IS METROID BTMOF【連載停止】 作:刃狐(旧アーマードこれ)
干「手こずっているようだな、尻を貸そう!」
コレぐらいしか今回に関係あることは書いてませんでした
アサシンクリード3がvitaで出るとかACVで一番使うのはどんなアセンかとかMW2を久々にやったが雑兵だらけだとか、どうでもいい事ばかりでした
さて、もう何度目だろうか、ここは教室でも寮でも食堂でもない、ここは第三アリーナのロッカールームだ
さてなぜ観客席ではなくアリーナの戦いを見れないこの場所にいるのか説明しよう
あれは今から36万……いや、1万4千年前だったか…嘘だ、数十分前だ
ほわほわほわ(過去を思い出すときの音)
織斑教師がゴホンと咳をする
「さて、この決闘だが生徒達に一般公開することになった」
ふんす、とオルコットが胸を張って自慢げに話し出す
「このわたくしセシリア・オルコットの華麗なIS捌きを見せて学ばせる為ですわね?」
「学ばせるのは正しいが別にオルコットだけが教材となる訳ではない」
「てことは俺も教材になるんですか?」
割と嫌そうな顔をして自分を指差す一夏、まぁ少なくとも私は戦い方の教材になりそうな物ではない、私は除外だろう
「そうだ織斑、お前にも教材になって貰う。……まぁ十中八九負けるだろうがな」
「聞こえてます!織斑先生!俺織斑先生の真横ですから!小さく言っても割と聞こえますから!」
「何を馬鹿な、知っててやっているに決まっているだろう」
「やだわぁ!お姉ちゃんったら酷いのよ!」
「織斑先生だ」
スパコォン!
『HAHAHAHA』
「アダム笑うな…織斑先生、続きを」
「一般公開の理由はもういいな、では次だ アラン、お前はまず二人の戦いを見るな」
「あら、どうしてですか?織斑先生」
「ハンデだ」
「な…!」
「あー、うん、まぁ…フェアなんじゃないか?」
「オルコット、いいか?よく聞け、決してお前を軽視しているわけではない」
「…わかりましたわ」
「話は以上だ、アラン、ロッカールームで待機していろ」
「了解しました」
記憶が曖昧な上にかなり端折ったが大体こんな感じだった気がする、まぁ正直事前に束から情報を受け取っていたからあまり意味は無いのだが
『オルコットェ…ハンデが全く意味を成さないなど……』
「ならば一夏に期待だな、まぁ何にせよ油断は一切しない、本気でやるぞ」
『だがサムス、ちゃんと攻撃の時の出力は抑えるんだぞ、殺さないようにするんだ』
「分かっている、入試の時から出力は25%に抑えているさ」
『それとサムス、武器の制限だが…』
武器及び装備の制限、確かに一概に悪いわけではないのだが…正直任意でオンに出来ないのは辛い、できれば適した所で適した装備を使えるのがベストなんだが…
『そんなに嫌そうな顔をするな、制限だが今回はナシだ、現在は異常事態に巻き込まれている、最良の装備で挑め』
「了解 ……?」
『騒がしいな、一体何が起こっているんだ』
先程からガヤガヤと煩くはあったが先程急に叫び声を上げたかのような歓声で酷く煩い
何が起こっているのか残念ながらここにいる私達には分からない
…静かになった…?
『おぉ、さっきより煩いな、静かになったと思えば急にこれだ』
「…束に聞いてみるか?」
『教えてはくれないだろう、どれほど通用するか見てみたいと言っていたしな』
「…それもそうだ」
[試合終了 勝者―――セシリア・オルコット]
どうやら決着はついたようだ、一夏の負けか それにしても一夏は私との連戦だが一夏のISに破損は無いのだろうか?
まぁしばらくの間休憩が挟まれるだろう、しかし暇だ
「サミー!すごかったよぉ~あのねあのね~!」
「本音、それほど急がなくても大丈夫だろう」
本音がロッカールームに入ってくる、入ってくるや否や両手を振り回しながらトテトテと走ってくる、こけてしまいそうで怖い
「あのね~おりむーが~びゅーんってして~せっしーがどっかぁ~んって…」
スッパァン!
