Primal Apocalypse-プライマル アポカリプス 作:てゐと
紅「不知火、ロックは解けそうか?」
不知火「後数時間かかる…。セキュリティが固すぎる…」
篝「出たとこでどうする?どうやって逃げる?」
紅「今さっき頭の中に声が聞こえただろ?連中は必ずこのマシンを使おうとする。そうなればどこかで全員が油断するタイミングってやつが生まれる」
不知火「逃げるタイミングは任せるけどあんまりボサッとしてると本当にお縄頂戴するかもね…」
紅「そこは任せなって。さて、逃げるとは別に私らにも使命なんてご立派な物があるならやってやろうじゃんか」
散流無「…」
ヤプール「ふっふっふ…。夢は心地よいようだ」
???「ヤプールよ」
ヤプール「ん?貴様は…。ウルトラマンダークネスか」
ダークネス「我が主からの確認だ、本当に我々の力添えは必要ないのかとな」
ヤプール「あぁ。貴様たち闇のウルトラマンの力無くとも我々ヤプールの力のみでウルトラ戦士を殲滅し、この地球を献上して見せよう」
ダークネス「地球…。か」
ヤプール「不服か?」
ダークネス「この星にそれほどの価値があるのかと思ったまでだ。では我が主にはそう伝えておこう。危機に陥ったとしても自らでどうにかするのだな」
ヤプール「元よりそのつもりよ。自らの力のみでウルトラマンと人間どもを倒してこそ我々ヤプールの悲願は果たされる…!その時を楽しみにしておくといい…!」
アレグリア「よろしかったのですか?ご命令は必ず力になれとの事でしたが」
ダークネス「奴から拒否したのだ。あそこまで大口を叩くのなら事の顛末を見せてもらうまで」
衣理「見えてきた!」
防衛組織の車内からデッドレアの寝ている姿を確認する衣理たち。ウルトラマンが手出しできないうえに市民の一部が暴徒と化している以上、彼らに出来ることは少なかったがなにもしないより良いとは隊員全員の意見だった
「俺達が送ってやれるのはここまでだ!がんばれよ!!」
間近まで来ると迫る暴徒を防衛組織の隊員達が抑えてくれた。次第にデッドレアへ進むと目付きの怪しい人達が現れた
「ここまで来るとは…。消えてもらうしかないな」
人々は形を変えてその本性を現した。過去に地球へ侵略行為を働いた宇宙人たちが暴徒を指示していたのだ
衣理「行くよ!」
椛「待った!あんたらは先に行きな。ここはアタシが引き受けた!」
「人間風情が我々にぐあっ!?」
椛「あんま人間なめてたら怪我じゃすまねぇぜ?」
襲いかかったスラン星人の動きを見切っての一撃!他の通路からも悲鳴が聞こえてきた
「何事だ!?」
椛「さぁなんだろうな?行けっ!!」
一人で何十人もの宇宙人をなぎ倒して活路を開く椛!変身しようとした所、後ろから莉愛と飛鳥が前に出てきた
衣理「下がって!危ないから!」
莉愛「下がるわけないだろ。声が聞こえた以上、やるしかない」
飛鳥「私たちも協力します。いくわよ、莉愛」
二人が天に手を挙げると二つの光がそれぞれの手首に形をなした。それは…
円「エールブレス…!?」
莉愛「こんな子供がやりそうなことやりたかないけどさ。変身!」
飛鳥「ワガママ言わない!変身!」
二人は莉愛が白、飛鳥が桃色の光に包まれ中でアーマーを全身に順に装着、最後に形の違うヘルメットを被って変身が完了した
莉愛「これが…」
飛鳥「私たちの役目…」
衣理「私たちもいくよ!」
円「あぁ!」
未来「(コクッ)」
三人「努力変身!」
すぐに姿を変えて並ぶ五人。その状態は完全にテレビ番組のヒーローだ
衣理「名乗りは今回無し!二人とも!よろしくね!」
莉愛「ふん、勝手にすれば?」
飛鳥「今だけでも!」
散流無「ま…どか…」
ヤプール「どうやらまだ心残りがあるようだな…。あの軍団か」
空が割れて超獣軍団が現れる!地上から防衛チームの武器が進行を止めようとするが効き目が薄く、一時しのぎだ。超獣たちはまっすぐ円に狙いを定めて進撃する
シエスタ『円さん!逃げてください!狙いはあなたです!』
円「嘘っ!?」
衣理「円!」
