしか同時に扱えない上にビットを動かしている時は他に何も出来ない、その上パターンでしか動かせないから慣れれば簡単だね
最後にブルー・ティアーズ最大の特徴である偏向制御射撃(フレキシブル)が低稼働率過ぎて使えていない、気を付けるべきはビットだけだね、じゃぁ頑張ってね!』
「あぁ、ありがとう」
「んぅ~サミーなにしてるの~?」
本音がゆっくりと身体を起こして目を擦りながら問いかけてくる、途轍もなく眠そうだ
平時も眠そうだが今など特に眠そうである、まぁ起きたばかりだから仕方ないのだが
『束さんはクールに去るぜ』
プツン
なにやら格好付けた風に言葉を残し束が通信を切断した、何だ今のセリフ
「いや、少し知り合いと電話をしていただけだ」
「そうなんだ~あ~サミー」
ベッドの上でこちらを向き本音が座る、一体なんだろう
「おはよ~」
「あぁ、おはよう」
満面の笑みで朝起きた時の挨拶をする本音、どうもいかんな、本音の笑顔を見てるとつられて笑ってしまいそうになる、本音のだすなんとも言えない、音で現すならぽややんとしたような雰囲気が仏頂面の私には合わない
「まるるーもおはよ~」
『おはよう、布仏本音、寝癖で髪の毛が跳ね放題だぞ』
「うみゅみゅ~」
アダムに寝癖を指摘されて髪の毛を手で撫で付けている、彼女なりに寝癖を直そうとしているのだろうか
しかしこのままじゃいつまで経っても寝癖は直りそうに無い
「本音、櫛はあるか?」
「んみゅ~?あるよ~、はいサミー」
本音がゴソゴソと探り取り出した櫛を私に手渡す、私は寝癖を気にしないし何よりも寝癖がつくほど寝返りを打つわけじゃない
本音から櫛を受け取り自分のベッドから立ち上がる、それほど離れていない本音のベッドに腰を下ろす
「本音、あっちを向くんだ」
「んぅ~?」
首を傾げつつ本音が反対側を向く、着ている服が着ぐるみなのも相まって動物の雰囲気が大きい
本音の髪の毛を手に取り櫛を通してやる、あまりやらないが自分なら乱暴にしても問題無いのだが本音に対して乱暴に髪を梳くわけにはいかない、出来るだけ優しく本音の髪を梳いてやる
「きもちいいよぉ~サミー」
「そうか、それは何よりだ」
『ククッ……これは、珍しいな、ハハハ』
「うん、終わったぞ、本音」
「わぁ~ありがと~サミー」
『さて、そろそろ食事の時間だ、今なら食堂も空いているだろう』
アダムのアドバイスに従い食堂へと向かう為に私服から素早く制服に着替える、なお本音は凄まじく着替えが遅く、このままでは着ぐるみのまま食堂へと突撃しそうだったので着替えを手伝ってやった
「あ、本音とサムスさん!」
廊下を歩いている最中に後ろから声を掛けられた、後ろを見ると二人組みの少女が小走りで追いかけてくる
本音がそれを見て嬉しそうに手を振る、どうやら知り合いのようだ、彼女たちも恐らく1年1組だとは思うのだが髪の毛の色以外は本当に没個性すぎて分からない、それと…
「なぜ私はサムス“さん”なんだ?」
「え?いやー、そのー、何かお姉様って感じがしましてー…」
「そうそう、それにまだあんまり親密になっていないですし」
「でもでも~サミーはすっごく優しいんだよ~私髪梳いて貰ったんだ~」
『さてお嬢さん方、早いとこ食堂に行かないと混んでしまうぞ』
「あ!ありがとうございます、アダムさん!それとご一緒して良いですか?」
『勿論構わないさ』
と言うわけで現在地IS学園の食堂、やはりそれなりに早い事もあって割と空いているな
しかし私はこの食堂のシステムが分からない、つまり私が先行してもただもたつくだけだ、共に来たクラスメイト達を先に行かせ様子を見る
なるほど、食券を購入して調理を担当する人物に渡せばいいのか
さて私は……なんだろう、この膨大な種類は
『サムス、少なくとも日本食はお勧めしない、箸の使い方も知らないだろう?』
「……本音、何がいいと思う?」
「えっとねぇ~お箸を使うお料理とイギリスのご飯以外なら何でもいいと思うよぉ~」
ふむ、ならば何が出るかは知らないがこの…アメリカの料理からランダムでいいだろう
決まったエリアからたかが朝食を選ぶだけ、チョロい作業だぜ
カチリとな、カコン、ヒョイ、じー 「ステーキセット」
こ、こんな朝食、話が違うじゃねぇかよ!!!