「きゃうっ!」
「アランへの助言は禁止だ、布仏 アラン、格納庫へ行け、直ぐに始まるぞ」
「う~痛いよぉ、サミー」
本音がすんすんと泣きながら私の胸に顔を埋める、とりあえず慰めるように頭を撫でた
『泣くな本音、運が悪かったと諦めるのが最良の選択だぞ、一夏がそう言っていた』
「ほぅ…マルコビッチ、いい事を聞かせてもらった」
織斑教師が目を細めニコリと哂う、笑うのは威嚇であると聞いたことがあるがまさにその通りだ
「修理の時間も無いという事は…一夏は無傷で負けたのですか?」
「まぁ…そうだな…せめてもの情けだ、アラン、一切手加減せず完膚なきまでに叩き潰してやってくれ」
『自分の弟に酷い事を…』
「成長を願っての事だ、それにその程度でへこたれるほど私の弟はヤワではないぞ…さぁ早く行けアラン」
「サミー頑張ってねぇ~かんちゃんと応援してるよ~」
「あぁ、行ってくる」
本音に言葉を返しロッカールームを出て壁の案内板を見ながら格納庫へと移動する、かんちゃんって誰だ
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「あ!こっちです!こっちですよアランさん!」
到着するなり山田教師が満面の笑みを浮かべて私を呼ぶ、別に飛び跳ねて手を振らなくても障害物も無いしそれほど広い訳ではないのだから見つけれる
「えっとですね、ここに立ってISを展開してください、準備が出来たら言って下さいね、カタパルトで射出しますから」
「準備完了しました」
「え?!は、早い!!」
山田教師がカタパルト操作パネルに移動を開始して3秒以内に射出装置に乗りパワードスーツを展開する、準備完了と伝えると山田教師が勢いよく振り向いて驚く
「…わぁ…全身装甲『フルスキン』…映像で見るよりも凄い威圧感ですね…」
『私的にはあれほど露出が多い方が変だがな、メリットがあるように思えない』
「え、えと…その…ごめんなさい?」
「山田先生が謝る必要は無いでしょう、それよりも射出してください」
「あ!ごめんなさい!…射出します!」
瞬間的に凄まじいGが身体に掛かる、パワードスーツのサポート機能でブラックアウトもレッドアウトもしないが無理やりスピードブースターを起動されているような感覚でやや気分が悪い
射出台の端が足元に来ると同時にジャンプ、慣性に身体を任せたまま跳ぶ
直ぐに重力に引かれ下に落ちる、地面を足で抉りながら豪快に着地した
「……飛べるのを忘れてた…」
『今度から意識しておこうな』
ボソリと呟いてそのままゆっくりと顔を上げる、すると低空でホバリングをする一夏が視界に入った
白い装甲を身に纏った古い記録上の騎士のようなIS、羽のように浮いている二つの何かがある所為で騎士の見た目からは少し外れている
一夏はしばらく私を見た後にゆっくりと口を開けて言葉を発した
「かっ……」
『か?』
「かっけぇぇぇぇぇぇぇ!!!うわ!うわぁ!やっべぇ!!そのIS自体もすっげぇ格好良いけど登場がもう!歴戦の戦士みたいな風格が…!!」
『どうやら今の登場は男の子の心をくすぐる物らしいぞ』
「みたいだな」
始まって早々、いや…まだ始まっていないのか?一夏のテンションの高さにげんなりする
「やっぱり全身に装甲を着けて素肌を一切出さないのが一番ですよね!アダムさん!!」
『え?あ、あぁ…そうだな』
テンションアタック(私が今命名した)を食らったアダムが反応に困っている、どうも二人ともこのテンションに付いていけない
今は和気藹々と会話している時間ではない、アームキャノンを後ろに引きパワービームを起動、いつでも撃てるようにする
「……覚悟は出来たか?」
「!…あぁ勿論!!」
「いつでもかかって来い、一切油断はしないが」
すると一夏がニヤリと笑って右手を左腰の方へと持っていく
「じゃあお言葉に甘えて…こっちから行かせて貰うぜ!!」
その言葉と同時に一瞬でかなりの速度へと移行する、進行位置は私の方へと突っ込むのではなく3次元軌道を描き私の周囲を移動する
パワービームを連射し現在地、予測位置、その他周囲へと的確に弾をばら撒くが縦横無尽に飛び回る為当てる事が出来ない
