Primal Apocalypse-プライマル アポカリプス   作:てゐと

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こんにちは。夢のために貴方はどれだけの犠牲を払えますか?


第十一話 最厄の悪夢

散流無「んっ…。ここ…どこや…?」

???「気がついたかい?君は気を失ったんだよ」

散流無「おっちゃん…」

ヤプール「ここは君の楽園だよ。君が何をするも自由。だが…。その前にこの楽園を脅かすものを倒さなければならない。さぁ、君が守るんだ。君がデザインした存在が君を守ってくれる」

染み渡る青空。どこまでも続く草原に綺麗な小川。そこに黒ずくめの男…、ヤプールと散流無はいた。真っ白なキャンパスに指差し、赤い絵の具がついた筆を渡して

散流無「守るんや…。今度こそ自分の道を…」

虚ろな目をしながら受け取った筆で白いキャンパスを染め上げていく。乱暴に、荒々しく。その様子をヤプールは笑いながら見守っていた

 

 

 

 

 

隆治「秋人さん。今のところ怪しい奴は?」

秋人「くまなくチェックしている。まだ制作途中ならどれだけ気が楽だったか…!」

隆治「しょうがねぇだろ。ほぼ完成してるのにバラすには時間が足りねぇし」

秋人「元はと言えばお前のせいだが?」

隆司「うぐっ。まぁまぁ、それにしても我ながらいい考えだろ?」

秋人「予めコックピット内で籠城か。確かにこれなら奴らに一切の隙をみせない」

隆治「上次!深右!佐助!異常はないか!?」

上次「あぁ。出来れば来てほしくないがいつでも来いって奴だ」

深右「私達が丹精込めて造り出したこの子達に手を出すなんて絶対に許さねぇですわ」

佐助「…」

 

隆治「どうした、佐助」

佐助「何かおかしい…。こいつが何かを感じ取っている」

秋人「確かあの機体は…」

隆治「あぁ。周囲の気象情報がわかる…。だが今日は…綺麗な星空だろ?」

佐助「そのはずだが…。なんだ?今まで見たことない数値だ」

その時、後ろのドアが開いて上次たちが走ってきた!

上次「大変だ!隆治!!赤い雨が…!」

隆治「なんでお前ら…!?どっちが…!?」

秋人「取り押さえろ!!機体内も制圧しろ!どちらかが怪盗のはずだ!」

隆治「なんてな!その必要はねぇぜ!」

スイッチを押すとコックピットが開かなくなり、中からシステムを受け付けなくなった

隆治「マヌケが、盗られるってから予め中身に誰か入れるだけなはずねぇだろ。ニセモンども」

上次(搭乗している方)「なぜだ!?」

隆治「俺はお前らが挑戦状を叩きつけたその時からコイツらに四人まとめて行動してろって言っておいたんだよ!なのにてめえらはノコノコと三人で格納庫に足並み揃えて来やがった。つまり!今それに乗ってるのが赤い怪盗ってわけだ!」

かっこつけた瞬間大きな揺れがその場を襲う!秋人がどうした!?と言うと外の様子がモニタリングされた!

隆治「なんだありゃ…」

漆黒の黒雲に稲光、そして…赤い雨…

秋人「これは…!まさか…!!」

 

 

 

 

 

シエスタ「空が…割れる…」

黒い空にヒビが入り、割れ。赤い異次元をバックにいくつもの超獣が舞い降りてきた…!

 

 

秋人「やはりヤプールか!TACとGAYSを待ってる間に街が…!それなら!」

隆治「秋人さん!」

秋人「私が食い止める!その間にヴァルハランスの応急整備!あいつら(怪盗)は生かして逃がすな!以上!!」

隆治「おい!」

 

 

 

秋人「いくら今が逆の季節でも私は…いや、私とこの子もただじっと見るだけなんてできない!!」

「秋人さん!」

秋人「ガイアーディアンAN!発進準備!急げ!!」

「ええっ!?今の季節では!」

秋人「構わん!!あの子も私も思いは同じだ!」

軽いフットワークでノーヘルノーパイロットスーツのままガイアーディアンに乗り込む秋人。現場も秋人を信じているため無茶だとわかっておきながら行動を起こす!