迫る攻撃を防ぐ衣理、前には超獣、後ろには宇宙人軍団。絶体絶命の瞬間だ
莉愛「チッ!手間のかかる!ホワイトダミー!」
湾曲して莉愛の作り出した白い人形に攻撃が集中。すぐに壊れてしまったが衣理の負担を減らすにはちょうど良かった
飛鳥「衣理さん!」
衣理「えっと…」
飛鳥「女南 飛鳥。飛鳥でいいわ」
衣理「体が軽くなっていく…。回復?」
飛鳥「サポート専用なのかもしれないわ。私たちも今さっきの変身だから自分達の力の把握が遅れてるの」
衣理「(なんだろう…。この感覚…。初めてじゃない…)」
未来「衣理…、私のジャミングで少しなら気をそらせれる…。タイミングは任せるから…」
衣理「うん!とは言っても…どうやってあそこまで…」
デッドレアの元までは超獣達が立ちはだかる。こうして話している間にもどんどん距離を詰められている。だがその時、衣理たちの真上を何かが跳んだ!それは一匹の怪獣だった
衣理「あれは…!大阪城で助けてくれた…」
円「ゴモラ!」
軽快な動きと重い一撃で超獣を蹴散らしていくゴモラ。だが次々と空が割れて一匹、また一匹と超獣がどんどん投下されていく
椛「一体にあんな数出すなんざよっぽど自信が無いんだな」
数の力で圧倒する超獣軍団。膝をつくゴモラの後ろからまた巨大な影が飛び出した!鳴き声を轟かせて超獣へ攻撃を食らわせたのは…リドリアスだった。それを皮切りに空から、海から、地底から。地球怪獣達が次々と集まり、超獣軍団へ攻撃を仕掛けにいった!
葉百合「怪獣たちが…」
シエスタ「地球の危機に立ち上がったんです。私たちだけじゃない、怪獣たちは本能的なものであのヤプールの作り出した悪夢の危険性を察知してそれを止めようとしている…」
葉百合「不思議ですね…、いつもは恐怖の対象なのに、今はとても頼もしくて応援したくなります」
シエスタ「地球の怪獣たちが暴れるのは地球のリミッター的役割をしているからです。決して悪ではありません。地球に住む仲間なんです」
古代怪獣ツインテールがバキシムを締め上げ、突如地面が陥没!足をすくわれたバキシムへ地底から現れたグドンが両手の鞭で攻撃!同じようにリドリアスを襲う改造ベムスターにゴルメデが助けに入った!本来敵である関係でも今は関係ない。同じ地球のために彼らは戦っていた
ヤプール「おのれ地球怪獣どもめ!貴様らも超獣へ改造してくれる!!」
怒り狂うヤプールがさらに超獣を送り込もうとするが次元の裂け目が開かない。何事かと空を見ると次元の裂け目が閉じられていた!犯人は地球怪獣の中でも特に特殊な能力を持つエアロヴァイパーの仕業だった
ヤプール「おのれぇぇっ!!起きろ!デッドレア!!」
強制的に覚醒させられたデッドレア。そのデッドレアの前に立ちふさがったのはミズノエノリュウだった
ヤプール「全てを消し飛ばせ!デッドレア!!」
無差別光線をバリアで相殺すると足元を崩して地底から地球怪獣たちがデッドレアを押さえつける!
秋人「各機、準備はできたな?」
雪「はい!行けます!」
夏希「こっちもOKだ」
隆治「泥棒ども!変なことすんなよ!」
紅「このような時に無粋な事はしない」
秋人「桜庭!」
春姫「こっちも準備できました!」
秋人「今回試作段階の季節影響を受けないフレームを私たちは装備している。もしもの時は季節柄お前が便りだ、頼んだぞ」
春姫「はい!」
秋人「各機!発進!!」
春姫「ガイアーディアンHS!桜庭 春姫!コンディショングリーン!!」
夏希「ガイアーディアンSN!抜錨!!」
秋人「ウェイク!ガイアーディアン秋人機!レディ!!」
雪「ガイアーディアン雪機、参ります!」
最初にガイアーディアン四機が飛び出すと続けて四つの機体が射出カタパルトに乗った
隆治「ヴァルハランス!出陣!!」
紅「アースエンジェル。降臨(これ言わないと出撃出来ないとかバグだろ)」
篝「レビーシャ、浮上(ちょっとわくわくするな…)」
不知火「ガルスカルーダ、飛翔(改めてシステムが独特ね…まるで…)」
合計八機の機体が地上に立ち並ぶと怪獣を払いのけたデッドレアが咆哮をしながら迫る!