「サムスさんの敵を捕まえるビームもエネルギー弾も動き回ればそう怖いものじゃない!!」
確かに出力を落としているためごく稀に当っている弾も大した威力ではないだろう
つまりばら撒いているだけではただの時間の無駄というわけだ
ならばよく当る弾にすればいいだけだ、例えば……追尾したりとかな
ロックオン、ウェイブビーム連射開始
「三つの弾が波打って…さっきと違う武器?!でも弾速はさっきよりも遅い!」
『忠告だ、必死こいて逃げろよ?一夏』
「?何を…」
元々一夏のいた場所を通り過ぎたウェイブビームが方向を変え一夏を追いかける、ウェイブビームの追尾能力は3つのうち一つは確実に当るといっても過言ではないほど高い
いくら三次元的な動きであっても逃げ切る事はそうは出来ない
威力自体はパワービームの連射力より劣り3つに分かれているため単発火力も大きくない
だが当ればダメージの大小に関わらず新兵ならば不必要に焦るだろう
それが確実に当る弾ならば尚更だ
「くっそ…!追尾かよ!」
『だから言ったろう、逃げろと』
「あぁくそっ!」
そして焦った結果遮蔽物の後ろに隠れようとするが残念ながらここに遮蔽物は無い、故に状況を打開しようと攻撃に転じる、我武者羅にな
プラズマビームに変更、チャージ開始
「おおぉぉぉぉぉぉぉっ!!!」
『ビンゴ』
予想通り馬鹿正直に突っ込んできた一夏に収縮率を下げた広拡散のプラズマチャージを撃つ
必死で避けようと一夏が空中で方向を変えるがいくつかのプラズマ体に直撃し空中へと無茶苦茶に投げ飛ばされる
「ぐ…あ!っく、何だってんだ…!」
「では…私も移動を始めるか」
そう呟いた瞬間に一夏が苦しげな表情をした
■ ―織斑一夏―
[敵 #%)!'@ 確認しました、名称不明、装備不明、得意距離不明、特殊兵器不明]
頭に響く声、機械音声、セシリアの時とはまったく違った情報、「敵IS」と言われた場所にはノイズが走り名称も装備も何もかもが分からない機体
「……覚悟は出来たか?」
サムスさんはそう告げて右腕の武器を後ろに引いた、そりゃあそうだ、いつまでも話をしているわけにはいかない、俺も覚悟を決めないとな
「あぁ勿論!」
「いつでもかかって来い、一切油断しないが」
おぉ怖ぇ、でも俺も男の子だ、意地って物があるからビビる訳にはいかない、お言葉に甘えて本気で行かせて貰うぜ、無い頭振り絞って考えた戦法だ、上手くいってくれよ?
「じゃあお言葉に甘えて…こっちから行かせて貰うぜ!!」
瞬時加速ってぇのか?アレは使わない、ここって時に使ってやるさ、こっちはサムスさんの武器を試験映像で知っているがサムスさんはこっちの武器も技も知らない、こんな好条件なカードをそう簡単に捨てれるかよ
直後サムスさんが試験映像で見たエネルギー弾を連射、うおっ!マジかよ、かなり危ない所に撃ってくるなぁ!
俺は自分でも分からないぐらい無茶苦茶に動いてるってのに!
でもセシリアの弾ほど速くないし威力も無いだろう、つまり避ける事は動き回れば可能って事だ!
「サムスさんの敵を捕まえるビームもエネルギー弾も動き回ればそう怖いものじゃない!!」
瞬間、一瞬だけサムスさんの銃撃が止まった、だがその直後セシリアと戦った時に聞いた白式からの警告が耳に入る
[警告 敵 #%)!'@ の装備が変更されました、ロックされています]
直後3つの紫電を纏ったエネルギー弾が絡み合いながら波打って飛んでくる、でもさっきのオレンジ色のエネルギー弾よりも弾速は遅い、避けるのは容易、武器の選択をミスしたかな?
「三つの弾が波打って…さっきと違う武器?!でも弾速はさっきよりも遅い!」
さっきよりも少し距離を詰めて移動を開始、このまま上手く行けば切り込める!
サムスさんも焦ってるんだな?コレは行ける…!
『忠告だ、必死こいて逃げろよ?一夏』
「?何を…」
[被弾しました、シールドエネルギー72減少]
しまった!サムスさんに集中しすぎたか!ハイパーセンサーがあるって言うのに後ろからダメージを食らうなんて!あぁ恥ずかしいなぁ畜生!