「お~サミーって朝から重いの行くんだねぇ~」
「……これほど微妙な理由で後悔したのは初めてだ、ちゃんと確認しておくべきだった」
『まぁ私も昔は似たような間違いをしたさ、それでも私は生きているぞ……いや、死んでたわ』
「HAHAHAHAHA」
「さ、サミーが壊れたよぉ~?!」
数十分の格闘の末ある程度のステーキセットを胃に収めれた
何とか時間内に食事を終えれそうだ、本音はそもそも食事の速度が遅いのかまだ食べ終わっていない
そろそろ私の目が輝きを失って血と臓物をグチャグチャにしてかき混ぜたような全てを飲み込んでしまうような色をしてそうだ
ここで騒がしい一団が食堂に入ってくる、例の一夏とその取り巻きだ
わいのわいのと喧しいながらも誰一人として一夏に話し掛けようとはしていない、飢えた肉食獣のような目をしている癖に何を迷っているのか
「あ、サムスさんアダムさん、ここいいですか?」
『あぁ一夏か、構わんぞ』
「……」
そろそろリバースカードオープン、リバース!をしそうなほど厳しくなってくると一夏が正面から一席ずれた位置に座っていいかと許可を取ってくる、私はとてもじゃないが答えれる状況じゃないのでそれを汲み取ったアダムが代わりに返事をする
「あの…サムスさん」
「…ふぅ、なんだ?」
私が水で胃袋に押し込んでいる最中に一夏の隣、私の正面に座った箒が話しかけてくる
「その…昨日は本当にありがとうございます、おかげで仲直り…と言うのは私が一方的に嫌っていただけなので少し違いますが、和解する事が出来ました」
「そうか、それは何よりだ、今日も朝早くに彼女からありがとうと通信が来たところだ」
すると箒が仏頂面から微笑を浮かべる、おかしい、彼女も私と同じほどの仏頂面のはずだ、どうしてこれ程までに柔らかく笑えるのだろう
『生まれ変わるしか方法が無いレベル』
「黙っててくれ」
「はは、ところでサムスさん…」
「どうした、箒」
「朝から凄い量と凄い重いものを食べるんですね」
「………正直……ここに来てから始めての苦戦だ、苦しい」
ちなみに一夏は私の隣に座る本音、他一同と談笑をしている、おや?織斑先生が近付いて…
「え?サムスさんとアダムさんとの関係?あぁ、うん、俺が命を助けて貰った」
「え?つまりどういうことだってば…」
「何時まで食べている!食事は迅速に効率よく取れ!遅刻したらグラウンド十週させるぞ!」
と、ここで織斑千冬先生が出現、それと同時に凄まじく私にとってのバッドニュースが宣告される
身体の調子がいたって普通であるならばたかが50キロなど鼻歌を歌いながらでも全力疾走で走破できるのだが、今の私は走ったりしたら死んでしまう、女性的な意味で
なのでこの残った肉をどうやって処理するか考えなければならない、さてさて如何しようか
居たじゃないか、育ち盛りで大量に食べる事が可能、そしてカロリーなど全く気にしない人間が
幸運にもその人物は箒と討論染みた何かをやっているためこちらに視線は向かないだろう
そうと決まれば鳥人族のDNAによる高い身体能力の無駄遣い開始だ
素早くナイフで自分の皿に乗る肉を低空で、尚且つ凄まじい速度で射出しターゲットの皿で着弾し動きを止めるように調整する
直後にまるで当たり前のように「わたくしは普通に食べ終えましたわよ、おほほ」と言わんばかりの自然な動作で立ち上がり食器を持つ
そして誰にも気付かれぬよう伝説のパワードスーツを取得する寸前の動きも真っ青なほどの隠密行動で食堂を出る
『…素晴らしく迅速な行動だ、しかし織斑教師が言っていた迅速とは食い違っているぞ』
「放っておけ」
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一夏が授業の前、しきりに頭を傾けてうんうんと悩んでいたが私とは接点の無いものだろう
「おっかしいな…俺肉なんか頼んでたっけ?まぁいいや、美味かったし」
ふむ、先程私と接点が無い物だと言ったな、アレはウソだ
「というわけで、ISは宇宙での作業を想定して作られているので、操縦者の全身を特殊なエネルギーバリアーで包んでいます。また、生体機能も補助する役割があり、ISは常に操縦者の肉体を安定した状態へと保ちます。これには心拍数、脈拍、呼吸量、発汗量、脳内エンドルフィンなどがあげられ―――」