秋人「来るぞ!」
散開して突進をかわすと着地と共に超獣が襲い来る。ガイアーディアンは超獣に比べて軽量のため攻撃をかわしながら反撃。ヴァルハランスは真っ向から槍をさばいて迎撃する
紅「こっちにも来る!」
赤い体に天使の名を持つと思えない程の重武装。ミサイルなどの実弾を主に扱うのが紅が乗ってしまったアースエンジェルだ。ベロクロンがミサイルの雨を降らせる。紅の乗るアースエンジェルは肩や胸部のハッチを開くとこちらもミサイルを放った
紅「(音声発動式なのがムカつく…)ホーミングミサイル!!」
ミサイル同士がぶつかって爆発する。紅はその瞬間も見逃さない
紅「ロケットスマッシャーパンチ!!」
マニピュレータを飛ばして鉄拳攻撃!それに当たって体制を崩した超獣達へ追い討ちが放たれる
紅「アームバルカン!!」
手首を兼ねたミニガンが高速発射。弾が次々と超獣の体を撃ち抜いていく!この時しぶしぶやってた紅はどこか嬉しそうにしていた
篝「ウォーターマグナム!!」
こちらは青い機体カラー。すらりとしたシルエットにイルカをイメージした手首や後頭部のフィンが特徴のレビーシャだ。この機体の特徴は…
篝「飛べるのか…!」
エネルギーが水であり攻撃も水、その水を噴射すれば空も飛べるという機体だ
篝「リップルカッター!」
飛んでくる飛び道具を水の刃で撃ち落とすと強烈な激流を噴射して超獣と距離を開けた
篝「今だ!」
超高速で何かが通り、超獣達をなぎ倒す!その衝撃波は少し遠くの超獣まで吹き飛ばしていた。それこそ不知火の乗ったガルスカルーダがただ加速して通っただけだった
不知火「くっ…!衝撃が…!」
ガルスカルーダ。緑色の機体色と大きなウィングを持つ加速に特化した機体だ。その加速力は瞬間でマッハ9、加速し続ければ青天井という恐るべき性能を持っている
紅「大丈夫!?」
不知火「なんとか…!」
ただの移動で超獣を蹴散らしていくガルスカルーダ。道が再び開けると衣理達が走り抜ける!その光景にヤプールはさらに怒り狂う
ヤプール「おのれぇぇぇっ!!」
デッドレアの攻撃がエアロヴァイパーに当たり、力が弱まった事で超獣を塞き止めていた空のヒビが割れる。そのヒビの中からエースキラー、エースロボット、バキシマム、蟷螂超獣マーディラス(オリジナル超獣)が飛び出す!だがこれ以上の邪魔はさせまいと五匹の怪獣が突如として現れた。それはカプセル怪獣。ミクラス、ウインダム、アギラ、セブンガー、ミラクロンだ。五匹はバキシマムとマーディラスを押し込む形で退けるがエースキラーとエースロボットは衣理達を狙う。そこに飛び蹴りをしながら巨人が現れた
隆治「ダイナ!?」
深右『違げぇですわボケナス!あれはニセウルトラマンダイナ!グレゴール人の化けた偽者ですわ!』
すばやい動きでエースロボットとエースキラーを圧倒するとニセダイナはテレパシーで呼びかけてきた
グレゴール人『急げ。長くは手を貸さない』
それを聞いて走り続ける五人。数々の協力の元デッドレアの近くまでたどり着く
シエスタ『今から私が動きを止めます!その間に散流無さんに呼びかけてください!行きます!』
デッドレアの目の前に単身瞬間移動したシエスタはありったけの力でデッドレアの意識を昏倒させて眠らせる。額のクリスタルが緑に輝き五人が一斉にそこへ飛びかかる!