ってマジかよ、追尾してきてる?!
「くっそ…!追尾かよ!」
『だから言ったろう、逃げろと』
アダムさんの声が少し笑っているような気がする、アレ本当に機械かよ!どう考えても人間としか思えねぇ!
あぁ何だよ、この馬鹿みたいな追尾性能、グッ!あぁ、また当たった!
「あぁくそっ!」
どうする?!逃げても3つのうち1つは確実に当たる、逃げ続ければこっちのエネルギーが無くなるだけ、なら逆転するしかないだろ!
「おおぉぉぉぉぉぉぉっ!!!」
[警告 敵 #%)!'@ の装備が変更されました]『ビンゴ』
二つの機械の声に晒され気付いた、嵌められたと、もう遅いかもしれない、セシリアと戦った時で気付いてた筈なんだけどな、不用意に近付いたら駄目だって
あぁ!曲がれ曲がれ曲がれ、白式、頼む!横に飛んでくれ!!!
身体が何かに押し付けられたような、車にぶつかったかのような衝撃に押される、白式が俺の願い通り横に飛んでくれた
だけど視界の左側が真っ赤に染まる、赤い紅い何重もの、何十もの線がサムスさんの武器から延びていた
左半身が爆発に巻き込まれたかのような錯覚がした、自分で無理やり起動を曲げた時とは比較にならないほどの衝撃を叩きつけられて吹き飛ばされる、上も下も右も左も関係無い無茶苦茶な視界、ハイパーセンサーのおかげで辛うじて体勢を立て直す
[被弾 シールドエネルギー363減少、エネルギーが半分を切りました]
「ぐ…あ!っく、何だってんだ…!」
全弾直撃じゃないのにこのバ火力とか信じられねぇ、頼むから今のが最高火力だって言ってくれよ?
「では…私も移動を始めるか」
サムスさんが呟いた言葉をハイパーセンサーが拾った、拾ってしまった、聞きたくない言葉だった
思い出す、そういえばサムスさんは方向転換をしても移動自体は一切していなかった、俺は遊ばれてたのかよ
■ ―サムス・アラン―
『慣れない空中起動だな、実践訓練を兼ねて激しく行くぞ』
「了解」
アダムとパワードスーツ内で会話をする、無論外部に漏れないように遮断している
フワリと身体に浮遊感を感じる、そのまま最大速度まで一瞬で加速、特定の地点で急停止、加速、停止、加速と繰り返す
自分で決めた場所まで移動したとき自分は次にどんな体勢でその場所にいるのかを明確に意識すると私にはいいらしい、これで回避や位置取りは上手く行くだろうか
「なんて無茶苦茶な軌道だよ…」
『すまんな、一夏諦めてくれ』
「男の子がそう簡単にハイ分かりましたって言う事を聞けるわけないでしょう?アダムさん」
『いい覚悟だ、なら粘れよ?』
スキャンバイザー起動、スキャン開始、それと同時に先程の一夏曰く無茶苦茶な加速停止で捕らえられないようにする
「不用意に近づけねぇしそもそも上手く捉えられねぇ!」
一夏が愚痴っているがあちらの事情など知った事ではない、こちらは今攻撃できないのだ、そのまま正体不明の危険と戦っててくれ
「…? …………」
一夏がボソリと呟いた、あちら側で遮断しているのか何を言っているのかは全く分からない
あと数秒でスキャン完了だ
すると一夏も私の周りを回るようにではなくただ無作為に飛び回り始めた、何とかスキャンを続けられている、しかし何か変だ…
スキャン完了、スキャンデータ表示
瞬間、前方にいた筈の一夏が凄まじい速度で私の方へと向かってくる、スキャンデータに意識が行った一瞬を付かれた、長いブレードで横薙ぎに振ってくる
空中で前転をして回避、ギリギリ腹部を掠るか否かという所を通り過ぎる、前転終了と同時に急停止、身体を右側に捻り銃口を過ぎ去った一夏のほうへ向ける
「ぁぁぁぁぁああああああああああっ!!!!」
一夏は既に目の前にいた、「光を帯びた」ブレードは既に私の胸を切り裂く寸前、新兵「ルーキー」だからと油断しすぎたか
ゾガギャァッ!!
