どんな元号になるのか、アニメ始まる前と同じく正座待機してた私です。
令和という読みが凄いキレイだと思いました。
ステラ編はもう少し待っててね
後書きに細かい設定があります。案の定長いよ。
ファンです!
どうして、こうなってしまったのだろうか。それはこうして生まれ直し、三十年が経った今なお、たまに思うことがある。
最初は、夢の中で断片的に見ていた謎の光景。
食べることが大好きで、
才能がないと言われ、実の父に
それからは、自分なりに鍛え始めた。夢の中で一瞬だけ出てきた、
両親には、太っていた私が唐突に鍛え始めた様子を見て、『漸くダイエットを始めたのか!』とか言ってたけど、どうでもいい。ダイエットは結果としてのそうなるだけだから。私の目標は痩せることじゃなく、どこまでも自分を高め続ける、
何より、私と彼の境遇は、少しだけ共感できるものだったから。彼には、才能がなかった。魔導騎士になるために尤も重要で、根本となる魔力という絶対的な才能が。
そして私にも、才能が無かった。魔力量は同年代の平均とほぼ同じだが、ランクもEと普通以下。そして、絶対的に異能の力が劣っていた。
私の生まれ持った異能は、《契約》を司る因果干渉系能力。
《契約》に則って結ばれた内容は絶対遵守とされ、破ろうとすれば死に至らしめる因果への干渉能力。これだけ聞けば非常に強力。でも、これには欠点があった。それは、対象が自主的に宣誓し、《契約》を交わすこと。使い勝手が悪い代わりに、それによって結ばれた契約の拘束力は無類と言えるが、戦闘には一切使えない。騎士を目指すためには、魔力量と並ぶ絶対的な壁だった。
でも、私には目標があった。私と同じように、いや私
夢の中の人物に、幻想を抱いているだけかもしれない。本当は、そんなこと不可能かもしれない。年が経つ毎に鮮明になる夢は、強くなれるという願望の現れかもしれない。
だけど、いや、それでも、私は彼のようになりたくて。
自分自身を諦めることだけはしたくなかった。
そして、出会ったんだ。
「お前さん、良い目をしてるな」
「才能なんてちっぽけなもんで満足するような…分相応なんていう諦めで大人ぶるつまらねぇ大人を歯牙にも掛けちゃいねぇ」
そう言って、少年のような笑顔を向ける彼は、どことなく、夢に見た
「気に入ったぜ。お前さえ良ければ…絶対に自分自身を諦めねぇって言うんなら」
ただ剣を振るうだけの私に手を差し出して。
「俺が、お前さんを『最強』にしてやる」
__________
「で、断ったのから、もう二十年か。ホント、色々あったなぁ」
黒鉄龍馬に出会ったのが、十歳の時だから、時が経つのは早いものだ。あれ以降、龍馬さんは度々私の元を訪ねてきた。
おかしいな。断ったはずなのに。
断った時に言った言葉は、
「結構です。確かに強くなれるでしょうが、私が目標としているのは最強ではなく
だった気がする。ただ強くなることはできる。最強と言われるほどの力を持つことも、まぁ…できる。でも、どんな人だろうと、
それから、彼は私を鍛えるようなことはしなかったけど、時には剣を振る私を見るだけで。時には模擬戦をして。
そんな折、私の中にある
それにあった剣技と体技を創り上げて。
私の故郷であるエストニアが戦争に巻き込まれたから、戦場に飛び込んで。
誰かに頼る時間もなくて、一人で戦争をしてた三十万にもなる両軍を相手取って壊滅させて。
指名手配されて。
「あのころからだったなぁ……『世界最強の剣士』って呼ばれるようになったの」
四年ほど逃げてたら、三組織のトップが運悪く同じ日に私を殺しに来て。バトルロワイヤルになって返り討ちにして。
それからは、
といっても、本当は
その甲斐あって、正規の魔導騎士や
また、解放軍が
この時に初めて私の
あと、不可侵契約を結んだからか、戦争の時に妙に粘った
まぁ色々あったけど、私は今、日本にいる。
夢に出てきた黒髪の青年も、度々来た黒鉄龍馬さんも日本人だから、少し感慨深い。何より、
解放軍の一部が、日本の首相と結託し、何やら事を起こすようで、私はその用心棒といったところだ。私が三組織の全てと契約していることは連盟と同盟のトップしか知らないので、多少の介入は問題ない。たとえバレても問題ない範囲でしかやるつもりもないし。
あと、七星剣舞祭の決勝戦の後に三人と飲みに行くから、暴れすぎて問題にしたくない。むしろこっちの方が重要。私は飲めないけど。
「さて、そろそろ来る頃かな?」
つい数時間前に事を起こすためにこの場を立った人達のことを思い出し、そろそろ私も待ち構えようと思う。……どうしよう。『最強』としてはどこか目立つ、あるいは最強に相応しい出迎え方をしたい。その方がカッコいい。
それに、
「…………よし。屋根に登ろう」
当人たちは「ここを校舎にしよう」と本気で言っている建物の屋上に、いそいそと登る
さて、ここで堂々と待ち構えて―――
「って、もう来たみたいだ」
遠くから、まだ弱く微かにだが剣気を感じる。彼の年齢からすれば、間違いなく一級品。
「なら、その真剣な思いには、真摯に応えよう。
―――おいで。《テスタメント》」
言霊と共に、全身が固有霊装に覆われる。戦乙女を想起させる純白の軽鎧に双剣。どうでもいいけど、固有霊装を顕現すると、着てた洋服が見えなくなるのは何でだろうか。いや、固有霊装を消したら、ちゃんと着てるから良いんだけど。