円「散流無!アタシだ!!迎えに来た!!」
散流無『なんやねん…いまさら!帰れや!!』
眠ったまま周囲へ無差別にテレパシーを投げつける散流無。その嘆きはシエスタにもはるか遠くで待機していた葉百合たちにも届いていた
衣理「散流無さん!私は衣理!あなたと私はなんの繋がりもないけど…!私はあなたを救うために来た!円の力に!あなたを悪夢から解放するために!」
散流無『余計なお世話や!みんななんかいらんねん!ヤプールのおっちゃんだけがウチに居場所をくれたんや!!ウチの夢を叶えてくれるんや!!あんたらにそんなことできるんか!?』
莉愛「るっせーよ!他人から貰った夢で満足してんじゃねぇ!!本気で思うなら叶えてみせろよ!!」
飛鳥「そうよ!確かに私達に散流無の夢を叶える力は無いわ!でも…!支える事はできる!」
未来「確かに貰った夢も魅力的かもしれない…。でも…あなたが本当にそれを望んでいるの…?誰かに敷かれたレールに沿って歩いて…あなたはそれで満足なの…?それがあなたの夢…?」
散流無『ウチの夢…は…、デザイナーになりたかったんや…。でも…家が許してくれへんねや…!そんな奴等はごまんとおる!夢を親に否定されて!よりにもよって一番の理解者に認められへん!そうやって夢が砕かれる奴等と同じになりたくあらへんねん!!』
円「諦めんなよ!一緒に親父を説得する!もうアタシは逃げない!!散流無の夢と向き合う!アタシのために選んでくれた夢なんて思わない!!あんたの夢は!アタシの夢なんだ!!」
散流無「…っ!?なっ、何を今さら…!」
衣理「散流無さん!いや、散流無!!手を伸ばして!!私達はいつでも夢を繋ぐから!!その手を離さない!!私達は…!!仲間で友達だから!!」
散流無「仲間で…友達…」
円「散流無っ!!」
クリスタル越しに手が重なると彼方から虹色の光が散流無の腕に光を宿す。その光はクリスタルをガラスのように砕いた!!
衣理「やったぁ!!」
円「散流無!!」
散流無「円!!」
先に地上へ降りた未来、飛鳥、莉愛は安堵するがすぐに三人に呼びかけた
莉愛「避けろ!!」
シエスタが抑え込んでいたデッドレアが覚醒!光線を乱れ打つ!!それをバリアで防ぐが衝撃で空中を大きく舞う三人。円と散流無が遠くへ飛ばされたしまった
衣理「ダメっ!!」
自分の事を後回しに飛ばされた二人にバリアを張る衣理。背後からはデッドレアの光線が迫っていた!
衣理「え…あ…」
未来「衣理…!」
光線は確実に高さを合わせていた。衣理は驚きつつも目をつぶって祈った
衣理(せめて…!円と散流無だけでも助かって…!!)
凄まじい音と共に光線が空を裂く。その光景に全員が唖然とした。容赦ないその攻撃をしたデッドレアの額の砕けたクリスタルは赤く輝いていた
ヤプール(デッドレア憑依)「目障りなハエめ…!!ようやく一人片付いた!!次はお前達の番だ!!」
???「違うな!次は貴様の番だ!ヤプール!!」
町のあらゆる所から光が狼煙のように輝く。それはヒーロー達が満を持して現れる兆候だった。光の中でその姿は次々と巨大化していく!まずは六つの光がデッドレアの前に立ちはだかった
ヤプール「貴様らはウルトラ六兄弟…!!」
ウルトラマン「ヤプール!お前の企みもここまでだ」
ウルトラセブン「お前はまたしても人間の強さを見誤った!」
帰ってきたウルトラマン「人間は確かに我々からすれば小さく、弱く、そしてどこまでも残酷だ。だがそれに相対する優しさ、強さ、勇気を持っている」
ウルトラマンエース「貴様は夢を踏みにじった!そしてその偽りの夢で支配したと慢心していた!それこそが貴様の敗因だ!!」
ウルトラマンタロウ「夢というものは儚く辛い道程だ!だが夢の先にはまた新しい夢が溢れている!挫けてもいい!挫けて初めて諦めない心を知れるんだ!!」
ゾフィー「我々ウルトラマンも同じだ。宇宙の平和を願い続けている。そして何度敗北しても何度でも立ち上がる!夢を愚弄するお前に我々は幾度も立ち向かう!そして必ず勝利する!!」
推されていた地球怪獣を助けるようにまず先陣を切ったのはウルトラマンレオ、アストラ、ウルトラマン80、ユリアンの四人だった!華麗な蹴り技とコンビネーションで超獣達をなぎ倒していく!