直撃、その直後アリーナが大歓声に包まれた、皆が一夏の勝利と確信しただろう、が
シールドダメージ、208か…何て凄まじい攻撃力だ、パワードスーツの性能のおかげで耐えれたがもしISなら一撃で沈んでいただろうな
「サムスさん、俺の勝ちです」
一夏が光を失ったブレードを振りぬいた形のまま呟いた、格好付けている所非常に申し訳ないがまだまだ余裕だ、グラビティスーツをアクティブにすればダメージはさらに二分の一
本当に申し訳ないが一夏に勝てる要素は無い
『残念だな、一夏…まだ終わってはいないぞ』
「へ?」
間抜けな顔をして振り向いた一夏が今だぴんぴんとしている私を見て口をパクパクとさせる、まるで餌を待つ魚のようだ
渾身の攻撃を当て、倒したと思った、むしろ確信した相手がほぼ無傷で浮いているのだから驚くのも仕方ない
「う、うそやぁん」
一夏が涙目で私に指を向けながら力なく呟いた
■ ―織斑一夏―
先程の絶望的な宣言の直後サムスさんがフワリと浮かぶ、一体どんな事を仕掛けてくるかと警戒する
瞬間、凄まじい、形容できないほどの速度でサムスさんが加速し、空中で急停止、また加速と何度も無茶苦茶に上下左右、慣性の法則など何処吹く風と言うような飛行をする
白式のカタログスペックの速度には及ばない、が 少なくとも「今の俺」よりも早く、上手い
一体どれほどの訓練を積めばこれ程の飛行が出来るのか、俺には想像も出来ない
「なんて無茶苦茶な軌道だよ…」
皮肉のつもりで愚痴る、本当に無茶苦茶、まるで人間を止めたかのような、生物学が「ちょっと旅行行って来る」と言ったきり帰って来なかったようだ
『すまんな、一夏諦めてくれ』
諦めろだって?冗談じゃない!俺は逃げない、逃げるわけにはいかない、俺の大切な人を守る為にも!
今は負けてもいいかもしれない、今は誰かを守っているわけじゃない?そんな事は無い、俺は千冬姉の剣を握っているんだ、無様に負ける訳は行かない、俺は千冬姉の名をまず守る、だからこそこんな所で負けるわけには行かない!
「男の子がそう簡単にハイ分かりましたって言う事を聞けるわけないでしょう?アダムさん」
『いい覚悟だ、なら粘れよ?』
アダムさんがそう言った瞬間サムスさんがまたありえない移動をしてきた、こんな無茶苦茶な移動の最中に弾をばら撒かれたりなんてしたらとてもじゃないけど攻めになんて移れない
俺に残された方法は逃げるだけになってしまう
「不用意に近づけねぇしそもそも上手く捉えられねぇ!」
どう考えても法則性やクセなんて見つからない、本当にランダムな移動をする、遠くに行くかと思えば直ぐ目の前に来たり
精々攻撃されないように逃げ回ることしか俺には出来ない
…?
なんだ?どうしてサムスさんは攻撃してこないんだ?
目の前に来た瞬間にでも撃てばいいし撃てないなら殴るなり蹴るなり、それこそあのエネルギーワイヤーを使えばいいはず
「まさか…? 攻撃しないんじゃなくて攻撃できない…」
見つけた…!サムスさんの弱点!俺のチャンス!!
顔には出すな、悟られるな、最大限に利用するんだ…!
こっちも無作為に飛び回る、ブッタ斬れる距離に来た瞬間に…寄って斬る!
来た!最高の距離!!しかもサムスさんの動きが止まってる、ここぞって時に最高のタイミングだ!
「(瞬時加速…!)」
雪片弐型を居合いのように構え、神経を研ぎ澄ませる、二撃、二撃だ
一撃では足りない、きっと避けられる、だからこそ一撃目は零落白夜は使わない
「ッ…!!」
避けられた…!!今出せる最高の太刀筋を…!!だが想定内…!