秋人「ウェイク!!」

ブォンという鈍い機動音と共に目が青く光る

秋人「ガイアーディアン秋人機!レディ!!」

 

 

 

 

 

暴れまわる町へ飛び出した秋人のガイアーディアン。特徴的なのがその脚部。まるで理科や生物の授業で使う試験管のような形をしている

秋人「行くぞ!!」

素早く移動しながらの攻撃!パワーは敵わないものの機動力ではこちらが勝っていた

秋人「三体か…」

データベースと照合しながら立ち回る。それぞれ

 

ベロクロン

バキシム

ブロッケン

 

の三体が暴れていた

秋人「上等…!倒せなくても時間稼ぎぐらいは!」

「秋人さん!上!また空が割れます!!」

秋人「なんだと!?」

次々とひび割れる空。それを突き破り何体もの超獣が降り立つ

秋人「バラバにギーゴン…!しかも最近交戦記録のある新種まで…!怨骨超獣ヴォーネイルか…!」

骨だけの恐竜のような体にカマキリのような腕を持つ不気味な姿を震わせるはヴォーネイル。ヤプールが戦争によって亡くなった人の魂と宇宙怪獣を合成して作られた新しい超獣だ

秋人「ぐぅっ!!」

バラバの鞭に手をとられ、ギーゴンの音波攻撃で操縦がままならない所へ他の超獣から総攻撃。原型こそ残っているが圧倒的な数の暴力で戦闘不能になってしまった

秋人「動くんだ!お前を失いたくない!そのためにも!!私のありったけで動いてくれ!!」

???「イエアッ!!テーイッ!!」

空中で何度も回転しながら着地し、超獣軍団を次々と蹴散らしていたのは…。ウルトラマンエースだった…!

エース「ムンッ!!ダアッ!!」

数々の光線を放ち。圧倒的に不利な数に対処するエース。超獣軍団を大きく下がらせるとバーチカルギロチンを繰り出し、それの先端を握ってブーメランのように投げた!これこそネオバーチカルギロチンだ!アイスラッガーのように軌道に沿って飛び交うギロチンは超獣軍団の首を片っ端から撥ね飛ばしていった

エース「シネッ!!」

ウルトラスラッシュを横向けに上空に投げ、そこに向かってパンチレーザー。拡散したパンチレーザーは首をはねられて尚動く超獣軍団を爆殺していった

秋人「ウルトラマン…エース…」

たった一人で六体の超獣軍団は全滅させられた。しかしエースは尚空に向かって威嚇している

エース(前座は片付たぞ…。ヤプール!!姿を表せ!!)

ヤプール(愚かなり…。ウルトラマンエース…!我々の気配を感じてウルトラコンバーターまでつけてくるとはな…)

エース(私だけで貴様を倒すためだ!)

ヤプール(大した自信だな…。では試してやろう。お前たちと人間どもを…!!)

ピシッ。とても小さなヒビが空に現れた

ヤプール(お前達に教えてやろう…。お前たちが命懸けで守ろうなどとほざいている現代がこれだ…!!人は皆、破壊を求めている!苦しいこの世界を!自分にあだなすものを全て壊したいと思っている…!今やこの星に、人間にウルトラマンは不必要なのだよ…!どうしても救いたいのであれば…神にでもなることだな!!)

小さなヒビに大きな亀裂。その次の瞬間。大空が、世界が、割れた…!!

ゾフィー(エース!)

エース(兄さんたち!タロウ!)

ウルトラマン(お前の予想通り。各地に現れた超獣たちは片付けた。しかし…)

タロウ(あれはなんだ…!?)

ジャック(超獣…なのか?)

セブン(油断するな!)

 

ヤプール「さぁ。あれが君の敵だよ。世界を壊そうとする…。君が造り出した作品を破り、燃やし、貶し、泥で踏みつける者たちだ。そんなの許せないだろう?」

散流無「ゆるさ…へん…」

 

割れた世界から落とされたのは一つのタマゴ。そこへ赤い雨が色をつけ、雷がそのタマゴを割った…!