そんなことより、僅かに、だが本気で剣気を放つ。弱めに発したが、それでも『世界最強』と謳われるだけの技量を身に着けた私が放つそれは、もはや斬撃と変わらない。彼が
「………」
「敵ッ!?」
無言で
彼の顕現させたそれは、私が想像していた通りのもの。やっぱりここでも君は、
二人が何やら話している。ここからは何も聞こえない。でも、内容は知っている。
ここに連れ去られた
すぐ真下を通り、少女は校舎に入っていった。
「珠雫を素通ししてくれるんですね」
「ええ。中にはヴァレンシュタイン卿もいますので。それにここで二人まとめて倒すのも、貴方を倒し、彼女を追いかけるのも、時間にしてそう変わりはありません」
「でしょうね。貴女にとっては」
だから私は―――いや、僕は、
「貴方にこの場を引く気がない事は、その目を見れば分かります。力量差を知りながら、怯えていながらも立ち向かうその意志に、敬意を評しましょう」
「貴女ほどの人に、そう言われるとは思いませんでした。………ですが、貴女の言う通り僕は引きません。引くわけに行かないんだ」
「ですが、それは蛮勇ですよ」
「そうですね。ですが、蛮勇であれど僕は、剣を下ろしていない。剣を向ける敵に、貴女は背を向けますか?」
ふふっ。そんなの、私が誰よりも分かっている。剣を向ける相手には、同じく剣を以って応えましょう。この場で全力を出せば、
たとえ相手が最強だろうと、絶対に諦めない貴方だから。
「――それでこそ。貴方は
「何か?」
「いえ。この場において、今の質問は無意味でしたね。私は、貴方に恨みはない。だが向かってくるというのなら、私も剣を以って応じましょう。でなければ、私は剣士足りえない」
さぁ……名乗りを上げよう。
黒鉄一輝の成れの果てが、かつて受け取った贈り物を今度は私が届けよう。
「我、遙かなる頂にして終焉。
一対の剣にて天地を分かつ者。
我が名は《比翼》のエーデルワイス
幼き少年よ。世界の広さを知りなさい」
『僕』が死に、私となってやり直したこの力、今度は貴方に贈りましょう。
とまぁ、カッコつけて名乗りはしたものの…
………ちょっと、我慢できそうにない。
「黒鉄くん、ファンですサインください!」
かれこれ二十年以上もファンなんだ。
仕方ないよねっ
続く
原作が手元にないため、原作エーデルワイスの能力とか経歴とか違うかもですが、もし違ったら一輝が改変したんやなって多目に見てください(適当)。
エイプリルフールに間に合わせる為に急いで書き上げた。なお、執筆時間の七割は裏設定を練ってた。楽しい。
時間軸は以下の通り
5歳 黒鉄一輝としての記憶を夢に見始める
10歳 黒鉄龍馬と出会い5年間鍛え?られる
15歳 バルト危機
20歳 交渉(物理)の末、エーデルベルク入手
黒鉄一輝としての前世を完全に思い出す
30歳
つまり元服したての少女に三十万人が負けた
バルト危機には、以下の三人は18〜20歳のどこかで参加しました。
イタリアの水の神殺し 《カンピオーネ》カルロ・ベルトーニ
禁技《
日本の剣に飢えた狼 《剣狼》木場善一
原作での最終成績はKOK元12位
米国の赤き蠍 《
この二人は原作で一瞬登場した人です。
どっちも原作ではエーデルベルクに登ろうとしてましたが、この世界では登りません。
どっちも年齢は知らんから、みんな三十代前半ってことで。エーデさん、飲み友達になってた。あだ名まで付けて。
カルロ・ベルトーニ→カルトーニ
木場
ランバルト・ラープ→ランラン
エーデルワイス→エーデ
なお、エーデさんは酒が弱く、酔うと某迷宮に出会いを求めてる世界の剣の姫さんばりに手が付けられないので、飲みに行っても専ら烏龍茶。年に一、二回は会ってる。場所はそれぞれの国を順番に。だけどエーデさん以外の三人の一番のお気に入りはエーデさん家。ご飯が美味しい。酒は無いから持ち込む。登山も何のその。
原作ではエストニアが自主的にエーデルベルクを放棄して、エーデルワイスとの繋がりがないことを示したけど、この世界ではエーデルワイスが自らニ組織に掛け合って『エーデルベルクの所有権』を条件に両組織に対する不可侵契約をした。
「エーデルベルクくれたら、こっちからは手ぇ出さないよ?」
だいたいこんな感じ。
ここでのエーデさんは『黒鉄一輝』とは完全に別人。記憶はあるけど、二十歳過ぎてようやく完全に思い出しても…って感じ。ただし重度のファンなもよう。一輝くんが載ってる破軍の新聞は定期購読してるほど。入手ルートは秘密。
バトルロワイヤルの末に三人を返り討ち。
エーデさんめっちゃ強かった。極限まで集中したからか、《一刀修羅》《一刀羅刹》《模倣剣技》、《完全掌握》、七つの秘剣、《抜き足》《天津雷光》《追影》などなど、中途半端な記憶だったのに完全に使いこなした。
交渉(物理)
連盟と同盟が会談をしてる所に堂々と乗り込んで交渉した。会談の内容も『エーデルワイスをどうするか』という当時最大級の問題だったため、自分から解決に来たエーデさん、むしろ歓迎された。酒は断った。
以下、エイプリルフールなのでやったウソ
( )内は本当です。
・正座待機 (ニュースは見るけど)
・ステラ編はもう少し待っててね
(数日忙しかったのと、この話作ってたらすっかり忘れてた。
・その他設定(嘘設定だからね。仕方ないね)
・続く(続かない。要望があれば前向きに検討)
後書きで長々と失礼致しました_(._.)_
ステラ編はまだ続くので、気長に待っててね。