身体が多少ぶっ壊れても構わない、腕の筋肉が引き裂けてもいい、せめて一太刀だけでも当てなければ千冬姉はきっと怒る、それは勘弁だ
でもきっと箒は怒るだろうな、何だかんだでアイツは優しいから…
「(瞬時加速!!)」
ガゴンッ
視界がスローになる、サムスさんがゆっくりと、こちらに振り返りながら右腕を向けてくる
大丈夫だ信じろ、俺の方が速い、今出せる最高の太刀筋じゃ避けられる、もっと早く、速く、疾く
「ぁぁぁぁぁああああああああああっ!!!!」
零 落 白 夜
視界が加速する、俺は雪片弐型を振り抜いた体勢で止まっていた、会場が大歓声に包まれている
当てた…!零落白夜を…!勝った…サムスさんに勝ったんだ!!
「サムスさん、俺の勝ちです」
『残念だな、一夏…まだ終わってはいないぞ』
「へ?」
急にアダムさんの声が聞こえる、まだ終わっていない?どういう事…
振り向いた先には零落白夜を当てたにも拘らず殆ど無傷で浮いているサムスさんがいた
千切れそうなほど痛い左腕を上げてブルブルと震えながら指を指す
「う、うそやぁん」
心の底からの声だった
■ ―サムス・アラン―
スキャン結果を自分で見ている暇はやはり無さそうだ、つまりアダムに任せる
『対象の兵器 IS 機体名「白式」 搭乗者 織斑一夏
装備は近接用ブレード「雪片弐型」のみ
瞬間高機動型IS ワンオフ・アビリティーは「零落白夜」
自らのシールドエネルギーを消費し敵のシールドバリアを無効化
強制的に絶対防御を発動させ莫大なダメージを与える
総じて消費エネルギーが多く長期戦には向かない』
「エネルギーも半分どころか30%を切っているな」
バイザーの下部に一夏のシールドエネルギーゲージが表示される、3分の1もエネルギーは残っていない
「あ、当てたはずなのに…!零落白夜が…効いていない…?」
『いや一夏、ちゃんと当ったししっかりとダメージは受けたさ』
「じゃぁそっちもギリギリって事か…!」
一夏がブレードをしっかりと構える、あちらはきっと普通の状態のブレードで斬りつければ私を倒せると思っているのだろう
『…そうだ一夏、大サービスだ、今のこちらの残りエネルギーをそちらに転送してやろう』
アダムはどうやら一夏の心を折りに行くようです
「ははっ上等!」
「一夏、後悔するな」
アダムが現在の残りエネルギーステータスを一夏に転送、すると一夏の顔が見る見る青くなっていった
「の、の、残りエネルギー1791…う、嘘だろ…?」
「そちらは196か」
『さて一夏、一週間前に言った事を覚えているか?』
もしアダムに表情があればとても「良い」笑みをニヤリと浮かべていただろう
『お前を完膚なきまで叩き潰す』
「っ!!」
一夏が身構える寸前にアダムが声を掛けてきた
『(接近戦で方を付けろ)』
了承の意味も込め一夏へとジグザグに飛ぶ
一夏の右へと移動しアームキャノンを振りかぶる、一夏が反応しこちらへとブレードを振って来た
あらかじめそうなるように誘導させたのだが
瞬時に一夏の頭上、そして一夏の左へと移動、一夏が振り抜いたブレードをこちらに返してくる
それに合わせブーストで加速しながら後ろ回し蹴りを一夏のブレードを持つ右手の拳に直撃させる
一夏の右腕が大きく跳ね上がりブレードが宙を舞う
アームキャノンの先端を展開、左腕で今だ行動できない一夏の頭を掴みアームキャノンで一夏のボディにブローを入れ、直撃する瞬間に威力を極限まで絞り衝撃能力をある程度持たせたミサイルを撃ち込む
一夏のボディでエネルギーが爆発し一夏の身体を強制的にくの字に折り曲げさせる
直ぐに一夏の頭を離しスペースジャンプ時のような高速前転を3度行い3度目の終了と同時に踵落としを一夏の後頭部に叩きつける
一夏が高速落下を開始するがそれを追いかけ、否、追い抜き一夏より先に地面に着地
アームキャノンを振り上げ高速落下してきた一夏に先端を突き当てる
試合終了のブザーがアリーナ内に響き渡った
[試合終了 勝者―――サムス・アラン]
IS展開を解除し、地面の上でだれている一夏をパワードスーツを解除して首根っこを摘み上げる
「大丈夫か?」