場所は変わって超獣達を空から四人のウルトラマンが強襲!ウルトラマンジョーニアス、ウルトラマンスコット、ウルトラウーマンベス、ウルトラマンチャックが持ち前のパワーで次々と叩きのめす!
地上から巨大化したグレート、空から光と共に降臨したパワードがその独特なバトルスタイルで超獣を撃退!少し離れてウルトラマンネオスとウルトラセブン21がシンプルかつパワフルに立ち回る!そしてウルトラマンゼアスとウルトラマンナイスも攻撃を受けながらも立ち上がり各個撃破していた
衣理「ん…」
衣理は目を開いた。そこは街を一望できるほどの高度だった。確か自分は光線に…
???「間一髪でシタ!」
衣理「サーシャ!?」
衣理を支えて飛んでいたのは変身したサーシャだった。さしづめガンバイエローと言った所だろうか
サーシャ「衣理たちの力になりたい…。そう願ったら変身出来マシタ!」
衣理「ありがとう!それと円たちは…!」
サーシャ「あっ!あそこデス!」
かなりの高度にも関わらずバイザーで位置を把握するサーシャ。地上ではビルをつたって円が散流無をおんぶしながら逃げていた
円「懐かしくない!?昔よくおんぶしてたろ!」
散流無「そないな話しは逃げきってからや!早よ脚動かしいな!」
円「だったら痩せろ!」
散流無「ウチはスレンダーやアホ!!」
そんな会話の最中戦闘の余波で空中に投げ出された二人はスローモーションのような感覚の中で目の前が真っ白になる。目を空けると空中だが何かの上に乗っているようだった。それは…
円「ウルトラマンティガ…!」
散流無「ウルトラマンダイナ…!!」
降臨した二人の巨人は円と散流無をゆっくり地面へ下ろすと振り向く。迫る超獣、その目の前に2つの光が大地を揺らして舞い降りた!ウルトラマンガイアとウルトラマンアグルだ。四人は並ぶと超獣へ立ち向かっていく!
秋人「各機!まだ行けるな!?」
隆治「あたぼうよ!!」
春姫「ウルトラマンだけに任せっきりじゃ人間じゃない!!」
苦戦しながらも立ち向かうガイアーディアンたちの前に助太刀するべく現れたのはウルトラマンコスモス、ウルトラマンジャスティス、ウルトラマンネクサス、ウルトラマンマックス、ウルトラマンゼノン、ウルトラマンメビウス、ウルトラマンヒカリ、ウルトラマンゼロの八人だ。それぞれが八機のロボットと協力して戦っていく。こうして初代ウルトラマンからウルトラマンゼロまでのウルトラ戦士が揃い踏みした
衣理「これが…。ウルトラマン…。光の奇跡…!」
ヤプール「どれ程数を揃えようとも!!」
ウルトラ兄弟の連携に追い込まれるヤプール。今ヤプールの目の前にはウルトラマン、地球怪獣、人間達が手を取り合っている過去に例を見ないほどの奇跡的光景が広がっていた。デッドレアがいくら強くともこれには敵わない
ゾフィー「みんな!力を貸してくれ!ヤプールを倒すために!」
シエスタ「皆さん!」
秋人「お前達!気持ちを込めろ!きっとこの思いは届く!」
ゾフィーの思いが怪獣や人間など種族を越えて響く。人とウルトラ戦士達は光を、怪獣は生命エネルギーをウルトラ6兄弟へ送る!
ヤプール「こ…この光は…!」
黄金に輝く戦士達。その六つの光はそれぞれ別の形で解き放たれた!ゾフィーは構えがそのままのフルパワーのM87光線。初代ウルトラマンは大きくエネルギーを貯めてギガ・スペシウム光線。ウルトラセブンはプロテクターから全身へエネルギーをチャージしてネオ・ワイドショット。帰ってきたウルトラマンはブレスレットを増幅機としてシネラマショット。ウルトラマンエースは腕を下で交差させ上へ広げる動作をした後に腕を大きく振りかぶってスーパーメタリウム光線。ウルトラマンタロウはウルトラダイナマイトと同じ力の溜めを行うとストリウム光線のシークエンスへ続け、ダイナマイトストリウム光線を放った!