 

ヤプール「素晴らしい…!最高傑作だね。これなら君の敵を蹴散らせるよ。ふっふっふ…」

 

 

割れたタマゴの中から巨大な体が現れる。その超獣は緑の右瞳を開き、そして赤黒い左瞳を輝かせてウルトラ6兄弟に敵視を向ける

エース(気をつけてください!こいつは見たことありません!)

ヤプール「ハッハッハ!!お前たちが知らないのも当然だ!この超獣は我々ヤプールが産み出したのではない!!お前たちが守る等と言っている人間が産み出した!!その名も実現超獣!デッドレア!!」

 

秋人「デッド…レア…」

「秋人さん!カタパルトおろします!離脱を!!」

秋人「すまない!」

ガイアーディアンが離脱したのを確認するとゾフィーが切り込む!それに続いて他の兄弟も散開した

ゾフィー(ヤプール…!お前の思い通りにはさせないぞ!)

ヤプール「威勢がいいな、ゾフィー!なぜ我々が地球人に聞こえるようにテレパシーを拡散させているか理解できないのか?」

格闘戦を挑むも返り討ちに合うウルトラ兄弟たち。離れて光線技を試みるがデッドレアは大きく咆哮!なんと光線技が捻曲がって周囲を破壊していく

エース(光線技は悪手か…!それならば!)

ストップリングで動きを止めるとジャックのブレスレットボムが腹部で爆発!タロウのスワローキックがそれに続く!

セブン(行くぞ!)

ウルトラマンとウルトラセブンによるプロレスのような格闘攻撃で追い詰めるがやはり格闘戦ではデッドレアが圧勝のようで再び蹴散らされてしまう。だが飛び蹴りでゾフィーが距離を詰め、ゼロ距離でスペシウム光線を放つ!そのままM87光線の構えに変えて大きく弾き飛ばした!

ゾフィー(よし!このまま倒しきるぞ!)

ヤプール「やれるものならやってみるがいい!!これを見ろ!!」

周囲のモニターを乗っ取り写し出されたのは額の赤いクリスタル。その中には…眠った状態の散流無がいた…

ウルトラ兄弟(!!)

エース(神戸と同じことを懲りずに…!)

ヤプール「貴様たちがこのデッドレアを倒せばこの少女は死ぬぞ!以前のメビウスインフィニティーのコスモミラクルアタックで同じように救えると思うなよ…?この少女こそがデッドレア!!デッドレアこそこの少女!!現代の人間の心が超獣を産み出したのだよ!ハーッハッハッハ!!」

散流無(ドリーミング…バースト…)

虹色の光が文字通り光線となってウルトラ兄弟を襲う!しかしあまりにもしつこく約二分近くその光線、ドリーミングバーストは降り注いだ。いくら全員がウルトラコンバーターで長期戦を覚悟していたとしてもその猛攻は耐えきれるものではなかった。なにせ反撃もできない。自分達が倒そうとすれば人を殺すことになる。それは人間を愛する彼らウルトラマンにとっては生涯の弱点とも言えるものであった

ヤプール「死ねぇ!ウルトラ兄弟!!」

散流無(アンファウスト…レイズ…)

七色の光線が捻れ合い、ウルトラ兄弟を凪払った。その破壊力に六兄弟は倒れ、その体を透明にしながら消えていった…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回予告

 

 

 

 

 

ウルトラ兄弟は敗れた。ヤプールがデッドレアの存在をわざと公表したことで人々は「少女一人のためにこれ以上犠牲をだしていいのか」とデッドレアを殺す意見。「少女を殺すなんていけない。何か方法があるはずだ」という意見に別れ、争いが起きてしまった。そんな人間を他所に破壊を繰り返すデッドレア。その時、選ばれし者たちの中に声が届く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回 Primal Apocalypse 第十二話 繋がる夢の欠橋

 

 

 

 




お疲れ様でした。貴方が夢に苦しんだとき、後ろを向いて助けてと言えますか?それを言える誰かがそこにいますか?
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