「先生、それって大丈夫なんですか?なんか、体の中をいじられてるみたいでちょっと怖いんですけども……」
ふむ、確かにそんな考えも出るかもしれない、しかし精神安定を機械が補助してくれると言うのは私にとってやや魅力である
私のパワードスーツは心を落ち着かせ精神を安定させていなければ展開を続ける事が出来ないのだ、尤も…多少の事では大きく心を乱すことは無いが
いまや気絶していても展開し続けることが出来るほどだ、よって全く問題にはならない
それに身体を弄る云々など私のようにDNAを弄くるレベルになってから心配するといい、私は気にしていないどころか感謝さえしているが
その後ブラジャーが如何とか私には関係ない会話が始まる、私はゼロスーツを着ているためブラジャーを基本的に使用しないしゼロスーツを着用しない時の私服は殆ど素肌の上に生地の厚いタンクトップやシャツだ
『見ろサムス、一夏の顔が真っ赤だぞ初々しいな、流石に思春期真っ只中な事はある』
「山田先生も顔が真っ赤だぞ、一体どういう事だ」
『初々しいな、いい年してまるでガキだ』
と、アダムとパワードスーツ機能の体内通信で談笑する、授業の真っ只中だがバレなければ何一つとして問題無いのだ
そうこうしている内に授業終了、今回の授業で起こった異常は初々しい少年少女たち+αが顔を真っ赤にしただけである
「サミー、今日の朝凄かったねぇ~」
急に本音がぴょんこぴょんこと跳ねながら私の腕にしがみ付く、何故今日の朝が凄かったと言っているのか皆目見当つかない
「どういうことだ?」
「会長も真っ青なほど自然な出て行き方だったよ~」
驚いた、まさかこのフワフワとしたイメージしかない本音が私の離脱を見ていたとは、ただのほわほわとした少女ではないという事か?
『サムス、彼女に付いての評価を改めるべきだな』
「え~まるるーとサミーはどんな評価をしてたのかな~ぷんぷん~」
頬を膨らませ、両手を振り回し怒りを表現しているが正直小動物を見ているような心の温かさしか感じない
先程の考えが早速違うような気がしてきた、彼女はやはりのほほんさんなのかも知れない
『私は癒しを与える可愛い少女だと思っていたが』
「……同じく」
「や~、まるるーとサミーったら~恥ずかしいよ~」
本音が両頬に手を添えていやんいやんと照れている
ちなみに私は人畜無害でマイペースな少女だと思っていたが無難な事を言ったアダムに同調した
それだけだ、これで休み時間は終了、別に何が起こったと言う事は無い
授業ギリギリだ、一応束から話は聞いていたが本人や周りの人物には初めてであろう事が織斑教師の話に出る
「ところで織斑、お前のISだが、準備まで時間がかかる」
「へ?」
「予備機がない。だから、少し待て。学園で専用機を用意するそうだ」
「???」
「せ、専用機!?一年の、しかもこの時期に!?」
「つまりそれって政府からの支援が出てるってことで……」
「ああ~。いいなぁ……。私も早く専用機欲しいなぁ」
そう、織斑一夏の専用機だ、私にはどんな機体が現れるのか全く分からない、だがパワードスーツの改造をいとも容易くやってのけた束のことだ、珍妙な機体が出来るのは確実か
それと生徒の一人が「私も早く専用機が欲しい」と言っていたがどうやら自分の腕によほどの自信があるらしい、かなりの成績とかなりの強さを持っていないと専用機など与えられるわけが無いのにさも当たり前の如く「早く専用機が欲しい」と言ったのだから
ここである一人の生徒がおずおずと手を挙げる、織斑教師はその生徒をチラリと見て頷いた、言ってみろ、という事だろう
「あの、先生。ISのコアって、篠ノ之博士が作ったんですよね?もしかして、篠ノ之さんって篠ノ之博士の関係者なんでしょうか……?」
「そうだ、篠ノ之はあいつの妹だ」
私を含め全員が箒に注目する、私は箒が束の妹だというのは知っているからどんな反応をするのかという興味で彼女を見た
「ええええーっ!す、すごい!このクラス有名人の身内がふたりもいる!」
「ねえねえっ、篠ノ之博士ってどんな人!?やっぱり天才なの!?」