ヤプール「ぬっ!ぐおおおおっ!!!」
エース「ヤプール!!これで…。止めだっ!!」
ヤプール「やらせんっ!!この程度打ち返してくれる!!」
負けるものかとデッドレアで光線を放つも奇跡が集結したそれら六つの光に敵うこと無くヤプールは暗雲を貫通して大気圏を突破。何処ともわからぬ宇宙の果てまで光線で押されて大爆発。その爆発は地球から目視でき、さらに爆風までもが届いていたのか暗雲を消し去った!地上にはその余韻か春風がふわりと桜の花弁をさらっていった
衣理「やったぁぁぁぁぁっ!!!」
地上では歓喜の声、怪獣達も一度雄叫びをあげると空や海、山から地中へと帰って行き、ウルトラマンたちも空へ飛び去った
春姫「やれやれですね。みんなボロボロですよ」
秋人「終わったのか…。みんな、ご苦労だった」
隆治「ああっ!三機のハッチ空いてんぞ!」
秋人「なっ!?逃げられたか…」
隆治「まだ乗った感想聞いてねぇぞ!!」
秋人「そこではないだろ…」
紅「ナイスタイミングだっただろう?」
篝「ギリギリだろ。ともかくしばらくは大人しくしておかなきゃな」
不知火「でもデータは取れた…。これを交渉に使えばもう一回捕まっても逃げれるかもね…」
散流無「迷惑かけてすんませんでした!!ありがとうございます!!」
秋人「いや、地球と人類を守るのが私たちの本来の責務だ。気にすることじゃない」
椛「さてと…。用がすんだならもう行ってもいいかい?シエスタ」
シエスタ「別件で用がありますので待っててください」
衣理「…。(なんだろ…。私はこの人達のことを知っている…。もっと昔から…。でもいつ出会ったんだろう…?)」
一週間後…
あれから街に怪獣たちは出現しなくなった。怪盗騒ぎもニュースに出てなくて…、なんだか不思議な気持ちだった。当たり前であったことが当たり前じゃなくなる。喪失感とでもいうのだろうか
あの事件の後に私達、私と円と未来。サーシャに散流無に飛鳥、莉愛、葉百合は改めて友達として交流が増えた。八人で集まって、八人で遊んで、八人でお出掛けしたり八人でお泊まり会もした。なのに…。新鮮味をなぜか感じなかった
衣理「どうしちゃったんだろう…。私…」
公園の池に映る私の顔は自分でも酷いと言えるほど暗くなっていた。溜め息を付いたその時、一人の男性が声をかけてきた
???「すいません。衣理さん…ですよね?」
衣理「あなたは…?」
その男性は周囲を気にして残念そうに口を開いた
勇気「僕は神居 勇気です。もっとも地球での名前ですが…」
衣理「宇宙人…?」
勇気「待ってください!僕は敵ではありません!」
疑う私の頭の中に声が聞こえてきた。すると意識は頭の中に吸い込まれるように見ているものが変わった
衣理「ここは…」
勇気「衣理さんの頭の中です。安心してください、記憶には干渉しません」
そう言って光に包まれた勇気さんはその姿を変えた
ブレイブ「僕はウルトラマンブレイブ。この地球を侵略者から守るためにM78星雲の兄弟星であるN87星雲のウルトラマンです」
衣理「うそ…。これって夢…?」
ブレイブ「そう…。ですね、夢でもあり現実でもあるでしょう」
衣理「それってどういう…」
ブレイブ「…。要件は二つ、一つはこの地球からウルトラ戦士達が去ります」
衣理「えっ!?」
ブレイブ「僕のふるさと、N87星雲はとある存在によって滅亡しました。その存在というのが…。暗黒宇宙大皇帝 エンペラ星人の怨念が具現し生まれたエンペラドラゴンです」
衣理「それが地球に来ると…?」
ブレイブ「わかりません…」
衣理「…?」
ブレイブ「奴は地球に来るはずだったんです…」
衣理「え…?何言ってるの…?」
ブレイブ「ここからが二つ目です。衣理さん。本当に僕を覚えていませんか?」
衣理「覚えてるも何も初対面…」
ブレイブ「…。ではお話ししましょう。この物語のお話しを」
次回予告
ウルトラマンブレイブから話された信じられない真実。それはこの世界を、いや…。この物語の根底からひっくり返すようなものだった。衣理は真実を確かめるためにシエスタを探す
次回 Primal Apocalypse 第十四話 もっとも遠くて近い場所
お疲れさまでした。