「話が…違うっすよ…!零落白夜は…特別だって…!」
『まぁ仕方ないさ新人(ルーキー)、玄人(プロフェッショナル)に技術で勝てるはずなど無いし何よりも機体のスペックが違いすぎる』
「うぅ、今のところ全戦全敗…強くなりたい…!」
いいからとっとと自分のピットへ帰ってくれないだろうか、私は次連戦なんだが
そろそろ面倒になってきた、一夏を地面へと落とす、ボテリという音と共に一夏が地面で尻餅をつく
「いてぇ!」
「手間を掛けさせるなよ、お前一人に…オルコットが待っているんだからなぁ」
「はい…」
一夏がトボトボとピットへと歩いていく、威厳もクソも無い哀愁漂う背中だった
私も自分のピットへと歩いて戻る、何か大歓声を上げる観客に見られている為か急に落ち着かなくなって来た
■ ―セシリア・オルコット―
信じられませんわ、サムス・アランが使っていたあの紫の弾、あれは間違いなく「一夏さん」を追尾していた
ミサイルならば追跡機能があっても不思議ではありませんがレーザーやビームに追跡機能を搭載するなんて…
つまりあれは偏光制御射撃(フレキシブル)…わたくしのブルーティアーズに搭載されている機能と同じ
彼女のISに搭載されたのが先か私のISに搭載されたのが先かは分かりません、彼女のISについて私は全く知らない、ですがわたくしでさえまだ一度も成功させた事の無い偏光制御射撃を使用するなんて
「彼女は…サムス・アランは一体何者なのです…?」
■ ―のほとけ ほんね―
「うわぁ~すごいね、すこいね~サミーすっごく強いよ~」
「う、うん……そうだね…」
かんちゃんが頷いてサミーの試合を真剣に見てるよ~
うふふ~サミーはすっごく強くてすっごく優しいんだよ~
「さっきね~サミーの所に行ったんだぁ~」
「そう……」
「でねでね~織斑先生に頭を叩かれちゃった~」
「え?!…だ、大丈夫なの…?」
「もう大丈夫だよ~サミーが頭を撫でてくれたんだぁ~痛いの痛いのとんでけ~って」(言ってない)
「あっ!!」
「あわわ!サミーにおりむーの攻撃が当っちゃった~!」
「零落……白夜…!」
れーらくびゃくや?おりむーの光る剣ってそんな名前だったんだ~かっこいいね~
「わぁ!サミーが無事だったよ~!」
「嘘…!零落白夜が…直撃したのに…!」
「おりむーの攻撃ってそんなに凄いの~?」
「……強制的に絶対防御を発動させて……大ダメージを与えるの……」
へぇ~すごいなぁ~でもでもサミーはもっと凄いって事だよね~
「っ!速い……!」
「わぁ~!サミー凄いね!凄いね!」
「………強い…!」
[試合終了 勝者―――サムス・アラン]
「サミーの勝ちだよ~!うふふ!ねぇねぇかんちゃーん、予想はどうだったの~?」
「…零落白夜を絶えた時に……アランさんが勝つとは…予想してたけど……ISの性能で勝つと思ってた………でも、まさか……高機動近接ISに………近接戦闘で勝つなんて……思わなかった」
「せっしーとどっちが勝つと思う~?」
「……アランさんの……圧勝」
サムスさんには最強で居て貰いたい…!そんな思いから生まれた超防御です、もともと800ぐらい削っても大丈夫かな、なんて思ってたんですが考えたらメトロイドにそんな超攻撃してくる敵なんていたかな、という事で200まで削りました、グラビティスーツ着用で防御力ドン!さらに倍!つまりいっくんに勝ち目は無いという事、スミカ・ユーティライネンです(´・ω・`)ノシ
まぁいっくんだけじゃなくて全てのISに勝ち目は無いんですけどね、勿論弱点もありますがそれは後々
え?マザーブレインの目からビームが凄まじい攻撃力だったって?HAHAHAタイムスリップのし過ぎでどれだけ食らったのかなんて分からんよ!20回食らってもピンピンしていたうちのサムスさんを舐めないで欲しいな!
それとなんだか凄いオリ主のお話が書きたくなって来たんですが書いていいですかね?
両立も頑張ってするからぁ!ねーいいでしょー?おかーさん!
おねがいおねがーい!ちゃんと面倒見るからー!
「このオリ主のお話は コジマ汚染レベルで脳が駄目な男のインフィニット・ストラトス です」
うむ、今回ご覧いただきありがとうございました