「篠ノ之さんも天才だったりする!?今度ISの操縦教えてよっ」
箒がややむすっとする、それとなく不機嫌な顔だ、昨日までの彼女だとマジギレでもしただろう
「私は姉さんとは違う!」
私は驚いた、まだ完全に溝が消えたわけではないのかと、だがじきにその心配が杞憂だったと知る
「私はただの一般人に過ぎない、何処にでもいる平凡な人間だ、私は姉さんを尊敬しているし大好きだ、そして世界一凄い人だと言うのも理解している、だが私は姉さんとは全く違う、何も凄い所など無い」
「いやいや、箒はスゲェだろ、剣道で全国大会優勝してるし少なくとも俺より凄いぞ、うん」
一夏が「俺なんてISが乗れるだけの本当にただの一般人だからな」と頷いている、しかしそれがあるからこそここにいるのだが
何やら箒がしゅんとしたが恐らく一夏の言葉のせいだろう、一夏が喋り終えた瞬間にションボリとしたのだから
「……授業を始めるぞ、全員席に座れ」
何人かボソリボソリと思い思いに呟いて席へと着席してゆく、何を言っているのかは私には分からない、それはそうだろう、何人もの違う言葉を同時に意識せず聞き理解できるものなどそうはいない
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休み時間、特に目的も無くそれと無しに教室内をうろついている、どうにも動かないままは少し落ち着けない
オルコットが華麗に立ち上がりガンドレイダのように気取った歩き方で一夏と箒の方へ歩いていく
『サムス、ついて行ってみよう、暇を持て余すよりマシだろう』
「分かった」
私はアダムの提案に賛成しゆっくりとオルコットの後ろを付ける、どうやら本当に目的は一夏のようだ、ピタリと一夏の付近で止まり何やら気取った様子で立つ
「安心しましたわ。まさか訓練機で対戦しようとは思っていなかったでしょうけど」『どやっ』
「ぶふっ」
「くっ…!」
オルコットの言葉の後にアダムが毎度の如く「どや」と言う、私には良く分からないが一夏と箒のツボには入ったらしい
一夏は噴出し、箒は顔を逸らして自分の太股を抓っている
オルコットがギギギと油の注していない錆びた機械のような動きでこちらを睨みつけ大声を出す
「もうっ!!一体何なんですか?!さっきからずっと私が何かを言うたびに茶々を入れてきて!!何様のつもりです?!」『どっやぁっ』
「ボッフォァ!!」
「ぐくくっ……くふふ…!!」
「もおぉぉぉぉぉっ!!!本当に!本当にぃ…!!くぅ…!!」
「私じゃない、私自身は無実だ」
「マルコビッチさん!!貴方先程から人を馬鹿にして…!」
『所詮ISだ、説教なんてしてもなぁ…?』
「うっ…くぅ…!」
アダムがからかい過ぎた所為でオルコットがじんわりと涙を浮かべている、流石にこれはアダムもマズイと思ったのか
『いや、申し訳ない…つい最近人をからかう機能をプログラムされてな、本当に悪かった』
「許しませんわ!決闘でケチョンケチョンにしてあげますわ!絶対に!!いいこと?!織斑一夏!サムス・アラン!」
「え?!俺もかよ!」
「当たり前ですわ!絶対に完膚なきまでに叩き潰して見せます!!」
ふん、と涙目のまま教室から出て行くオルコット、からかったのはアダムだし笑ったのは一夏と箒、私はどちらにも入っていないのにケチョンケチョンにされてしまうらしい、困った
ちなみに箒はまだ腹部を押さえ声を殺しながら笑っている、肩が震えているので良く分かる
なお、この後私のいない間にオルコットと一夏が言い争いをしてハンデがどうとか良く分からない事になったらしい まる
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\畜生!ついてねぇ!ついてねぇよぉ!!/
剣道場から一夏の叫び声が聞こえたがまぁ問題ないだろう、これで本日の記録を終了する
サムスのIS学園での始めての強敵はステーキセットでした
次回には決闘を書きたいと思います、ですがサムス視点ですのでいっくんの活躍は見れません
ですが原作どおりに事は進みますのでせっしーはいっくんにちょろられます
ちょろい(名詞) ちょろる(動詞)